電話＆Fax: 06-6222-2010　
住所：〒541-0048 大阪市中央区瓦町3-2-15
12:00〜15:30(L.O.13:00)、18:30〜23:00(L.O.20:00)　定休日：日曜日＋α

2018年12月

過去の記録: 2016年3月、2015年2月、2014年7月、2014年3月、2013年8月、 2013年5月、2012年3月、2011年6月、2010年5月

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日本が誇る天才肌シェフのフランス料理店

食べたもの

アミューズ1◎ブーダンドッグ

アミューズ2◎むかごのフラン　うにとあさり

アミューズ3◎菊芋のムース

前菜1◎銀聖サーモンとじゃがいものニョッキ

前菜2◎鯖とかぶ　ゆずのソース(かつおベース)

前菜3◎穴子の酒蒸し　金時人参のフリットとピュレ　葉野菜とハーブのソース

魚料理◎鮃　パセリーソースとオリーブソース　からし水菜と根菜

肉料理◎奄美大島の島豚　山梨のきのこ

デザート1◎なしとすだち　生クリームとお米

デザート2◎みかんのデザート　フリーズドライとチョコケーキ　グレープフルーツとシナモンのアイス

小菓子1◎ミックスジュースとホワイトチョコ

小菓子2◎カシスとフロマージュブランの雪見だいふく風

小菓子3◎シナモン味のアーモンド

• 昼、夜ともにシェフお任せのコースのみ。昼は8500円に税8％が加わる。

• ほぼ3年ぶりの訪問。料理も店の雰囲気も随分と変わり、堂々たる2つ星レストランの風格がでてきた。お客の1/3は外国人。そのためもあってか、全体的に和食のニュアンスが大きくなっていた。

  スペシアリテのブーダンドッグを除いて、他の料理はすべて初めていただく新作。どの料理も主となる素材の味を前面に強調するとともに、それを支えるためにとても多くの素材と手間がかけられている。

  銀聖サーモンと穴子、鯖の料理は和食として十分に通じる主食材にフランス料理のソースを合わせることで、更に別の次元の高みに質的向上がみられる。シェフの面目躍如としたところ。逆に正統的フランス料理のメイン2皿は、火入れに高度な技術が感じられるが、料理としてはおとなしいくインパクトが弱い。

  ラシームの強みはシェフの料理の流れをさらに充実させるパティシエの存在。現在は3代目とのことだけど、今回は料理よりむしろデザートの方が楽しめたほど。みかんの料理はフリーズドライで食感を楽しんで底を掘っていくとなんとチョコケーキが出てくるびっくりもの。小菓子はその枠を超えていて、ピエールガニェールのデザートコースを思いださせるほど、それぞれが想像力豊かでそのうえおいしい。ホワイトチョコを噛み砕くと出てくるミックスジュースはしっかり味があり、チョコとの相性が抜群。カシスのお餅はそれだけでおいしいのに、さらにフロマージュブランと合わさり別の種類の酸味を甘く楽しめる。

• 10000円のランチは絶対額としては高いが、質の高い素材の味を生かした安定した料理を存分に楽しめる料理構成は二つ星レストランにふさわしく、平日でも満席なのはうなずける。だけど完成した静かな料理より、以前のようにハズす可能性をおそれない飛び跳ねるような料理が懐かしい(デザートはまさにその方向性をもっていた)。相変わらず新しい料理ばかりの天才シェフの料理を説明するのは大変だろうけれど、サーヴィス陣はどの疑問にも適切にこたえ、ユーモアを交えるほど余裕があるほどレヴェルがあがった。

  会計は二人で19980円。内訳はコース(8500円×2)＋シャテルドン(1500円)＋税(1480円)。

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