SFバカ本『彗星パニック』読了。これまでのSFバカ本諸作に比べると圧倒的にレベルが高い。前作から半年というタイムラグは良い方に作用しているようだ。
集中では牧野「電撃海女ゴーゴー作戦」がベストか。(おそらく)SFM上で展開されている連作、<月戦争>シリーズの一作だが、媒体を意識してか、かなりわかりやすく仕上がっている。他では、歌舞伎の言葉でSF映画を語る、いとうせいこう「江戸宙灼熱繰言(えどのそらほのおのくりごと)」が良かった。
寸暇を惜しんでSRW3。リューネ登場面でミスを犯し、危うくリューネのスカウトに失敗しかけた。余りユニットで囲んで動けなくすることを忘れたため、中立状態のまま敵に突っ込んでしまったのだ。敵殲滅までは生き残ってもらわねばならんというのに、こちらのMAP兵器の射界内に居座り続け、挙げ句の果てには敵母船に反撃で破壊されること確実という攻撃をかけやがった。しかたがないので全力で母船のHPを削り、なんとかリューネの攻撃で壊れる(=反撃が無くなる)ようにする。おかげでだいぶ金と経験値を損してしまったよ。
SF-Onlineの99年度ベストアンケートの結果が出た。有効投票総数は281。十分な人数がいるように見える。しかし、これが曲者である。
部門 総票数 1位 1票のみ(参考)
SF長篇 78 17 17
FT/HR長篇 49 8 18
SF中短篇 57 15 18
FT/HR中短篇 30 6 10
第一長篇 37 17 7
コミックス 95 16 31
ノンフィクション 26 3 13
映画 112 40 11
アニメ 91 11 18
実写ドラマ 149 96 4
ゲーム 58 5 19
実に4部門で1位票が1桁だ。これでは1位のありがたみも薄れてしまう。中短篇、コミックス、ゲームなど票数に比べ選択肢が圧倒的に多い部門では、複数表記による投票も検討すべきでは。
個々の結果にたいしてはあまり感慨はない。予想通りか理解可能という作品がほとんどである。ただ、意思統一さえ出来ていればイーガンは長篇1位になれたかもしれないと思うと、やや惜しい。
なお、僕の投票内容はこの辺。SF短篇部門のイーガン「祈りの海」、コミックス部門の長谷川裕一『クロノアイズ』、映画部門の『DEAD OR ALIVE 犯罪者』が1票しか獲得出来ない死票となった。もったいないことをした。しかし、後二つはともかく、「祈りの海」が1票ってのはあんまりだ。あんなに前向きな良い話なのに。