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音の色々な現象 |
(1)ドップラー効果とは |
周波数関連で、ドップラー効果というのがあります。救急車のサイレンの音が、近づいてくるときは高く聞こえ、通り過ぎて遠ざかっていくと低く聞こえるという、身近に感じることが出来る現象です。
例えば救急車が時速60キロで走っていたとすると、秒速に換算すると秒速約17m。音の速さが340mなので17÷340の5%圧縮されることになります。波長が短くなるので音が高くなり、逆に遠ざかるときは5%伸びるて波長が長くない音が低くなります。この波長の変化が音の聞こえ方に影響を与えているのです。
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(2)昼間の音と夜の音 |
冬の寒い夜に、普段は聞こえない遠くの踏切のカンカンという音が聞こえてくる、遠くで鳴っているクラクションの音が聞こえてくると言うことを感じたことはありませんか?
音は、静かな湖面に石を投げ込んだ時に出来る綺麗な円弧が広がっていく様に、広がっていきます。しかし、これは空気の密度が均一であることが条件になります。
音は温度によって音速が変化します。気温が高いと速くなります。昼間、地上が暖まって、地表面が暖かく上空が冷えていると、音は上へ上へと屈折します。逆に、冬などの夜は、地上が冷えていると、音は下へ下へ屈折します。家を購入する際は、晴れた昼間に行くと、遠くの音が聞こえにくく、実際に住んでみて、遠くの音が聞こえるなぁと悔やむことがあるかもしれません。住まいを買うときは、冬の寒い夜に見に行くと、遠くの音が聞こえやすく実情を知るには良いかもしれません。 |
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昼 |
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夜 |
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