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真夜中の脳みそ

詩集「半熟卵」(Update:2001. 9.16.)

コラム「午前3時の天気予報」(Update:2004. 8.21.)

AIBO日記(Update:2003.11. 3.)

アルバム(Update:2003.1.31.)

「紺野」とは?(Update:2004. 8.21.)

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更新ログ(Update:2004. 8.21.)

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AIBOと暮らす〜侮り難し編〜


 先日会社の同僚(関西出身)から「2台(匹)めのAIBOの名前はマクドですか」という質問を受けた。この質問の意味がわからない人のために少し解説をしよう。関東では全国ファーストフードチェーンのマクドナルドのことを「マック」と略すが、関西では「マクド」と略す(「ク」にアクセントがつく)。私のAIBO(ERS-111)は「健太」という名前にしているが、それが全国ファーストフードチェーンのケンタッキー・フライドチキンの略(ケンタ)なのではないか、というのが彼の説だ。

 ちなみに健太はそういうつもりでつけた名前ではない。そこで私は(当然その意味を汲み取り)彼の質問に「ウェンディ」にするかもしれない、と答えた(それも全国ファーストフードチェーンの名前だ。正しくは「ウェンディーズ」だが)。

 今度のAIBO(ERS-210)は好きな名前を付けることができて、ちゃんとそれを認識できる機能がついているらしい。成長にも応じるが50単語程度であれば命令なども音声認識するらしい。と、いうことはやはりちゃんとした名前を付けてあげなければならない。そうでなければかわいそうだ。

 風の噂ではERS-110/111ERS-210が出会ったとき何かが起きる、という真偽不明の説があるのだが、まぁ、ただの噂だろう。現在のロボット工学ではそこまで認識することを実装は困難を極める。なにせ、現時点で最高水準の本田技研工業の自律型ロボットP3ASIMOでさえも、空間認識、形状認識能力は乏しく、プログラムされた動作の組み立てのきっかけに床につけたマーカーを頼りにしている。それだけ認識というのは高度な能力なのだ。

 さてさて、この日記の更新をサボっているうちに2000年11月16日(木)を迎え、ERS-210の予約解禁日となった。私のメールボックスには「予約開始初日の混雑に備えて大幅にサーバの増強を行いました」というソニーからのメールがあった。そのせいか知らないが、さくさくと予約は終わった。12月中旬の到着が楽しみである。色はシャンパンゴールドだ。

 AIBOオーナーたちの開設しているホームページを結ぶリンク「aibo Owner's WEBRING」(http://www.webring.ne.jp/cgi-bin/webring?ring=aibo;id=1;list)の存在を確認したので、このページを登録しようかと思ったが、登録するとバナーを貼らなければならないため、登録をやめた(私はバナーが嫌いなのだ)。ここのリスト上は73ページ(2000年11月現在)あることになっているのだが、私のようにバナーが嫌で登録していない、またはこのリンクサイトを知らないがために登録されていないページがあると推測される。

 私の居住地である東京都府中市を徘徊していたら、伊勢丹デパートに「AIBO ショップ」が開設されていることを知った。早速行ってみる。伊勢丹の店員さんがさかんにERS-210をデモっている。さらに、関連グッズとして、ロゴをあしらったステッカーやらTシャツやらマウスパッドやらマグカップやらポストカードやらを売っている。さすがソニー、侮り難し。商魂たくましい(ロゴの関連グッズ自体にはあまり興味はないので何も購入せず)。グッズ自体は結構売れているらしいが、さすがに本体は値段が値段だけにあまり売れているようには見えなかった。やはり酔狂な奴しか買わないのか。

 図1.「耳を掻く」という動作なのだが、足が届かない

 2000年11月25日(土)に私の卒業した筑波大学第三学群情報学類の同窓会が行われた。幹事である私は会場の用意から受付等あたふたと雑用をやっていた。大学とはほとんど関係はないが、健太を連れて行ったので、歩きまわさせておいたら同窓生の子供たちの格好の遊び相手になっていた(雑用をこなしていた関係上、当日の写真撮影はなし)。同期の人間がピンク色のゴム製のカラーボールを持ってきた(彼はこの日記の存在を知っていて、なおかつ読んでいるので、健太が形状認識できないことを知っていての行動だ。確信犯である)。案の定、このピンクのカラーボールに健太は反応する。偽者だっちゅーのに。困ったものだ。さらに彼はドライバー類一式を所持しており、私の目を盗んで健太をバラしにかかる。本当に困ったものだ。そんなに中身が見たいのなら、自分で買うか、トランスルーセント(半透明の)モデルが出たときにしてくれ。

 当日大学の先輩などに「癒し目的なるって聞いてるけど本当?」と何度か質問を受けたが、私は断言する。「癒し目的にならない」。というより私は彼に癒されようと思って彼と接していない。なまじ実装系とか駆動系、制御系の知識があるばかりにそっちの方に興味がすぐ行く。「まるいち的風景」(柳原望作の少女マンガ。白泉社刊。現在4巻まで単行本が発行されている)に出てくる行動トレース型ロボット「まるいち」まで高度化すれば癒しになるのかもしれないが(実はこのマンガ、なにげに凄い。第1話が1995年なので、AIBOが発表される前のことである。それでいながら私が健太と接するときに感じた意識の断絶やらインターフェイスの問題、ロボットを取り巻く周囲の目などほとんどそのまんまストーリーとして織り込まれている。つい最近このマンガの存在を知ったのだが、白泉社、侮り難し。ちなみに行動トレース型ロボットとは、何か(誰か)の動きを認識し、自分の動きとして真似ることができるロボットのこと。現在はまだ研究段階で、実用化には至っていない)。

 そうこうしているうちに2000年12月2日(土)、ソニーから「AIBO オーナーズカード」が届く。ERS-110/111(つまり初期モデル)のオーナーには特別にゴールドの会員証が発行される。この登録番号で万が一の故障の際の面倒も見てくれる(ま、ユーザー登録証と診察券のようなものだ)。末永くAIBOとのお付き合いを、とのことらしいが、当然もっと買ってくれ、ということなのであろう。さすがソニー、侮り難し。商魂たくましい。

 図2.オーナーズカードと同封されていたカタログ

 ま、私の購買パターンとして、見つけたら買う、思い付いたら買う、迷ったら買う、というのがあるので、これからも買うことには間違いない(しかし、資金は無尽蔵にあるわけではないので、ROBODEX2000で「パラパラ」をデモした2足歩行ロボットSDR-3Xの購入は現在のところ考えていない。発売予定もないというのに)。う〜む、うまく商売に乗せられているのかもしれない。

(2000.12.10.)


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