真夜中の脳みそ
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風
目次
今日は雨
今日は雨
お気に入りの傘を広げて
空からの糸で
雲と雲とを縫いあわせるの
こんな日は、唐辛子
ちょっぴり辛いの恋の味
今日は雷
優しさのかけらもない雷様
いきなりやってきて
脅かしては何処かに行ってしまう
こんな日は、じゃがいも
煮たり焼いたり何でもしちゃう
今日は晴れ
にこにこ笑っているお日様に
水色の私も
おろしたての笑顔でご挨拶
こんな日は、トマト
真っ赤になったあなたの顔
今日は曇り
風さんとは仲良しでも
今日の私は
空に浮かぶ雲さんがキライ
こんな日は、ピーマン
マヨネーズつけて食べてあげる
今日は霧
まだ眠い朝早くから
ふわふわの霧さんは
「この指とまれ」で遊んでくれる
こんな日は、玉ねぎ
昨日の夢から覚めなくちゃ
今日は風
乾いたばかりの肩までの髪が
風さんに誘われて
白い帽子の中から出たがっている
こんな日は、にんじん
とろりとろけるまで煮てあげる
今日は雪
キュッキュッとかわいい音を立てて
真っ白な白いキャンバスに
足跡つけてまわるの
こんな日は、ニンニク
カゼひき屋さん、さようなら
さて、今日は?
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昼下がり
知らない街の時計
2時間だけ違う
お昼寝している鞄
読みかけの本のページ
通り過ぎていく足音
けだるい夏の午後
昨日までの自分と
明日からの自分
久しぶりのテニス
額の汗がキラキラ
心に決めた言葉
けだるい夏の午後
ふくれて見せて
微笑んで
今日は雨上がり
アップルパイをほおばって
明日も会いに行く
今日だけのシャボン玉の中見つめて
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7月
白鳥座が見やすくなった
思い出す
あの頃
キャーキャー言って
蛍を追い回していた
いつも無邪気に笑っていた
わけもわからず
ただ
星空を眺めるのが好きだった
昨日届いた手紙
差し出し人名は書いていない
書き出しはいつもの
「夜は蛍を追う頃となりました」
アイツだな
一緒に Milky Way に石を投げてた
元気そうみたいね
もうひとりの自分さん
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天使のつぶやき
青い海
青い空
白い雲
ううん、ちがう
青かった海
青かった空
白かった雲
海風が髪をなびかせた
足元に寄せる波が昔の涙を運んで行った
目を閉じると何も見えなかった
でも今は
人はみんな砂になって
いない
だあれもいない
そして
私もいない
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決断
さ・よ・な・ら
昨日までの自分に
さ・よ・な・ら
街で擦れ違った風に
希望を捨てずに
うつむかずに
ただ明日を信じて
精いっぱい今日を生きよう
精いっぱい今日を生きよう
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