brain_title.gif (13527 バイト)

 

真夜中の脳みそ

詩集「半熟卵」(Update:2001. 9.16.)

コラム「午前3時の天気予報」(Update:2004. 8.21.)

AIBO日記(Update:2003.11. 3.)

アルバム(Update:2003.1.31.)

「紺野」とは?(Update:2004. 8.21.)

Links(Update:2002.10.20.)

更新ログ(Update:2004. 8.21.)

Mail Me !


瑪我柢


目次


恋心

 君の横顔

 君の後ろ姿

 君の視線

 そして

 僕のため息

目次へWB01531_.gif (277 バイト)


言い訳

 今、君は何を想ってますか
 今、君は何が好きですか
 あの時見せた悲しい瞳はどうしてですか
 僕をどう思っているのですか

 聞きたいことはたくさんあるのに
 話したいことはたくさんあるのに
 擦れ違ってしまうのは
 きっと僕のせいですね
 僕の方から話しかけられる勇気があれば
 僕がはっきりした態度をとっていれば

 僕はどうしたらいいんでしょう
 何を言ったらいいんでしょう
 君への想いは前から変わっていない
 僕の視線はいつでも君を捕らえたがっている
 でも
 面と向かって言えないんです
 「君が好きです」
 このひとことが言えないために
 今の僕はボロボロです
 僕は大馬鹿者です
 でも、言えないんです
 君が好きだから言えないんです
 言い訳しかできません
 笑ってください
 笑って済むことなら

目次へWB01531_.gif (277 バイト)


Lost Chance

 真夜中
 電話のベルが鳴っている
 嘘だと思って待つ
 23回めで切れた
 こんな時間にかけてくるなんて
 僕が待っているのを知っているのは
 でも
 まさか、という気があったから
 受話器を持ち上げることができなかった
 もし本当だったら
 もし話しができたなら
 もし声が聞けたなら
 そんなチャンスを自分で潰した!
 気の迷いがあったから

 また電話のベルが鳴り出した
 今度こそ
 今度こそ思い切って受話器を持ち上げた
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 正常動作のサイン音しか聞こえてこない
 最初からベルなんて鳴ってなかった

 待っているのは
 僕なのか
 君なのか

目次へWB01531_.gif (277 バイト)


 君の吐く息が白くて
 僕の吐く息も白い
 緑だった樹々も白くて
 熱かった道も白い
 あたり一面真っ白で
 君のマフラーが紅い
 道についている
 君と僕の足跡
 風に吹かれて
 遠くの方は消えてしまった
 宙を舞う雪を
 君の手がとらえる
 君は冬のような女の子
 時には暖かい日差しのように
 時には吹雪きのように

目次へWB01531_.gif (277 バイト)


Winter Concert

 本当は君と二人で来たかった
 僕が悪かったのはわかってるけど
 ピアノの音が
 僕の胸に染みて
 君の泣き顔が
 まぶたに熱い
 悲しい歌が
 僕の心と重なって
 君のあの言葉が
 耳に残る
 また笑顔を見せて、ね

 僕のまわりでは
 歌に合わせて
 手拍子している
 僕もみんなに
 合わせてみても
 君のことばかり考えている

 コンサートが終わって
 冬の風を感じたけれど
 君の泣き顔を思い出したら
 次の瞬間
 君の分のチケットがバラバラになって
 冷たい風にさらわれていった
 僕は襟を立てて
 雪の上に足跡のこした

目次へWB01531_.gif (277 バイト)


Dreamer

 壊れた時計そのままで
 ガラスの夢を取り出せたなら
 もう一度君に会いたい
 乾いたアスファルトの上で
 遅すぎた夢振り返っても
 もう見えはしない

 そのままのアルバム焼き捨てて
 初めて会ったと言ってみたい
 独り君を見ている

 青い夢と言うけれど
 それでもその時夢中になっていた
 Lonely Dreamer
 過ぎた日を追いかけて
 あの時夢を見ていて
 輝く一つの星だった
 Lonely Dreamer
 過ぎた日を追いかけて
 そして気付いた本当の言葉
 伝えたい君へ
 もうできないけど

 青空、白い雲
 川の流れ、優しい風
 君のものさ
 光とあこがれ
 夢を信じる心
 君のために

 サ・ヨ・ナ・ラ

目次へWB01531_.gif (277 バイト)


 また、この街を歩く
 ほんの少し前のことなのに
 もう、思い出になってしまった
 太陽を失った想いが
 僕を通り過ぎていく

 どうしてこうなったんだろう
 無責任だったんだ
 嫌な奴だったんだ
 駄目な奴だったんだ
 最後の台詞を言えなかった

 君は変わった
 季節も、この街も
 変わらないのは
 変わらないのは
 僕だけ
 あの時のまま

 もう一度
 もう一度だけ
 一度だけでいいから
 また
 無理、みたい、だ、ね

目次へWB01531_.gif (277 バイト)


左頬の思い出

 あの日の君は
 水色の靴に
 白いロングスカート
 そして
 黄色いリボンの付いた白い大きな帽子
 心地よい風に
 ふわり浮いた君の髪

 風はもう冷たい
 君の八重歯に思い出がひとつ
 君の笑顔に思い出がひとつ
 空に手が届かなくなって
 草木は装い変えていく

 君の強烈な平手打ちも
 僕の頬には返ってこない
 君の名を呼んでも
 誰も振り向かない

 時間(1.)は君を忘れてしまい
 全ては以前(2.)をふりかえらない
 僕は君の影を追いかけ
 草原に寝転んで
 目を閉じる

  1. 時間.....とき
  2. 以前.....まえ

目次へWB01531_.gif (277 バイト)


BackWB01343_.gif (599 バイト)

PrevWB01343_.gif (599 バイト)   WB01345_.gif (616 バイト)Next