|   真夜中の脳みそ 詩集「半熟卵」(Update:2001.  
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  瑪我柢 
 
  目次 
 
  恋心 
   君の横顔  君の後ろ姿  君の視線  そして  僕のため息 目次へ 
 
  言い訳 
   今、君は何を想ってますか今、君は何が好きですか
 あの時見せた悲しい瞳はどうしてですか
 僕をどう思っているのですか
 
   聞きたいことはたくさんあるのに話したいことはたくさんあるのに
 擦れ違ってしまうのは
 きっと僕のせいですね
 僕の方から話しかけられる勇気があれば
 僕がはっきりした態度をとっていれば
 
   僕はどうしたらいいんでしょう何を言ったらいいんでしょう
 君への想いは前から変わっていない
 僕の視線はいつでも君を捕らえたがっている
 でも
 面と向かって言えないんです
 「君が好きです」
 このひとことが言えないために
 今の僕はボロボロです
 僕は大馬鹿者です
 でも、言えないんです
 君が好きだから言えないんです
 言い訳しかできません
 笑ってください
 笑って済むことなら
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  Lost Chance  真夜中電話のベルが鳴っている
 嘘だと思って待つ
 23回めで切れた
 こんな時間にかけてくるなんて
 僕が待っているのを知っているのは
 でも
 まさか、という気があったから
 受話器を持ち上げることができなかった
 もし本当だったら
 もし話しができたなら
 もし声が聞けたなら
 そんなチャンスを自分で潰した!
 気の迷いがあったから
  また電話のベルが鳴り出した今度こそ
 今度こそ思い切って受話器を持ち上げた
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 正常動作のサイン音しか聞こえてこない
 最初からベルなんて鳴ってなかった
  待っているのは僕なのか
 君なのか
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  冬 
   君の吐く息が白くて僕の吐く息も白い
 緑だった樹々も白くて
 熱かった道も白い
 あたり一面真っ白で
 君のマフラーが紅い
 道についている
 君と僕の足跡
 風に吹かれて
 遠くの方は消えてしまった
 宙を舞う雪を
 君の手がとらえる
 君は冬のような女の子
 時には暖かい日差しのように
 時には吹雪きのように
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  Winter Concert  本当は君と二人で来たかった僕が悪かったのはわかってるけど
 ピアノの音が
 僕の胸に染みて
 君の泣き顔が
 まぶたに熱い
 悲しい歌が
 僕の心と重なって
 君のあの言葉が
 耳に残る
 また笑顔を見せて、ね
  僕のまわりでは歌に合わせて
 手拍子している
 僕もみんなに
 合わせてみても
 君のことばかり考えている
  コンサートが終わって冬の風を感じたけれど
 君の泣き顔を思い出したら
 次の瞬間
 君の分のチケットがバラバラになって
 冷たい風にさらわれていった
 僕は襟を立てて
 雪の上に足跡のこした
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 Dreamer 
   壊れた時計そのままでガラスの夢を取り出せたなら
 もう一度君に会いたい
 乾いたアスファルトの上で
 遅すぎた夢振り返っても
 もう見えはしない
  そのままのアルバム焼き捨てて初めて会ったと言ってみたい
 独り君を見ている
  青い夢と言うけれどそれでもその時夢中になっていた
 Lonely Dreamer
 過ぎた日を追いかけて
 あの時夢を見ていて
 輝く一つの星だった
 Lonely Dreamer
 過ぎた日を追いかけて
 そして気付いた本当の言葉
 伝えたい君へ
 もうできないけど
  青空、白い雲川の流れ、優しい風
 君のものさ
 光とあこがれ
 夢を信じる心
 君のために
  サ・ヨ・ナ・ラ 目次へ 
 
  街 
   また、この街を歩くほんの少し前のことなのに
 もう、思い出になってしまった
 太陽を失った想いが
 僕を通り過ぎていく
  どうしてこうなったんだろう無責任だったんだ
 嫌な奴だったんだ
 駄目な奴だったんだ
 最後の台詞を言えなかった
  君は変わった季節も、この街も
 変わらないのは
 変わらないのは
 僕だけ
 あの時のまま
  もう一度もう一度だけ
 一度だけでいいから
 また
 無理、みたい、だ、ね
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  左頬の思い出 
   あの日の君は水色の靴に
 白いロングスカート
 そして
 黄色いリボンの付いた白い大きな帽子
 心地よい風に
 ふわり浮いた君の髪
  風はもう冷たい君の八重歯に思い出がひとつ
 君の笑顔に思い出がひとつ
 空に手が届かなくなって
 草木は装い変えていく
  君の強烈な平手打ちも僕の頬には返ってこない
 君の名を呼んでも
 誰も振り向かない
  時間(1.)は君を忘れてしまい全ては以前(2.)をふりかえらない
 僕は君の影を追いかけ
 草原に寝転んで
 目を閉じる
 
  時間.....とき以前.....まえ 目次へ 
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