種山高原
種山山頂へ向かう車道から10分ほど山の中を歩いたところにある、
詩「高原」の石碑。高原を渡る風で揺れる草原を見て、一瞬「海か」
と思ってしまったと言う賢治の心境を直に感じ取れる場所である。
種山高原(種山ヶ原)の賢治詩碑付近から種山(物見山)山頂を望む。
童話「種山ヶ原」で、逃げた牛を追っていた達治は、背の高いススキの
藪の中で迷い、幻想世界に入り込む。
また、童話「さるのこしかけ」では、夕方、主人公・楢夫が三匹
の猿に連れられて大木の幹の中を通り、真昼の種山ヶ原に出る。
このように、どうやらここ種山高原は、賢治の童話世界の中では
「現実と幻想世界との接点」として位置づけられているようだ。
関連作品:「種山ヶ原」,「さるのこしかけ」,詩「高原」,
劇「種山ヶ原の夜」,歌「種山ヶ原の夜(一〜三)」