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ここでは、缶コーヒーについて簡単に解説いたします。普段飲んでいる缶コーヒーも「へーっ、そーだったんだー」って事が判れば幸いです。また、大手缶コーヒーメーカーのホームページにも自社の歴史等が掲載されていますので、合わせてご覧頂くと良いかと思います。 |
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缶コーヒーの定版として君臨しているUCCの主力商品、その登場は1969年、「いつでも、どこでも手軽に飲めるコーヒー」をコンセプトに開発した世界初の缶コーヒーでした。自販機が普及していない当時としては、缶入りコーヒーは珍しい物でした。その後自販機の普及により清涼飲料業界は次々とその販売網を広げ、コーヒー飲料をはじめ、コーヒー牛乳なども缶入りとなって販売されるようになります。
ポッカについてもUCCから遅れること1年、缶入りコーヒーを商品化することになるのですが、何れも、ほぼ当時のデザインのまま現在も販売されている点が商品へのこだわりであり、消費者から愛されている商品であることの証明でしょう。 |
缶を開けるとき、今では当たり前のプルタブですが、UCCコーヒー誕生の頃は炭酸飲料を除いてプルリング付きの飲み口は付いていませんでした。代わりに“口ばし型”の缶に穴を開ける開栓具が缶上部に付いており、これで3〜4ヶ所穴を開けて飲んでました。
下写真は偶然残っていた穴開け開栓具と取り付けた状態の姿。 |
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顔のデザインで有名なこの缶コーヒーも190g缶ポッカコーヒーと250gのMコーヒーが代表商品であり、現在では海外でも販売されている。登場当時から「あまいだけのコーヒーなんて」をうたい文句に、大人の男性に支持されていました。そのデザインも現在まで3回ほど変更されているものの、根強い人気と商品価値から大幅な変更はされず現在に至っています。 |
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(1) 初代 |
(2) 2代目 |
(3) 3代目 |
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ここで紹介する写真はその3バージョン、(1)初代、(2)2代目、(3)3代目、ヘアースタイルやタッチが微妙に変っていますね。社名の方もカタカナからアルファベットになり老舗であるにも拘わらず新鮮なイメージとなっています。 |
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コカ・コーラの全国的自動販売機販売網と、その商品の知名度は国内では他を寄せつけないものとなった。その登場は1975年6月、コカコーラファミリーの中のジョージアとして販売され、1989年国内缶コーヒーのシェアもNo1となる。全国展開のコカ・コーラであるが実際は全国16ヶ所の別会社となっており地域密着型の企業として地元に貢献している。これらを統括しているのが日本コカ・コーラ社である。全国的規模での販売は、地域による特性や売れ行きのバラツキが予想されるため、同社では、特定の場所で行われる市場調査(ある商品の販売が行われる前に、特定の場所で商品の試験販売を行い、首都圏や各ベンダー(地域毎の製造工場)の担当区域での売上数等を予測する目的)により綿密な商品開発が行われています。 |
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ここに紹介するジョージアもその一つで、1992年頃の抵糖・無糖ブームで商品化された“ジョージアプレミアムブレンド”の市場調査缶と思われます。自販機にディスプレイされる際、最も売りたい新商品や特に販売したい商品は、コイン投入口付近に配置されますが、両者は自販機中央の目線に並べて配置され“甘さひかえめ”“微糖”のどちらが購買意欲をそそわれるフレーズか調査されていたものと考えられます。その後商品化されたものは水色のザブトンに「甘さひかえめ」でした。
各メーカーとも同様な市場調査用自販機が都内の繁華街などにあり、ネーミングやデザイン、味や香など、社内的な開発調査以外のデータの収集を行い新商品を送り出しているものと予想されます。 |
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缶コーヒーでは、品名表示で商品のグレードを表示していますが、みなさんは、ご存知でしょうか。缶コーヒーには大きく分けて3つの区分があり正面下部付近に表示してあります。“コーヒー入り清涼飲料”“コーヒー飲料”“コーヒー”と書かれている文字がそれで、“コーヒー”は1缶あたり生豆5g以上を使用した、とてもクオリティの高い商品となっております。 1987年ビールメーカー各社から、このランクのさらに上を目指したコーヒーが相次いで商品化され、老舗各社もこれらに対向する商品を発表、なかでも1990年にUCC上島から発売されたザ・コーヒーEXは生豆10g以上を使った贅沢な仕上りでした。その後平成2年〜平成6年ごろまでは高級志向の影響から、他のメーカーからも生豆10g〜20gを使用した商品が発表されています。 |
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紹介する2品は、私の出会った缶コーヒーの中でも最上級と言える絶品です。その名もブルックス“20gビーンズ”とキリンビバレッジ“ジャイブプレミアムブレンド”。通常、缶コーヒーには1缶あたり5g〜10gの生豆が使用されますが(品名コーヒーの場合)、前者は1缶にアラビカ種の生豆を20gも使用した贅沢品です。さらに、水は軟質ミネラル水を使用し、粗挽きネルドリップ方式を採用。深いコクとアロマ(香気)がバランスよく調和したリッチな味わいに仕上がっておりました。
同じ頃、キリンジャイブにも頂点を極める1品、プレミアムブレンドが登場しました。コロンビアスプレモ、マンデリンGR-1、グアテマラSHB、ブラジルNo.2をバランスよくブレンドし、1缶あたりの生豆使用量は15g。甘さひかえめは、この頃から強調する傾向にあったが、両者とも缶表面にしっかり表記されています。ともに1991年〜1992年頃のグルメブームに標準を合わせたかたちで販売されておりました。 |
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※グルメブームは1985年「東京・味のグランプリ」(山本益博著書、講談社)がきっかけとされていますが、インスタント食品や缶飲料にまで波及したのは1990年以降とされています。
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さて、大手メーカーでは地域に密着した販売方法を採るものがあり、各種イベントや文化財、観光地等のPRを兼ねた記念缶を限定販売するケースがみられます。次は、これら記念デザイン缶の一部を紹介しましょう。販売場所が限定されているものとしては、次の2種類を紹介します。 |
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ライオンズコーヒー(製造者:UCC上島コーヒー)、KIOSK・BOSS(製造者:サントリー)前者は西武鉄道駅売店、西武系店舗で販売。後者はJR西日本管内の駅売店(西日本キヨスク)で販売されております。さて、この他にも鉄道会社からは、たくさんの缶コーヒーが販売されております。皆さんも旅のお供にぜひどうぞ。 記念デザイン缶は、販売期間や販売エリアが限定されているものが多く、ここに紹介する商品もそのうちの一つです。なかでも上島珈琲(株)については、とても興味深いものがあります。 |
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私が缶コーヒーを集め始めたのは、1990年頃からです。特に昔から始めていた訳ではありません。そのきっかけとなった4本がこちらです。MAXコーヒーは関東の方なら昔からおなじみと思います。パレードコーヒーは、このシンプルで親しみやすいデザインが気に入りました。 一方、シリーズモノではこちらの2本、ビーボ朝のコーヒー、夜のコーヒーが始めの収集品です。もちろん4本とも中身入りで保管しております。 |
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コーヒーのお酒は、現在4種類を確認しております。
サントリー“カプチーノ(リキュール類)”、
協和醗酵工業“コーヒーHi”、
メルシャン“ロイヤル・ミルク・カフェ”、
南日本酪農協同“ミルキッシュ”。 |
番外編 |
ビン入りの4本は、サントリー“カルーア・コーヒーリキュール”、サントリーカクテルバー(期間限定)“コーヒーパンチ”、メルシャン“コーヒーリキュール”、カルピス“ファーストラブ”です。 |
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その昔、コーヒースカッシュなる缶コーヒーを飲んだことがある、たしか不二家(ネッスルだったかな)からの商品だったと思うけど…。
さて、最近のものではペプシから発売されていた“カフェガラナ”である。品名は、コーヒー入り炭酸飲料である。 |
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「何飲む?、コーヒーそれとも紅茶?」と聞かれたら、「両方!!」と答える人はいないと思う。しかし、そんな“わがまま”な人にぴったりな缶コーヒーがこちら“開喜 珈琲紅茶”である。筆者も、これが缶コーヒーなのか、缶紅茶なのか、飲みたいけれども開けられないジレンマに、もどかしさを感じる今日この頃なのでした。(^_^!!
残念ながら、この珈琲紅茶は日本では販売されていません。グアムのセブンイレブンで購入したものです(メーカーは台湾です)。 |
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樽形の缶コーヒーを飲んだ経験はみなさんもあると思います。樽に入っていると美味しく感じるのは何故でしょう。周りがみんな普通の缶だからでしょうか?。そして自販機の中で密かに主張している樽缶。これはもう鉄の芸術なのです。ここでは別ページで自販機の中で自己主張する樽缶と瓶を紹介します。 |
樽缶と瓶のページ |
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北海道 |
沖縄 |
北は北海道、南は沖縄なんて申しますが、ここでは北海道と沖縄から御当地を代表するメーカーにエントリーしてもらうことにしました。緯度でいうと別のメーカーになってしまう場合もありますが、私の選んだ北のメーカーは“北海道日高乳業”、沖縄からは“沖縄石油精製”とさせていただきます。北海道のメーカーは、缶に記載の住所が札幌市であるものが多いなか、北海道日高乳業は沙流群門別町であることが理由です。しかし、このメーカーは乳製品の製造がメインでありオリジナルの缶コーヒーを出しているかは不明です。ここで紹介する製品も販売者はサッポロウエシマです。ちなみに営業所レベルではよつ葉乳業北見営業所と北海道コカ・コーラボトリング紋別営業所の紋別市渚滑町となります。一方、沖縄最南端では沖縄コカ・コーラボトリング豊見城営業所(島尻郡豊見城村)となりますが、中頭郡与那城町の沖縄石油精製とさせていただきました。両者とも会社名に都道府県名が使われているのも選定の理由です。 |
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