BCJフォーラム(3) ['98/7/8〜]


ご意見・ご感想のコーナー
BCJファンの皆様からお寄せいただいたご意見やご感想などを集めてみました。内容をできる限りBCJのみなさんにもお伝えして、お返事などを頂けましたらあわせてこのコーナーでご紹介していきたいと思っています。是非こちら[makoto-y@mxi.mesh.ne.jp](または[ニフティID:DZE01555])までご意見等をお寄せ下さい。特に投稿フォームは設けませんが、お送りいただいたメールの内容をこのコーナーで紹介させていただこうと考えておりますので、掲載をご希望されない場合は、その旨お書き添えいただけますようお願いいたします。(ご意見・ご感想No.51〜)

*ご意見・ご感想の中の太字表記は、当ホーム・ページの制作者によるものです。

75 《いかがお過ごしですか?》

矢口さま、コンサートシーズンまっただ中ですね、いかがお過ごしですか?(中略)
先程、久しぶりにサイトに伺ったら(更新順調ですね!)、なんとまぁ(って言うことはないですね、当たり前なのかな)、ラ・プティット・バンドの話題で盛り上がっているではありませんか!

私も、紀尾井ホールの2公演に馳せ参じました。この「フォーラム」にもご感想が寄せられていた5日の方は、私も大感激でした。アンコールに至るすみずみまで1日の方は、双方(演奏側・聴衆側)ともに、立ち上がりに時間を要したように思いますが、この日も、5日同様にカメラ&マイク収録されていました。(中略)

矢口さんが聞きに行かれた、「相模大野」は、BCJのメサイアとセット販売されていたようですので、妙に季節感を先取りしたような気がし、「メサイア」ももう目前と言えば目前だなと感じる今日この頃です。もう心は年末ですよ〜。
BCJからは、「2000年の定期のチケット」なんて来ちゃうし・・・。
うかうかしてると、あっと言う間に二十一世紀になっちゃいますね。

たまたまこの時代に生まれ、二十世紀の世紀末を体験できる訳ですが、それと同時に、バッハ・コレギウム・ジャパンの演奏活動を目の当たりに出来るということは、後の世の人々が羨んでも叶わない栄光でもあるので、(丁度私なぞが、メンデルスゾーンのマタイを聞きたいと望むように)、「あっと言う間に」なんか過ごしてる場合じゃないのですよね
このごろ何だか妙に、感謝と慈愛に満ちた日々を送っています。

(日下部 和美 様) (98/10/14)
日下部さん、こんにちは。紀尾井のプティット・バンドTV放送、楽しみですね! BCJのコンサートももっと収録してくださらないかなぁ、と思ってしまいました。マタイは是非お願いしたいですね。
「メサイア」も本当にもうすぐ。しかしお待ちください。「マニフィカト」があるではありませんか!この名曲&秘曲プログラムにも胸躍らずにはいられません。そしてその前には「北とぴあ」音楽祭も! うーん、まさにコンサートシーズン真っ盛りですね。
先日、ブロムシュテット/N響の「ロ短調」を聴いてきました。合唱は、34人からなるスウェーデン放送合唱団。オルガンにわれらが今井奈緒子さんが参加されていて、演奏の要所を締めていたのがさすがでした。たしか、世紀の変わり目にBCJが「ロ短調」を演奏するという計画があったと思いますが、早くこの“究極の音楽”を、BCJトーンで聴いてみたいと思いました。N響のソリストでは、アルトを歌ったインゲボルク・ダンツていねいな歌唱で印象に残りました。ダンツはヘルヴェッヘなどとも一緒に演奏されているとのこと。なるほど、と思いました。女声のアルトで聴くアリアもまたいいものでした。
今BCJを聴ける私たちは本当に幸せですね。是非またお便りください!
(矢口) (98/10/16)

74 《12/27のメサイア公演について》
 
 はじめまして。いつもHPを訪問させていただいております。
 私はこの度12月27日(日)に仙台で行われるメサイア公演に合唱団員として参加する高橋治彦というものです。
 このたび突然メールいたしましたのは、一部HP上の情報につきまして追加訂正していただきたい部分がありましてのことです。
 まず、合唱団の名前ですが、正式には《メサイア「鈴木雅明の世界」を歌う会》です。合唱団員は東北学院大キャロラーズ、GLEE CLUBのOB/OGがが発起人となり、在仙の合唱団である、仙台バロックアンサンブル昨年11/3に雅明先生、米良さん、あずみさん、竹嶋さん、今井さん、福沢さん、中野哲也さんらと、BUXTEHUDEのMembra Jesu Nostriを演奏した団体。フォーラムの中でもあきこさんに紹介されました。)、仙台宗教音楽合唱団(今度11月にヴィンシャーマン指揮、シュリックらのソロで「ロ短調」をやる団体。仙台のバロック音楽の草分け的存在)、仙台放送合唱団(古くから多くの合唱曲に意欲的に取り組む力のある団体)等から参加しています。人数は40人ほどと多いのですが、決して雑唱にならず、見通しのいい合唱が出来るよう、日々努力しております。先日も雅明先生にご指導いただき、高い評価をいただいております
 また問い合わせ先ですが、022-273-3382(TEL),022-219-9203(FAX) 佐藤あてとなっております。
 以上3点の訂正お願いいたします。(中略)

 おまけ的な情報ですが、合唱団員の中にはすでにBCJと合唱団員として共演経験があり、11、12月のマニフィカートでもソプラノ2を歌う鈴木美紀子と、マニフィカートで初めて合唱団のソプラノ2を歌わせていただくことになった高橋絵里(私の妻です)もいます。ともに仙台バロックアンサンブルの一員です(私も一員です)。

 あと更に余談ですが、ご存じかもしれませんが、モナ・シュペーゲレバッハのマニフィカートのソロをしているCDを私は所有しています。HERMANN MAXという指揮者のCD(EMI CDS7 54426 2)なのですが、その2枚組のCDには、他に世界初録音と銘打たれたKuhnauのマニフィカートも入っております。91年の録音で、シュペーゲレも含めてそれほどすばらしい演奏とは思えませんが、念のためお知らせしておきます。

 ご多忙中のところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。(後略)

(高橋治彦様:cab05140@pop06.odn.ne.jp) (98/10/13)             
 高橋さん、こんにちは。「VIVA! BCJ」にようこそ! 当HPで提供させていただいている情報について色々ご教示いただき、ありがとうございました。もとの掲載情報は鈴木雅明さんからお伺いした事柄をもとに記載したものであったのですが、実際には色々な皆さんが、“BCJ(オケ)&雅明さんとメサイアを歌おう!” ということで集まった、言うならば“在仙合唱団オールスター”のような団体でいらっしゃたのですね。さっそく「演奏会情報」を訂正しておきます。
 また、BCJのソプラノメンバーについての情報(なんと、奥様がBCJにご出演になる!楽しみですね)も興味深く拝見しました。これからのBCJをになう力が、色々なところから結集されているのですね!
 さらに、モナ・シュペーゲレのマニフィカート、そしてクーナウのマニフィカートのCDに関する話題も、次回BCJ定期の予習にうってつけで、とても興味深いものです。CDショップを探してみます!
 ちなみに、仙台宗教音楽合唱団が出演される、ヴィンシャーマンのロ短調のサントリーホール公演(11/23)にはお伺いする予定です。(以前の「マタイ」、CDにもなっている「ヨハネ」もうかがいました!)
 これからも色々お教えいただけましたら幸いです。奥様のご活躍と、仙台でのBCJ「メサイア」の成功をお祈りいたします!
(矢口) (98/10/14)

73 《ラ・プティット・バンド(10/5)、感想》

ラ・プティット・バンド,5日紀尾井ホールの演奏を聞きました。

最初の「二本のヴァイオリンの為の協奏曲」
音が出た時は,本当にびっくりしました。
なんという柔らかい音!
この音は日本に住んでいたら出せない・・・と真剣に思いました。
私はBCJの音も大好きですが,それとはまた全然違った音楽が始まったのでした。そして,BCJとはまた全然趣きの違う寺神戸さんがいました。あんなになじんでいる寺神戸さんは,初めてみたかもしれません。なじんでいる,というか,ソロを弾いているのですけれども,もちろん。でも,みんなと一体となったソロ,というべきか・・・
そして,ヴァイオリンやヴィオラのハーモニーがまた素晴らしい何が起こっているんだ?! と何度も思いました。何の音?! と。でも,どう見ても,ヴァイオリンとヴィオラの音なんですね。
そしてそして,その全体の音を創っているのは,たぶん,ヴィーラントなのでしょう。
ヴィーラントが入ると音が変わるのです。

そして,「フルートとヴァイオリン,チェンバロの為の協奏曲」
これは,クイケン兄弟のフルートとヴァイオリンはもちろんですが,チェンバロ!
ピエール・アンタイの名前は耳にしていたものの,実際,生の音を聞いて,びっくりしました(びっくりが多いですね・・)。音が降ってくるというのは,こういうことを言うのでしょう。実際に弾いている音以外にも聞こえてくる(本当に)。そして,あの弾き方! 魔術師のようでした。来年,カザルスホールでリサイタルがあるようですが(3月8日),ぜひ,彼の手が見えるところの席をお勧めします。
2楽章の3人の音というのが,また,とても面白く,目をつぶって聞いていると,フルートとヴァイオリンとチェンバロという楽器を忘れてしまうのです。3人の音が交じり合い,新しく出来たものが,ふわっと広がって,あの空間を埋めていく感じ・・・
そして,秀美さんの音が全体を創っているのです。
先にも書きましたが,ヴィーラントとはまた違った世界が繰り広げられるのです。これは不思議でした。ですから,どちらかと言えば,BCJのイメージに近い音楽

6声のリチェルカーレ。これは,弦だけで聞くのは初めてで,とても貴重な体験。
管組の2番もとても楽しめました。
(前半の感想でたくさん書いてしまったので・・・ あまり多いと読むのが大変でしょう)

それにしても,バッハの偉大さを改めて感じた1日でした。
そうそう,アンコールのブランデンの3番のアレグロ!
本当に楽しかった! チェロ3本で,あの速さでやられた折りにゃぁ,本当に圧巻です。蜂がブンブン言っているみたいで。それがまた軽いのです。全曲聞けた方がうらやましい。今日7日の水戸や名古屋に行かれる方,どうぞお楽しみに
それでは。

今回のメンバーである秀美さんと寺神戸さん,赤津さんのいるBCJもますます楽しみですね。

(雪 様) (98/10/07)
雪さん、「VIVA! BCJ」にようこそ! 秋のコンサートの感想第一弾、ありがとうございます。
この演奏会、私もうかがいました。本当に充実した一夜でしたね。
ヴィーラントの音楽、秀美さんの音楽の違いは興味深いものでしたね。今回秀美さんが降り番だった「二つのヴァイオリンの協奏曲」は、先日(7月)BCJでも演奏されただけに、なおいっそう両方の持ち味の違いがわかり、面白く聴けました。特に2楽章の表現などに、プティット・バンドのしなやかさがよく表れていたと思います。まさに「バッハの音楽の懐の深さ」のなせるわざとも申せましょう。
アンタイのチェンバロも、奇をてらわず正攻法な中にもファンタジーを感じさせる、味わい深い演奏でした。相模大野で聴いたブランデンブルク5番のソロもなかなかのものでした(弾いている時の足の動きにも“音楽”が感じられました?!)。来年3月のソロ・リサイタルはゴルトベルク変奏曲がプログラムとのこと。これも楽しみですね。
古楽界の老舗ともいえるプティット・バンドでも、その音楽の中核の一翼を担うBCJメンバー。あらためてBCJのメンバーの“豪華さ”を感じたコンサートでもありました。5日の紀尾井公演はNHK(?)がテレビ収録していたようですので、いずれより多くの皆様にもお楽しみいただけることと思います
(矢口) (98/10/08)

72 《テュルクさん、コーイさんについて》
 
(前略)さて、メサイアのチケットが売り出しになりましたね。私もチケットを早速買わせて頂きました
そこで少し気になったのですが、いつもカンタータで、すばらしい演奏を披露されているゲルト・テュルクさんとペータ・コーイさん(非常に仲が良さそうに見えるお二人です)がメサイアの時には、なぜ出演なさらないのでしょうか?
やはり、ドイツ語と英語の違いだとか、なにかそういうことでしょうか?
それとも特別な理由もないのでしょうか? なにかお聞かせ願えたらと思います。

あと、マタイのバスのソリストが空白になっていましたが、だれになるのか、非常に楽しみにしています。
それでは、失礼致します。

(金原秀行様) (98/09/08)
金原さん、いつもお便りありがとうございます。
実はこのお便りはもうかなり前にいただいたもので、はじめ「Q&A」のコーナーに掲載すべくBCJ事務局に問い合わせをしていて掲載がおくれてしまったものです。申し訳ありません。
さて、声楽ソリストの人選に関する上記のご質問について、BCJ事務局からは『さすがにこの点は“企業秘密”です!頂戴したご意見等も参考にさせていただいた上で、お答えは演奏の中身から感じ取っていただければ、と思います。』とのお返事をいただきました。確かに色々な要素があって難しいものなのだろうなと思います。(ちなみに「マタイ」のバス・ソリスト浦野智行さんが務められると、先日のBCJ定期のプログラム誌上で発表されました!)
では我々ファンに何ができるかというと、このコーナーなどでああでもない、こうでもないと盛り上がって、それが何らかの形で鈴木雅明さんやBCJの皆さんの目に触れ、ファンの思いも生かしていただけることになれば素敵なのではないかと思います。
さあ、皆さん“私が選ぶBCJベストメンバー”を考えて盛り上がりましょう!

以上のような経緯で、今後の皆さんの様々なご意見のきっかけとなれば、との思いから「Q&A」コーナーではなく、この「フォーラム」でお便りを取り上げさせていただいた次第です。

そこで、まず私の考えですが、テュルクさん、コーイさんが「メサイア」を歌って下さるのなら、やはりドイツ語を生かせるモーツァルト編曲版で聴いてみたいと思います。あのしなやかな“木管楽器の響き”を主体としたクラリネットも登場!)モーツァルト編曲の「メサイア」をBCJでも聴いてみたいものです。リヒターも演奏していましたよね。

是非、皆様のご意見をお待ちしております!! (矢口) (98/09/27)

71 《10000番体験記》
 
「VIVA!BCJ」のアクセス10000番をゲットしました赤塚と申します。
先日の第35回定期演奏会で「想像以上の収穫」を得ることができましたので、「VIVA!BCJ」にアクセスされる皆さんに「ご報告」という形をとって「自慢」させて頂こうと思い体験記を書かせていただきます

まず演奏会前に「10000番の人」ということで矢口さん、AHさん達からお誘いをいただき、開演のだいぶ前にオペラシティ内のレストランへ。
きっと皆さんディープに盛り上がるのだろう、ついていけるかなと心配しつつ顔を出させていただいたのですが、ホームページを見ればわかるとおり皆さん優しい方で、新顔の僕の相手もしてくださり、ホッ。開演前にすでにボルテージが上がる一方
いや、BCJファンの皆さんの知識はすごいですね。僕も多少の知識は持っているつもりでしたが、そんなものでは歯がたたない!!赤ちゃんに雷おこし状態でした。だって矢口さんなんかスコアまでお持ちなんですよ!何も調べずに来ていた僕にはとてもいい予習になりました。そして10000番ゲットのご褒美「BCJのヴェスプロ」のビデオを頂戴して第一の任務完了。(矢口さん、ピザごちそうさまッス。)

その後さらに近くの喫茶店に場所をかえて白熱の第2ラウンド「VIVA!BCJ」開設時のお話なども聞かせていただきました。また、皆さん重度の古楽中毒をお持ちのようで(失礼!)CD情報やコンサートチケットが大豊作、そのまま僕は豊作ビンボウ! コンサートチケットやCDは学生にはやっぱり高いんです
そうこうするうちにアッという間に開場時間に。楽しい時って時間がたつのが早いんですよね。すでにコンサートのハシゴをした後のような熱気を帯びつつイザ出撃!

 −−2時間経過−−

えっ、コンサートどうだったかですって? それは皆さんがフォーラムにメールされている通りのすばらしいものでした。皆さんの前で演奏の批評を述べ立てるなんてことはバッハの前で即興演奏するようなものでとても僕にはできませんが、あえて付け加えさせていただくなら、BWV1060での装飾。ステキでしたよね〜。
そして終演後、矢口さんに楽屋に案内していただきました。諸般の事情により(?)以前にも一度おじゃましたことがあったのですが、今回は「10000番」の称号を胸にひっさげ堂々と。でも、扉をくぐった瞬間にやっぱりドキドキ鈴木雅明さんを発見してまたドキドキ。そのままお話させていただいたきさらにドキドキ。あんまりドキドキしたから、アレッ、何しゃべったか記憶にないぞ・・・

そしてそのまま、某所でのメンバーの皆さんの打ち上げに、熱心なファンの皆さん達とご一緒させていただきました。「10000番」の威力はすごいですね、メンバーの方もファンの方も、皆さん一発でわかってくださる
自分が偉いことをしたわけでもないので大変恐縮ですが、一夜限りのちょっとした有名人気分。それほどこの「VIVA!BCJ」が応援ホームページとして大きな役割を果たしているのですね。
もちろんこの機会を逃さず寺神戸さんや武田さんともお話させていただきましたよ。で、打ち上げということですので皆さんゴキゲンだしお酒も入る、となると当然聞けるんですよね、ここには書けないイイお話も! 10000番の特権ということで僕の頭にちゃんとセーブしておきましたよ。そして宴は夜遅くまで続いたのでした。シメのコーヒーのおいしかったこと。リースヒェンの気分!

以上、駆け足ではありましたが、「10000番」の自慢話、もとい体験記を書かせていただきました。ダラダラした文章になってしまいましたがそれほど充実した一日であった、という風にご理解いただければ幸いです。

頂戴したビデオ、とてもおもしろかったですよ。帰宅してからチョットだけ見て寝るつもりだったのですが、結局最後までニンマリしながら見てしまい気がつくと空が白み始めていました。10000番取ったかいがありました。宝物です。

けれども僕にとって「10000番」の最大の収穫は、なんといってもバッハの、BCJの音楽について話せる場を得たことでした(ちょっと優等生過ぎ?)。
このページにアクセスされる皆さんは、そういった場をお持ちですか? 僕の身の回りには、例えばバッハのカンタータについて話せる・学べる環境などありませんし、一緒にBCJのコンサートに行く人といっても限られています。バロック音楽が、古楽器演奏が盛んになったとはいえ皆さんの状況も似たり寄ったりではないでしょうか。
そんな中、今回「10000番」という幸運に恵まれたおかげで多くの熱心なファンの方とお知り合いになれました。この人のつながりは何よりのプレゼントであったと思います。

さあ皆さん、「20000番」、見逃す手はないっスよ!!
今度はどんなプレゼントが待っているんでしょうか?
いつ頃20000アクセスまで到達するでしょうか?
いずれにせよ「1万人に1人」のみ許される幸福の座、逃すと後悔しますよ。
えっ、お前また次も狙っているのかって?
いやいや、武田さんに「一人占めはダメだよ」と念を押されていますし、もうすでに味わいきれないほどいい思いをさせていただきましたのでご遠慮します。
とか言っておきながら万が一とってしまったらどうしようホントに「万が一」なんですよね、この場合って!

最後に。矢口さん、いつも更新お疲れさまです。今回メンバーの方・ファンの方といろいろお話させていただきまして、「VIVA!BCJ」のサポートページとしての役割の大きさを強く感じました。今後も貴重な情報ステーションとしてページの運営がんばってくださいね。(中略)

まとまりませんが、このあたりで失礼させていただきます。お付き合いいただきありがとうございました!

(赤塚健太郎様) (98/09/22)
赤塚さん、お便りありがとうございます。いやぁ、本当に楽しい一日でしたね「万が一」の幸運、お楽しみいただけて何よりです。人のつながりの貴重さは、私もこのHPをはじめさせていただいて日々実感しています。
話は少々ずれるかも知れないのですが、おととい(22日)雅明さんの演奏された「2声のインベンション」をうかがいながら、「対位法の音楽って、出会いの瞬間の積み重ねなんだなぁ」としみじみ思ってしまいました。ヘッセの随想「人生の奏でる二声のメロディー」というものがあるのですが、まさに人生は様々な出会いがもたらす2声のメロディーの饗宴ではないかと思います。
「VIVA! BCJ」も、メンバーとファン、ファンとファン、そんな素敵な2声の響き合いのお手伝いを、これからもしていきたいものと思っています。是非またお便り下さいね。 (矢口) (98/09/24)

70 《松蔭チャペルコンサートを聴いて》

 BCJファンの皆様今日は。9月19日神戸で鈴木雅明さんのチェンバロリサイタルが有りましたオペラシティーカンタータを聴き心を奪われ松蔭チャペルではチェンバロで夢見心地でした。
 内容は1部:2声のインヴェンション、2部:3声のシンフォニアでした。私の大好きなインヴェンション13イ短調BWV784a-mollは、特別に素敵でした。勿論他のどれも良かったのですが、、、、 それとアンコールの“最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリチオ”は、鈴木さんの解説をそのままに音で聞く絵本の様な演奏でした。お話もユーモアがお有りで、聴いてて本当に楽しく、是非もっと色々な演奏を聴かせて戴きたく思っております

(鈴木さんのチェンバロにはまっている三宅設子様) (98/09/22)
三宅さん、先日に引き続きお便りありがとうございます。・・・実は私は今日、同じプログラムを武蔵野文化会館に聴きに行くのです! いやぁ、楽しみです。今回の“インヴェンションとシンフォニア”は、BISの雅明さんによるバッハ:チェンバロ作品全集の一環として録音されているはずですから、いずれはコンサートには行けない雅明ファンの皆様のお耳にも届くと思います。三宅さんのサロン [レスパスエラン]のオープニングにはどんなプログラムが予定されているのでしょうか。楽しみは増すばかりですね。 (矢口) (98/09/22)

69 《矢口さん初めまして。》
 
 矢口さん、初めまして。私は、信州の田舎に暮らす一BCJファンです。このHPは、早くからその存在を知り、この夏など更新のめざましさに、ほとんど毎日のようにアクセスしておりました。お便りも差し上げようと思っていたのですが、楽しみにしていた東京定期に接してからと、今日が初めてのお便りになります。

 私がBCJの演奏に接したのは、カンタータ全集の第1集がリリースされたときからです。その後リリースされる度に聞き進み、バッハのカンタータの魅力にとりつかれ、気がついたときには、この1年余の間で我が家のCD棚に、アーノンクール・レオンハルトの全集、リヒターの選集、コープマン、ヘレヴェッヘ等々のディスクが並ぶというもはや引き返せないところに来てしまいました。(笑)

 私は、東京で送った学生時代、在京オケの定期会員でもあったのですが、帰郷し就職(矢口さんと同業です)して早15年、仕事の多忙さもあって長野県内で開かれるコンサートなどにもまれに足を運べる程度で、音楽はもっぱらディスクで聴くものとなっていました。けれども今年、このホームページで告知されていたNECのレクチャーレポートを送っていただいたことをきっかけに、BCJの公演のお知らせを送っていただき、今年の定期公演のうち3回が土日に開かれることを知り、意を決して定期会員になりました。前回はウィークデイで残念ながら行けず、東京の友人にチケットをあげて行ってもらいましたが、とうとう12日、念願の実演に触れることが出来ました

 まずなによりもコンサート全体の雰囲気が、とても落ち着いていたのが印象的でした。在京オケや外来オケなどの会場と比べ、聴衆の年齢層もやや高く、特に中高年層の男性(私もその一人ですが)の姿が多いのではないかと感じました。
以前も触れられていたことですが、演奏終了後の聴衆の反応も暖かく落ち着いており、音楽をわかっておられる方が多いのだなあと大変うれしく感じられました

 演奏の印象はCDで聴いていたときに強く感じた、一点一画もゆるがせにしない緻密であり、丁寧であり、誠実であるという点は同じだったのですが、全体的に厳しく激しく、またたくましさも感じる音楽であったのが予想外で、大変心を打たれました。私はもっと線の細い演奏を予想していたのですが、演奏の強さに終始圧倒されました。プログラムが厳しい内容をあつかった曲であったこともあるのでしょうが、コラールのダイナミックや表情をはじめ、とても積極的な音楽づくりだったと思います。

 買い求めた前回のプログラムの中にカンタータを「人生の伴奏者(伴走者)」に、という言葉がありましたが、私にとってもまさに力強い伴奏者を得たような、喜ばしい一夜でした

 けれども残念なことが一つありました。それは来年度の東京定期がすべて月曜日におこなわれることで、10/11とヴェスプロだけにしか行けそうもないことを知ったことです。でもまだまだ先は長いことだし、再来年はきっと「人生の伴奏者」は私の期待をくんでくれることを信じたいと思います(笑)。地方在住者にも愛を・・・

(長野県 百瀬慎一様) (98/09/15)
百瀬さん、ようこそ「VIVA! BCJ」へ! 新鮮な感動に満ちあふれたお便りをありがとうございました。
わざわざ信州からいらっしゃっていただいた“生BCJ”堪能していただけたようですね。
BCJのカンタータCDでカンタータにはまり、このHPをきっかけに“ライブBCJ”の魅力にも触れていただけたとは大変光栄です。
頂戴したご感想を拝見して、CDの演奏からBCJの演奏に親しんだ方のライブ演奏の感じ方がわかり、大変興味深く思いました。私なぞは、ライブの演奏に接することからスタートしたもので、オリジナル楽器・唱法によるバロック演奏の“雄弁さ”がまずあってから“繊細さ”の方にも目がいくようになったという印象があります。(もっとも、初期のころの演奏がそのような感じだったのかも知れませんが・・・) それまでの躍動感や歯切れをそのままに、ライブでも細部にしっかり目配せが行き届くようになったのは、やはりレコーディングが始まったころからだと思います。例えば今回再演のBWV136の1曲目、例のホルンのソロの曲。以前の演奏では「・・・大丈夫かな・・・。おお、何とかいったぁ!」という感じで聴いていた記憶がある(そのスリリングさも魅力でした(?!))のですが、今回は「なるほど、そういうアーティキュレーションでくるか・・・。ふむふむ。」といった感じで、落ち着いて(?)音楽とその語られている内容を楽しめました。やはりこの数年間のBCJの“進化”はすごいものなのですね。そん な演奏に接することのできる幸せを改めてかみしめる思いです。
残念ながら来年度は休日のコンサートが少ないようですが、百瀬さんも“同業者”でいらっしゃるとのことですから、近々「学校5日制」が本格的にスタートしたら、必ず土曜の午後3時からコンサートが開かれる「BCJの聖地:神戸」に行きましょう!
ところで、今回の定期公演での新しい取り組みとして、会場のプログラム販売コーナーで、BCJの過去の定期公演のプログラム(残部があるもののみ)の販売(予約)をはじめたようです。BCJ事務局のご協力が得られましたら、近い将来このHP上でも、その「BCJ過去のプログラム販売」のご案内ができればいいな、と思っております。
今後とも「人生の伴走者」BCJと、そのまた「伴走者」である「VIVA! BCJ」よろしくお願いいたします

(矢口) (98/09/17)

68 《京都で広げようファンの輪》
 
 矢口様、先日はオペラシティーで再会できました事を心から嬉しく思っております。BCJの ファンの方が、BCJを通して広い大きな輪になって行くのはとても楽しく、私もその輪に加えて戴けるのはとても大きな喜びです
 来年4月京都音楽を主目的とした多目的サロンをオープンします。サロン名はレスパスエラン(熱情的に飛躍する空間)で、4月11日オープニング初日に、鈴木雅明さんのチェンバロリサイタルを開催致します。BCJファンの皆様、どうぞこのサロンを応援して下さいませ

(三宅設子様 [レスパスエラン] ) (98/09/15)
三宅さん、お便りありがとうございました! 12日の定期公演の後、お話しできてとても楽しく過ごせました。うかがえば、神戸公演と東京公演の両方を聴いていらっしゃるとのこと。真にうらやましく、また尊敬してしまう次第です。それに加えて今度はご自分で素敵なサロンをお作りになり、なんとそのオープニングに鈴木雅明さんのチェンバロリサイタルを開かれるとは、恐れ入ります!
京都といえば、神戸公演後援会の事務所があるところでもあり、きっと熱心なBCJファンがそのスペースに集い憩うことでしょう。催し物の詳細が決まりましたらまたお知らせ下さい。このHPでもお知らせしていきたいと思っています。それでは、またお目にかかりましょう。 (矢口) (98/09/17)

67 《私のJ.S.Bach》
 
9月12日のオペラシティBCJのパンフレットを見て、このHPを拝見致しました。大変すばらしい情報が満載でびっくり致しました。
小生55歳。昔から音楽を愛しておりますが、今はバッハ先生に専念しております。今年のハイライトは、春のカナダ旅行とBCJです。カンタータがこんなに素晴らしいことを知りました。妻と共に毎回聴くつもりです。

(斗内弘一 様) (98/09/15)
斗内様、お便りありがとうございます。今回会場でご来場の皆様全員に配られたPRチラシ「NECアーリー・ミュージック・コラム」本HPが特集されていました。それを見てこちらをお訪ねいただいたのだと思います。ありがとうございました。
私がこのHPを開設させていただいてからはや1年。BCJを聴き始めてかれこれ7年になろうとしていますが、思いは斗内様とまったく同じです。“バッハのカンタータは、何と素晴らしいのだろう。これに出会えたことは人生の大きな福音だ!”この気持ですね。まだまだ先の長いBCJとのカンタータの旅ですが、このHPもそのお供をさせていただけましたら幸いです。 (矢口) (98/09/15)

66 《定期演奏会、良かったでした》
 
(前略)私も、オペラシティーでカンタータを聴きに行きました。
巻頭言もすばらしく、また会場ではレクチャーの冊子も配られていましたし、そのふたつをみて、鈴木雅明さんのバッハへの考え方、信仰の持ち方ということを少し分かったような気がしました

演奏会を聴く人の中には、カンタータの内容を「教会のお説教なんだ!」と言い放してしまう人もいますが、しかしそれほど日本人にはなじみのない聖書をモチーフにしたカンタータが、これほどまで普及したのは、すばらしいことであると思います。(当日の会場も満員でしたね) また、こうしたカンタータの活動を通して、信仰を持たれたという方がいらっしゃるということも聞きました。
私は、鈴木雅明さんがどれほどの「祈り」を持って、カンタータに臨まれたことだろうかと思わされます。私も同じ信仰を持つものとして、大変うれしく思います

演奏では、特に2番目に演奏された46番が良かったでした。リコーダ2本による導入から、本当に感激の思いで聞いていました。巻頭言の中で、鈴木雅明さんが哀歌を見事に音楽化しているとおっしゃっていましたが、まさしくその通りでした。特別有名な曲ではありませんでしたが、非常にしみじみとしたいい曲でした。とにかく良かったです。

ところ最近で、合唱のメンバーや器楽のメンバーの入れ替わりが激しいですね。前回から、バスの小笠原さんを見かけなかったり、いつも出演していたアルトの穴沢さんが今回いなかったり・・・。その代わりに、少し若いメンバーの方が増えて、BCJの層が厚くなっているのですね。

とにかく、これからもBCJを聞き続けたいです。CDもいいですが、当たり前なのですが、やはり「生」の演奏が一番です!
それでは失礼致します。

(金原秀行様) (98/09/14)
金原さん、お便りありがとうございました。今回会場で無料配布されていた、去る5月30日に行われた「NECアーリーミュージックレクチャー」のレクチャーレポートVol3、私もいただいて参りました。内容は、神戸の松蔭チャペルで行われた鈴木雅明さんによるレクチャー「バッハ カンタータを識る ライプチッヒ1723」を活字化したもので、A4版 20ページと大変立派なものです。カンタータの理解への基本的な事柄を、ライプチッヒ1年目となる1723年のバッハに焦点を当て、わかりやすくまとめてあります。今後、以前発行された同レクチャーレポートVol1同様、本HPでも頒布のご案内を差し上げられればと考えております
雅明さんの“信仰告白”は、今回の巻頭言でも言及されたカンタータCD第1巻の序文に感動的に書かれていますが、何よりもやはり演奏そのものから、その思いが深く伝わってきますね。金原さんの印象にも深く残った46番の、リコーダーが美しく呼び交わす中に響く最後のコラールが終わった後に会場全体に広がった、祈りにも似た静寂など、本当に得難い瞬間でした。言葉を越えた祈りの共有とでも言いたい至福の時です。
さて、メンバーの消息ですが、バスの小笠原さん海外に留学されているとうかがっています。アルトの穴沢さんは今回はなんと客席にいらっしゃいました。(そういえばヴァイオリンの高田あずみさんも3階席にいらっしゃいました!) 終演後穴沢さんにご挨拶差し上げた時にお伺いしたところ、今回のコンサートの期間に、昨年の「マタイ」に引き続きサイトウ・キネン・フェスティバルに呼ばれ、小澤征爾指揮のプーランクのオペラ『カルメル会修道女の対話』に、11人の修道女の一人としてご出演されていたそうです。ちなみに同公演はNHKがTV収録していたそうなので「放映されたら見て下さいね」とおっしゃっていました。(ただ幕切れがギロチンのシーンなので放送できない可能性もあるとか・・・)
BCJは今月下旬にも、新しい声楽メンバーのオーディションを行うそうで、新しい才能が次回以降の定期公演で見られることと思います。これはやはり来春の「マタイ受難曲」公演をにらんでのことでしょうね。
ますます充実のBCJに期待しましょう! (矢口) (98/09/15)

64 《10000番!》
 
フッフッフ、ゲットしましたよ、10000番!!

と、いきなり失礼いたしました、毎日「VIVA!BCJ」をチェックさせていただいている赤塚と申します。東京の大学生です。このページは豊富な情報がきちんと整理されていて、しかも更新のペースがとても速く、いつも楽しみにアクセスしておりました。
そして今日ついに10000番をいただきました。

(中略)今年から定期会員になり、ライブでCDですっかりBCJの虜になっております若松夏美さんからヴァイオリンのバロックボウをご紹介いただいたり、今月末の「札幌古楽の夏音楽祭」で高田あずみさんのレッスンを受ける予定になっていたりと、メンバーの方ともちょっとだけご縁があるんですよ。BCJ以外の演奏会でもメンバーの方とお話させていただいたこともあります。皆さん超一流の奏者でありながら、とても気さくな方々ですね。

さあ、10000番獲得のごほうび?は何かなぁ、楽しみにしていますよ。(中略)

ホームページの更新は大変な作業かと思います、お体に気をつけてこれからもがんばってください。「VIVA!BCJ」のますますの発展をお祈りします。早く20000番にたどり着くといいですね
それでは失礼いたします。

(赤塚健太郎様) (98/08/21)
10000番ゲットメールをご紹介させていただきます。赤塚さん、おめでとうございます。そしてありがとうございました
ご自分でもバロック・ヴァイオリンの演奏をされるなどディープな楽しみ方をされている赤塚さんにどんなプレゼントを差し上げればよろこんでいただけるのか、現在BCJ事務局とも相談して考えています。お楽しみに
これをご縁に、是非またこの「フォーラム」に演奏会のご感想などなどお寄せ下さい。お待ちしております! (矢口) (98/08/25)
赤塚さんへの10000番記念プレゼントが、’95年に試験的に収録されたBCJの「ヴェスプロ(モンテヴェルディの聖母マリアの夕べの祈り)」(神戸公演)のビデオに決定しました! この映像は非公開のものですが、今回プレゼントにさせていただくことを特別にお許し下さったBCJ事務局の皆様にお礼申し上げます。贈呈は9月12日のBCJ東京定期の時に行う予定です。赤塚さん、おめでとうございました!!  (98/08/28)

63 《いつも、「VIVA! BCJ」を楽しく拝見しております。》
 
(前略)いつも、「VIVA! BCJ」を楽しく拝見しております。
毎日ではありませんが、ふと気が付いて伺うと、まさに当日付の更新がなされていて感心しています。
学校の先生ってそんなにおヒマなのですか?(失礼) どちらが本業なのでしょう!?
あ、今夏休みなのですね。

もっと早くにお便りさせて戴きたかったのですが、何分仕事中なもので・・・。
最近になってAH氏の「イタリア奇行」を読了し、何となく筆(?)を執ってみようと思い立ちました。が、矢口さんが先かなと、このような次第です。

前置きが長くなりましたが、うぅ〜っ、お伝えしたいことが沢山ありすぎて。

先ず、貴サイトの総体的な感想など、僭越ながら・・・。

はっきり言って、「素晴らしい!」に尽きます。(中略)手作りかつ愛情200%の「VIVA! BCJ」に、大感激です。テキストもわかり易いし(流石、教員殿)、デザインセンスも抜群!!
VIVA! VIVA! VIVA! VIVA! VIVA! ・・・・・「VIVA! BCJ」と声を大にして叫びたいぐらい。

貴方には、BCJをはじめとする音楽(音楽家)に対する入れ込み方など到底及びませんが、私も古楽ファンの端くれとして、BCJ(とその音楽)には常々熱い想いを抱いております
特に感涙させられるのは「合唱」です。
渾然一体の「声」に包まれている時こそ、至上の喜びを感じます
「VIVA! BCJ」に伺うようになって以来、合唱団員の個々のお人柄なども、同時に伝わって来たりするので、増々ハマッていくばかりです。

元々私は、古楽はおろかクラシックにも殆ど縁無く育ってきました。
(幼少時ヤマハの音楽教室ではエレクトーンを習いましたし、中学時代はブラスバンド。)
ロック狂でしたが、クラシックっぽいロック(往年のプログレッシブロックとかアートロックとか。歳がバレますね!)が好みでしたので、「本物」への入門は比較的容易かったと思います。
その頃は、「クラシックの演奏家ってどうして、あんなに譜ばかり追っていて、然も同じ作品を何百年も代々演奏し続けて何が楽しいのだろう?」と、よく思ったものです。
今となっては、微笑ましい限りですが。
価値観を得た今は、逆のことを考えてしまったりもします。その辺りが、依然排他的なのでしょうが、この頃はピリオド楽器や、歌もノンビブラートじゃないと不満です。

何が言いたいのかというと、「VIVA! BCJ」では、BCJにまつわるもの(事、人)は全て、超好意的に(平等に)対応されているところがすごいと思うのです。
私なぞ、いつも選り好みしてしまうので、頭が下がります。

簡潔な文章が書けそうもないので、ひとまず、締めに入りたいと思います。

実は、こちらも貴方様には到底及びませんが、私もヘッセの作品(小説)が大好きです。
その最たるものは「デミアン」です。
近く「クネヒトの部屋」にもゆっくりと(隅々にまで!)伺えることを楽しみにしております。

長々たるお目汚しをお許しください。と言いつつ、またお便りさせて戴きます。
VIVA!!! BCJ!!!

(日下部 和美 様) (98/08/21)
日下部さん、お便りありがとうございました!
以前、三鷹での礒山先生の「カンタータ・レクチャー」の時にお会いしていますので「はじめまして」ではありませんが、「VIVA! BCJ」フォーラムにようこそおいでくださいました。
・・・この夏の更新ペースには我ながら驚いている部分もあるのですが、ご指摘の通り“夏休みのなせる技”と申せましょう。9月以降は、これまでどおり少なくとも3日に一回は更新したい、と考えております。
取りあえず(?!)本業の方も何とかやっております。もっとも、8月29日には世田谷区の区立中学校吹奏楽発表会(世田谷区民会館)で、私が顧問をしている吹奏楽部の発表で指揮などもしてしまいますが・・・・。(ちなみに曲目は、「マタイ受難曲」の受難のコラールと「イエス、我が喜び」のコラールを演奏してから吹奏楽オリジナル作品の名作、オリバドーティの「バラの謝肉祭」を取り上げます。:顧問の趣味につきあわされてしまう生徒たちはかわいそうかも知れませんね・・・) ・・・・えっ、やっぱり仕事になっていないって・・? 
たくさんお褒めの言葉を頂戴して、うれしい限りです。もうすぐこのHPをはじめて1年になろうとしていますが、やってみて本当に良かったと思いますBCJをはじめとする皆さんのご協力に加え、やはりサイトをおとずれて下さる皆様のお陰と、感謝しております
そういえば、「VIVA! BCJ」を応援して下さる皆様にお知らせがあります。
来る9月5日のBCJ神戸公演と12日の東京公演の会場で配布される、NEC発行のチラシ「NEC EARLY MUSIC COLUMN」(NEC社会貢献室制作)上で、「VIVA! BCJ」が紹介されることになりました。あわせて、5月末に神戸で行われた鈴木雅明さんによる「カンタータ・レクチャー」の内容をまとめたレポートも会場で希望者に頒布して下さる予定とのことです。こちらもとても楽しみですね。
・・・・そうそう、ヘッセのことも書きたかったのですが、長くなってしまいましたね・・・。とにかく、この夏は広島のヘッセ資料館に行くことができてとても幸せでした。ヘッセ・ネタもたくさん仕入れては来ましたので、いずれたっぷりご紹介したいと思っています。
是非、またお便りお寄せ下さい! (最近本職がわからなくなっている(?)矢口でした) (98/08/22)

62 《クリスマスオラトリオ感激しました。》
 
札幌で昨年末演奏されたクリスマスオラトリオ拝聴しました。実に真摯で格調高く且つ端麗な演奏に感じ入りました。今後とも、益々のご発展・ご精進のほど祈念いたします。再び札幌で演奏を聞く機会をお与え下さい。   

(小樽市、瀬戸國幸様) (98/08/11)
瀬戸さん、お便りありがとうございました!
昨年暮れのBCJ「クリスマス・オラトリオ・ツアー」での最初の公演札幌「キタラ」ホールでの演奏でしたね。北海道ではたぶん初めてのBCJ演奏会だったと思います。10月にはCDも発売の予定(BIS)ですし、また感動も新たに聴き直すことができます。 ・・・・しかし、やはり生BCJ(!?)の魅力もかけがえの無いものです!
今のところ、再び北海道で行われる予定のBCJ演奏会はありません・・・・。
きっとこれを、読んでいてくださるBCJ事務局長の武田さん! 瀬戸さんのようなファンの方のためにも、是非また北海道でのコンサートも企画して下さいね。聴衆サイドとしては、“直接ホールに希望を伝える”などの方法が有効ではないかと思います。
全国のファンの方に、心ゆくまでライブのBCJも楽しんでいただけるようになったらいいな、と思います。
(矢口) (98/08/14)

61 《ヨハネ受難曲を見た(聞いた)感想》
 
 7月31日の朝、BSでBCJの「ヨハネ受難曲」を見ました米良さんの独唱されているところは、2箇所あったのですが、いずれも哀愁に満ちた美しい旋律で、米良さんのカウンターテナーの素晴らしさを改めて実感しました。
 このサイトでも中低音が好きとおっしゃってる方がいましたが、私もそうです。またコンサートにいってもその声をよく聞きますバッハの曲はやっぱり米良さんの声に一番合っていると思いました。ひとつの曲の中に透き通るように高い高音の部分や、力強い低音の部分、微妙な中音(こんな表現しか思いつきません)の部分があり、何回聞いても聞くたびに新しい発見?があります.録画したので毎晩見ています。だから、米良さんがBCJを去られたのが残念です
 「天上の声」を買うまでは、米良さんのCDで一番好きだったのは「ロマンス」でしたが、今は「天上の声」です。ジャケットもナチュラルな感じで一番好き。
 私は米良さんに出会うまでは、クラシックなんて無縁という人生だったのですが、本当にバッハをはじめヘンデル、メンデルスゾーンなどなどの素晴らしい歌を知ることが出きて良かったと思います。 
 米良さんの声を言葉で表現することは、難しいけれど、色で例えれば日が沈んでいくときの薄い紫のような水色感触で例えるなら水の中をくぐっていくような.....気高くて、優しくて、それでいてどこか、ものがなしい.....
 今は米良さんのコンサートに行くことが一番の生きがいです.ぴあを発売日ごとに目を皿のようにして見ているのですが、掲載されていない情報もあって.....もうBCJで歌われることは無いのでしょうか?

(IZAWA & MATSUMOTO様) (98/08/08)
IZAWA & MATSUMOTOさん、メールありがとうございました。中低音になっても声の質が変わらない。そしてよく通るというのが米良さんが世界のカウンターテナーの中でも最も優れている点です。そして、バッハの曲がもっとも合っている。それはファンのだれもがそう思っているのに、どうして米良さんはBCJとのこの稀な機会をみすみす手放してしまったのでしょう。ファンの勝手な思い込みではありますが、やはり残念ですね。「天上の声」。これは同時発売の「かれん」の影に隠れてしまって、余り宣伝もされていないし、プレス数も少なかったようですが、このCDの評判もかなりいいようで、東京の大手CDショップでもすでに輸入盤しか売っていないありさま。ぜひ、追加プレスしてもらいたいものです。そして、このCDをきっかけに、ここには収録されていないBCJ&米良のすばらしい演奏もぜひ聴いていただきたいと思います。カンタータ第7巻(国内盤未発売:9/23発売予定)などは、米良さんの今までの演奏の中でも最高の出来です(「天上の声」にも一部収録)。その他に、バッ ハのクリスマスオラトリオ、ヨハネ受難曲もCDが発売されます。どうぞお楽しみに。 (AH) (98/08/09) 

60 《神戸松蔭の学生より》
 
 始めまして。まだ友人以外にメールを送ったことがないので少し緊張しています。申し遅れましたが私は神戸松蔭女子学院大学に通っている学生で、升本温子と言います。
 あなた様のホームページを見て思わず、メールを送りたくなってしまいました。何と言うかバッハ・コレギウム・ジャパンの存在は知っていましたが、相当なものらしいですね。私は以前から教会音楽にとても興味があり、松蔭のパイプオルガンの授業(長谷川美保先生)や、世界の鈴木雅明先生のオルガンの講義も受けさせて頂いております。8月2日3日には先生のオルガン学の集中講義をうけたところなんです。でも何分私は相当オルガンに対して知識不足なので(実技も)この間の授業もかなり難しいものでしたが・・・・・
 このような私ですが鈴木先生が授業で弾いてくださった色々な曲があまりにも素晴らしく、筆舌に尽くし難いものであったので鈴木先生に対する尊敬と言うかなんというか、そういう思いがムクムクとわきあがってきたんです!(少し興奮しています・・・)
そのような鈴木先生率いるBCJをこれからも陰ながら応援させて頂きますので、後援会の方是非頑張って下さい!!
非常に乱文でゴメンナサイ・・・・
 (升本温子様) (98/08/06)
升本さん、「BCJフォーラム」にようこそ! ここのところ、新しい「フォーラム仲間」を次々にお迎えすることができ、とてもうれしく思います。 ・・・・あの松蔭の学生さんなんですね! 私にとっては、“まだ見ぬあこがれのチャペル”のもとで学んでいらっしゃるとは、うらやましい限りです。しかも、雅明さん(なれなれしい呼び方をしてしまっていつもすみません・・・)の“オルガン学”の授業とは! どんな曲を弾いて下さったのでしょうか? もちろんチャペルのオルガンですよね。 チャペルでのBCJの演奏会もお聴きになったのでしょうか。神戸公演後援会の輪もさらに大きく広げていきたいですね。 演奏会、CDや授業(?)の感想など、是非またお便りをお寄せ下さい! (矢口) (98/08/07)

59 《BSのBCJの「ヨハネ」》

 「ヨハネ」は、第1部を家で見て、第2部は録画したものを、夜に帰ってから見ました。当日聴きながらなかなか理解できなかったところもよく判り、いっそう感動が深まりました。やっぱり、凄絶な演奏でしたね。
確かにNHKのカメラワークは一皮むけたという印象。以前しばしば失望させられたのが、嘘のようです。
実演も聴けて、放送でもまた見られるのは何と幸せなことか海外のBCJファンにも見せてあげたいですね。その分、「地元」のわれわれがしっかり応援しなきゃと思います。

 蛇足ながら、ヨハネのは、クレオバリー指揮ブランデンブルク・コンソートの演奏の抜粋版のビデオCDを持っています。抜粋版CDに、無料サンプルのような形で添付されたものです。BISもやらないかな。そうすれば、本当に「日本人がバッハをやってる」ことが、海外でまだ信じてない?人々にも証明できるのに! NHKの権利の問題などで今回のは無理でしょうか?。なお、演奏自体は、やっぱりBCJが圧倒的に格上であることは言うまでもありません。
 (まろ様) (98/08/05)
 まろさん、「BCJフォーラム」へようこそ! お便りありがとうございます。
“凄絶な演奏”! まさにその通りですね。もう「日本人のバッハ」ということを越え、世界の人々を結ぶ「メッセージ」となったのではないかとも思います。
 これからも、このようなバッハ体験を重ねることのできる幸せをかみしめつつ、しっかり応援していきたいものですね。
 (矢口) (98/08/06)

58 《7/31のBCJのBS2放送》
 
 7/31のBCJのBS2放送、15分の放送開始遅れのため最後まで録画できませんでした。4月10日の演奏会を聞き逃し、5月連休のNHK-FMの エアチェックを失敗した私にとって4ヶ月待ちに待った放送でした。
 出張で昨日帰ってきたのですが録画を再生してがっかりでした。デジタルビデオ(悲しいことに120分しか録画できない。)でデジタル音声録音と意気込んでいただけに悲しいですね。

 当日は北海道、旭川に向かう羽田空港のJASのゲートでBS2を放送しており(8:30頃)、丁度 米良さんがアップで写っていましたがJASの北海道行きなどという羽田空港でも一番辺鄙なところで誰も注目している人はいませんでした。まあ、仕方ないですね。

 この埋めあわせに再放送をやっていほしいですね。

(南部滋雄様) (98/08/03)
 南部さん、「BCJフォーラム」にようこそ! お便りありがとうございます。
そうですそうです、放送当日、前日の小渕内閣発足などの関係でBSでも放送している朝のニュースが長くなり、結果的に開始が15分遅れることになったようですね。8:05からは過去の朝の連続TVドラマの再放送がずれ込んで流されていました。
・・ということは、南部さんのビデオには、そのドラマが完全デジタル収録され、なんと「ヨハネ」の最後の数曲が欠けてしまっているわけですね(あの最後のコラールも!)・・・。言葉がありません
NHK様、こんなケースもありますし、是非是非重ねて再度の放送をお願いいたします!
南部さん、これに懲りずに(?)またお便りをお寄せ下さい! (矢口) (98/08/04) 

57 《BSの「ヨハネ」》
 
矢口さん、こんばんは。

 先日、待ちに待った「ヨハネ」が放映されましたね。

 私は、その日はちょうど休みだったので、ビデオに録画しながらテレビでも見ていました。やはり映像がつくと、音だけで聞く(ラジオ)よりいろいろな情報が入ってきていいですねBCJの演奏も勿論ですが、団員1人1人の表情をよくとらえ、しかも場面場面に適したカメラワークの良さにも大変心惹かれました(特に、いまわの際に母とヨハネに言葉をかけるイエスの、浦野さんの優しさに満ちた表情のアップと、「成し遂げられた」と頭をたれるイエスをそのまま表すかのような、サイドからの浦野さんのシルエット)。
 横浜の時とはまた違った形で、BCJの素晴らしい演奏を堪能することができました。
 今度はオペラシティで(神戸でも)、生のBCJを聴きたいですね

それでは

P.S.仙台のファンの方がいらっしゃると知って、とても嬉しいです。もし、堀川様と一緒に演奏会に伺うことができたら、また楽しみが増えるかも

(あきこ様) (98/08/02)
あきこさん、こんにちは。お変わりありませんか。(私信モードになっている・・!)
もう何度も書いていますが、本当に素晴らしい放送でしたね。やはりあきこさんは、あの“空気が変わった”イエスの死の前後に特に注目されたのですね。ご指摘の個所は、実に印象的なシーンでした。(私はあの画面を見て、リヒターの『マタイ』のその場面が頭をよぎりました) 私はさらに、米良さんの「成し遂げられた」の最後の一言を導き出すかのような、ヴィオラ・ダ・ガンバとのクロス・フェード(画面のフォーカスをゆるめて、まるで涙にかすんだようにガンバが消えてゆくと米良さんのアップに入れ替わったところです)の効果の素晴らしさ、的確さも付け加えさせていただきたいと思います。
遠いところですが、よろしかったら、また東京にも(今度は私の地元の相模原にも?)お出でください!
また仙台でのBCJファンの交流が、このHPをきっかけに深まれば、嬉しい限りです。さらに大きく“BCJの輪”を広げていきましょう! (矢口) (98/08/03)

56 《ご無沙汰しております》
 
 7月31日。タイマーに任せてもよかったのですが、やはり映像が待ちきれないので、職場に急用ができたと電話して仕事を午前中休むことにしました・・・・・。
 まず驚いたのが、合唱が素晴らしく良く聞こえていることです。5月の連休にFMで放送されたときは、なんといい加減な録音だろうと思ったのですが(実際BCJの合唱がへたくそに聞こえましたし、器楽も例えばバイオリンの音が非常に小さかったとかいろいろ不満がありました。この録音で映像付きでヨーロッパに配給されたらたまったもんじゃないと思ったものです)、今回BSで放送された音声は合唱、器楽とも解像度とバランスがすばらしいものでした。FMとBSのスタッフは別なのでしょうね。音の編集方法もかなり違っているのでしょう。特にBSの音声編集は残響を加えたりいろいろと加工をして下さったように思えます。それが素晴らしい結果を産み出したようです。4月10日当日最前列で聴いたときには合唱が遠かったのですが、BS放送では各声部が適度なバランスを保ち、埋没しがちなアルト声部も非常によく聞き取れました。FM放送では強すぎた通奏低音部分も適度な音量に調整され、消え入りがちなフラウトトラベルソの音もうまく処理していました
 映像についても非の打ち所がありません。期待以上の映像です。カメラの切り替えも俊敏で(ライブでの一発編集はどこかに破綻がでるものなのでおそらく映像の切り替えはスタジオで後日なされたのでしょう)、2画面オーバーラップも効果的で(特に終曲コラールは感動ものでしたよ)、マサアキさんの正面からのショット2部で2回しかありませんでしたがその少なさがより印象的です。合唱メンバーも一人一人ゆっくりパンして撮影されていました。(バスパートで眼鏡を掛けている方は、女中役を歌った緋田芳江さんのご主人緋田吉也さんです。吉也さんは松蔭女学院宗教センター職員で、BCJのライブや録音ではご自分も出演されるかたわら、メンバーの夜食を準備されるなどご多忙のようです。また、5名のアルトパート左端の方はマサアキさんの奥様の環さんです。)
 映像で一番印象的なのは、第一部後半、エヴァンゲリストが「鶏が3回鳴いた」と言った後チェロが4音上がって1音下がるほんの3秒ほどの音程があるのですが(鶏の鳴き声を表していると言われる)、この3秒ほどのわずかな場面がヒデミさんのアップに切り替わった場面でした。ヨハネを知り尽くしたディレクターだなあとほんとに感動してしまいましたよ。カメラワークに関してはまだまだ語り尽くせないほどありますが、これくらいにしましょう。
NHKも海外に配給する映像と音なので、力を入れましたね。これならBCJの素晴らしさを十分に伝えることができるでしょう。
 ここで武田マネージャーにお願い。来年4月のマタイも映像化して頂くよう交渉してくださいませ。そしてできますればあの残響のすばらしい松蔭でのカンタータも映像と音が放送され、当地に来られないファンに伝えられますように願っています。

 松蔭といえば1月以上も経ってしまいましたが6月27日のカンタータの感想を伝えさせて下さい。
 映画で一躍有名になったスターが出演しないせいか、昨年のような会場前の長蛇の列がなく、聴衆の入りが心配でしたが開演の3時までにはほぼ満席状態松蔭のBCJファンの数も安定してきたのでしょう。
 今回の演奏会の注目はなんといってもロビン。最前列確保のために昼過ぎから並んでいるときにチャペルに入るところを呼び止めて声を掛けたのですが、人なつっこく答えてくれました。まずこれでその人柄を好きになりました。
 24番の頭からロビンが早速歌います。若干細くはありますが、透明感溢れる繊細で美しい声BCJもいい人を見つけてきたものです。はっきりいって素晴らしい掘り出し物です。お買い得です。イギリスの聖歌隊で鍛えた端正な歌い方、でもマイケルチャンスのような艶めかしさはなく、誠実な歌声で、前述の彼の性格とともにその声質と歌い方に、すっかりはまってしまいましたよ。167番の美登里さんのソプラノとの2重唱などは、この1曲だけで宮崎から神戸まではるばるやってきた甲斐があったと思いましたよ。
 寺神戸さんのバイオリンコンチェルト寺神戸さんから1メートルほどの距離で聴きました!!!
オペラシティでしか聴けないBCJファンの方々には絶対体験できないこの近さ!!!息づかいは勿論背広の衣擦れ音まで聞こえますよ。グールドのCDで(チェンバロ協奏曲いやピアノ協奏曲と言うべきか)すっかり好きになったこの曲もバイオリン版で、しかも世界トップクラスのアンサンブルとともに、ライブで聴くとなると感動も新たになります。東京でのBWV1043次回のオーボエ協奏曲などと一緒にCDがリリースされるのが待ち遠しいですね。
 会場練習が終わってトランペットの島田さんが数台のトランペットをつかんで出てきました。話しかけると気さくに応じてくれました。いろんなトランペットの形があるものですね。ピストンのかわりにいくつかの穴が開いているだけのもの、トロンボーンのように管の一部がスライドするもの、ホルンのような形をしたもの等々。島田さんはこれらを全て自作するのだそうです。そして部品を共有するのだそうです。先端のあさがおのパーツだけは金色きらきらの新品のようですが、管の部分は傷だらけへこみだらけの真鍮色です。管の中に砂を入れてたたいて曲げるのだそうです。さらに驚いたというか笑ってしまったのは、ホルン状のトランペットです。半音音程を変化させるためにスライド部分があるのですが、そのスライドを動かすのは太い針金を曲げたもの(先端の輪に指を入れるようになっている)で、その針金の先には割り箸がくっつけてあり、その割り箸がスライド部分の管を動かすのです。おしてもとの状態に戻すにはスプリング等の力が必要になりますが、島田さんはなんとゴムヒモを使っています。彼曰く 、「これは親父のパンツのゴムヒモですよ」!!!・・・・
 島田さんの愉快な人柄は演奏会終了時にも現れています。拍手の中マサアキさんがスタンドアップを促すと、トランペットの部品を両手に二つに分けにっこり、聴衆の笑いを誘い、(聴衆どころかソプラノやアルトのメンバーも思わず雛壇からずっこけそうになりました)次にオーボエのベルナルディーニもオーボエを両手に二つに分け、ここでもチャペルは大爆笑、おまけにヒデミさんまでも弓とチェロを両手に分けてしまう始末。こういったアットホームな出来事は東京では決して見られない光景でしょう。(実際後援会レセプションで島田さんは東京ではこんなことはできないんですよと言っておられました)
 今回松蔭BCJ後援会主催のレセプションを準備していただき、メンバーの方々と素晴らしいひとときを過ごすことができましたBISの録音スタッフはたったの2名。しかも20代と思える若者。びっくりです。ゲルトテュルクに失礼ながらお年を聞くとマサアキさんと同年代(実は私もマサアキさんと同い年)。カンタータ録音が完結するまでにあと20年弱と私は思っているのですが、これだとテュルクは60を超えてしまいますよね。うーん彼は最後までは無理でしょうね。
 武田マネージャーによると、ロビンは既婚で、奥様はあのザ・シックスティーン(ハリー・クリストファーズ指揮)のメンバーだそうです。ところでアルトパートにカウンターテナーが一人でも参加するとアルトの厚みが増すのですが、ロビンは録音セッションで4日間拘束されるといっていたので、おそらく合唱に参加して録音したと思われます(ソロだけだと4日間は無いと思います)。
 バイオリンの高田あずみさんには「あなた、東京と佐倉のヨハネに来てましたね」と言われ、びっくりしてしまいました。演奏家の方って結構客席を見ているんですねえ。(両方とも最前列で聴きましたので、私のでかい顔を覚えて下さったんですねえ) 
 当日はプラスワン編集長の池田太郎さんに思いがけなくお会いすることができました。想像していたよりも大変お若く、ソフトタッチな風貌にびっくりしてしまいました。彼は松蔭は2回目とのこと。矢口さんは未だに松蔭に来られたことがないとおっしゃっていますが、是非近いうちに松蔭での演奏会の素晴らしい雰囲気と残響を味わってください
(湯舟清隆様)  (98/08/02)
 湯舟さん、こちらこそご無沙汰しております。お便りありがとうございました。いやー、いつもながらの情報量の多さに圧倒されます。
 まずNHKのBS放送について。本当におっしゃるとおり!素晴らしい記録です。私からは2点。まず音声についてですが、今回の放送はBモード・デジタル音声でした。私は、こちらの方が手を加えていない記録だと思います。と申しますのは、FM放送の方がスペックが劣っているため、5月の放送時にはきっと、リミッターの使用等の措置が取られていたと思われるからです。今回私はデジタル音声をDATでそのまま録音しましたが、実にリアルな音で改めて聴き惚れてしまいました。次に収録と編集についてですが、NHKではたぶん同時に2本はビデオを回さないのが普通らしいので今回のBCJの収録も一発撮りで、おそらく事後の編集は訳詞などのテロップの挿入と、開始、1部・2部の間のカット、最後の部分についてだけだと思います。それだけに、スタッフの皆さんがどれほどの集中力を持ってこの収録にあたって下さったかが“思いはかれ”、ただ感謝の念がわいてくる次第です。NHKのスタッフの皆さん、本当にありがとうございました! 是 非そのお力で『メサイア』『マタイ』『カンタータ』なども記録にとどめて下さい。お願いいたします!
 6月の神戸公演については、AHさんのレポートともあわせて、まるでその場に居合わせたかのような錯覚にとらわれてしまっていますが、本当にすごいのでしょうね。 きっといつか行ってやるぞ!と思いながら、今は神戸公演後援会に入っている私です。そうそう、全国の皆様、是非、神戸公演後援会にご入会下さい神戸松蔭での公演&CD収録では(書いてしまって良いのかどうかわかりませんが)、1回のプログラムあたり約200万円の赤字が出ているそうです。(松蔭からの様々な便宜を計算した上でなお、の金額だそうです) 幸い神戸公演後援会にたくさんのおこころざしが集まりつつあるそうですが、まだその赤字の半分にも満たない状況と聞いております。(後援会の皆様、情報がありましたらお寄せ下さい) 我々があの素晴らしい音響のチャペルでの録音を今後も聴き続けるためにも応援して行こうではありませんか!是非お力を!くわしくはこ ちらです。
・・・そうそう、もう一言。東京にも「近江楽堂」という強ーい味方(?)があるのですよ! でも神戸、行ってみたいなあ。 
 島田さんをはじめとする、皆さんの“楽しい素顔”には、是非東京のファンにも触れるチャンスをつくっていただきたいですね。そこで、まだ“うわさ”の段階ですが、ついに東京でも定期会員との交流パーティーが開催されるようです! 日時は11月の東京公演(11/29[日]:「ドイツ・バロックのマニフィカート」)の終演後(そういえばこの日だけ午後3時開演でしたね!)の線に決まりそうとのことです。くわしいことがわかり次第すぐにお知らせいたしますので、お楽しみに!
 島田さん自作「ホルン状のトランペット」は現在の当HPのTOPページの写真にも、少々見にくいながらも写っています。見えますでしょうか? BCJは本当に業師の集まりですね! ・・・・つい私も長々と書いてしまいました。またのお便りをお待ちしております。 (矢口) (98/08/03)

55 《BS放送を見ました!》
 
BCJのヨハネ受難曲を、衛星放送で見ました。
私は、今年のBCJのヨハネ受難曲を実際に聴くことができなかったので、この放送を心待ちにしていました
胸が熱くなる、感動的な演奏でした。思わず涙が流れてきました。
最も素晴らしいと思ったのは、合唱でした。特に、コラールは、歌詞の一語、一語が重んじられ、その場面に応じてドラマティックに演奏されていました。ヨハネ受難曲で、ここまで入念に彫琢されたコラールを聴いたのは初めてです。
テュルクさんは、客観的に語っているようで、実は非常に深く聴衆に訴えかけてくる無比のエヴァンゲリストだと思います。浦野さんのイエスは、超然としていながらも、けっして英雄的にはならない、厳かなイエスで、大きな感銘を受けました。シュミットヒューゼンさん存在感の大きい、華やかさを持っていました。米良さんは、とてもうまく歌っているのですが、その表現には受難曲のアリアにはふさわしくないように思われるところがあり、解釈のうえでBCJとの間にいくぶん隔たりを感じました。(個人的には米良さんの歌は好きなのですが、さらに深いものを期待します。)桜田さんは、輝きのある充実した演奏で、著しい進境を示していました。コーイさん貫禄のある見事な演奏でした。
また、ますます研ぎ澄まされたBCJのオーケストラには、圧倒されました
今回の演奏ではヴィオラ・ダモーレがなかったのが、あの神秘的な音が好きな私には、少し残念でした。そして、このような曲では、拍手を急ぐべきではないと実感しました。
最後に、この至高の演奏を実現した鈴木雅明さんに感謝します。
バッハを愛するすべての人々に、見ていただきたい演奏でした。新録音のCD化がとても楽しみです。

(久保昭彦様) (98/08/01)
久保さん、さっそくのお便りありがとうございます!
いやあ、本当に素晴らしい演奏でしたね。私はもちろん会場にもうかがっていたのですが、感激を新たにしました
NHKのカメラワーク気合いの入ったもので、この受難のドラマを非常に的確に伝えてくれていたと思います。群衆のシーンの、短い時間で合唱団のメンバーのクローズアップをいくつも切り替えるところなど、つい画面を見ながら拍手してしまいました。また最後のコラールでのステージの全景と雅明さんの入魂の指揮姿のオーバーラップはこの曲の味わい深さを実によく伝えてくれたと思います。(それだけに、まだ響きが残っている間におこってしまった拍手は残念でしたね。)
また、対訳のテロップ礒山先生の訳詞をきちんとフォローして、以前よりもさらに理解が深まったところも少なくありませんでした。(対訳には少々修正が加えられていたそうです。[左の下線部をクリックしていただくと「I教授の家」にジャンプします])
本当にひとりでも多くの方にご覧いただきたい映像です。NHKさん、地上波での放映、重ねてお願いいたします!
(矢口) (98/08/02)

54 《はじめまして。》

はじめまして。7月に、インターネットデビューしました。今も実はドキドキしてメールしてます。
バッハの音楽がとにかく好きで(といっても、そんなに詳しくはありませんが)聞いていました。今はBCJ.米良さんを応援してます。

仙台と言う、地方にいますが、ここにも、「仙台バッハアカデミー」と言うステキなものや、「中新田バッハホール」(何年かまえ、世間を騒がせ、宮城県を有名にしてくださったH知事が建てたもの!)があるんですよ。中新田にはお土産として、「バッハの酒」があります。これは、酒のもろみにバッハの音楽を聞かせたもので、とてもおいしいとのこと(私はお酒飲めませんのでわかりませんが)です。前に米良さんにプレゼントしたことがありますが、果たして喜んでくれたのでしょうか・・・?    
ぜひ、バッハファンのお酒好きのかた、おためしくださいね!
TVでのヨハネ受難曲楽しみにしています(^-^)
        
(仙台市、堀川まり様) (98/07/28)
堀川 まりさん、メールありがとうございました。
仙台といえば、BCJのコンサートミストレス若松夏美さんの出身地。わざわざ高松までBCJを追いかけていったという熱心なファンの方(あきこさん)もいらっしゃるし、最近、古楽が盛んになってきましたね12月にはBCJ「メサイア」公演もあることですし、これからが楽しみです。中新田バッハホールにはBCJのメンバーも演奏にいっています。CDの録音もしています。とてもいい響きだと東京でも大評判です。でも、まさか「お酒」をつくっているとは・・・。一体バッハのどんな曲を聴かせるのでしょうか。曲によって味がかわったりして。「受難曲」を聴いた酒は「泪酒」かな? 31日の放送、是非おたのしみに。これからもBCJ、米良さんを応援してあげてくださいね。
(AH) (98/07/29)

53 《ブクステフーデCDの感想》
 
 はじめてお便り致します。いつもHPを楽しく拝見させて頂いております。早耳情報や、まるで辞典のような充実した内容も感心していますし、「プラス1」コーナーもとても楽しく読んでいます。
 さて、ブクステフーデ「われらがイエスの四肢」を買いました。毎日通勤電車の中で聴いていますこんなに美しいCDに巡り合えて、本当に良かったと思います。ブクステフーデの作曲が美しいこともありますが、私はやはりBCJの演奏の素晴らしさが表れていると思います。しっとりと、心が洗われるようです。まるでカオスの中にいるような日常ですが、静かにこのCDを聴いていると、やさしく慰められているようで、落ち着きます。特に2曲目「膝について」が気に入っています。大切な友達にお勧めしています

(ポチ子様) (98/07/15)
 ポチ子様、「VIVA! BCJ」にようこそ!
 そうですか、やはり「メンブラ」のCDにはまってしまいましたか。実は私もそうです
このBCJの「われらがイエスの四肢」のCDを手に入れた数日後、私があるBBSに投稿した文章をここに引用させていただきましょう。
手に入れてまだ3日目ですが、もう何回聴いたでしょうか。
日本人だけ8人の歌い手による精緻で気品ある情緒に満ちた声楽陣が、器楽メンバーの水も漏らさぬサポートを得て繰り広げる“キリストの受難への想い”。そこに立ちのぼる"音の綾"の中から、"美しい"ということの秘める哀しさが迫ってきます。よろしかったら是非聴いてみて下さい。
 ああ、また聴きたくなってしまった! 本当に素晴らしい出来映えですね。是非またお便り下さい! 
 (矢口) (98/07/18)

51 《ラ・フォンテーヌの演奏会に行って来ました》

 こんばんは宮崎です。
先日の定期演奏会に引き続きラ・フォンテーヌの演奏会に行って来ました。
 BCJのオーボエ奏者江崎さんと三宮さんの所属するアンサンブルで今回はベルナルディーニ氏が客演でBCJのオーボエ奏者揃い踏みとなりました。
 先日の定期演奏会の緊迫した雰囲気とはうって変わって、砕けた雰囲気の演奏会で、表題通り「笛の快楽」を満喫してきました。
 曲目からオトテール、ボワモルティエ、ヘンデル、ファッシュ、クヴァンツ、ヴィヴァルディ、テレマンとターフェルムジークの名手達の曲が並んでいました。
 BCJのファンとしては、江崎さんと三宮さんの、BCJとは別の顔が見られるのが魅力です。
 特に江崎さんは、司会もなさって非常に楽しいお話をなさっていました。
 ベルナルディーニ氏を加えたBCJオーボエ3人衆は、BCJの演奏会で聞かせる、折り目正しい謹厳実直な演奏からは想像もできない楽しい顔が見れます。

 演目の一つに、クヴァンツの3本のオーボエ・ダ・カッチャの三重奏がありましたが、BCJでの見事なアンサンブルそのままにジェスチャーも交え実に楽しい演奏でした。
 その他の演奏も勿論楽しいものでした、あれだけ楽しい演奏はなかなか見られませんよ、BCJの折り目正しい演奏の後にはこんな楽しい演奏は肩の力が抜けて楽しめますよ。
 是非ともお奨めですよ、東京は9月に次の公演がありますから(近江楽堂で何と2500円、お買い得ですよ)是非行ってみられると良いですよ

 (宮崎正生様) (98/07/07)
宮崎様、先日の定期公演のご感想に続き、楽しい演奏会のレポート、ありがとうございました。
私もうかがっていたのですが、本当に楽しい、そして充実したひとときでしたね。
コンティヌオのお二人との息もバッチリで、素晴らしい演奏&パフォーマンスでした。
江崎さんは、オーボエ、ファゴット、リコーダー、タンブリン、それから司会、と、まさに八面六臂の活躍。「タブラトゥーラ」の時のノリで楽しませてくれました。ヘンデルでのベルナルディーニの冴えた装飾や、サンちゃんこと三宮さんとのBCJそのままの緊密なアンサンブルもさすが。次回の公演も楽しみですね。参考までに今後の公演予定をご紹介いたします。

  9月22日(火)   ラ・フォンテーヌ岡山公演 (オリエンタル美術館、7:00pm)
                               TEL:086-222-3999(下山)
  9月23日(水・祝) ラ・フォンテーヌ京都公演 (京都府民ホール“アルティ”、3:00pm)
                               TEL:075-441-1414
  9月26日(土)   ラ・フォンテーヌ東京公演 (オペラシティ内“近江楽堂”、2:00pm&7:00pm)
                               TEL:03-3952-5515(東京古典楽器センター)
 
これからも、色々な顔で楽しませていただきたいものです。 (矢口) (98/07/08)

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