BCJ 演奏会情報 BCJのコンサートスケジュールをお知らせいたします。 |
*お問い合せ・お申込み:「バッハ・コレギウム・ジャパン」 TEL 03-3226-5333、FAX 03-5362-5445
BCJ事務局へのお問い合せ・お申込みEメールはこちら(info@bach.co.jp) どうぞ!
*「BCJ Official
Homepage」is here !
過去の「BCJ演奏会情報」はこちら→2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年
《2012年》
【J.S.バッハ/教会カンタータ全曲シリーズ Vol.62 〜ライプツィヒ1730-40年代 II 〜 】
2月 4日(土) 神戸公演:神戸松蔭女子学院大学チャペル 15:00 (終了)
2月 9日(木) 第96回東京定期:東京オペラシティ コンサートホール 19:00 (終了)
曲目 〔ライプツィヒ時代1730-40年代のカンタータ 2〕
J.S.バッハ/ファンタジア(幻想曲) ト短調 BWV542/1
《私はあなたに叫び求めます、主イエス・キリストよ》 BWV639
フーガ ト短調 BWV 542/2 (以上、Org:鈴木優人)
《わがなす すべての営みにおいて》 BWV 97
《救いは我らに来たれり》 BWV 9
《私はあなたに叫び求めます、主イエス・キリストよ》 BWV 177
*ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)、ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)、
ゲルト・テュルク(テノール)、ペーター・コーイ(バス)
鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
*詳細情報(出演メンバー、巻頭言 他)UP!
【BCJ パース公演(スコットランド) 】
3月2日(金)、3月3日(土)、3月4日(日) Perth Concert Hall, Scotland UK (終了)
*テレマン、バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ、プラの作品から3プログラム
ヘンデル:オルガン協奏曲 ヘ長調 op4-4
テレマン:組曲 イ短調 TWV 55
J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV 1043
ブランデンブルク協奏曲 第2番、5番
カンタータ 《すべての国よ、神を誉め讃えよ》BWV51 ほか
鈴木雅明(指揮・チェンバロ) ジョアン・ラン(ソプラノ)
バッハ・コレギウム・ジャパン (器楽アンサンブル)
[ギイ・フェルベ、アンドレアス・ベーレン、 寺神戸 亮、 山口幸恵、 築城玲子 三宮正満 ほか]
【BCJ 東日本大震災チャリティコンサート 】 (終了)
3月23日(金) 調布市グリーンホール 大ホール 19:00
J.S.バッハ/管弦楽組曲 第3番より エア(G線上のアリア)
無伴奏チェロ組曲 より
鈴木優人/詩編130編《深き淵より》
J.S.バッハ/カンタータ第106番 《神の時こそ、最上の時》
カンタータ第21番 《われに多くの苦しみありき》より
*鈴木雅明(指揮)/吉田 隆(お話 東北ヘルプ代表)
澤江衣里、藤崎美苗(ソプラノ) 青木洋也(カウンターテナー)
谷口洋介、藤井雄介(テノール) 浦野智行(バス) 鈴木秀美(チェロ)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱&管弦楽)
【BCJ受難節コンサート2012“J.S.バッハ/マタイ受難曲”(1736年版) 】
4月 6日(金) 第97回東京定期:東京オペラシティ コンサートホール 19:00 (終了)
4月 8日(日) 大阪公演:いずみホール 16:00 (終了)
曲目 J.S.バッハ/マタイ受難曲 BWV244(1736年版)
*ハナ・ブラシコヴァ (ソプラノ I)、クリント・ファン・デア・リンデ (アルト I)
ゲルト・テュルク (テノール I/エヴァンゲリスト)、ピーター・ハーヴェイ(バス I/イエス)
藤崎 美苗 (ソプラノII/ ピラトの妻)、青木 洋也 (アルトII/ 証人 I)
水越 啓 (テノールII/ 証人II)、浦野 智行 (バスII/ユダ/ペテロ/大祭司カヤパ/祭司長 I/ピラト)
鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
*詳細情報(出演メンバー、巻頭言 他)UP!
【BCJ ヨーロッパ・グランドツアー2012 】 (終了)
2012年 5月15日(火) 20:00 ドイツ/ブラウンシュヴァイク Koenigslutter Kaiserdom
<ソリデオ・グロリア>soli-deo-gloria
カンタータ 《われに多くの苦しみありき》 BWV 21 《われはその御名を言い表わさん》 BWV 200
マニフィカト ニ長調 BWV 243
鈴木雅明(指揮)
ハナ・ブラシコヴァ, レイチェル・ニコルズ(S) ロビン・ブレイズ(CT) ジェイムズ・ギルクリスト(T) ペーター・コーイ(B)
2012年 5月17日(木) 19:30 スペイン/マドリード Auditorio Nacional de Musica
カンタータ BWV 21, 200, マニフィカト BWV 243
鈴木雅明(指揮)
ハナ・ブラシコヴァ, レイチェル・ニコルズ(S) ロビン・ブレイズ(CT) ジェイムズ・ギルクリスト(T) ペーター・コーイ(B)
2012年 5月21日(月) 20:00 フランス/トゥールーズ Halle aux Grains
カンタータ BWV 21, 200, マニフィカト BWV 243
鈴木雅明(指揮)
ハナ・ブラシコヴァ, レイチェル・ニコルズ(S) ロビン・ブレイズ(CT) ジェイムズ・ギルクリスト(T) ペーター・コーイ(B)
2012年 5月23日(水) 20:15 オランダ/アイントホーヴェン Muziekgebouw Frits Philips
カンタータ BWV 21, 200, マニフィカト BWV 243
鈴木雅明(指揮)
ハナ・ブラシコヴァ, レイチェル・ニコルズ(S) ロビン・ブレイズ(CT) ジェイムズ・ギルクリスト(T) ペーター・コーイ(B)
2012年 5月27日(日) 18:00 ドイツ/バーデン・バーデン Festspielhaus
ミサ曲 ロ短調 BWV 232
鈴木雅明(指揮)
ハナ・ブラシコヴァ, ヨハネッテ・ゾマー(S) ロビン・ブレイズ(CT) ゲルト・テュルク(T) ペーター・コーイ(B)
2012年 5月29日(火) 20:00 ベルギー/ブリュッセル Palais des Beaux-Arts
カンタータ BWV 21, 200, マニフィカト BWV 243
鈴木雅明(指揮)
ハナ・ブラシコヴァ, ヨハネッテ・ゾマー(S) ロビン・ブレイズ(CT) ゲルト・テュルク(T) ペーター・コーイ(B)
2012年 5月30日(水) 20:15 オランダ/アムステルダム Het Concertgebouw
カンタータ BWV 21, 200, マニフィカト BWV 243
鈴木雅明(指揮)
ハナ・ブラシコヴァ, ヨハネッテ・ゾマー(S) ロビン・ブレイズ(CT) ゲルト・テュルク(T) ペーター・コーイ(B)
2012年 5月31日(木) 20:00 ベルギー/アントワープ de Singel
ミサ曲 ロ短調 BWV 232
鈴木雅明(指揮)
ハナ・ブラシコヴァ, ヨハネッテ・ゾマー(S) ロビン・ブレイズ(CT) ゲルト・テュルク(T) ペーター・コーイ(B)
2012年 6月 2日(土) 20:00 ベルギー/ブリュージュ Concertgebouw
カンタータ BWV 21, 200, マニフィカト BWV 243
鈴木雅明(指揮)
ハナ・ブラシコヴァ, ヨハネッテ・ゾマー(S) ロビン・ブレイズ(CT) ゲルト・テュルク(T) ペーター・コーイ(B)
2012年 6月 4日(月) 20:00 フランス/パリ Salle Pleyel
ミサ曲 ロ短調 BWV 232
鈴木雅明(指揮)
ハナ・ブラシコヴァ, ヨハネッテ・ゾマー(S) ロビン・ブレイズ(CT) ゲルト・テュルク(T) ペーター・コーイ(B)
2012年 6月 8日(金) 20:00 ドイツ/ライプツィヒ Thomaskirche <バッハ・フェスティヴァル>
マタイ受難曲 BWV 244 (初期稿)
鈴木雅明(指揮)
ハナ・ブラシコヴァ, ヨハネッテ・ゾマー(S) ロビン・ブレイズ, 青木 洋也(CT)
ゲルト・テュルク, 水越 啓(T) ペーター・コーイ, ドミニク・ヴェルナー(B)
【J.S.バッハ/世俗カンタータ全曲シリーズ Vol.2 〜結婚カンタータ 〜 】
7月14日(土) 秋田公演:アトリオン音楽ホール 15:00 (終了)
7月16日(月・祝) 第2回名古屋定期:三井住友海上しらかわホール 14:00 (終了)
7月20日(金) 第98回東京定期:東京オペラシティ コンサートホール 19:00 (終了)
曲目 〔結婚カンタータ〕
《いと尊きレーオポルト侯よ》 BWV 173a
《しりぞけ、もの悲しき影》 BWV 202 (結婚カンタータ) 〜休憩〜
クォドリベット BWV 524
《喜び勇みて羽ばたき昇れ》 BWV 36c
*ジョアン・ラン(ソプラノ)、青木洋也(カウンターテナー)、
櫻田 亮(テノール:7/16,20のみ)、ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
*7/14の秋田公演では曲目が
J.S.バッハ/トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565(オルガン:鈴木優人)
《喜び勇みて羽ばたき昇れ》 BWV 36c
《しりぞけ、もの悲しき影》 BWV 202 (結婚カンタータ)より
《心と口と行いと生活が》 BWV 147
となり、テノールのソリストが水越 啓と鈴木 准になります。
※詳細情報UP!(出演メンバー&巻頭言) こちらをご覧ください。(曲名を更新:12/07/16)
(演奏曲順を更新:12/07/16)
【BCJ ユトレヒト・ブレーメン公演 】 (終了)
ユトレヒト古楽音楽祭 "Artists in residence 2012" 鈴木雅明
鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン
2012年8月25日(土) 17:00 Bach's Musikalisches Opfer(室内楽)/Geertekerk Utrecht
26日(日) 11:30 Brunch und Bach / Aula
29日(水) 20:00 マニフィカト(クーナウ、ゼレンカ、J.S.バッハ)/Vredenburg LeidscheRijn
30日(木) 17:00 4人のJohann(クーナウ、パッヘルベル、J.Christoph & J.Michael Bach)/Dom
Church Utrecht
ブレーメン音楽祭
鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン
2012年9月3日(月) 20:00 マニフィカト(クーナウ、ゼレンカ、J.S.バッハ)/Stiftskirche St. Mauritius
& St. Viktor, Bassum
5日(水) 20:00 クーナウ、パッヘルベル、Bachほか / Ludgerikirche Norden
【J.S.バッハ/教会カンタータ全曲シリーズ Vol.63 〜ライプツィヒ1730-40年代 III 〜 】
9月15日(土) 神戸公演:神戸松蔭女子学院大学チャペル 15:00 (終了)
9月17日(月・祝) 第99回東京定期:東京オペラシティ コンサートホール 15:00 (終了)
曲目 〔ライプツィヒ時代1730-40年代のカンタータ 3〕
《神はわれらの確き望みなり》 BWV197
《いと高きところにいます神に栄光あれ》 BWV197aより第4,5,6,7曲 〜休憩〜
《神もしこの時われらと共にいまさずば》 BWV14
《神なしたもう御業こそ いと善けれ》 BWV100
*ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)、ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)、
ゲルト・テュルク(テノール)、ペーター・コーイ(バス)
鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
※詳細情報UP!(出演メンバー&巻頭言) こちらをご覧ください。(12/09/14)
【BCJ/メンデルスゾーン《パウルス》 】 (終了)
10月11日(木) 東京・青山学院講堂 18:30 *本多庸一先生召天100周年記念 青山スタンダード「キリスト教理解関連科目」特別講座
10月12日(金) 神戸公演:神戸国際会館 こくさいホール 19:00 *松蔭女子学院創立120周年記念公演
10月14日(日) 東京オペラシティ コンサートホール 15:00 *東京オペラシティ コンサートホール開館15周年記念公演
曲目 メンデルスゾーン: オラトリオ 《パウルス》 op.36 *10/11はレクチャーコンサートのため、第1部のみの演奏
*澤江衣里(ソプラノ)、布施奈緒子(アルト)、
藤井雄介(テノール)、ドミニク・ヴェルナー(バス)
鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
*こちらをご覧ください!神戸公演についてはこちら。
*詳細情報UP !こちらをご覧ください!(12/10/07)
12月22日(土) 軽井沢:大賀ホール 15:00 (終了)
12月23日(日・祝) 埼玉::所沢市民文化センター ミューズ アークホール 15:00 (終了)
12月24日(月・振) 東京・赤坂:サントリーホール・大ホール 15:00 (終了)
サントリーホール クリスマスコンサート BCJ 聖夜の『メサイア』2012
[曲目] ヘンデル:オラトリオ《メサイア》 HWV56 [1743年・ロンドン初演版]
[出演] 指揮:鈴木雅明 合唱と管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン
ヨハネッテ・ゾマー/松井亜希〈ソプラノ〉、クリント・ファン・デア・リンデ〈カウンターテナー〉、
櫻田亮/谷口洋介〈テノール〉、ロデリック・ウィリアムズ〈バス〉
*出演メンバーUP! こちらをご覧ください。
※第2ソプラノを演奏予定の藤崎美苗は、健康上の理由で出演できなくなりました。
代わって 松井亜希が出演致します。 何卒ご了承のほどお願い申し上げます。(BCJ事務局)
(12/12/25更新)
《2013年》
【鈴木雅明&優人/BCJ、バッハ/2台のチェンバロ協奏曲集 】
1月27日(日) 兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール 15:00 (終了)
2月 1日(金) 東京・トッパンホール 19:00 (終了)
J.S.バッハ/2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV 1060
2台のチェンバロのための協奏曲 ハ長調 BWV 1061
2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV 1062
*鈴木雅明/鈴木優人(チェンバロ)
若松夏美/ 荒木優子(ヴァイオリン)山口幸恵(ヴィオラ)/武澤秀平(チェロ)/西澤誠治(ヴィオローネ)
http://www.toppanhall.com/concert/detail/201302011900.html
(13/02/05更新)
【J.S.バッハ/教会カンタータ全曲シリーズ Vol.64 〜ライプツィヒ1730-40年代 IV 〜 】
2月23日(土) 神戸公演:神戸松蔭女子学院大学チャペル 15:00 (1階席・完売)
2月24日(日) 第100回東京定期:東京オペラシティ コンサートホール 15:00 (完売)
曲目 〔ライプツィヒ時代1730-40年代のカンタータ 4〕
J.S.バッハ/プレリュードとフーガ 変ホ長調 BWV552 (Org:鈴木雅明)
《喜べ、贖われた者たちの群れよ》 BWV 30
《わが魂よ、主を頌めまつれ》 BWV 69
《いと高きところには 栄光 神にあれ》 BWV 191
*ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)、ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)、
ゲルト・テュルク(テノール)、ペーター・コーイ(バス)
鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
※詳細情報更新。(巻頭言UP!) こちらをご覧ください。(13/02/22)
(13/02/22更新)
《BCJ/J.S.バッハ 名曲コンサート》
・2013年 2月17日[日]15:00、会場:ハーモニーホールふくい 大ホール(終了)
J.S.バッハ/カンタータ 第30番 《喜べ、贖われた者たちの群れよ》 BWV 30 より
カンタータ 第191番 《いと高きところには栄光神にあれ》 BWV 191
管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV 1068
〈オルガン・ソロ〉 (Org:鈴木雅明)
コラール「主イエス・キリストよ、我らを顧みて」BWV709
プレリュードとフーガ 変ホ長調 BWV552
鈴木雅明(指揮・オルガン独奏)
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)、ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)
ゲルト・テュルク(テノール)、ペーター・コーイ(バス)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
(13/02/12 オルガン曲追記)
BCJレクチャー情報 BCJとバッハの音楽に、よりディープに親しむチャンスです!
詳細については、各主催者までお問い合わせください。
*おまちください。
より深くコンサートを楽しんでいただくため、今回も公演の聴きどころなどが盛り込まれたプログラム「巻頭言」(鈴木雅明さん執筆)を、コンサート会場でのプログラム販売にさきがけて皆様にご覧いただけることになりました。快く資料を提供して下さった鈴木雅明さんに深い感謝を捧げます。
*BCJのカンタータ・シリーズ取り組みの基本コンセプトが盛り込まれた文章ですので、公演自体は終了いたしましたが、こちらに引き続きUPさせていただきます。(97/09/25)
BACH Collegium JAPAN 第32回定期演奏会 巻頭言 《ライプツィヒ1723その1》
バッハのカンタータをこよなく愛する皆様,いよいよライプツィヒ時代がやってきました。ワイマール以前の作品ももちろん素晴らしくはありましたが,これから続々と登場する傑作を思うと,わくわくする気持ちでいっぱいです。
BCJでは,ライプツィヒ時代のカンタータを初演年代ごとに,1723年(29曲(BWV22,23を含む)),1724年(51曲),1725年(28曲),1726年(27曲),
1727〜29年(17曲), 1730〜50(18曲)と言うグループに分類しました。それぞれのグループの中では,必ずしも個々の初演順というわけには行きませんが,全体としては成立順を大まかに追うことで,作風の変化も理解していただけると思います。1年に3回ほどの演奏では残念ながら教会暦を尊重するには限度がありますが,選曲にあたっては暦と大きく外れないことも心がけています。さらにワイマールで作曲され,編成を変えてライプツィヒで再演された作品も若干加えていくつもりです。
きょうお聞き頂くのは,バッハの苦難と栄光に満ちた27年間のライプツィヒ時代冒頭を飾る3曲,つまり,ケーテン時代の最後に作曲され,ライプツィヒでのカントル採用試験で演奏された22番と23番,そして採用された後の最初の作品75番です。
22と23番は一対のカンタータとして復活節前第7日曜日(Estomihiと呼ばれる日)の礼拝で演奏されました。その日の聖書日課(ルカ18章31〜43)の前半を22番が,後半を23番がそれぞれ基にしており,ひかえめな楽器編成ながら,味わい深い作品です。特に23番のレシタティーヴォを伴奏するオーケストラにオーボエを加えて,『神の小羊』のコラールを託したところは注目すべきでしょう。その同じコラールが終曲として,試験演奏の直前に付け加えられたのでした。
バッハのライプツィヒでの最初の作品第75番の演奏は,大いに喝采を博した,と伝えられていますが,確かに,BACHを表す数字14曲から成る,あたかもオラトリオの如き大規模な2部構成全体に,新しい任地での意気込みが溢れています。弦楽器とオーボエの劇的な冒頭音型と対照的な合唱の入り,4つの魅力的なアリア,そして全体を締めくくる神信頼のコラール『神のなしたもう御業こそ,いと善けれ』。特にこの,カンタータ12番でも用いられた(筆者の最も好きな)美しいコラールは,1部と2部の最後に置かれて纏め役をするばかりではなく,第2部冒頭のシンフォニアでもトランペットに託されて登場し,高らかに神への信頼が歌われるのです。
今回はバッハコレギウムジャパンを応援してくださる方々に大きなニュースがあります。熱心な賛助会員のおひとり矢口真さんが,BCJ応援ホームページを開設してくださいました。1990年の結成以来の演奏の記録や出演者の横顔,皆様からの様々な声を満載してありますので,是非お訪ねください。
【付記】
BWV23のチェンバロの使用について鈴木雅明さんから詳細な解説を頂戴いたしました。是非こちらをご覧下さい!
VIVA! BCJに戻る