BCJ 演奏会情報 2006
 BCJの2006年のコンサートスケジュールの記録です
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《2006年》


しらかわオリジナル◇わくわくホール計画 バッハ・コレギウム・ジャパンの日 】

     2月11日(土・祝) 名古屋:しらかわホール 15:00 (終了)

     ■プログラム■
      第1部 「マタイ受難曲・特別レクチャー」
      第2部 BCJメンバーによるバッハ・ミニコンサート
          「しりぞけ、もの悲しき影」 BWV202(結婚カンタータ)より〜アリア・愛の修練にいそしみ
          「無伴奏フルートのためのパルティータ」 BWV1013 ほか
      *鈴木雅明(お話、チェンバロ)、前田りり子(フラウト・トラヴェルソ)、星川美保子(ソプラノ)

      *詳しくはこちらもご覧ください!


【J.S.バッハ/教会カンタータ全曲シリーズ Vol.45 〜ライプツィヒ1725年 IV 〜 】

     2月22日(水) 第71回東京定期:東京オペラシティ コンサートホール 19:00(終了)
     2月25日(土) 神戸公演:神戸松蔭女子学院大学チャペル 15:00 (終了)

         曲目 〔1725年のカンタータ 4〕
             コラール編曲 《おお 神の子羊、罪なくして》 BWV656 (オルガン独奏:今井奈緒子)
             《この同じ安息日の夕べ》BWV42
            《わが去るは汝らの益なり》BWV108

            《われらと共に留まりたまえ》BWV6
            《汝らは泣き叫び》BWV103 
               *ダン・ラウリン(リコーダー)、野々下由香里(ソプラノ)、 
                 ロビン・ブレイズ(カウンター・テナー)、ジェイムズ・ギルクリスト(テノール)、
                 ドミニク・ヴェルナー(バス)←ペーター・コーイから変更


       *詳細ページUP!チラシコメント出演メンバー表付です。巻頭言UP!      

(06/02/22更新)


【バッハ・コレギウム・ジャパン(器楽アンサンブル) アメリカ公演2006 】 (終了)

    3月18日(土) バークレイ:ファースト・コングリゲーショナル教会 20:00 (終了)
     3月19日(日) ロスアンゼルス:ルイスホール 19:00 (終了)
     3月21日(火) ベツレヘム:セントラル・モラヴィアン教会 20:00 (終了)
     3月24日(金) ワシントン:クーリッジ・オーディトリアム 20:00 (終了) 
     3月25日(土) ボストン:ジョーダン・ホール 20:00 (終了)
     3月27日(月) ニューヨーク:カーネギーホール=ザンケルホール 19:30 (終了) 

 曲目 J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067
            チェンバロ協奏曲 ニ短調 BWV1052
            2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
            ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050  

 メンバー Vn:寺神戸亮、若松夏美、高田あずみ、竹嶋祐子  Va:森田芳子 
        Vc:鈴木秀美 Vc:西澤誠治 Ft:前田りり子 Cemb&Cd:鈴木雅明

(06/04/03)


【BCJ《マタイ受難曲(初期稿)》〜受難節コンサート2006〜】

    4月 8日(土) 神奈川:ミューザ川崎シンフォニーホール 18:00 (終了)
    4月 9日(日) 名古屋:しらかわホール 16:00 (日本語字幕付) (終了)
    4月14日(金) 第72回東京定期:東京オペラシティ コンサートホール 18:30 (終了)
    4月15日(土) 埼玉:所沢市民文化センター・ミューズ・アークホール 15:00 (終了)
    4月16日(日) 神戸:神戸松蔭女子学院大学チャペル 15:00 (終了)

         曲目 J.S.バッハ/《マタイ受難曲(初期稿)》 BWV244b *初期稿についてはこちら!!
               *ゲルト・テュルク(エヴァンゲリスト:テノール)、ペーター・コーイ(イエス:バス )、
                 クリスティーナ・ランズハーマー(ソプラノ)、ロビン・ブレイズ(アルト )、他
               *鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)


      *名古屋公演の情報がこちらしらかわホールHP)にあります!
      *埼玉・所沢公演の情報がこちらにあります。チケット発売中!
      *東京・神戸公演完売です。(神戸公演:当日券はありません)
      *出演メンバーUP!こちらです。川崎・東京公演の演奏開始/終了時刻もUPしました!
      *巻頭言UP!! (06/04/16)
      

《BCJ 受難節コンサート「マタイ受難曲」(初期稿)、もう一つのチャレンジ》

バッハの孫弟子にあたる人物の筆写による、「マタイ受難曲」(初期稿)の演奏が注目を集めているが、ことしのBCJ「マタイ」は、この受難曲の根幹でもある二重合唱についても新たなチャレンジをする。以下の鈴木雅明さんのコメントをご覧ください!!

・・・ところで、「マタイ受難曲」といえば、二群に分かれた二重合唱が用いられることはいうまでもありませんが、しかし、よく見てみると、第1合唱と第2合唱とは、ずいぶん異なった機能を持っています。第1合唱が単独で歌うときは、常に聖書の聖句そのものが委ねられており、それに対して第2合唱は、テノールやアルトのアリアに挿入されるコラールが、中心的な役割です。そこで、今回この原型を再現するにあたっては、両合唱の機能の違いを際立たせるため、両者に不均等な数の声楽家を配置し、より小規模なソリスト群としての第1合唱と、より大きな編成の第2合唱と対比してみたいと考えています。・・・・  (ミューザ川崎シンフォニーホール友の会・会報誌『スパイラル』 vol.8より)

(06/04/08)


【BCJ ヨーロッパ・ツアー2006】

    5月12日(金) スペイン・サラゴサ:AUDITORIO ZARAGOZA・Sala Mozart、20:15 (Aプロ)(終了)
    5月15日(月) スペイン・ヴァレンシア:Sala Iturbi、20:15 (Aプロ) (終了)
    5月17日(水) スペイン・マドリード:Sala Sinfonica、19:30 (Aプロ) (終了)
    5月18日(木) スペイン・ビルバオ:Sociedad Filarmonica de Bilbao、20:00 (Aプロ) (終了)
    5月20日(土) スペイン・アルメリア:Auditorio Maestro Padilla、22:00 (Aプロ) (終了)
    5月22日(月) イタリア・ミラノ:San Marco Basilica、20:30 (Bプロ) (終了)
    5月24日(水) オランダ・アムステルダム:Het Concertgebouw Amsterdam Grote Zaal、20:15 (Bプロ) (終了)
    5月27日(土) ドイツ・ライプツィヒ:Nikolaikirche、20:00 (Aプロ) (終了)
               *バッハ音楽祭2006「バッハからモーツァルトへ」(5/27〜6/5)参加公演
    5月28日(日) ドイツ・ニュルンベルク:St. Sebald (Aプロ) (終了)
    5月30日(火) イギリス・ロンドン:Barbican Hall、19:30 (Bプロ) (終了)

         曲目 ◇Aプログラム:
              J.S.バッハ/カンタータ BWV30、管弦楽組曲 第1番 BWV1066、マニフィカト BWV243
            ◇Bプログラム:
              J.S.バッハ/ミサ曲 ロ短調 BWV232


               * ジョアン・ラン(S)、クリスティーナ・ランズハーマー(S)、ロビン・ブレイズ(A )、
                 アンドレアス・ヴェラー(T):5/12〜18、ゲルト・テュルク(T):5/20〜30、ペーター・コーイ(B)
               *鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)

(06/07/07)


【J.S.バッハ/教会カンタータ全曲シリーズ Vol.46 〜ライプツィヒ1725年 V 〜 】

     7月22日(土) 神戸公演:神戸松蔭女子学院大学チャペル 15:00 (終了)
     7月27日(木) 第73回東京定期:東京オペラシティ コンサートホール 19:00 (終了)

         曲目 〔1725年のカンタータ 5〕
              《いと高きところの神にのみ栄光》BWV676,715(オルガン独奏:今井奈緒子)
            《ただキリストの昇天にのみ》BWV128
            《傲りかつ臆するは》 BWV176
             《今までは汝らなにをもわが名によりて》 BWV87
            《人もしわれを愛せば、わが言を守らん》 BWV74

               *野々下由香里(ソプラノ)、 ロビン・ブレイズ(カウンター・テナー)、
                 櫻田 亮(テノール)、 ペーター・コーイ(バス)
    
                ※都合により、ヨハネス・クリューザーに代わり、櫻田 亮が出演いたします。
                  予めご了承ください。(2006.5、BCJ事務局)  

           *カンタータ・データ、UPいたしました!(上の曲のタイトル部分からどうぞ) (06/07/24)
             ↑神戸公演での通奏低音の編成も記載しました!
           *詳細ページUP!出演メンバーこちら「巻頭言」こちら!(06/07/26)

(06/07/27更新)


【J.S.バッハ/教会カンタータ全曲シリーズ Vol.47 〜ソロ・カンタータ II 〜 】

     9月23日(土) 神戸公演:神戸松蔭女子学院大学チャペル 15:00 (終了)
     9月24日(日) 第74回東京定期:東京オペラシティ コンサートホール 15:00 (終了)

         曲目 〔ソロ・カンタータ 2〕
            《偽りの世よ、われは汝に頼まじ》BWV52 (ソプラノ独唱)
            《われは足れり》BWV82
(バス独唱、オーボエ:三宮正満)
            《神にのみ わが心を捧げん》BWV169
(アルト独唱、オルガン・オブリガート:鈴木雅明)
            《われ哀れなる人、われ罪の下僕》BWV55
(テノール独唱、フラウト・トラヴェルソ:前田りり子)
            《ああ神よ、いかに多き胸の悩み》BWV58
(ソプラノ/バス)
               *キャロリン・サンプソン(ソプラノ)、 ロビン・ブレイズ(カウンター・テナー)、
                 ゲルト・テュルク(テノール)、 ペーター・コーイ(バス)
   

           *こちら詳細情報をUP。出演メンバーも掲載! ! 巻頭言もUP!
           *上記曲名をクリックすると、カンタータ・データにジャンプします!   

(06/09/25更新)


【BCJ 栃木「蔵の街」音楽祭公演 】

    10月 9日(月・祝) 栃木市文化会館・大ホール 18:30 (終了)

         曲目 管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067
            カンタータ《愛する御神よ、いつ我は死なん》 BWV8

            アリア《神と共にすべての事に当たり》 BWV1127
            モテット《イエスよ、わが喜び》 BWV227 
               *野々下由香里(ソプラノ)、谷口洋介(テノール)、渡辺祐介(バス)
                 前田りり子(フラウト・トラヴェルソ)

               *鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽) 

         *こちらに情報があります!

(06/09/25)


青山学院特別講座・レクチャーコンサート「J.S.バッハ、声楽アンサンブルの伝統と奥義」 】

    10月14日(土) 青山学院大学 ガウチャー記念礼拝堂 15:00 (終了)

         曲目 モテット《イエスよ、わが喜び》 BWV227
            カンタータ《愛する御神よ、いつ我は死なん》 BWV8 
               *野々下由香里(ソプラノ)、谷口洋介(テノール)、渡辺祐介(バス)
               *鈴木雅明(講師・指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン(声楽・管弦楽) 

(06/10/03)


【BCJのモーツァルト《レクイエム》 】

    12月 9日(土) 兵庫県立芸術文化センター 大ホール 16:00 (終了)
     12月10日(日) 東京オペラシティ コンサートホール 15:00 (終了)
     12月13日(水) 札幌コンサートホール Kitara・大ホール 19:00 (終了)
     12月16日(土) 埼玉:彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール 16:00 (終了)
    12月17日(日) 千葉:佐倉市民音楽ホール 16:00 (終了)
         曲目 ・モーツァルト/証聖者の荘厳な晩課[ヴェスペレ]K.339
            ・モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626 (ジュースマイアー版)

               鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱と管弦楽)
                 臼木 あい[12/9]、森 麻季[12/10〜17](ソプラノ)、
                 マリアンネ・ベアーテ・キーラント(アルト)、
                 アンドレアス・ヴェラー(テノール)、ドミニク・ヴェルナー (バス)

              全出演メンバー表こちらをご覧ください!!(06/12/18更新)

     *こちらに、札幌公演の情報があります。
     *こちらに、埼玉公演の詳しい情報があります。[完売]
     *こちらに、千葉・佐倉公演の詳しい情報があります。
     *こちらのA.ヴェラー氏に関するサイトも参考にいたしました。(開演時刻が違っています。)

(06/12/18更新)


【BCJ 聖夜の『メサイア』2006】

    12月23日(土・祝) 宮城・仙台:東北学院大学 泉キャンパス礼拝堂 14:30 (終了)
    12月24日(日)   東京・赤坂:サントリーホール 15:00 (終了)
                 サントリーホール クリスマスコンサート2006 BCJ 聖夜の『メサイア』

         曲目 G.F.ヘンデル/オラトリオ「メサイア」(モーツァルト編曲 K.572 ドイツ語)
            モーツァルト:ファンタジー〈時計のための一作品〉へ短調 K.608

                                      (オルガン独奏:今井奈緒子)[仙台のみ]
             ※アンコール:鈴木優人編曲/コラール「我、天の高みより来る」
               鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱・管弦楽)
                 ハナ・ブラツィコヴァ (ソプラノ)、マリアンネ・ベアーテ・キーラント(アルト)、
                 櫻田亮(テノール)、ドミニク・ヴェルナー (バス)

              全出演メンバー表こちらをご覧ください!!(06/12/22)

      *モーツァルト・イヤーを記念してモーツァルト版での演奏を予定しています。
      *仙台公演の詳細は、こちらをご覧ください。[完売]
      *東京公演の詳細は、こちらをご覧ください。[完売]

(06/12/25更新)


2006年度 定期演奏会
 
バッハを愛する皆様

2006年度のバッハ・コレギウム・ジャパンの定期は、少し変わったマタイ受難曲で始まります。この最も有名な受難曲には、1736年の美しい自筆スコアの他に、バッハの弟子であり、娘婿でもあったJ.Ch.アルトニコルが書き残した(と長年信じられてきた)別のスコアが、ベルリンの図書館に残されています。これは、実際にはアルトニコルの弟子ファーラウという人が書いたことが、最近の研究で明らかになりましたが、ここに書き写されたマタイ受難曲は、私たちが知っているものとは、ずいぶん様子が違います。例えば、第1部終曲の『おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け』のコラールファンタジーの代わりに単純な4声体コラールが歌われ、続く第2部冒頭第30曲の『ああ、私のイエス様は行ってしまわれた』は、アルトではなくバスが歌います。さらに、バスのアリア第57曲『来たれ、甘き十字架よ』では、ヴィオラ・ダ・ガンバの代わりにリュートがオブリガートのソロを担当するなど、驚くべきマタイ受難曲のもうひとつの姿が明らかになります。このスコアは、恐らくバッハの初期のスコアを基にして書き写されたので、バッハが1730年代半ばに改変する前の姿を伝えているに違いありません。そこで、私たちは、今回初めてこの初期の稿を取り上げ、マタイ受難曲の原形を皆様にお聴きいただきたいと思います。

さて、私たちのカンタータ行脚も、いつのまにか折り返し地点を過ぎてしまったようです。1995年にBISのCD録音とリンクした形で、新たにカンタータの連続演奏を始めて以来、この10年間にちょうど120曲を演奏しましたので、残りは、わずか70曲あまり。なるべくゆったりとした歩調で、今年もカンタータのさらに異なった側面を味わっていただきましょう。作曲年順だけではなく、その合間にソロカンタータを挿みつつ続けてまいります。
 まず7月には、1725年の昇天祭と聖霊降臨祭にまつわるカンタータ4曲です。バッハは、ライプツィヒで仕事を始めて第2年目の最後を飾る9曲のカンタータに、マリアーネ・フォン・ツィーグラーという女流詩人のテクストを連続して用いました。その中から、4曲を聴いていただきますが、この詩人によるカンタータには、リコーダー3本やトランペット2本と言った、今まで滅多に登場しない楽器編成でのアリアが数多く表れます。
 9月には、イギリスとドイツからの常連のソリストたちによるソロ・カンタータの夕べです。ペーター・コーイの十八番(おはこ)カンタータ『私は、満ち足りました』BWV82やブランデンブルク協奏曲第1番第1曲を冒頭に持つソプラノ・カンタータ『偽りの世よ、われは汝に頼らず』BWV52。さらに、対話カンタータ『ああ神よ、何と多くの心の痛みが』BWV58では、キャロリン・サンプソンとペーター・コーイのデュエットもお聴きいただきましょう。
 最後の2月には、再びマリアーネ・フォン・ツィーグラーによるテクストを中心に4曲をお届けいたします。『神は、これほどまでに、この世を愛された』BWV68では、トロンボーンの重なる美しい合唱曲と共に、狩のカンタータでよく知られたソプラノアリア「わが信ずる心よ」が、チェロ・ピッコロと共に、神を信じる心の軽やかな喜びを歌い上げます。
 今年もまた、バッハの旅をBCJとご一緒に!
バッハ・コレギウム・ジャパン音楽監督 鈴木雅明

(チラシ掲載文:BCJ事務局提供)

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