病院へ行こう!

突然、顔にプチっとできたデキモノ、その診察から手術までを記録していくことにします。

T ある日突然

 いつのことかわかりません。いつのことだったのか思い出そうとしても、ほとんど記憶がないのです。気が付けば、左目の横にちっちゃな「できもの」ができていました。
 この場所は、汚れが付着しやすいのか、わりといつも「ニキビ」のようなものができるところでした。だからそういうものができたものだと思っていました。でも、だんだんとニキビではないような気がしてきました。どうしても気になるので、手で触ってしまうことも多くて、それで少し痛いような気もしました。自分ではとても気になっていたのですが、髪の毛で隠れるので、とりあえず放置していました。
 それでも日が経っていくと、これは確実に、自然にとれるものではないと思うようになりました。髪の毛で隠れてはいるものの、これから暖かくなると走るときに髪の毛をくくりたいし、そうすると見えてしまうし、見ると「ここどうしたの?」と聞かれるであろうくらいのものができていました。(4月17日の診察では、横7ミリ縦6ミリということでした。)
 それで思い立って、前々から皮膚トラブル(吹き出物、虫刺され他)で何度か通ったことのある近所に小森医院という皮膚科に行きました。

U 小森医院で

D「どうしました?」
花「(髪の毛をあげて、みせながら)、こんなのが出来たんです。1ヵ月くらい前からだと思います」
D「ははー、触る?」
花「はい、どうしても気になって触ってしまいます」
D「1ヵ月より、もう少し前から少しずつ大きくなっていったのではないかなぁ。触るとどうしても早く大きくなるし」
花「あぁ、そうなんですか」
D「これはメスをいれるしかないので、この近くで、、、、(しばらく考えて)、国立病院に紹介状を書きますので待っていてください」
花「はい、ありがとうございます」

受「これ紹介状ですから、これをもって国立病院へ行ってください。10時半までですから、今日は無理なので明日以降に行ってください」
花「はい、ありがとうございます」

と、810円を払って帰ってきました。
 小森医院を出たのが10時27分でした。もう少し早ければ、今日のうちに国立病院に行けたのに。もう少し早い時間に診察を受ければよかったけど、まぁそれも仕方ないので、来週に行くことにしました。

 診察を受けたけれども、何がどうなのかはわからず、結局、国立病院でメスを入れることになるだろうということだけ前進したような気がしました。書いてもらった紹介状は、封をして「なんとか(糸偏になんか)」っていうハンコが押してあるから、どんなことが書いてあるかわたしにはわかりませんでした。

 メスを入れるということは、手術ということなんでしょうけど、おそらく入院とかにはならないはず。でも、仕事の予定もあるし、そういう点では不安になりました。一緒に仕事をしている同僚に、「実は…」と事情を話し、「とろうと思ったときにとらないと先延ばしになるから、早くとっておきたい」ということを言って了解してもらいました。

V 国立京都病院へ

 小森医院での診察から1週間後、国立京都病院へ行きました。国立病院は、前住んでいたところの道路を隔てた向かいにあり、今でも徒歩10分くらいのことろにあります。そのときは何も考えなかったけれども、国立病院がこんなに近くにあるということだけでも、かなりの恩恵をうけているということがわかりました。
 こういう大きな病院は待ち時間が長いから早く行くというのが鉄則なのですが、家を出る時間をちゃんと決めてなかったから、ダラダラと過ごしてしまって、結局、行ったのは10時過ぎでした。
 正面玄関を入ると、「総合受付」があるので、そこへ保険証と紹介状を出して「初めて」ということを告げると、「初めての人」がどこで何をするのかを教えてくれました。ついでに国立病院のことがいろいろと書いたリーフレットももらいました。
 まず「初めての人」(国立病院を初めて受診する人)が書く用紙に記入しました。名前と連絡先、それから紹介状の有無、診察科などを書いて指示された@の窓口へ行こうとして、あることを思い出しました。財布にお金をあまり入れていなかったのです。千円札が3枚とあと2000円くらいの小銭。出る前に、1万円札入れておかなければと思っていたのに、すっかり忘れていたのです。でもすぐとりに帰れるので、@の窓口へまず行って、そのことを伝えました。郵便局のATMは銀行も使えると知らなかったもので、知っていたら病院内のATMを使ったんですけどね。でも、往復でも15分もかからないので、家に戻ってお金を補充して、また病院へ戻りました。
 戻ったらもう手続きはできていて、皮膚科へ移動してくださいと言われ、さっきもらった病院のリーフレットで皮膚科の場所を確認しました。皮膚科のある2階へ行くと、待合室に人がいっぱいいて、大病院の現実を一瞬にしてみたように思いました。2階のその場所には、外科、小児外科、呼吸器外科、整形外科、泌尿器科、皮膚科を受診する人たちが待っていて、おいてあるイスの8割くらいに誰かが座っている状態でした。
 「これは長期戦に違いない」と覚悟して待つことにしました。MDプレーヤーをもって行ってたので、聴いていたのですが、マイクで「○○さん、○○○○さん、××へお入りください」という声を聞き逃しそうな気がしたので、MDは数曲を聴いたところで、やめることにしました。とってもわかりやすくアナウンスする人もいるけど、聞き取りにくい人もいて、鳴り物はよくないと思ったからです。何も読むものをもってきていなかったので、手帳を読んでいました。(わたしの仕事で使っている手帳には、いろいろなことが書いてあって、丁度、明日の会議に必要なところがあったので、予習をしていました。)そうしていると、退屈ではないけど、でも、待つのは長かったです。
 そのうちトイレに行きたくなって、さてと困りました。トイレなんですぐに行って帰ってこれるものですが、でも、そのわずか2〜3分の間に名前を呼ばれたらどうしよう?と思ったからです。もう1時間以上も待っているので、いつ呼ばれてもおかしくないはずの状態だったからです。ガマンしようかどうかと思いつつ、でも、もし診察で何か痛いことがあったら、そういうときにトイレまでガマンしているのは、あまりよくないと思って、とにかくその間に呼ばれないことを願って、トイレに行きました。地図を見ながらいったけど、でも、やっぱりあの地図はわかりにくいような気がしました。(その後、何度か目的地がわからず途方に暮れることがありました。)
 トイレにから戻ってしばらくしたら「○○さん、○○花子さん、1診へお入りください」というアナウンス。
あぁ、よかった。トイレのあいだに呼ばれていなくて。でも、病院って、どうしてこういう呼び方するんでしょうね。決まっているみたい。
 それから整形外科は、マイクではなくて看護師さんが肉声で待合室の人に向って呼びかけるのですが、その声がとってもかったるそうで、あんなふうに呼ばれたら、治る気しないよなと思いました。

 いろいろありましたが、とりあえず診察まで、こぎつけることができました。

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