モスクワのレストラン


最終更新日:2017年12月10日

ソ連時代のモスクワでは、食事処を探すのが大変でした。
ペレストロイカの時期(1986〜1991)に共同組合によるレストランが現われ、食事もサービスもそこそこといえるお店がもてはやされましたが、値段の高いのが難点でした。
そしてロシアに変わった現在、値段に見合った味とサービスを提供する食べ物屋さんがようやくできてきた、と聞きました。
そうしたお店をボチボチ紹介したいと思います。
情報やご感想などございましたらこちらまで
こちら

評価は、味・雰囲気・値段をあわせて考え、そのお金を出して行く価値があるかどうかを中心に×☆☆☆の5段階でおこなってます。
目安としては、
☆☆☆・・・是非試してほしい店
☆☆・・・おすすめの店
・・・値段相応の店
・・・食欲を満たしたい時に
×・・・誘われても遠慮します

値段は、前菜、メインあわせて2〜3品、それにお茶を注文し、お腹いっぱいになるくらいの場合の目安です。ルーブル(ロシア通貨)は不安定なので、訪問時の価格を円換算で表示しました。
店名、料理名などは、カタカナ表記通りに2〜3回発音すれば、とりあえず通じるでしょう(?)。
モスクワでは、いまだに安心してちゃんと食べられる店に出会えればラッキーラッキーなので、「レストランみてあるき」や「ワインにてをだした」と比べるとグッと甘く採点してますので、その点はご注意ください。
また、英語ではモスクワタイムズにたくさんのお店のリストがあります。
また、ロシア語ではモスクワのレストランにたくさんのお店のリストがあります

それからもうひとこと。メニューに書かれた品がなくても、ハエが飛んでいても決して怒らないこと。なんといってもモスクワですから。


料理タイプ別

ロシア・東欧料理(含:グルジア、アルメニア)
アジア系(含:日本料理)
ヨーロッパ系料理
その他


食べ物やさん、高くなってます。すわってちゃんと食べると公共の食堂で500円〜、ふつうのカフェで1000円〜。日本より高い感じ。サーヴィスはどこも十分満足だけど。
☆☆Воронеж (ヴァローネジ)

救世主ハリストス大聖堂前にある高級ロシア料理店。1Fはカジュアルなカフェ。今回行ったのは3F。ミシュランがあれば4組カトラリーがつくほどの内装。ソムリエは黒の正装でばっちり決めている。料理はマヨネーズたっぷりのサラダやボルシなどロシア料理の定番が並ぶが、メインはステーキがウリ。勧められてリブロースを選んだ。これが霜降りで400グラムくらいある大きな塊。とてもおいしいけど、さすがに多すぎ。二人で行って、サラダ3種類にボルシ、メインを食べたら立ち上がれないほどおなかいっぱい。値段もかなり高そう(お招きいただいたので正確にはわかりません)。ワインもフランス産の有名どころがリストにズラリと並んでいるけれど、ロシア産ワイン(クラスノダール)もあるのでそれがおすすめ。
食べたものはこちら(2017年11月)。

☆☆雰囲気・サービス☆☆値段☆☆☆
1人10000円〜。地下鉄クロポトキンスカヤ駅(美術館への出口)を降りて正面すぐ


МУМУ (ムームー)

カフェテリア形式で、モスクワにいくつかあるチェーン店。遅ればせながらようやく行ってきました。ロシア料理ほか。今回利用したのは地下鉄フルンゼンスカヤの前にあるお店。前菜、スープ、メイン、付け合わせ、それぞれがコーナーになっており、選択肢がかなりたくさん。指さして頼むことも可。ただ、こういう形式なのでつくりおきの料理。サラダ・スタリッチナヤ、ボルシチ、七面鳥(indeika)にお米(ris)のつけあわせ、ビールで900円。お酒も安く、ビールはジョッキ(500ml)で140円から。寿司バーやピザのコーナーもある。24時間営業。
食べたものはこちら(2015年3月)。

雰囲気・サービス値段
24時間営業、無休。900円〜。地下鉄フルンゼンスカヤ駅を降りて正面すぐ


Ёлки−Палки(ヨールキ・パルキ)

日本でいえばファミリーレストランにあたるロシア料理のチェーン店。いわゆるお店風、濃い目の味付けだが、わりとおいしい。ただ、ボルシチはビーツの味が出過ぎているのか、かなり甘く、最後まで食べるのは難しかった。ロシア人の家に招待されたら、どわっとテーブルに並んだ前菜に驚くが、ここの前菜バー(750円)でその主なものを味わえる(1回限りの取り放題)。請求書には「チップはお客様にまかせます」とあるからか、テーブル上の汚れ物をすばやく持って行くなど、サービスはしっかりしている。でもこの値段ならあたりまえかも。(99年3月,9月)。
2015年3月再訪。今回訪れたのは地下鉄プロスペクト・ヴェルナツカヴォ駅降りてすぐの店舗。質が保たれているのはすごい。ただ、ムームーとくらべると、その場で作ってくれるが値段は2倍くらい。食べたものはこちら
雰囲気・サービス値段
Bol'shaia Dmitrovka 23、11-23時、無休。200−0965、1500円〜。地下鉄チェーホフスカヤを降りて、映画館ロシアを正面に見て右へ。一つ目の信号を右へ曲がってすぐ。駅から2分。ノーヴィアルバート店は地下鉄アルバーツカヤからレストランプラーガを左に見てすすみ、商店街がはじまる一番手前、通りの左側。


☆☆☆Ragout (ラグー)

地下鉄ベラルスカヤ近くのカフェレストラン。フランス/ロシア料理
パリにもありそうなスタイリッシュなレストラン。店内は垢抜けた30代の男女であふれている。禁煙でワインの持ち込み可。wifi使用可能。前菜/スープが1000円〜、メインが2000円〜、デザートが600円〜。料理の質は高いので、決して高くない。パテ盛り合わせはおすすめ。黒パンもおいしい。食べたものはこちら(2014年4月)。

☆☆雰囲気・サービス☆☆値段☆☆
ulitsa Bol’shaia Gruzinskaia 69。 8:00-24:00、無休。3000円〜。地下鉄ベラルスカヤの環状線改札でおりてまっすぐ。駅から3分。


レーニン図書館食堂

ロシア国立図書館の地下食堂。ソ連料理
ロシアの国会図書館にあたる通称レーニン図書館の食堂。ソ連時代には1ルーブルで前菜、スープ、メインを食べられたが、最近はインフレで日本の大学生協より高く500円強。ただメニューは比較的多いし、ちゃんとした食事をとれる。私のおすすめはグリャーシと付け合わせにマカロニ。プローフ(ピラフ)もおいしい。簡単なアンケートを書けば誰でも入館証(写真付き100ルーブル=300円)をつくってもらえるので、旅行者もお試しにいいかも。食べたものはこちら(2014年4月)。1989年からほぼ毎年利用しています。2015年現在、為替レートの関係もあり、日本の大学生協の食堂とほぼ同じ値段。料理、サーヴィス、雰囲気ともにムームーの方がおすすめ。

雰囲気・サービス値段
ulitsa Vozdvizhenka 3/5。 10:00-18:00、ほぼ無休。500円〜。地下鉄ビブリオテーカ・イーメニ・レーニナのホーム中程から上がる改札をおりてすぐ。


Вкусное место (フクースノエ・メスト)

地下鉄スポルチーヴナヤ近くのカフェレストラン。ロシア料理
店名は「おいしい場所」。うん、嘘ではない。前菜が600円〜、スープが500円〜、メインが900円〜、デザートが600円〜。日本より少々高めという感じだけど、料理はしっかりしているので、前菜+メインあるいはスープ+メインでお腹一杯になる。おすすめはボルシチ(約400円)、ジャルコエ・パ・ダマーシュネム(約800円)。後者は肉と野菜の煮込み。パンは白パン黒パン3枚ずつで60円。飲み物はヴォトカが50ミリリットル300円〜。ウエイターさんは感じがいいし、英語のメニューもある。一人客でも大丈夫(2013年9月)。2014年4月再訪。

雰囲気・サービス値段
ulitsa Dovatora 13/2。 10:00-23:00、無休。1500円〜。地下鉄スポルチーヴナヤのセンターよりの改札でおりて左へ。一つ目の交差点を渡り左折してすぐ。駅から2分。


Московский(モスコフスキー)

ホテルナツィオナーリ(ナショナル)二階のレストラン。フランス料理の香りがする基本的にロシア料理
前菜が4000円〜、メインが6000円〜、デザートが2000円〜と値段は最高級だが、味もそれにみあったものなのでは?
クエスチョンマークがついているのは、実は朝食しか食べていないから。朝食(約4500円)は世界最高級。絶対額は高いが、内容はそれに値する。
チョウザメ、サーモンの燻製フレッシュサラダベーコン、きのこ、トマト料理フルーツシリアルなどのバイキング。注文すれば卵料理(目玉焼き、オムレツ)を作ってくれる。席につくと、暖かい飲み物のオーダーをとりにくる。
味、雰囲気、サーヴィスとも申し分ない。窓からの景色はクレムリン。店内の雰囲気はこちら (2008年10月)

☆☆雰囲気・サービス☆☆値段
ulitsa Mokhovaia 15/1。 7:00-24:00、無休。4500円〜。地下鉄アホートヌィ・リャッドをおりてすぐ。


Китайгодская Стена(キタイガロツカヤ・ステェナー)

ロシアホテルに泊まるひとには近い。基本的にロシア料理
サラダバー(16−24時のみ)250ルーブル(1000円)につられて劇場帰りに入る。スープ・サラダが400−800円、メインが800−2000円。
味、雰囲気、サーヴィスとも普通。日本的には値段が高い。モスクワでは標準的かも。 (2003年10月)

雰囲気・サービス値段
ulitsa varvarka 14。 11:00-24:00、無休。1500円〜。地下鉄キタイ・ゴロドをおりて、ロシアホテル方向出口を出てすぐ。


ОАЗИС(オアズィス)

中央からは少し離れたところにある。モスクワバレエアカデミー(ボリショイバレエ学校)近くのなんということもないカフェ。 基本的にロシア料理
サラダ・スタリッチナヤ(ポテト、鶏肉などのマヨネーズあえ)400円、チョウザメ1200円、シャシリク800円、ペリメニ600円、ケーキ300円、ビール200-400円。
標準的な味の料理。ふつうのカフェとしてはおいしい。デザートだけを食べにきている人もいた。サーヴィスは愛想のいいお姉さん。
でも考えてみれば前菜、メイン、デザートと食べて2000円するのは高いなあ。(2003年10月)

雰囲気・サービス値段
Komsomol'skii prospekt 25/1。 11:00-23:00、無休。1500円〜。地下鉄フルンゼンスカヤをおりて、地下道でコンサモーリスキー・プロスペクトを横断してすぐ。


Restaurant Evropeisky(レストラン エヴロペイスキー)

ホテル「メトロポール」のレストラン。正面玄関入って左。レストラン専用の入り口もある。 基本的にロシア料理ヨーロッパ料理をうたっている。
ボリショイバレエがはねたあと、どこへ行こうかと迷って近場なのでふらりとはいる。メトロポールなのでびっくりするほど高いかもしれないと思いつつ、入り口でメニューをみるとそれほどでもない。

サラダ1600円、メイン2000円、デザート1200円というところ。ペリメニ(水餃子)は800円。選んだサラダは「ロシアの魂」(2000円)。ロシアでお客に招かれると生野菜やマリネ、マヨネーズかけのサラダなど前菜攻勢に驚かされるが、それが一皿に収まっており、ヴォトカも1杯ついている。おすすめ。飲み物はロシア産スパークリングやグルジアの赤が揃っており、ボトル4000円くらい。
金曜の夜なのにがらがら。店員さんたちは帰ろうとしてたところじゃないかと思うけど、私たちがはいるとちゃんとピアノの生演奏をしてくれた。
ロシア的ずるがしこそうなところのある給仕人で少し心配だったが、食べ終わって勘定書きを眺めていると突然「値引きしよましょうか?」ときた。理由をきくと「最後のお客さんだから。」
世界的にも一流のホテルレストランではじめての体験。お金を払ったあと「おつりはいる?」と聞いてきたのもロシア的。一応もらってチップを400円渡すと喜ばれた。(2003年10月)

雰囲気・サービス値段☆☆
Teatral'naia ploshchd' 1/4。 12:00-23:00、無休、927-6062。4000円〜。地下鉄アホートヌィ・リャッド/テアトラーリナイヤ・プロシャチ/プロシャチレヴォリューツィイ、どこからも近い。


Кафе Пушкин(カフェ・プーシキン)

プーシキン生誕200周年を記念してつくられた店の1階(ロシア料理)。2階はフランス料理がメインらしい。いずれにせよ、まずは地下のクロークへ行き、階段またはエスカレータで上る。内装がシックで、帝政期の代表的な百科事典「ブロックハウス・エフロン」は本物が飾られていたり、古時計やオルゴールが部屋にうまく溶け込んでおり、日本ではとても真似のできないようなもの。プーシキンの時代とはいわないが、19世紀後半の雰囲気がうまく醸し出されている。椅子、テーブルはレトロながら居心地のよいものだし、カトラリーも重みがある。サービス陣はしっかりと訓練されたプロ。ただし来て欲しい時にテーブルの担当者が気がつかない一方で暇につったってる者もいる。料理はほどほどに手の込んだもの。キャラメル・トルトは上品な甘さだし、クレープ.シュゼットは最後の仕上げが見もの。内装、料理、サービスとも西側の水準だが、ビジネスマン、観光客、暇をもてあまし談笑に忙しい駐在員夫人、と客は外国人ばかり。あるいはすわったまま携帯電話でうるさい会話をする新ロシア人。総合では☆☆レベルだけど、そうした減点が重なり、結局は星ひとつ。日本語メニューもあるので旅行者には便利。12時〜16時のランチは前菜・スープ・メインで12ドル。(2000年2月)
クリントンが2000年6月にモスクワに来た時ここに行ったと新聞にでてました。

2003年10月再訪。雰囲気は以前とかわらないし、サービス担当はここはロシアか?と思うほど愛想がよい。一人で行っても大丈夫。
だけど肝心の料理とワインはハテナ。かなりの大味だし、チキンは火のいれすぎで食べるのが困難。ワインは一昔前の日本のようにバカ高。
換気が悪く、煙草を吸う客がそばにいると最悪。室内はかなり暗い。プーシキンの時代の雰囲気の再現とのことで古本が店内のいたるところにあるが、置いてある必然性を感じない。

値段は日本より2-3割高というところ。冷たい前菜10$、暖かい前菜6-8$、スープ7−10$、ペリメニ10$、メイン料理(魚)20$、メイン(肉)13-30$。
ペリメニ(水餃子)は9,5$だが、ルスコエ・ビストロと変わりない味。ビーフストロガーノフ(12,5$)も大衆食堂と同じ。
味や値段にこだわらないなら行っても悪くない。(2003年10月)

雰囲気・サービス値段☆☆
Tverskoi bul'bar 26-a, 24時間営業、無休、229-5590/9411、3500円〜。
地下鉄プーシキンスカヤ下車。プーシキン広場のプーシキン像が向いている方角の斜め右にはマクドナルドがあるが、その正面。つまり銅像から見て斜め左。駅から5分。


Русское Бистро (ルスコエ・ビストロ)

数年前から展開しているピロシキ中心のファーストフード。頼むときは単数形のпирожок(ピラジョーク)で。肉(ミャーサ)、ポテト(カルトーシュカ)、キャベツ(カプースタ)、レバー(ペーチェニ)、カッテージチーズ(トヴォーロク)、干し杏(クラガ)、入りのどれかを指定しよう。1個60-80円。
サラダはグリーンサラダ、ビーツ、ニンニク、ヴィネグレットなどで160円。スープ160円、ペリメニ180円。
せっかくのモスクワだからマクドナルドではなくここを試してみませんか。(2003年10月)

雰囲気・サービス値段
Ulitsa varvarka 14。 9:00-22:00、無休。500円〜。いろいろなところにある。たとえば地下鉄キタイ・ゴーラッドのロシアホテルに近い出口をでて、ホテルの方へ歩いて1分。


Restaurant Savoy(レストラン サヴォイ)

ホテル「サヴォイ」のレストラン。基本的にロシア料理。前菜、メイン、デザートの三皿構成+飲み物の昼の定食(29$)を食べた。料理はそれぞれ二種類から選択。料理はそこそこ。ロシアにしてはがんばっていると思うし安心して食べられる。でも少し古臭い。ここで特筆すべきは内装とサーヴィス。内装は20世紀初頭のロシア・ブルジョワ文化が花開いた時のもの(を最近、4-5年前に復元)で、レストラン内になんと噴水(!)がある。でもなぜか全体と調和がとれていて、「成金趣味」という感じが全然しない。サーヴィスはヨーロッパの1流ホテル並みレヴェルでつかず離れずの気持ちいいもの。(2002年12月)

雰囲気・サービス☆☆値段☆☆
Rozhdestvenka 3。 12:00-24:00、無休、929-8600。4000円〜。地下鉄グズネツキー・モスト/ルビャンカを降り、ジェーツキーミールの南西。ツムの方へ。ホテル「サヴォイ」の一階。


Клуб Ресторан Националь(クルブ レストラン ナツィオナル)

ホテル「ナツィオナル」にはいくつかのレストランがあるが、これは「マキシム」が閉店したあと、その内装のまま再開した店。基本的にロシア料理。前菜、メイン、デザートの三皿構成+飲み物の昼の定食(2400円)を食べた。料理はそれぞれ二〜三種類から選択。ダイナミックな印象の料理だが、よく味わうと味付けのバランスが考えられており、マキシム時代のシェフが残って作っているのかもしれない。キエフ風カツレツはとてもおいしかった。店員は大柄の男ばかりで、ハンサムどころを揃えたようだ。サーヴィスはスキがないが、どうも慇懃。レストランなのだから、リラックスさせて欲しいし、もう少し遊びがほしい。ちょっと食通をめざしたい新ロシア人を対象としたようなレストラン。時々貸し切りになるので注意。(2000年7月)

雰囲気・サービス値段☆☆
Mokhovaia Ulitsa 15/1。 12:00-24:00、無休、258-7000。3000円〜。地下鉄アホートヌィ・リャドを降りてすぐ。ホテル「ナツィオナリ」の一階。モホヴァヤ通り、トヴェススカヤ通り両方に入り口がある。もちろんホテルからもいける。


☆☆上海(シャンハイ)

店名からもわかるとおり中華料理。巨大ホテル「ロシア」内にあるが、中は静かで清潔・整頓されていて、よい意味で日本のレストランの雰囲気。一品料理はかなり高いらしいが、30$と50$のコース料理がある。サラダ、エビチリ、スープなど全部で6〜7品あり、最後の皿はやきそばかチャーハンを選択。デザートがアンニン豆腐。料理は油臭い中華とは対極的な洗練されたもの。取り皿がよごれると、会話の邪魔することなくタイミングよく替えてくれるサーヴィスは、ミシュランの星付きレストラン並み。高いので、自腹や旅行者むけではないけれど、今回の滞在中で一番気持ちよく食事できたレストラン。(2000年7月)

☆☆雰囲気・サービス☆☆値段☆☆
Ulitsa Varvarka 6。 12:00-22:30、無休、298-0003。4000円〜。地下鉄キタイ・ゴーラド。ホテル「ロシア」の東側一階。


Механа Банско(メハナ バンスコ)

はじめて食べるブルガリア料理の店。店名の「メハナ」は家庭料理店を意味し、「バンスコ」は地名らしい。地下に位置し、どっしりとした石造り。天井は寄せ木。店員の服装とテーブルクロスは共通のブルガリア織物を使っていて、演出がうまい。料理の特徴は「バランスのよさ。」サラダ「ショプスカ」はきゅうり、トマト、フェタチーズという、ありきたりの材料・組み合わせながら、新しい味になっていたし、「テレシュキ」というレバー料理は、トマトソースとレバーと香辛料という濃いもの同士なのに、トマトの酸味、レバーの臭みがともに中和されていてするりと喉にはいった。これはハンガリーの煮込み料理として有名でロシア料理にもはいっている「グリャーシ」の系統なのかもしれない。メインでは他に、ナスをつかったキッシュ風の「ムサカ」もおいしい。シェフはよい材料を基本にしたがいきちっと作っている。お皿の底をすくうのに欲しいな、と思ったその瞬間にスプーンをもってきてくれるサービス。というように、好感のもてる店。ランチは前菜、スープ、メインそれぞれを3つの料理から選択(飲み物つき)で800円。プラス160円でデザートとお茶がつく。アルバート見物の旅行者にはおすすめ。(2000年6月)

雰囲気・サービス値段
Smolenskaia Ploshchad' 9/1。 12:00-23:00、無休、241-3132、244-7387。1700円〜。地下鉄スモレンスカヤのアルバート通りでない出口。ショッピングセンター「スモレンスキー・パッサージュ」の方へ。環状線と右へ交差する一つ目の小道すぐのところに入り口がある。


Шоколадница(ショコラードニッツァ)


ロシア料理の定番がいろいろ揃っているソ連時代からあるカフェー。代表的なサラダ・スタリッチナヤ(じゃがいも、鳥肉などのマヨネーズあえ)が150円、鳥もものグリル(クーリッツア)が300円、キエフ風カツレツ(カトレット パ キーエフスキー)が450円、肉とじゃがいもを煮込んだ壷料理(ジャルコエ パ ダマーシュネム)が400円。店名にもあるチョコレートのクレープ(ブリンチキ ショコラードヌィエ)が200円。ヴォトカも飲める。味も雰囲気もスタローヴァヤとレストランの中間。料理はさっと出してくれるし、一人の夕食でも気楽に入れ、フルコースで頼んでも1時間しないで終わることも可能。はいって右側にはカフェテリアがある。(99年2月)

久しぶりに訪れると、ますますソ連的になっていた。タイプで印刷されたメニューの「お茶」の横に、鉛筆書きで「ニェット(ない)。」キエフ風カツレツは、中からバターがじゅーっとでてくるけれど、肝心のお肉がカタカタ。チョコレートのクレープもなんだか古そう。
試してみると面白いのは「ショコラード」。この名前のついた飲み物を頼むと、ロシアではたいていココアがでてくるものだが、ここのは凝縮された液体チョコレート。好きな人にはたまらなくおいしいが、普通の人だと、一口か二口しか飲めない。
はっきり言って、味はスタローヴァヤ(大衆食堂)に劣るが、「とても」が付くほどまずくはない。なんとなく郷愁を感じるレストラン(2000年6月)。

雰囲気・サービス値段
ちなみに前の評価は 雰囲気・サービス値段
Krymskii val Ul.2/4.238−2745、12〜22時半。無休。 地下鉄オクチャーブリスカヤから徒歩1分。レーニン像があるカルーガ広場の北西角。地下鉄環状線出口から自動車環状線道路を渡ったところ。800円〜。


Левша(レフシャ)

ランチ99ルーブル(400円)というのにつられてはいった。中はサッパリとした西側喫茶店風で、ウエートレスさんもよく気が付いてくれる。グリル料理を得意としているようで、メニューには子牛、豚、羊、鴨のグリエがならんでいる。他にブリヌィ、ヴァレーニキ(クレープ)、ペリメニ(餃子)など素朴なロシア料理もある。前菜320円、スープ280円、メイン600円、デザート240円くらいが平均。シェフの腕はしっかりしてるし、安いし、早くでてくるし、場所が便利。特にランチは旅行者におすすめ。(2000年5月)

雰囲気・サービス値段
Bol'shaia Dmitrovka 2。 11:00-24:00、無休、292-8263、1500円〜。地下鉄アホートヌィ・リャドのボリショイ劇場より(トヴェルスカヤ通りじゃないほう)の改札をでて、左側の出口をでて右へ行ったすぐ。


韓国料理店

名前はただの「カフェ」。ピビンパ、キムチチャーハンが5$、プルコギ、キムチチゲが15$、カルビ20$。
韓国のラーメン屋という感じでしょうか。店内は清潔で、韓国式にキムチなどたくさんのお惣菜がつき、麦茶もタダ。場所がちょっと不便だけど、味もいいし、韓国料理を食べたくなったら、ここはお勧めです(2000年5月)。

雰囲気・サービス値段
Leninskii prospekt 90/2,ホテル「スポルト」内、9階。 11:00-23:00、無休、737−6761、737−6740(Fax)、600円〜。地下鉄プロスペクトベルナツカヴァ を降りてレーニンスキープロスペクトへ。


☆☆Красная Площадь Дом 1(クラスナヤ・プロシャチ)

店名は「赤の広場 1番地」。その名の通り、赤の広場への入り口にある歴史博物館(由緒ただよう赤い建築物)の中へ入った左手にある。帝政期ロシア料理を当時のレシピに基づき、再現している店。入り口には係のお姉さんが座っており、そこでメニューをみられる。彼女の案内で地下へ。秘密の穴蔵の雰囲気だが、室内は白と赤を基調としてとても清潔。メニューはひとつひとつにその歴史(「ロマノフ朝300周年記念の際、ニコライ二世が食べたもの」、とか「ラデツキー著・食通年鑑1861年版による」、とか)が書いてあり読むだけでも楽しい。シェフの腕もそれに見合うものがあり、帝政期ロシアがフランス料理に影響を与えたというのもうなずけた。場所と料理がいいにもかかわらず、値段は適切な設定。前菜として食べた「アンチョヴィーとイクラを添えた新鮮なうなぎ」が1050円、メインの「子牛のローストチェリーソース」が936円。前菜、メイン、デザートを食べて一人2500円くらい。ミネラルウオーターが117円、お茶は60円。自家製のパンはおいしいが、有料(30円)。ピロシキ、ペリメニ、ジュリエン(グラタン)、キエフ風カツレツなどの定番も安く食べられる。二つ星半。モスクワで一番お勧めの店。(99年10月)

値段が高くなり、サーヴィス陣に新ロシア人風の人が加わった。おつりは要求しないともってこない。
それでも味は・・・美味しいが、モスクワとしては高い。日本の感覚なら値段相応。一つ星半。
おすすめはアレルキンサラダ、鴨のフルーツ煮(甘みがやや強すぎるけど)。(2000年4月)

↑のように書いておきながら何ですが、今(2003年1月現在)は料理もサーヴィスもダメになったようです。

☆☆雰囲気・サービス値段☆☆
Krasnaia Ploshchad 1, 12:00-23:00、無休、925-3600、3500円〜。地下鉄アホートヌィ・リャドを降りて赤の広場へ。その入り口にある「歴史博物館」中。駅から1分。


Кафе Пушкин(カフェ・プーシキン)

プーシキン生誕200周年を記念してつくられた店の1階(ロシア料理)。2階はフランス料理がメインらしい。いずれにせよ、まずは地下のクロークへ行き、階段またはエスカレータで上る。内装がシックで、帝政期の代表的な百科事典「ブロックハウス・エフロン」は本物が飾られていたり、古時計やオルゴールが部屋にうまく溶け込んでおり、日本ではとても真似のできないようなもの。プーシキンの時代とはいわないが、19世紀後半の雰囲気がうまく醸し出されている。椅子、テーブルはレトロながら居心地のよいものだし、カトラリーも重みがある。サービス陣はしっかりと訓練されたプロ。ただし来て欲しい時にテーブルの担当者が気がつかない一方で暇につったってる者もいる。料理はほどほどに手の込んだもの。キャラメル・トルトは上品な甘さだし、クレープ.シュゼットは最後の仕上げが見もの。内装、料理、サービスとも西側の水準だが、ビジネスマン、観光客、暇をもてあまし談笑に忙しい駐在員夫人、と客は外国人ばかり。あるいはすわったまま携帯電話でうるさい会話をする新ロシア人。総合では☆☆レベルだけど、そうした減点が重なり、結局は星ひとつ。日本語メニューもあるので旅行者には便利。12時〜16時のランチは前菜・スープ・メインで12ドル。(2000年2月)
クリントンが2000年6月にモスクワに来た時ここに行ったと新聞にでてました。
雰囲気・サービス値段☆☆
Tverskoi bul'bar 26-a, 24時間営業、無休、229-5590/9411、2600円〜。地下鉄プーシキンスカヤ下車。プーシキン広場のプーシキン像が向いている方角の斜め右にはマクドナルドがあるが、その正面。つまり銅像から見て斜め左。駅から5分。


Дом Журналиста(ドーム ジュルナリスタ)

ロシアジャーナリスト協会内にあるロシア料理レストラン。前菜、メイン、デザートとも、とてもたくさんの料理がメニューに記載されているのがメリット。料理・内装・サービス共にソ連時代の少しよいレストランのレヴェル。一見きれいに飾っているが、テーブルが薄汚れていたり、ぶ厚い肉にとろけるチーズをのせ、さらに大量のベイクド・ポテトがつけあわせ、と料理はヴォリュームを誇ったり。ソヴィエトレトロにあこがれる人向き。(2000年2月)
雰囲気・サービス値段
Nikitskii bul'bar 8a, 13:00-23:00、無休、291-2479、1500円〜。地下鉄アルバーツカヤ下車。レストラン・プラーガを見て右手へのびる道(ニキーツキー・ブールバール)へ。地下横断路でノーヴィ・アルバートを横切り、でて2分くらい行った右手。民族友好会館の裏手にあたる。駅から5分。


Якитория(焼き鳥や)

モスクワの日本料理店といえば、どれも高級レストランで、日本から素材を空輸している関係もあり、とても高くて入る気がしないものばかりであった。その中にあって、ここはうれしい中級食堂。内装は日本の居酒屋みたい(壁に「家族貯蓄」「東京社会」などわけのわからない字がでかでかと書いてあったりもするが)。焼き鳥、レバー、砂肝など、一串130円〜220円で食べられるほか、寿司や刺し身もある。味は回転寿司レベルだけど、モスクワで食べると何とおいしいことか。まぐろ、はまち、うなぎが一貫225円で、ほかのネタ(さけ、ホタテ、こはだ、しめさば、たこ、いか、えび、かに、たい、いくら)が一貫162円。他に居酒屋の一品料理もあり、おすすめは野菜てんぶら。かきあげ、ズッキーニ、赤ピーマン、ナスなどの盛り合わせで、270円。同じ物を日本で食べるよりはもちろん割高だけど、モスクワ滞在者にはうれしいお店。盛況で、客の8割はロシア人。(99年11月)

席が空いているのに中に入れてくれなかったり、料理ができているのにウエイトレスがさぼっていて運んでこなかったり、サービスにソヴィエト的なところがある。また、空調が悪く、店内はタバコの煙が充満。洋服に臭いがしみこむ。ただ、料理は値段にみあったしっかりしたものなので、日本食が恋しくなった時には利用価値がある。(2000年1月)

繁盛してるのか、ノーヴィアルバート(ドーム・クニーギの隣)、ポクロフカ通り(国立銀行の隣)にも支店ができました。
雰囲気・サービス値段
Pervaia Tverskaia Iamskaia 29/1、11:00-6:00(翌朝)、無休、250−5385、2500円〜。地下鉄ベラルスカヤ下車。ベラルスキー駅(ヴァグザール)の駅舎から駅前ロタリーをはさんで向かい側。駅から1分。


Reporter(レポルテル)

中の上レベルのフランス料理店で、ミシュランで星をとったシェフ (パトリック・パジェス)が指導している店としてモスクワでは有名な一軒。 皿やグラス、カトラリーは品のよいものを揃えているのに、内装は店を訪れた 有名人の写真や植木鉢がごてごて置いてあり、このクラスの店としては趣味が悪い。 料理はこってりと濃いソースで食べさせる二昔前のフレンチ。いかにもロシア人のフランス料理。 でも、材料や火の入れ具合はかなり高いレヴェルにある。サーヴィスも、店を向上させようと黒服が 若い給仕人にいっしょうけんめい指導しているのがわかるが、紋切り型でもある。 メニューはフランス料理、ロシア料理のスタンダード。名前にはロシアの有名な新聞や雑誌の名前が つかわれており、店名(リポーター)の意味がわかった。ランチ時には、一般メニューのからいくつかを、 その3割引きの値段で供している。ポーションは大きく、前菜、メイン、デザートの三皿でお腹いっぱい。 (99年12月)
雰囲気・サービス値段☆☆
Gogolevskii Bul'var 8 ,12:00-24:00、無休、956-9997、昼2500円〜、夜5000円〜。 地下鉄クロポトキンスカヤ下車。ゴーゴレフスキーブールバールの坂を上がって右手。駅から3分。


Stella(ステッラ)

ここは色々な意味で何をねらっているか分からない店。地中海およびスイス料理とうたっているが、メニューは日本でいう西洋料理。店内装飾はテーブルセッティングは高級店みたいだが、壁や天井はエキゾチック。外国人の客で席は結構埋まっていたので彼等の舌にはあうのでしょう。スイス人がオーナーシェフで、とりあえず値段相応の工夫をした料理を食べられる。サラダが9〜25$、スープが5〜13$、パスタが8〜18$、メインが14〜31$。とはいえこの値段を出すならもっとちゃんとした店に行こうと考えてしまう。(99年11月)
雰囲気・サービス値段☆☆
Ulitsa Pushechnaia 7/5,11:00-1:00(翌朝)、無休、925−2058、3000円〜。地下鉄ルビャンカ下車。ジェーツキーミール正面をホテル・メトロポールの方角へ。ひとつ目の角を右へ。ホテル・サヴォイの角を左へ曲がってすぐ。駅から3分。


Le Rendez Vous(ランデヴー)

フランス料理を名乗っているが、まぎれもないロシア料理の店。きれいだが暗めでソヴィエト的。料理はそこそこ。場所は悪いのにお客が結構はいっていたので、行く価値は認められているのでしょう。ランチはサラダ、スープ、メインで99ルーブル(445円)。(99年9月)
雰囲気・サービス値段
Ulitsa Miklukho-Maklaia 18/2, 11:00-23:00、無休、424-3401、1200円〜。地下鉄ベリャーエヴォで降りて中心を背に右へ400mほどいった百貨店「セジモイコンティネント」の三階。駅から7分。

☆☆Leonardo(レオナルド)

名前はダヴィンチからきていて、彼の考案した飛行機の模型などが飾ってあるイタリア料理の店。食器やカトラリーは割りといいものを使っていて、テーブルと椅子を除いた室内装飾はミシュランに載るレベル。でもロシアだからどうせ料理が・・・と思っていたらさにあらず。とってもおいしい本格イタリア料理。良い素材を丁寧に仕上げてある。聞いたらやはりイタリア人シェフでした。スープはしっかり出しをとっているのでお勧めだし、ペンネも湯で具合がまさにアルデンテで捨て難い。ポーションが大きいので2品とれば充分。ランチは前菜、スープまたはパスタ、メイン、お茶で15ドル。(99年9月)
☆☆雰囲気・サービス☆☆値段☆☆
Ulitsa Petrovka23/10, 12:00-24:00、無休、200-5626、5000円〜。地下鉄チェーホフスカヤで降りて映画館ロシアを正面に見て右へ。一つ目の信号を右(Bol'shaia Dmitrovka通り)へ。200mほどで右手にスタニスラフスキー&ネミーロヴィッチ=ダンチェンコ劇場がみえるので、その正面から左へのびているPetrovskii Pereulokへ。その通りを250mほどいった右手。駅から7分。

Tibet Kitchen(チベット キッチン)

チベット料理ははじめてで、何を選んだらよいかわからないので、例によってランチ。冷菜、温菜、ナルブーという鳥料理、やきそば、ごはんがそれぞれお茶碗一杯ずつ、最後に緑茶。これが800円。ピリッとくるものもあり、中華とベトナム料理の間という感じ。日本人にはあう味つけ。日本の中級以上の中華料理店のお昼の定食という感じ。シェフはチベット出身のインド人。サービスしてくれたウエイトレスさんはカルムイク人。50席ほどでそこそこ飾りがあり、くつろげる。キリンビールが475円で飲めます。(99年8月)
雰囲気・サービス値段
Kamergerskii pereulok 5/6, 12:00-24:00、無休、923−2422、2000円〜。地下鉄アホートヌィリャドで降りてトヴェルスカーヤ通りを上がり、最初の通りを右へ。150メートルほどいった右手。駅から4分。

SUMOSAN(すもうさん)

日本料理店で日本人の板前さんもいる。ウエイトレスさんは一瞬日本人かと思うが、旧ソ連のアジア諸国系の人たち。噂とおりとっても高い。お寿司は2貫で9ドル〜20ドル。一番やすい寿司セットは32ドル。一品(カレーとかチャーハン)は20ドル。ここのお勧めは6時までやっているランチ。メインをサケフライ、豚生姜焼き、エビフライ、鳥カツの4つから選ぶ。それにスープ(土瓶蒸しまたは味噌汁)、刺し身(タコ、ホタテ、サケが2きれずつ)、テンプラ、ご飯、デザートがつく。20ドルは絶対額としては高いが、料理は量がある上においしいし、モスクワであることを考えるとお得。わたしたちはこれを目あてに5時40分に入店。飲み物が高い(ミルクが1ドル、お茶2ドル、清涼飲料4ドル、日本のビール10ドル)ことに注意。けっこう賑わっているが客層はほとんどが新ロシア人で、豪勢に高い寿司や刺し身を食べている。「このやろー」と思わず思ってしまった。食べ終わるやいなやお皿を下げるのはゆっくりできないから減点。(99年8月)
雰囲気・サービス値段☆☆
Berezhkovskaia Naberezhnaia 2, 12:00-24:00、無休、941−8841、941−8020。8000円〜。地下鉄キーエフスカヤからすぐ。ホテル・ラディソン=スラヴャンスカヤ1階。

Cafe Int-Club(カフェ イントゥクラブ)

日本企業がいくつかはいっているビルのなかの食堂。ロシア料理と日本食。きれいな社員食堂風で、半セルフサービス。日本食は、串カツ、餃子、コロッケなどいわゆるB級グルメメニュー。コックさんは高級日本料理店で働いていたロシア人(そのレストランは一人一食100ドルはすると聞いていたが、つぶれたとのこと)。料理はまぎれもなく日本の味。日本食を頼むと20分くらいかかるということで、サービスとしてサラダとなす揚げが出た。一品400円−500円とモスクワにしては手頃だが、ご飯が一膳500円。ちなみにロシア料理のメニューのなかの「ライス」は60円。ビルの入り口で「カフェーへ行く」といえば中へ入れてくれる。NHK衛生放送のテレビがついている。ロシア料理が口にあわない旅行者にはもってこいだが、場所がちょいと不便。(99年7月)
雰囲気・サービス値段
Savvinskaia Naberezhnaia 15, 9:00-20:30、月〜金、258-4311, 258-4308。1100円〜。地下鉄でいうとスモレンスカヤが最寄りになるが、やや遠い。ロシア外務省からホテルベルグラード方面へ行き、モスクワ川にかかる橋の手前で左へ。川沿いを1キロくらい行った鏡張りのビルの1階。

Сайгон(サイゴン)

東洋料理、ロシア料理とうたっているが、店名からもわかるようにベトナム料理レストラン。ネムという春巻(ふつうに揚げたもの)、トムチエンセイというえびフライはおいしい。メニューには2人分、4人分の値段がついた料理が多いが、頼めば小ポーションにしてくれる。全体的に化学調味料を多用していて、口にははじめおいしく感じられるが、あとで疲れる。店内はこ暗く、場末的だが、いちおう清潔。(99年7月)
雰囲気・サービス値段
Ulitsa Pervaia Mashinostroeniia 6, 12:30-22:30、無休、275-0427。1000円〜。地下鉄アフトザヴォードスカヤからヴェロザヴォードスカヤ通りへでて左へ。ひとつめのとおりを右へ。駅から15分。

Brasserie du Soleil(ブラッスリー・デュ・ソレイユ)

フランス料理レストランで、バーとレストランに別れている。店内はそこそこ洗練された雰囲気。マネージャーはフランス人で、ブラッスリーながらテーブルまであいさつにやってきました。メニューの種類はさほど多くないが、ちゃんと子羊背肉(24,95ドル)やフォアグラ(26ドル)を使ったものもある。ふだんよりすこし贅沢をしようかな、という料理。前菜が1000円、スープが800円、メインが2500円という感じだが、例によって安めの「経済危機メニュー」もある。内容を考えると3割ほど高めという印象。「女王風ホタテ」(8,25ドル)はしょうゆを使った中華風の味付けでおいしかった。ランチは前菜またはスープ、メインで7,99ドルだが、おすすめしない。ワインはお店としては安い。(99年7月)
雰囲気・サービス☆☆値段☆☆
Ulitsa Taganskaia 21, 12-23時、無休、258-5900,fax.258-5909。3500円〜。地下鉄マルクシスツカヤからタガンカ通りへ。駅から6分。

Краб Хаус(クラブ ハウス)

「蟹の家」ということでシーフード主体のレストラン。現代的な水族館風の内装で、ウエーターは水兵さんの服装。サービスはカジュアルながらくつろげるもの。普通のメニューはサラダが7−30ドル、スープが5−10ドル、パスタ・パエリアが30−36ドル、魚介類のメイン12−35ドル、デザート3−20ドルと高めの設定だが、お値打ちメニューという「逃げ場」もあり、蟹肉入りオリビエサラダ3ドル、いかリングフライタルタルソースかけ、ムール貝の蒸し煮が各10ドル。さらにお得なのがランチで、13種類(サラダ、スープ、メイン、デザート)の中から2皿選択+飲み物で10ドル。地中海風サラダ、ロブスターのクリームスープ、牛にカルパッチョはおいしかった。「アメリカ風魚介&ステーキハウス」的な味付けだけど、値段にみあってる。英語のメニューもある。ちょっとおまけすれば二つ星。(99年7月、8月)
☆☆雰囲気・サービス値段☆☆
Ulitsa Tverskaia 6、12-(翌朝)5時、無休、292−5359、292−5360、fax.292−3688。2600円〜。地下鉄アホートヌィリャッドからトヴェールスカーヤ通りへ。駅から3分。

Столовая(スタローヴァヤ)

ソ連時代には国営の大衆食堂(スタローヴァヤ)がちゃんと機能していて、しっかりしたロシア料理が安く食べられた。特に官庁の食堂はそのグレードに応じてかなり立派なものがあったという。このスタローヴァヤは「ロシア連邦非常事態省」のもの。お客さんも半分は背広を着た人。午後2時以後は一般にも開放している。清潔でおいしくて安い。カフェテリア形式で、店員も愛想がよい。前菜40円、スープ40円、メイン80円、つけあわせ20円、それぞれ幾種類かのメニューがある。それに菓子パン類を中心としたデザートもおいしい。七面鳥のストローガノフ風(インデェイカ)がおすすめ。夕方になると売り切れが増え、選択の余地が少なくなること、役所ということで定休日以外の休みも多いことに注意(99年2月、6月)。
雰囲気・サービス値段
Teatral'nyi proezd 3、14〜19時。土日休み。 地下鉄ルビャンカから徒歩2分。デェーツキーミール(子ども用品デパート)からボリショイ劇場の方へ。メトロポールホテルの前、マールィ劇場の隣りの肌色の建物にちいさくСтоловаяと書いてあるところが入り口。アホートヌィ リャドからも5分位。ボリショイ劇場、マールィ劇場を越えて通り沿いの建物。200円〜。最近は一般には開放してないようです

Амадеус(アマデウス)

モスクワ音楽院そばにあるロシア料理の喫茶店。大学のそばなので割安。サーモンやチョウザメの料理もアラカルトで800円で食べられる。調理は料理の本をみて一生懸命つくった感じ。16時まではサラダバー(150円)がある。雰囲気が暗くなければもっといいのに。(99年6月)
雰囲気・サービス値段
Bol'shoi Kislovskii pereulok 15/2、11-23時、無休、229-0507。1000円〜。地下鉄アホートヌィリャッドビブリオテーカイメニレーニナ結ぶモホヴァヤ通りの真ん中をクレムリンと逆の方へ延びるバリシャヤドミトロフカへ500メートルほどいったところ。音楽院へいく手前左手の半地下(看板がでている)。駅から7分。

Trinidad(トリニダード)

カリブ料理をうたっていて、シェフはキューバ人。キューバ風のソースを使った料理がメニューに並んでいる。けど、実際はほとんど味付けがなく、ロシア人むけにピリット味を弱めているかのよう。サラダやスープはそこそこだが、メインはちょっと遠慮したくなる料理がいくつかあった。特に鶏の焼き具合は小学生でもこうはならないというほどの火の入れすぎで固かただった。ランチはスープ、メイン、飲み物で600円。店内は過剰な装飾がなく気持ちのよい雰囲気だし、サービスの人(マダガスカル人)がとてもよいので残念。(99年5月)

サービスのよさを思い出し、昼に再訪。ランチは悪くない。(99年6月,10月)

雰囲気・サービス☆☆値段
Prospekt Vernadskogo,9/10、12-23時、無休、938-2765。1300円〜。地下鉄ウニヴェルシテートのプラットホーム真ん中で降りて、地下鉄の建物を中心にサーカスと反対側にある建物(屋上に大きく"МОСТРАНСАГЕНСТВО"の看板あり)の一階左はし。駅から1分。


Мурена(ムレーナ)

西洋居酒屋風の造りで、カウンター席の後ろにテーブル席があるロシア料理店。「野菜のブーケ」「悪い奥方」「愛と異国情緒」など、変わった名前の料理がならぶ(ちなみに店名は「ウツボ」)。うなぎを使った料理がいくつかあるのが特徴。他は一般的なロシア料理で、前菜500円、スープ350円、肉料理900円、魚料理1000円、デザート250円。料理も値段にみあっている。ランチ(前菜、スープ、メイン、飲みもの)は500円。(99年5月)
雰囲気・サービス値段
Gazetnyi pereulok 3/1,12-24時、無休、229-0830,229-0669。2000円〜。地下鉄アホートヌィリャッドを降りて、トヴェールスカヤ通りを上がり、中央電報局を左へ。マクドナルドを過ぎ400mほどいった右手。ロシア内務省の正面。えきから7分。

☆☆Darbar(ダールバール)

インド料理。ビジネスランチを食べに行きました。ソ連時代の典型的なホテルのひとつ「スプートニック」のなかに、やはりソ連らしい雰囲気のだだっ広いホール。お客は私たち以外に一人もおらず、ちょっとハテナな気持ちで入りました。が!!!
まずチャツネとヨーグルトのミントソースとパーパンド(とうもろこしチップス)とジュースが運ばれ、「値段が値段だからもしかしてこれだけ?」と思いきや、つづいて銀色の丸いお盆にのったご飯、ナンとダールを含む3種のカレー、2種のヨーグルトがでるという豪家さ。ディナーとしても十分な質と量。これが8ドル(普段は10ドルだけど、ロシア経済危機支援ディスカウントでした)。アラカルトだと一人30ドルくらいしそうだけど、日本で行ったことのあるどのインド料理店よりもおいしかったので値段相応でしょう。シャブリなどのワインも置いてある。つぶれないで欲しいお店の一つです。(98年10月、11月、99年4月、5月、10月、2000年1月、2月)
☆☆雰囲気・サービス値段
Leninskii prospekt 38.地下鉄レーニンスキープロスペクトを降りて、ガガーリン広場を左(中心とは逆側)へ。道路を渡った反対側。ホテルスプートニック1階。930-2925、12〜24時。3000円〜。

Pizzeia Ristorante ITALIA

日本にもよくあるタイプの喫茶店風イタリアレストラン。違うのは店内の一部にテーブルのない場所があること。それは夜になると踊る場所となるスペース。料理はイタリアンの定番が並び、味付けもしっかりしていておいしい。スパゲッティペスカトーレはソースに白ワインを使い、魚介類の味をきわだたせていた。ピッツァ5〜10ドル、スパゲッティが6〜12ドル、ラザニアが6ドル、ペンネが6〜10ドル。量がやや少な目なので、昼でもサラダなど軽い前菜が必要。もちろんアラカルトのメインも充実してるが、ちと高い。ロシア料理に食傷気味の旅行者にはオアシスかも。(99年5月)
☆☆雰囲気・サービス値段
Staryi Arbat 45、12-24時、無休、241-4342,241-0611。2000円〜。地下鉄スモレンスカヤからアルバートへ。マクドナルドから2〜3分。右手。

Грин Хаус(グリン ハウス)

その名の通り緑色の建物の地下にあるレストラン。がっちりとした木製のテーブルと椅子は少しすわりごこちが悪かったが、店内は清潔で垢抜けた雰囲気。通常のメニューはブッラクタイガー、ロブスター、ちょうざめ、にじますなど比較的高めの素材を濃厚なクリームでしっかりと料理することが基本になってるみたい。お肉では豚料理の種類が多く、耳や足を使ったものもある。前菜1000円、スープ500円、メイン1500〜3000円、デザート1000円。その他「経済危機メニュー」として安めの設定のものもあり、サラダ300円、スープ250円、鶏のグリエ700円、壷入り肉の煮込み(ガルショーチック)600円、デザート150円。ランチはサラダ、スープ、メイン、デザート、お茶で1300円。値段相応のお店。(99年4月)
☆☆雰囲気・サービス値段☆☆
Bol'shaia Dmitrovka 17/1、12-24時、無休、 926-5147,926-5126、3500円〜。地下鉄アホートヌィ・リャッドとビブリオテーカ・イメニ・レーニナを結ぶモホヴァヤ通りから、そのほぼ真ん中を直角に交差しているバリシャヤ・ニキーツカヤ通りへ。モスクワ音楽院をとおりぬけてすぐ左手。

Кафе(カフェー)

プーシュキン美術館の別館「個人コレクション」部にある名もないロシア料理店。カウンターで注文して、簡単なものだけ(菓子パンやビール)ならその場でうけとり、料理なら席へ運んでもらうしくみ。注文をとる人が一人なので込んでるとロシア流非効率にぶつかるし、またメニューは書かれてるものは多いが「出せるもの」は少ない。料理は垢抜けてるし、テーブルなんかもいいもの使ってるのでもったいない。前菜150円、スープ150円、メイン400円くらい。美術館帰りで時間がある時には使える。(99年4月)
雰囲気・サービス値段
Ulitsa Volkhonka 14/1、11-18時、月火休(たぶん)、600円〜。地下鉄クロポトキンスカヤからプーシキン美術館へ。別館の地下。駅から2分。

Аэро(アエロ)

シェレメーチエヴォ2の5階にあるレストラン。ロシア料理。9年ぶりに訪問したが、雰囲気は以前のまま。メニューはいろいろ増えたが、ロブスターやカニを使った、いかにも新ロシア人が好みそうなものばかり。他方で安いものを注文しようとすると、「それはきれてます」。まるでソ連時代のレストラン。メインにビーフストロガノフをとったが、量こそ多いがなんの飾りもなく金属の皿にのせられて、これまた以前と同じ。味はスタローヴァヤよりややおちる。ただし空港の眺めは抜群。シェレメーチエヴォの4000m滑走路はもちろん、離陸・着陸する飛行機がばっちり見える。送迎のついでなら寄ってもいいかも。(99年3月)
雰囲気・サービス値段
Mezhdunarodnyi aeroport Sheremet'evo-2 5 floor.24時間営業、無休。578−7527、2000円〜。

Кафе рюмочная/пельменная(カフェー)

アルバート通りのパン屋/お菓子屋の奥のスペースを食事処にしたもの。壁に書いてあるメニューをみて、カウンターのお兄さんに注文するセルフサービス方式。店内もお兄さんも暗い感じなので日本から来た人はとまどうかもしれないが、安く上げたい人にはおすすめ。味はそこそこだし、メニューのバラエティーも最低限はある。基本はロシア料理だが、グルジア名物のチャホフビリもある。ペリメニ(餃子)を肴に一杯やるにもいい。(99年3月)
雰囲気・サービス値段
Stary Arbat 51、8〜20時(これはパン屋の営業時間。カフェーはもう少し短いかも)。無休。レストランプラーガから アルバート通りへ行った場合、ほとんど通りのおしまいの左手。マクドナルドの手前。プーシキン記念館のとなりの建物のパン屋(булочная)の中。300円〜。

Пивной ресторан на арбате(ピヴノイ レストラン ナ アルバーティエ)

アルバート通りにある。日本でいう喫茶店風レストランだが、名前の通りカウンター席でビールを飲むこともできる。各テーブルはそれほど大きくないが、きれいなテーブルクロスがきちんとかけられているし、各皿ごとにカトラリーを替えてくれる。ロシア料理のメニュー。料理は待たせることなく運んでくる。味はそこそこだし、ロケーションがいいので、旅行者には便利。ランチ(サラダ、スープ、メイン)は550円。(99年3月)
雰囲気・サービス値段
Stary Arbat 17、10〜23時。202-3534,202-3374、 無休。レストランプラーガから アルバート通りへ500mほど行った左手。1500円〜。

Доутор(ドウトール)

日本資本の喫茶店ドトールです。色んな種類のコーヒーや紅茶が100円前後、日本の喫茶店(ただしセルフサービス)の雰囲気で味わえる。ホットドッグやオープンサンドは75円〜200円、各種ケーキは180円〜300円。その他にイクラにぎりやおにぎりも手ごろな値段。ただし材料はロシア製。醤油のみが日本の味。アルバート散策で疲れた時のお茶にはいい場所です。(99年2月)
雰囲気・サービス値段
Staryi arbat 19. アルバート通り。レストラン プラーガから500mくらい行った左側。500円〜。

×Le Chalet(レ シャレ)

スイス料理を名のっており、メニューにはフォアグラ料理、シーザーズサラダやチューリッヒ風グリャーシ(肉の煮込み)がある。またワインもフランス、スペインの名だたるものを揃えている。が、そこまで。
各料理とも、見てくれはきれいに飾っているけど、はっきり言ってヨーロッパ料理の猿真似(さるさん、ごめんなさい)。シェフはロシア人というが、とりあえずスイスへでも食べに行って、これなら自分でつくれるや、と覚えてきたものを再現しただけなのでは。あんなにへたな肉の焼き方は久々の経験。ソースも味がほとんどしない。なのに値段だけは日本並み(つまりヨーロッパより高い)。いや、日本でもこの値段を出せばずっとちゃんとしたものを食べられる。いいところといえば、量があること。ランチは前菜、メイン、デザートで16ドル。同じく夜のコースも3皿で58ドル。それぞれ3−4種類から選択。ワインは35ドル(ボージョレ)〜1500ドル(マルゴー89)。店名の定冠詞はなぜか「レ」と発音。これはスイス風?それともロシア風?まぁいずれにしても「シャレ」にもならない店。(99年2月)
×雰囲気・サービス値段☆☆
Korobeinikov Pereulok 1/2. 202-01-06, 202-2611 12〜24時。地下鉄パルク クリトゥールィが最寄りの駅。モスクワ川沿い。チャイカスポーツセンター2階。8000円〜。

Место Встречи(ミェスト フストレーチ)

店名は「出会いの場」という意味。店は地下にあり、カントリーパブ風。ロシア料理を様々に工夫した意欲的なメニューがならび、食べたくなるものがたくさん。シベリア鹿をつかった前菜「シベリアの贈り物」(сибирский сувенир)とか、ナスに鳥肉、ベーコン、くるみ、パルメザンチーズをつめた「なすのつめもの」(баклажан)とか。メインも肉料理だけでなく、サケ、ちょうざめ、にじますなどを使った魚料理などいろいろ充実している。ペリメニ(餃子)やタバカもある。つけあわせ(ボテト、マカロニ、米など)は別料金で300円。いろいろなカクテルもそこそこの値段で飲める。ランチは飲み物(ビールかワインか水)、前菜(またはスープ)、メインで760円。(99年1月)
☆☆雰囲気・サービス値段
Maly Gnepdnikovskii pereulok 9/8. 229-2373, 12〜5時(翌朝)。場所はほとんどトヴェルスカーヤ通り。地下鉄アホートヌィリャッドを降りて、(プーシキン広場の方へ)坂を登っていき、モスクワ市庁舎(ユーリードルゴルーキー像の正面にある赤い建物)を越えて、二つめの小道を左へ曲がってすぐ。通りから看板が見える。駅から7分位。2500円〜。

Amarcord(アマルコード)

イタリア料理レストラン。店内は一階と地下に別れているが、同一メニュー、同一価格。レストランというより、普通の飯屋。でも西側価格。料理はサラダ、パスタ、デザートとあるが、あまり選択肢は広くなく、期待していたシーフードはほとんど皆無。ピッツァを2枚頼むともう1枚がサーヴィスだったり、5時前の来店には10%割引とかメリットもあるが、それでもモスクワにしては高いかな。(99年1月)
雰囲気・サービス値段
Ul.Pokrovka 6. 931−0932, 11:30〜24時.無休。地下鉄キタイ・ゴーラドを降りて、マクドナルドの通りを先にいった右。駅から7分位。1500円〜。

Дядя Ваня(ジャージャ・ヴァーニャ)

スタニスラフスキー&ネミーロヴィッチ=ダンチェンコ劇場の隣りにあるロシア料理店。店内は少々暗めで、カウンターとテーブル席からなる感じのいいパブのような作り。店内に入るとすぐにあっさり化粧で清潔な感じのウエイトレスさんたちがメニューを持って来てくれる。前菜400〜600円、メイン1000円〜1500円。ビジネスランチはサラダ・スープ・メイン・お茶で700円。全体的に料理はまぁまぁだけど、ボルシチとかウサギの煮込みがおいしいらしい(食べてないけど、評判では)。また月代わりのお勧めメニューというのもある。飲み物も種類こそ少ないがフランスやイタリアのワインもあり、それなりにレストランできる。わざわざ行くほどではないが、近くに用があるときには寄る価値がある。(99年1月)
雰囲気・サービス値段
Bol'shaia Dmitrovka ul.17、232-1448、無休、24時間営業。地下鉄チェーホフスカヤを降りて、映画館ロシアを正面にみながら右へ。一つ目の信号を右へ300mほど行ったところ。駅から5分。2000円〜。

Patio Pizza(パティオ・ピザ)

ピザのチェーン店。普通のピザが日本の値段で食べられる。一枚が結構大きいので、サラダとピザとピールでとりあえず腹八分目にはなる。一番安いマルガリータが4,5ドル、ラヴィオリも同じく4,5ドル。ビールは「バルティカ」がアルコール分高くてロシア的雑味もありおすすめ。雰囲気も悪くない。でもモスクワに来てわざわざピザもない。食べる場所に困った旅行者にはグッドでしょうが。(98年12月)
雰囲気・サービス値段
Tverskaia Ul.3.292−0891地下鉄アホートヌィリャッドを降りてすぐ。イントゥーリストホテルの前。12時から夜中まで。1000円〜

☆☆Кафе Консерватория(カフェ・コンセルヴァトーリヤ)

名前の通り、モスクワ音楽院にあるロシア料理店。店内は簡素な作りだが清潔で、日本やヨーロッパの目抜きとおりにある少しハイセンスなカフェーの雰囲気。客層も音楽院の学生とおぼしき人やしゃれた服装を着こなしている芸術家風の人ばかり。料理もそれにみあっており、基本がしっかりしているが軽やかで、量も十分。その上安い。前菜が300円、スープが200円、メインが500円平均。ワインもグラスで400円。ビジネスランチ(11時〜15時半)がまた安い。前菜、スープ、メイン(水つき)で360〜420円。こういうお店ができたんですねぇ、モスクワにも。なお、同じフロアにスタローヴァヤ(一般食堂)もある。(98年12月、99年1月)

値段を据え置いているせいか、料理の質がややおちた。またサービスも少しソヴィエト的になっちゃいました。このままだと一つ☆へ降格かも・・・(99年4月)。

サーヴィスの質が以前よりだいぶ落ちた。また、タバコをスパスパ吸う人がとても多く、部屋の構造上、煙がこもってとても不快になることがある。でも、料理の内容を考えると、行く価値がある。とびきりおいしいわけではないが、値段を考えると他では得難い内容。シーザーズサラダ、サラダ・コンセルヴァトーリヤなど、サラダが充実。(99年10月)

雰囲気・サービス値段
Trifonovskaia ul.56.地下鉄アホートヌィ・リャッドとビブリオテーカ・イメニ・レーニナを結ぶモホヴァヤ通りから、そのほぼ真ん中を直角に交差しているバリシャヤ・ニキーツカヤ通りへ。クレムリンと逆側へ。駅から10分弱。モスクワ音楽院内。小ホールと同じ建物(通り沿いの入り口から入る。入って左がカフェー、真っ直ぐがスタローヴァヤ)。11〜23時。無休。1200円〜。


5-Spice

基本的に中華料理だが、タンドリーチキンなどインドの肉料理も扱っている。一通り中華料理のメニューがそろっている。下拵えはきちんとしてあるようだが、調理実習したての中学生が家でもはじめて料理をつくってみました、という変な味つけ。たとえば鳥肉とやさいいためでは肉はお酒につけてあったのかやわらかくいためられていたが、ウスターソースとオイスターソースを混ぜたようなへんな甘みがついていた。
食べ処にこまってひょいとはいってしまった旅行者が、「知らない土地でとりあえず中華が食べられるのだから、これくらいの値段でもしょうがないか」と思うようなお店。ビジネスランチはスープとメイン(ごはんとお茶つき)で10ドル。(98年12月)
雰囲気・サービス値段☆☆
Ul.Sivtsev Vrazhek 3/18.地下鉄クロポトキンスカヤからゴーゴリエフスキーブールバールを上(アルバートの方向)へあがり、二つ目の通りを左へ。駅から5分。203-1283、12〜24時。3500円〜。

Кафе(カフェー)

ロシア料理。ソ連時代のスタローヴァヤ(大衆食堂)をちょびっと改装したもの。以前はアガニョーク(ともしび)という名前があったが、今はただの「カフェー」。前菜はおいてあるものをとればいいので簡単。サラダ類が80円くらい。スープと肉料理は自分で注文する。こういうお店のメニューはたいてい手書きだが、ここはタイプ印刷したものが壁に貼ってあるので読みやすい(ロシア文字が読めれば、だけど)。
キャベツスープ(シー)が70円、サリャンカ(塩辛めのスープ)が82円。メインは鳥のグリル(クーラ)が184円、ガルショーチック(壷にいれたビーフシチュー。これはお勧め)が253円。メインの付け合わせとしてじゃがいもピューレ(カルトーシュカ)や茹でたお米(リス)がある。アイスクリーム(マロージュノエ)は68円、コーヒー67円、レモンティーが28円。
日本の大学生協より値段はやや安いうえに、ちゃんと作っているぶん質もこちらのほうが上。日本でいえば場末のラーメン屋といった雰囲気だけど、ふつうのロシア人がいく標準的食堂で食べたい方はどうぞ。カフェテリア形式。(98年11月、99年1月)
雰囲気・サービス値段
Ul.Bol'shaia Dmitrovka 16.地下鉄アホートヌィ リャドからトヴェーリ通りを上に上がる。ユーリードルゴルーキー像の手前、Most Bankの角を右へ。アラクヴィを越え、一つ目の通りを右に曲がるとすぐ左手に緑の看板にカフェーと書いてある。駅から徒歩8分くらい。229-7489、10〜20時。350円〜。閉店。コーヒー屋になった模様。

☆☆Мама Зоя(マーマ・ゾーヤ)

グルジア料理。ロシア人の知人数人が薦めるので行って見たが、期待を裏切らない。味は最高級ではないが、ていねいに作っている。サツィヴィ(鶏やチョウザメのクルミソースがけ)、プハリ(スパイシーなトマトソース味のロールキャベツ)、アドゥジャルサンダル(野菜の煮込み)、ヒンカリ(肉まん)がおいしい。ハチャプッリ(チーズ入りのふんわりしたパン)、チュレック・ムチャヂ(とうもろこしパン)もパン代わりに試すべし。他の挽肉系の肉料理はちょっと???。ボルシ、オリヴィエサラダ、ジュリエンなど、ロシア料理の定番メニューもある。ほぼすべての席が4人〜8人くらいの個室になっているので寛げる。雰囲気がいい本格レストランなのに驚くほど安い。ワインはグルジアもののみで、ボトル1000円〜1500円。ヴォトカ・ボトル800円〜1000円。(98年9月、10月)
雰囲気・サービス☆☆値段
Sechenovskii pereulok 8.中心から行く場合、地下鉄の一番前に乗り、クロポトキンスカヤで降りて、救世主キリスト大聖堂と逆方向(右手)に延びているプロチスチェンカ通りまたはオストジェンカ通りを歩き、4つめの小通りであるセチェノフスキー小道のほぼ真ん中。店は通りに面していない。住所の番地の建物を裏へ入ると地下に通じるレストランの入り口がある。地下鉄クロポトキンスカヤから徒歩8分。201-7743、12〜23時。1500円〜。

У Пиросмани(ウ ピロスマニ)


1988年にできた、ペレストロイカの申し子レストラン(グルジア料理)の一つ。。前回滞在時から気になっていたが、訪問の機会がなかった。ピロスマニとはグルジアの有名な画家にちなんで名づけられていることからわかるように、店内は画廊にもなっている。ウとはフランス語のchezあたる。メニューはドル表示。数字の魔力で一見安くみえるが実際は高いというのがこの手の店共通の特徴。そう、ここはいつのまにかアメリカ大使館御用達になっちゃってて、ベイカー(国務長官)、モンデール(副大統領)、はてはクリントンまで食べに来ている。こうなっちゃおしまい。料理はそこそこだが一皿がめちゃくちゃ少ない。一人数皿食べなきゃお腹いっぱいにならないのに、メインは最低でも14ドル。割高感のみがあとに残った。(98年10月)
雰囲気・サービス値段☆☆
Novodevichii proezd 4. 地下鉄スポルチーヴナヤからノヴォデーヴィッチ修道院の方へ歩いて10分。修道院の裏(北側)の池の前。247-1926、12〜23時、6000円〜、ワイン3000円〜。

Прага(プラーガ)

アルバート通りの入り口にある大きなレストラン。建物は20世紀初頭のモスクワの写真にすでに写っているほど由緒あるもの。89-91年の滞在中に
しばしば通った。97年8月にユダヤ系資本を導入して新装再オープン。はっきりいって以前も今も味より雰囲気の店。「皇帝の間(ヨーロッパ料理)」「クレムリンの間(ロシア料理)」「アルバート」「円柱の間」などいくつかの部屋に分かれている。これだけの内装の店は日本ではありえないと断言できるほど、どれも貴族的な豪華な内装を凝らしている。が、新ロシア人趣味的でもある。ほかに、東洋料理、ブラジル料理がある(私たちが食べたのはロシア料理。)。1品の量が多いので、前菜1皿、メイン1皿、デザートにお茶で十分。フランス産良年銘醸ワインも飲める。ハムを使った前菜(にこごりゼリー寄せ、とか)はおいしい。メインはオーソドックスにビーフストロガーノフあるいはキエフ風カツレツか。お金は料理に対してでなく、場所代と思えば高くはないかも。(98年9月)
雰囲気・サービス☆☆値段☆☆
Ulitsa Arbat 2. 地下鉄アレクサンドロフスキーサードまたはアルバーツカヤで降り、アルバート通りの方へ徒歩4分。290-6171、12〜23時、7000円〜、ワイン5000円〜。予約料金1人300円。

☆☆Арагви(アラグヴィ)


ソ連時代からある有名なグルジア料理店。
一時はマフィアが巣食っているかのような妖しい雰囲気があったが、今は普通のレストラン。料理はいわゆるお店ふうで、スタンダードでしょう。チャホフビッリ(鳥肉の玉ねぎドマトソースかけ)やサツィヴィを試しましょう。(98年9月、97年8月)
☆☆雰囲気・サービス値段
Tverskaia Ulitsa 6. 地下鉄アホートヌィ・リャードで降り、トヴェーリ通りを赤の広場と反対方向へ上がり、ユーリー・ドルゴルーキ像の手前の銀行がある建物を右に曲がる。229-3762、12〜24時、2000円〜。


Novyi Arbat Letnee Kafe(ノーヴィ・アルバート/レートニェエ・カフェー)

目抜き通りの一つ、ノーヴィアルバートの入り口にある、テント仕立ての夏だけやっているウズベク料理レストラン。
店のつくりは簡単なので、外が寒い日にはつらいが、料理はなかなかのもの。ラグマン(たくさんの香辛料をつかったスープにうどんのような麺をいれたもの)、プロフ(ピラフ)がおすすめ。 ショッピングや市内見物の後の昼食などには最適。(98年9月、99年1月、2月)
雰囲気・サービス値段
Ulitsa Novyi Arbat 13,アルバート・アイリッシュ ハウス(スーパー)の前。通りをはさんだ反対側にはドームクニーギ(本屋)がある。地下鉄アレクサンドロフスキー・サードまたはアルバーツカヤから徒歩4分。800円〜。
・・・と思ったら、スーパーの中の喫茶コーナー(Закусочная)で営業しています。(99年1月)。
と思ったら、少し改装してセルフサービス方式に変りました。メニューは同じ。10〜23時、無休。(99年3月)
5月からテントも復活。ただ使い捨て食器を使うなど、雰囲気は落ちた。(99年5月)


モスクワ大学食堂

モスクワ大学にはいくつもの食堂があるが、スターリン様式の有名な建物の中、ゾーナ・ベー(Б)(バス停のある裏正面から入ったら右手側)の半地下にあるスタローヴァヤ(大衆食堂)はおすすめ。正式名はスタローヴァヤNo.1。以前の滞在時(89-91)には、まずいし、なにより不潔なのでとてもじゃないが食べられなかったので近寄りたくないくらいだったが、94年以降信じられないほどよくなった。時間をかけてちゃんとつくっているのでモスクワでの栄養の補給が必要なときにはわざわざ行く価値があるほど。レトルトやインスタント仕立ての日本の大学生協食堂とはレヴェルが違う。基本的にはロシア料理。さまざまなサラダ、ビフストロガーノフ、ボルシなど、なんでもおいしい。エクレアやクッキーなどお菓子もイケル。、メニューが手書きなのではじめての人には読むのがつらいが、カフェテリア形式だから指でさせばなんとかなる。ゾーナ・ヴェー(В)の食堂と間違えないこと。(98年8月、10月、99年10月)
雰囲気・サービス値段
ヴァラビヨーヴィ・ゴールィのモスクワ大学本館内。地下鉄ウニヴェルシテートから徒歩18分。 12〜15時30分。日曜休。500円〜。


☆☆マキシム・ド・パリ

パリに本店のある有名フランス料理店。モスクワなので全然期待してなかったが、予想をいい意味で裏切ってくれた。豪快な見かけと豪快な量。味はなかなか複雑で、日本のフランス料理より、本場ものに近いのでは。メニューも種類がとても豊富。シェフはロシア人だが、パリ本店で修行したという。サーヴィス陣もしっかりしている。一部客層が悪い(新ロシア人や駐在員夫人ざますの群れ)のが唯一の欠点。(96年6月、97年8月)
☆☆雰囲気・サービス☆☆値段☆☆
Mokhovaia Ulitsa 15/1 ホテル・ナツイオナーリ1階。地下鉄アホートヌィ・リャッドから徒歩1分。(ロシア経済危機のためか閉店した模様)。 258-7000、12〜24時。8000円〜。

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