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- 関係者のリストアップはエチケットとしての表記のように形式的なものではありません。リストは組織系統や連絡方
法な どを示す重要な資料です。
@ プロジェクト・メンバー各自の連絡先を載せることで、企画書が住所録や電話帳の機能を役立てることができ る。
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- 錯誤の危険性を無くするために、万一の際の”保険”とする依頼内容を示しましょう。
そこで、皆さんが作成した企画書を、読んだ後、あるいは、企画書に沿って企画の実施がスタートした後、つま
り、企画のイメージがクリアされた段階で、依頼者の考えが変わり、依頼の内容を変更したりする例は、実際には、
頻繁に起こります。
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- 企画書の冒頭の「はじめに」は挨拶文、しかし、この挨拶文が第一印象を形成する。
(1) 挨拶の言葉
(2)(外部の企画者である場合は)企画依頼に対する感謝の言葉
(3) 企画担当者の決意の言葉
(4)「よろしくご検討下さい」という結びの挨拶
というところあたりになります。
そのコラムの書き出しに相当する「はじめに」誤字や脱字、あるいは文法の誤り、不適切な敬語の使用、冗漫で的
を得ない文章表現があったとしたらどうでしょう。
「なんだこれは、日本語も満足に書けてないのか」
と、マイナス面の第一印象を持たれてしまいます。もし、その後に展開されている企画内容がずば抜けているならそ
うした心配も少ないでしょう。しかし、同じ様なレベルの優劣の判じがたい企画書が競合しているようなときには、
明らかにマイナスです。
ですから企画のプロはマイナスを招かないために、「はじめに」の文章にかなりの神経を使うことになります。
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- 最近は、長い企画書だけでなく、短い企画書の場合も要約版をつけることが多い。
テーマが十分に咀嚼されていて、作家の頭の中にきちんと整理されていれば、もっと文章は短くてすんだはずと
の主張です。そうでなかったから、いたずらに長くなってしまったというわけでしょう。
言語の形で伝達された情報も、脳の中で絵画的な形や記号的な形に”翻訳”されて認識、記憶される。言葉をか
えれば、テニオハつきの文章でクドクド説明されるより的確な写真や図表を見せられた方がずっと容易に物事が認識
できるのです。
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- 企画書各項目は、読み手がトータルに把握できるよう工夫する。”バラバラ認識”は合理的でない。
つまり、環境に関わる情報を収集して、分析したためコンセプトや目的などが明らかになり、コンセプトや目的
がハッキリ定まったので内容(実施アイディア)が立案できたのです。全ての項目が弁証法的な因果関係で結ばれて
います。
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- 企画の前提とは、いわば制約条件のことです。依頼者(命令者)の課した制約を箇条書きにして並べて書き上げま
しょ う。
そんな馬鹿な――という声が聞こえてきそうですが、古い話にはすさまじい実例があります。二次大戦の最中の
ことです。日本陸軍のおエライさんが権力をかさに、力ずくでインパール作戦を、おしすすめたある将軍の例です。
この将軍の”企画”は、構想は実に素晴らしいものです。重慶政府(国民党政府)が降伏するように追い込めば戦
争は終わるという考えです。降伏に追い込むには、英米からの援助物資を遮断させればいい。遮断させるためには、
インド北部の援蒋ルートを壊滅させるという見事な三段論法です。
そこで将軍は、強引にインパール作戦を発動(企画の実施)をしてしまいました。
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