四国縦走その1  成就ー石鎚山ー土小屋ー瓶ヶ森 平成24年4月30日ー5月2日  5月1日雨、5月2日雨
TOP  BACK

コースタイム
伊予西条駅13;33=14;;20ロープウェー駅=山頂成就駅14;55〜15;15白石旅館

その2  その3  その4
石鎚山 2010年11月6日の記録

 
ロープウェーで
4月30日(東京〜成就)
今年のゴールデンウィークは四国の石鎚山系ー赤石山系の縦走を計画しました。連休期間は混雑するので指定席を確保して東京駅6;00発の「のぞみ1号」に乗って一路西へ進む。座席には空が多く、以外です。車掌から富士山が見えますと案内があった。初めてのことです。連休のサービスかな?富士山が眺められるような天気も新大阪付近から雨模様の天気に変わる。
岡山駅で「しおかぜ5号」に乗り換える。瀬戸内海の島々は霞んでいました。伊予西条駅には11時07分に到着した。ロープウエー行きのバスまで2時間半の待ち時間があり、コンビニで買った弁当を待合室でたべたあと四国鉄道記念館を見学して時間をつぶす。帰りに泊まる予定のホテルオレール西条に余分な荷物を預けてバスに乗った。乗客は5人でお遍路さんが3人いて途中の横峯寺入口で下車した。途中でお遍路さんが一人乗ってきた。都合3人がロープウェー前で下車した。雨がそぼ降る、まだ2時半だというのに薄暗い坂道を乗り場まで歩く。ロープウエー乗り場で
明日はNPO法人によるイベント登山があり、今夕は前夜祭が模様されることを知りました。イベント参加組らしいが10人ほどの団体さんがやってきた。山歩きは静かな方がいいと思う私は混雑しないことを願いながらロープウエーに乗りました。成就山頂駅から雨の中を20分ほど歩き宿泊の白石旅館に到着しました。お風呂もあって山小屋というより旅館でした。皆さん前夜祭に出かけたため夕食は一人で一番最初にいただきました。おかずが10品と本日前夜祭で振舞われた猪汁となかなか豪華な食事でした。一人部屋なのでのんびりと一日目の夜を過ごしました。
 

白石旅館の夕食
 

三の鎖
終了手前
 
 5月1日(成就〜石鎚山〜土小屋=瓶ヶ森白石小屋)
イベント組みは明日7時半に出発らしいのでそれより早めに出かけることにしました。5時半に宿で用意してくれた朝食用のお弁当を受け取って、本殿におまいりして登山口の神門をくぐって歩き出した。小雨と霧のため雨具は上だけつけた。八丁付近でアケボノツツジらしきピンクの花を見たが雨でうなだれてさびしそうでした。
全行程が階段道で少々味気ない登山道ですが原生林の巨木と雑木の淡い芽吹きが霧にとても合っていた。八丁の鞍部に下る。
お試し鎖をパスして前社ヶ森売店で朝食休憩をした。宿で用意してくれたおにぎり弁当の半分を食べて先に進んだがしばらく登ったところで地図を置き忘れたのに気が付き売店まで戻った。、夜明峠の平地を過ぎ、一の鎖もパスして笹の尾根に変わる。
土小屋ルートの道が合流する。こちらのルートで登る人が多いようです。先行グループが鎖に取り付くところでした。
二の小屋は毛布があったりして仮眠できる状態でした。
ザックを置かして貰い空身で二の鎖に向かう、鳥居のところから鎖場です。僅かだが雪も残っていました。先行者5人が登っていたので少し間隔をあけて登る。雨で濡れているため足元が不安で怖々と登りきる。登り終えると、キャンプ場の注意書きがあった。狭いテン場が3箇所ほどありました。三の鎖場は中間からは鉄鎖の輪につま先を入れて力で強引に登る。上りきると石鎚神社が祀られた弥山山頂に飛び出すが濃霧と小雨に加えて風が吹き抜けて寒いくらいです。先行組はこの濃霧の中、天狗岳に向かって行きました。
写真だけとって巻き道を下る。
巻き道のアルミの板は滑りそうで怖い、二の鎖までは谷間に残雪があり、3mほど雪渓を歩くところがあった。
 
雨の石鎚山

土小屋へ
快適道 
 二の小屋でザックを回収してトラバース道で土小屋に向かう。こちらからは大勢人が登ってきました。白装束の方もいました。
雪渓の残骸を渡ったり一部崩壊の道を通るがほとんど問題なく通れました。途中笹の刈り払いをする方とすれ違い、瓶ヶ森の白石小屋の様子と今晩同宿者があることなど事細かに情報を教えて頂いた。
笹原の登山道は晴れていたらさぞかし気分がいいだろうが残念です。国民宿舎石鎚の分岐を過ぎるとまもなく車道に出ました。
右角には三角屋根の小屋が建っていた。土小屋遥拝殿にお参りして駐車場に降り立った。ここで車からいきなり名前を呼ばれてびっくりする。誰か知り合いかと見たが初めての方です。お話を聞くと今晩お世話になる白石小屋の管理人さんの野本さんという方でした。
先ほど会った笹刈のおじさんが携帯で知らせてあったとのこと、地元の情報網は手早いのに愕いてしまう。
雨も降っているし、管理人さんがもう少ししたら小屋明けに行くというので一緒に乗せてもらうことにしました。土小屋の白石ロッジのお土産
さんで朝食の残りを食べながら待つことにしました。
待つ間にお客さんに甘酒をおごってもらったり花の情報を教えてもらったり楽しく過ごしました。
待つこと2時間ほどで野本さんの軽トラに便乗して小屋に向かった。登山道はよさこい峠、シラサ峠で合流している。
岩黒山、伊吹山、子持権現山など登山道の様子を教えていただきながら瓶ヶ森の駐車場に着いた。ここで野本さんが荷物運びの小型車両のキーを忘れたことに気が着き、また戻ることになった。おかげでこの道を3回通過したため、歩いたような気分になった。
実際、歩くと3時間の道のりです。雨ですっかり気落ちした私には有難い助け舟でした。
駐車場の入口で荷物を小型運搬車に積み替えていると、お手伝いの井川さんがやってきました。二人は古い山のお友達で、小屋が忙しいときなどお手伝いをしているのだそうです。


荷物運搬の野本さんと
白石小屋
 
土小屋

沈殿
小屋に着くと今晩お泊りの女性が玄関で待っていました。高知のY女史さんといってこの時期この山塊を毎年縦走されている超ベテランの方でした。この先この方と4泊することになり大変お世話になりました。何しろすべての小屋の管理人さんとお友達ですから強い見方を得たわけです。
小屋は雨漏りが心配になるほど老朽化してて玄関の雨戸が開きません。仕方なく裏口の従業員口から入った。
まず、ぬれた衣類や靴を乾燥させるためストーブに給油して点火してくれた。暖かくなると落ち着くものです。
管理人さんたちは休む間もなく水の開栓や食事の支度と忙しい、我々二人は乾燥室のストーブで四方山話で過ごす。やがて管理人部屋にもストーブが点き、そちらに移動した。夕食はレトルトのカレーと福神漬けでしたが心のこもった分大変おいしく頂きました。食後はおいしいコーヒーをご馳走になり、さらには野本さん自前の焼酎で小屋明けの宴会は続きました。
明日、明後日と天気は悪く雨の予報です。心配しながら布団に入り込んだ。

5月2日(瓶ヶ森白石小屋 沈殿)
寒さは左程ではなく暖かい一夜でした。翌朝、起きると雨は降り続いているし濃霧で何も見えない状態です。
せっかく遠く四国まで来たのでよい天気で歩きたい、明日は今日よりは良くなるだろうと希望的観測で沈殿することに決定です。
野本さん井川さんの努力で五右衛門風呂ができました。
山小屋にて五右衛門風呂を満喫する?入り方がいまいち分からないためバランスを崩して尻が熱い、仕方なく蓋を取って洗い場にあった下駄を履いて入りました。まさに東海道中膝栗毛の弥次さん喜多さんそのものではありませんか。
4人泊り客がやってきて賑やかな夕食、今晩は、レトルトの親子丼でした。
夜は皆さんの豊富な山経験話をききながら焼酎の酒盛りが続きました。