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ろおじをぬけて……
anything KYOTO
北大路の花屋さん
京都には親戚もいたし、小学校の遠足で寺社を訪ねたりしていたけれど
岡崎の美術館まで一人で出かけるようになったのは、中学生になってから。
阪急の河原町からバスも利用せず、祇園あたりのろおじをぬけて、白川沿いを歩いたりしながら
てくてく歩いて、岡崎の赤い鳥居さんをくぐっていました。
その頃は、一人でお茶を飲んだりすることも出来ず、
心惹かれた骨董品やさんの前でも、ガラス越しに眺めるぐらいで、
せいぜい寄れたのは、本屋さんか、和紙の便箋屋さんか、あの頃は四条河原町の交差点にあった
ソニプラでぐらいでした。(ああ、懐かしい)
それももう昔のこと。
今では、二人なら怖い者なしで、何処へでも行っちゃうし、
一人でも、イノダの奥の洋館でくつろいじゃうし、
骨董品屋さんでも、ご主人と色々お話しながら、気に入ったものを選べるぐらいには
私も年齢を重ねました。
そんな私の心に映った、京都の町のお話です。
●ルベソンヴェールの冷たいスープ
●化粧品屋さんのウインドウのなかで寝そべっていた猫
●エビアンの自動販売機のある花屋さん
●夏の日に見つけた antique
BACCARAT
●谷崎の川端の、原谷のさくら ('00/5/18)
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