実質年率とアドオン率の関係は? 実質年率とアドオン率の変換一覧表 融資における実質年率表示について |
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どちらの計算方法でも一長一短があって、当然一概には決められませんが、
例えば、土地をみる場合、「坪」と「u」とではどちらが有利かということと同じ様な もので、 要はその尺度が違うということですが、しかし、 その支払方法によっては双方の違いがはっきりと出ることがあります。 次の例で、ボーナス併用払いの場合を考えてみると、そのボーナスが前に来るか、 後に来るか で実質年率計算の場合、かなりの差が生じるものです。 例: 実質年率 11.96% ![]()
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以上のように、同じ実質年率11.96%とは言え、ケースAとケースBとでは 398円と803円で金利が2倍違ってきます。 アドオン計算では、支払方法によらず、回数で率が決まってますので上記のどちら の方法 でも2%で600円です。ですからここでアドオンと比較した場合、 ケースAでは、アドオンの方が高く、ケースBでは、アドオンの方が安いことになります。 これからわかるように、アドオン率は実質年率から換算する際には、均等払いで 計算する のが一般的である為、アドオン率は平均的な率であると言えます。 また、アドオンだけでは比較がむずかしいものとして、例えば、均等払いで 「3回払いアドオン3%」と「10回払いアドオン9%」ではどちらが割高か? これは、アドオンだけで比較すると「3回払いアドオン3%」の方が割高のように みえますが、両方実質年率に変換してみるとはっきりします。 3回払いアドオン3% → 実質年率 17.91% 10回払いアドオン9% → 実質年率 19.18% ということで、10回払いアドオン9%の方が割高であることがわかります。 このように、アドオン表示だけでなく、実質年率表示があると非常に比較が わかりやすい ものになります。 その他、それぞれの違いとして、実質年率は毎回支払の元利内訳がはっきり 出ますが、 アドオンは結果としての金利合計額しか出ません。しかし計算は アドオンの方が極めて 簡単である等、両者一長一短があるわけです。 通常、貸金関係では、貸金法の関係上等で毎回つどの元利内訳や元本残高の 明示が 必要である為、実質年率計算であり、クレジットカードのリボルビング払等 も同様に 実質年率計算となります。ショッピングクレジットやカードの回数指定 払い等は、 このアドオン方式によって計算されています。 |