淳くん主演の初舞台、ミュージカル「PINO」観てきました。歌と踊りは心配してませんでしたが、淳くんはあまり演技をしたことがなかったので、観るまではそっちの方がとにかく心配だったけど、演技も科白もそう心配することもなく、舞台を楽しめました。でも淳くんが登場してからしばらくは目の前で演技をしている淳くんに慣れなくて、どーにも気恥ずかしくてしょうがありませんでしたけど…。それに淳くんの登場シーンは10歳の少年役だったし、舞台用の少々オーバーアクションな演技が気恥ずかしさに拍車を掛けていたような(^^;)。だから少し時間が経って、淳くんがピノになってからは落ち着いて観てられて、出てるからってだけでなくお話も楽しめました。
お話は事故で息子を亡くした科学者が、息子を甦らせようとロボット(ピノ)を作り、そのロボットがいろいろな人と出会って人間の心を理解しようとし、人間の役に立ちたいと思うようになり…と「ピノキオ」と言うより「鉄腕アトム」だなぁと思っちゃいました(^^;)。感動的で、ストーリーはわかりやすいから、子供たちに沢山観てもらいたいミュージカルですね。ピノが心を知るきっかけとなるシーンやラストは涙、涙で涙もろい方はハンカチのご用意をお忘れなく。
淳くんの歌のシーンは3回だったかな? あれ、もう1回くらいあったような気もするけど…。最初の少年時代とラストしかはっきり覚えていない(^^;)。踊りはミュージカルの割りに全体少ないかなって感じだし、淳くんはロボットなのでいつものような踊りではありませんでした。でもまだロボットとして生まれたばかりの頃、ゴミ捨て場で捨てられた機械達に小突かれ回されるシーン、ロボットの淳くんは目を見開いたままで視線を動かさないで踊ってる(?)のってすごーいって思いました。最初の頃のロボットの動きがピノが段々人間の心を理解して行って人間のようになって行くのもよく表現できてて良かったですね。後、ピノ誕生シーンの手術台から起き上がるところ、台は多少傾斜がついてたと思うけど、腹筋だけで起き上がる淳くんにさすがって思いました。で、ピノの格好が身体のラインバッチリな銀の全身タイツ(ロボットらしい装飾はついてますが)にオーーーって感じ(^^;;)。あのウエストのラインったら…。その素肌も同然な淳くんの腰に手をやる男優さんに役得…と思ってしまった私でした。お子様向けミュージカルを観て何を思うかねぇ(^^;;)。 可愛かったのは少年時代のシーンで、庭で虫を追いかけていたところをママに見つかっちゃったところ。ここの照れたような嬉しいような表情が良かったなぁ。それからピノが初めてのことにぶつかった時に「それって何?」って小首を傾げるところも28歳とは思えぬラブリーさ。映画の撮影シーンの後だったか、お尻を振り振りしながら階段を上っていったのも好き。初期のピノはまだ子供だから教えられるままに変な言葉遣いを覚えてしまうのか、ロボットらしからぬ科白に思わず笑っちゃうし、サーカスでサイコロになったのを引き摺って後々、何度か『サイコロ、コロコロ』(だっけ? 違うかも)とかって何の脈略も歌い出すなど、笑える個所もいっぱいありました。
カーテンコールはピノからいつもの淳くんになって、階段を駆け降りて、前転してバック転のサービス。満面の笑顔で会場の拍手に応えて、最後、緞帳が下がってくるとしゃがんで両手でバイバイと手を振っていたのが、やっぱり淳くんだなぁって思いました。ただ、終わってからすぐで着替える時間などもちろんないからしょうがないし、「PINO」だからピノの格好で出てくるのは当たり前なんだけど、最後にもう1回10歳のピエールが見たかったなと。ピノの格好でも上に服を着ないで欲しいって思っちゃいました。ピノは背中に大きな部品が着いてるから、服を着ちゃうとせむし男になっちゃうのがどーにも気になっちゃって…。
大勢の役者さん達に助けられつつ、みんなを引っ張って、立派に舞台をつとめていた淳くんの姿に、お話以上に感動した私でした。でもまで初日が終わったばかりで、淳くんはこれからが体力的にもきつくなると思うけど、残りの公演と、気が早いけど夏にもある全国公演も頑張って欲しいです。