当初、この日は行く予定はなかったのですが、もう少し観たいなぁってことで、急遽、行ってしまいました。平日の昼間と言うこともあって、かなり空席が目立ち、私がチケットを購入した時も自由に席が選べる状態で、端の方でいいなら前の方の席もありましたが、今回ずっと、前の方で観ているので、後ろから全体を観てみたいと、1階の後ろの方の席で観ました。後ろ5列くらいは人がいなくてちょっと淋しかったですね。2階席もガラガラだったようだし…。人少ないから拍手が淋しかったし、子供の泣き声は響いちゃうし…。銃や車の大きな物音に驚いちゃったみたいで、戦場のシーンやラストでピノが子供を助けるシーンで泣かれちゃって、子供に怒ってもしょうがないと思いつつ、気がそがれてしまいました。
席が遠かったので、舞台全体を見るには良かったのですが、視界にステージ以外のものも入っちゃうので、ちょっと気が散ってしまいました。それに淳くんが初期のピノで視線を動かさずに演技してるっての、さすがにあれだけ距離があると肉眼ではわかりづらいですね。逆に距離があったので初めて気付いたのが、ピノの完成を聞きつけてゲスラーが来た時に、ピエールのママもいて、ゲスラーをピエールかと思って駆け寄って、違うのに気付いて落胆すると言うようなお芝居をしていたこと。階段の上での演技だったから、今まで全然知りませんでした(^^;)
サーカスのシーン、ピノの手足につけてるフリフリの飾り、左足に付いてませんでした。で、サイコロマンはでんぐり返しを失敗して、その後、後転しようとしたのも上手くできなくて、見てるこっちが焦り。ピノが撃つライフルから旗が出なかったってアクシデントもあったけど、それは2部でだったかな? ここのサイコロマンでステファノとカルメンに振り回されるピノって何か好きなの。サイコロの衣装のせいで、顎が上がって余計フラフラに見えるけど、実際フラフラになってるかな?
26日の2部でライム家に来てから最初の登場シーン、リンゴを持って来た時の科白の最後がゴニョゴニョとなっちゃって、その時は本当に失敗したんだと思うけど、27日がどうだったか知りませんが、この日は2回ともやっぱり科白の最後がゴニョゴニョとなってて、わざとかなと。でもまだあまり学習できてない時代のピノだから、科白はちゃんと言った方がいいと思うわ。ジャムおばあちゃんに名前を聞かれて「ロボットだぜ、です」って言うところもこの回は何か元気のないハッキリしない言い方だったけど、これはこの回だけでした。前半のピノのロボットな喋り方が可笑しく、可愛いく耳に残るので、「PINO」を観た後って、気が付くとピノのような喋り方をしている自分がいる(笑)。
1幕のラスト、ステファノとカルメンのタップのシーンが好きで、初回にカルメンの足を目の前で見て、さすが…と思ったせいかどうしても足を見てしまいます。で、ここの科白、ジャンケンする前に「あっちかな」「こっちだよ」とふたりが左右を指すのがあったのが、26日の2部からなくなってましたね。タップが少し変わったような気もするけど、気のせいかも。この回、ステージから下りて捌けて行く時にステファノが指先に火を点けるマジック、失敗して火が出ませんでした。
26日のレポートにステファノがライム家で働くようになっての登場シーンでモップをマジックのステッキのように扱ってたのはアドリブだったのだろうか? と書きましたが、この日は2回ともこれでした。こっちに変更にしたかな。ちなみに別バージョンでは、カタギの服は肩が凝るだか、堅苦しくて慣れないだかって科白でした。
乱れた髪が絶品のピノのラストの曲、この回は乱れ方がイマイチ。と言うか、前髪が左目を完全に隠してくれて、鬼太郎になっちゃってました。やっぱり前髪長すぎるのは良くないよねぇ。切ってくれないかしら…
この回は距離があったから、時々双眼鏡で見て、肉眼では確認できなくて気になってた変なとこチェックをしてました(^^;)。淳くんは髪に隠れてほとんどマイクが見えないけれど、ラズベリーのマイクが右耳のところに見える時と見えない時があって、見えない時はどこに仕込んであるんだ? と思っていたら、頭の上にありました。声が大きいからマイクの位置が口から遠いのかなと思ったんだけど、実は彼女、誰かさんのように口が頭の上にあったりして…(笑)中里さん、ごめんなさい。初回を観た時に、ラズベリーのパワフルさに圧倒されて、もう少し普通に喋ってもいいんじゃない? と思ってたら、あの喋りはやはりかなり喉に負担があるようで、声が嗄れかかってました。26日の時も、ピノに「怒ってる」ことを説明するのに「カーッとしてるの」が普通の言い方になってたけど、この日はピノにカッチンカッチンにされてしまったドレスの説明もずいぶんパワーダウンしてました。この方が聞いてる分にはいいけれど、最初の頃の「フワ〜ッとした」って言い方(文字では言い方まで表現できませんが)が妙に耳に付いてたので、それがないのも何かちょっと淋しい…。
そうそうこの板みたいにされてしまったドレス、この日は赤いドレスでした。前日も観ていた友人に聞いたら、昨日からだそうです。NHKの収録があったから、テレビ映りのいい色にしたかな?
私にとっての「PINO」ラストの回。この回は友人のお陰で2列目で観ることができて、最後のピノの淳くんをじっくり堪能しました。でも、ピエールのベストショット(と勝手に思っている)、ママに駆け寄る直前の顔をどーしたことか見落としてしまって、最後だったのに…って自分でショック! 私、何をボーッとしてたんだろう!?
ピノの前でママが「ピエールがいるじゃありませんか?」と言うシーンで又も淳くんの目が潤み目に。1部ではこのシーンを双眼鏡で見てたけど、ウルッとはしてなかったと思うし、顔も微動だにしなかった思ったんですけど、顎をちょっと上げたり顔が左右にぶれたり…、何か落ち着かなかったです。
ゲスラーが実験室に来て、ピノを戦争の道具として使おうと言ってるところ、ゲスラーの立ち位置が違ってたのか、淳くんの動きがいつもと違ったのか、歩いて来たピノをステッキで止めるシーンが何か違ってました。科白とのタイミングと角度が違ったと思うから、立ち位置が違っててたのかな?
戦争でバラバラになっていた家族が再び全員揃っての「家族」の歌のシーン。歌の最初の方ではステージ左側のソファーにライム一家が、真ん中の椅子のところにピノとシニョーレが、右側にステファノとカルメンが分かれているんだけど、このシーンを見ながらいつも、「家族」って言いながら、ピノとシニョーレは血が繋がってないから、家族に入れてもらえないのねって思ってたんですけど、この回からピノもライム一家の間に入るようになりました。シニョーレがひとりになっちゃって、バランスも悪くなっちゃうけど、これでピノも本当に家族の一員ねと。でも、その後、ピノが一歩さがってみんなが歌ってるのを見てるのが、却って可哀相に見えちゃいましたが…。
ここのシーンでピノがステファノにブラウスのボタンを留めてもらうところが可愛くて好き。後、ナーナと腰をかがめてパパに近寄って「パパッ」て感じに抱き合うところも。
ピノの科白、大筋には関係ない細かいところで回によってちょっと違ってることがあって、カルメンに「お屋敷の人が怒ってるよ、プリプリッて」と言われて連れて行かれるところで「プリプリ」と言いながら行っちゃうのが可愛くて好きなんだけど、1部ではこの「プリプリ」がなくてガッカリしてたら2部では言ってました。後、袋を被せられてるところで自分が誰かに引き渡されるのを知って「誰に?」って言うの、「誰に?」が1回の時と2回の時があって「誰に、誰に?」って言う方が好きでした。繰り返し言葉は子供っぽいからそれだけで可愛いのよね。そうそう、メロニーが泣いてた後を「水、水」って言いながらモップで拭くのは、初期の頃はなかったように思うのですが、どうだったかな…。その後、「人間ってわかりません」って科白がこの回は「人間ってわからない」に。
ピノが背負っているお掃除道具に最初からピンクや赤いリボンって付いてましたっけ? 私がリボンに気付いたのは26日の2部でだったのだけど、この日も付いてたリボンは案外目立たなかったので、最初から付いてたかなとも思いましたが…。
ラストの歌にこの回は鳥肌が立つほど、感動してしまいました。最初のころはこのシーンになると泣いちゃってたんだけど、淳くんの歌に聞き惚れるようになってからは歌の間は涙は出なくなったけど、ピノが天国で待つみんなのところに辿り着いて、ママの胸にもたれて安心したように微笑む顔に、毎回最後、ウッと来ちゃいました。
何回か観るうちに私の涙の量はずいぶん減って行きましたが、何度観ても泣いてしまうのは、このラストのシーンとママの死をまだ理解していないピノが「ママ、いい子になるよ」とママに語り掛けるシーンでした。健気なピノに涙を誘われる…
カーテンコールで登場の淳くん、でんぐり返しをした後、声を出さずに口の動きだけで「ありがとうございました」と言って、バク転。2回目のカーテンコールでは緞帳を上がるのを見てわざと横を向く淳くんでした。2回目のカーテンコールは1回目の幕が下りるとすぐまた上がって、上がったと思ったらすぐまた幕が下がってと、お決まりになっちゃうとなんかありがたみが薄れちゃいますね。