東北新幹線
1964年10月の東海道新幹線の開業から50年。全国へ路線を拡大してきた新幹線は今、安全性、信頼性、速度のみならず,快適性や楽しさも追求している。
使いやすいユニバーサルデザイン、座り心地を重視したシート、無線LANなどパソコンに対応した設備を備えた車両が増えている。さらには、沿線地域の文化や自然に融合するインテリアを採り入れ、乗ること自体が楽しみな乗り物へと進化している。
2010年12月4日,東北新幹線(八戸〜・新青森間)が開業し,東北新幹線は全線開通した。東北新幹線の八戸―七戸十和田―新青森間81.8キロが12月4日営業を始め,東京―新青森間で全線開業した。2011年3月12日,九州新幹線・鹿児島ルートが全線開業により,1973年の整備計画決定から38年,東京から鹿児島までが1本のレールでつながった。
東海道新幹線が走り始めてから半世紀近く。6路線で総延長2300キロ超,全国に97駅まで拡大した日本の高速鉄道網は,新たな時代を迎えた。
◆東北線の上野―仙台間が結ばれたのは,1887年12月
東北線の上野―仙台間が結ばれたのは1887年12月のことだった。『仙台市史』によると,大雪に見舞われ,一番列車は仙台到着が3時間も遅れた▼景気づけの花火も打ち尽くし,一目見ようと集まった群衆は待ちくたびれて帰ってしまった。列車がホームに入ったころには駅前は閑散としていたという
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はやぶさ 「グランクラス」に注目
宇都宮−盛岡間を時速320キロで営業運行する,東北新幹線の最高速列車E5系の「はやぶさ」。先頭車両の極端に細長い形状は、高速でトンネルに突入した際に出口で発生する音や振動を抑えるため。日本の鉄道初のファーストクラス「グランクラス」で注目を集めた。
グランクラスの内装は、本革の座席、ウールの絨毯、柔らかな照明などが高級感を醸し出している。座席にはLEDの読書灯、最大45度まで倒せる電動リクライニング、可動式の枕等を完備。2名掛け座席には隣席との間に半透明の小型パイザーを設置し、個室に近い感覚で利用できるなど、機能性にも優れる。フリードリンクや軽食、アメニティなど上質のサービスも人気を呼んでいる。
ベンツ車のリクライニングの動きを再現したグランクラスの座席
全線開通
東北新幹線が2011年4月29日,全線で復旧し,震災から49日ぶりに東京―新青森の全線で運転を再開した。一部区間で徐行するため,東京―新青森はこれまでより55分長い最速4時間5分になる。
当面は通常の9割弱の運転本数で,東京―仙台が1日上下計108本,東京―新青森が上下計29本運転する。3月5日に運転を始めた新型車両「E5系」の「はやぶさ」も運転を再開し,東京―新青森,東京―仙台をそれぞれ1日1往復する。
東北新幹線は3月11日の震災で,架線の切断や高架橋のひび割れなど,計約1200カ所で被害が出て,全線で運転を見合わせた。同月15日に東京―那須塩原(栃木県)が復旧。その後段階的に運転区間を広げ,この日,最後の不通区間だった仙台―一ノ関(岩手県)が復旧した。盛岡から分岐する秋田新幹線も29日,東京―秋田の全線で運転を再開した。
3月12日に九州新幹線・鹿児島ルート(博多―鹿児島中央)が全線開通しており,東北新幹線の全線復旧で,青森から鹿児島まで新幹線がつながった。
●東北新幹線−復旧の歩み
◆東北新幹線の被害1750カ所 国交省,地震対策強化へ
国土交通省は2011年5月13日,JR5社などを集めた新幹線脱線対策協議会の会合を開き,東日本大震災と余震による東北新幹線の被害が約1750カ所に上ったとJR東日本が報告した。同協議会は高架橋の柱や,架線を支える電化柱の地震対策の強化について検討する実務レベルの作業部会を設置する。
国交省によると,阪神大震災以降の耐震設計基準で建設,補強された高架橋に倒壊するなどの大きな被害はなかった。一方で,高架橋の柱にひびが入るなどの損傷が約120カ所,電化柱が傾いたり,ひび割れたりする損傷が約810カ所あった。
◆秋田新幹線
東北新幹線は3月11日の震災で,架線の切断や高架橋のひび割れなど,計約1200カ所で被害が出て,全線で運転を見合わせた。同月15日に東京―那須塩原(栃木県)が復旧。その後段階的に運転区間を広げ,この日,最後の不通区間だった仙台〜一ノ関(岩手県)が復旧した。盛岡から分岐する秋田新幹線も29日,東京―秋田の全線で運転を再開した。
◆山形新幹線
山形新幹線は臨時ダイヤで全線の運転を再開した。秋田新幹線は盛岡 - 秋田間を5往復,盛岡 - 東京間は運転を見合わせている。上越新幹線と長野新幹線については通常運転とのこと。
はやて こまち《 source: http://www.photolibrary.jp/ 》 | ||
▼東北新幹線時刻表
東日本大震災の影響により,列車の運転見合わせや列車ダイヤの変更,一部列車の運休が発生している線区があります。JR東日本管内の運転計画や現在の運行状況につきましては,こちらのページにて確認ください。
【東北・山形新幹線 東京〜福島・新庄間 時刻表】 (当面の間)(4 月18 日現在)
http://www.jreast.co.jp/railway/pdf/shinkansen_timetable.pdf
・ 東北新幹線時刻表 【東北・山形新幹線 東京〜福島・新庄間 時刻表】 (当面の間)(4 月18 日現在)
・ 山形新幹線料金表 http://www.shinkansen.co.jp/ryoukin_yamagata.html
・ 秋田新幹線料金表 http://www.shinkansen.co.jp/ryoukin_akita.html
・ JR新幹線時刻表 http://www.shinkansen.co.jp/jikoku_hyo/ja/
東北新幹線利用ご案内(JR東日本)
http://www.jreast.co.jp/akita/shinkansen/index.html
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◆料金−
・東北新幹線八戸〜新青森間の運賃・特急料金
東北新幹線八戸〜新青森間が開業しました。主な区間の特急料金は,東京〜新青森間6,500 円,仙台〜新青森間4,610 円です(大人・通常期指定席)。運賃・料金の合計は,東京〜新青森間16,370
円,仙台〜新青森間10,700 円です。
東京〜新青森間では,現行の運賃・料金の合計額より520 円安くなります。また,701 キロ以上ご利用の場合のグリーン料金を新たに設定しています。
▼お得な割引切符もある
えきねっと−JR東日本のインターネットポータルサイト
https://www.yoyaku.eki-net.com/PC/Personal/Common/ReserveTop/ReserveTop.aspx
▼JR九州リンク
・JR九州 http://www.jrkyushu.co.jp/
九州新幹線準備室 http://kyushushinkansen.com/
運行ダイヤ http://kyushushinkansen.com/timetable
沿線トピックス
◆◇仙山線が全線復旧 東北新幹線,一ノ関―盛岡再開
東北新幹線は23日,運転を見合わせていた一ノ関―盛岡間が再開し,一ノ関―新青森間で運転を始めた。25日には福島―仙台間が再開し,45日ぶりに東京―仙台が新幹線で結ばれる。29日には仙台―一ノ関間も再開し,全線が復旧する予定。
一ノ関―盛岡間は震災後の7日にいったん運転を再開したものの,同日深夜の余震で再び運転を休止していた。
仙山線の愛子―山寺間もこの日,再開し,全線復旧した。仙台,山形両市が震災後初めて鉄路でつながった。
◆◇新幹線被災で青森が悲鳴,キャンセル4万3千件
昨年12月に全線開業し,3月5日に新型車両「はやぶさ」が運行を始めた東北新幹線は被災から1カ月以上たっても全線復旧せず,観光客増など開業効果を期待していた青森県の関係者が悲鳴を上げている。一日でも早い復旧を願う一方,祭りなどを例年通り開催してダメージを最小限にとどめようと懸命だ。
県旅館ホテル生活衛生同業組合によると,県内の宿泊施設で損傷が出た施設は1軒もないが,3〜5月の予約分のキャンセルは4万3千人を超えた。ほとんどの理由は「新幹線の停止」。
新青森駅では飲食店や土産物店が入る駅ビル「旬味館」が震災直後から休館に。3月22日に盛岡−新青森が復旧したのを機に営業時間を短縮して再開したが,担当者は「売り上げ,客足とも震災前の4分の1」とぼやく。4月7日の最大余震で再び営業を見合わせた。9日に再開したが,通常営業に戻るのは新幹線の全線復旧次第だ。
“元祖”予約のとれない列車 「リゾートしらかみ」
秋田県・東能代駅と青森県・川部駅を結ぶ全長147・2kmの「五能線」。その五能線を挟んで秋田から弘前までを結ぶ観光列車「リゾートしらかみ」は1997年の誕生から12年以上経った今でも「予約の取れない列車」として不動の人気を誇っている。
最大の魅力はリンゴ畑や日本海など沿線に広がる雄大な自然だが,それを最大限に盛り上げる″仕掛けてそが,乗客の心をさらにとらえて離さない。
たとえば,列車の窓は設計上ぎりぎりまで拡大。開放感を味わえるようにと座席間の間隔も広くした。岩礁が続く日本海の絶景スポットにさしかかると速度を落として走り,津軽平野走行中は,「津軽弁語りべ実演」や「津軽三味線生演奏」が始まるはど,乗客は飽きる暇もない。
◆五能線に乗車するには,首都圏から東北新幹線「はやぶさ」や「はやて」に乗って,新青森駅へ。新青森駅で「リゾートしらかみ」に乗継いで,五能線の始発駅・川部駅を経て秋田県側へ向かいます。岩木山を左に見ながら鯵ケ沢駅からは,日本海を右に,左手には白神山地を眺めながら快適な列車の旅をお楽しみください。
日航と全日空,仙台便を1日4往復に増便NA,JAL 羽田−便
日本航空と全日本空輸は18日,仙台空港への臨時便を21日から増便すると発表した。両社とも現在の1日3往復を4往復に増やす。日航はこれまで羽田便1往復,伊丹(大阪)便2往復だったが,羽田便を2往復とする。
全日空は羽田便3往復に加えて21〜26日に伊丹便を1往復増やす。全日空は27,28日は羽田便を取りやめ,伊丹便2往復,新千歳(札幌)と中部便を1往復ずつとする。
仙台空港は東日本大震災の津波で被災したが,4月13日から旅客機の発着を一部再開している。完全復旧は9月の見通し。
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