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 ケーススタディ ピーチジョン (編集中)

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経営破綻に至る経緯
 歌手・浜崎あゆみが「日本一の男前」と称したカリスマ女性社長,元俳優,押尾学の薬物事件では,舞台となった東京・六本木ヒルズの部屋の所有者として,名前が取りざたされたこともあるピーチ・ジョンの野口美佳社長が退任した。 華麗な経歴を持つ野口氏であるが,6月10日,業績不振から社長の座を退りた。ワコールの発表によると,ピーチ・ジョンの「売上高は117億1100万円で、受注が減少した事やヒット商品が生まれず2年連続で前年を下回った。氏に何があったのであろうか

 ワコールホールディングス(HD)は10日,子会社の下着販売会社ピーチ・ジョンの野口美佳社長の退任を正式決定したと発表した。後任は川中英男会長(ワコールHD副社長)が兼務する。
 ピーチ・ジョンは,2008年にワコールHDの完全子会社になった。通信販売や直営店の業績が振るわず,11年3月期決算で2年連続の赤字を計上していた。経営陣を刷新し,業績の立て直しを図る。野口社長は取締役に就任し,商品開発や販売促進などに携わる。

○男前経営者の退陣

 歌手・浜崎あゆみが「日本一の男前」と称し,信頼をよせるカリスマ女性社長,5児の母でもある。94年,ゼロから起業し株式会社ピーチ・ジョンを設立。桃のピーチにジョン。ジョンは英語圏の男性名で,日本で言えば太郎・・・。桃太郎?そんな男らしい名前を冠する,女性向け下着通販ブランド「ピーチ・ジョン」。
 (1965年 宮城県仙台市生まれ・あだ名はミカ☆ジョン)。高校卒業後,上京。グラフィックデザインを学ぶ。1994年,女性向け通信販売会社(株)ピーチ・ジョンを設立。バイヤー兼社長として活躍。

 
  ピーチ・ジョンの社員は約140人。その9割が女性。無駄話に見えても女性にとつては大切なコミュニケーションだとし,私語を推奨し,笑い声が絶えない職場。

 一方,社員が野口に仕事の話ができるのは五分以内というルールがある。五分で済まない用件は次の機会に回される。重要な商品の価格については,野口が勘と経験値ですべてを決める。
 独特の経営術で,ピーチ・ジョンの売上は飛躍的に伸びてきた。年間売上170億円。通販だけでなく,全国21カ所で直営店を展開。若い女性の4人に1人が身につける下着メーカーに成長した。これが,ワコールとの資本提携した,2006年当時,世に伝わったピーチ・ジョンの姿であった。(出典:カンブリア宮殿 村上龍×経済人社長の金言) 

 あれから5年の時が流れたいま,2年連続の赤字から経営陣を刷新し,業績の立て直しを図るとして,野口社長は退任した。野口氏に何があったのであろうか。



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 10代,20代の女性の4人に1人が知っているというピーチ・ジョンの下着。同社の社長は注目の女性経営者としてメディアにも多数取り上げられ,女心を掴む女性経営者とも称された野口美佳氏。
 ピーチ・ジョン(http://www.peachjohn.co.jp/)の野口美佳社長が,一躍,脚光を浴びたのは,2006年7月3日方法のテレビ東京 「カンブリア宮殿」であった。テレビ東京のホームページでは,次のように紹介されている。


「カンブリア宮殿」−2006年7月3日放送 「女性がついていきたくなる “女”が語る経営術」  http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20060703.html

28歳の時に起業,わずか12年で年商170億円企業にまで成長させた下着通信販売会社ピーチ・ジョンの社長 野口美佳さんをゲストに迎える。

野口さんは社長であると同時に4人の子供の母親でもある。 10代,20代の女性であれば4人に1人が知っているというピーチ・ジョンの下着。先月には,下着業界最大手のワコールと資本提携した。ワコールが,若い女性に絶大な支持を受けるピーチ・ジョンに魅力を感じ,低迷する通信販売事業を立て直そうと考え,ピーチ・ジョンとの提携に踏み切ったのだ。

140人いる社員の約9割は女性。ピーチ・ジョンには社訓もなければ数値目標もない。 女同士,私語を含めたくさん話し合い理解を深めて何事も決めていく。 野口さんは,「男と女はまったく別の生き物」だというのが持論。

今の日本,「現場が女性だけという会社はたくさんある」,「役員や管理職に女性を登用している会社も増えてきた」でも「会社の権力の多くを女性が握っている」のは,ピーチ・ジョンしかないのではないかと言う。 「女性がついていきたいと思う女性」・・・。

今までの日本の女性経営者とはちょっと違った考えを持つ野口さんに“野口美佳流経営術”を学ぶ。

 この番組について,タレントでコラムニストの遙洋子(はるか ようこ・)さんは,
次のような感想をよせている。

◆遥洋子氏:女性ばかりの会社,業績アップの秘策

 メキメキ業績アップの企業がある番組で紹介された。それは社長から社員まで皆,女性ばかりという企業だった。その番組に出演していた私はその社長に,女性ばかりであることの利点を聞いた。

 社長は「女だけだと話が早い。動きも早い。結果仕事も早い」とこともなげに答えた。男性が混ざると「ああでもない」「いやそれは」とやたら会議が長引く,とも続けた。
これは私も経験したことがある。男性上司が「俺は聞いていない」と機嫌を損ねた途端,多くの議論はこう着した。会議には“気高い俺”がいつも邪魔だった記憶がある。
私にはその女社長の発言はヒザを打つほど合点がいった。

 ピーチ・ジョンの140人いる社員の約9割は女性。同社には社訓もなければ数値目標もない。 女同士,私語を含めたくさん話し合い理解を深めて何事も決めていく。 野口さんは,「男と女はまったく別の生き物」だというのが持論,という。


 「カンブリア宮殿」−2006年7月3日放送 「女性がついていきたくなる “女”が語る経営術」  http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20060703.htmlでメインインタビューをつとめる作家の村上龍氏は,彼女について次のように語っていた。

 野口さんは,男が絶対に真似のできないやり方で商品を開発し,宣伝し,市場を開拓・拡大し,成功し続けている。だが,だからといって男性に対抗しているわけではない。「男と同じように仕事ができる女」 がもてはやされる時代が終わろうとしているのだと,わたしは野口さんとお会いしてそう思った。


 卓越の経営手腕で一時代を築いた野口氏。そのピーチ・ジョンの野口社長が業績不振を理由に退任した。業績低迷の原因は何なのであろうか。その詳細は部外者にとって知る由もないが,

・ライブドアの前社長堀江貴文氏,タレント吉川ひなのさん,歌手・浜崎あゆみさんなど,華麗な交流人脈が話題に・・・・
・元俳優,押尾学の薬物事件では,舞台となった東京・六本木ヒルズの部屋の所有者として,その関係が取りざたされた・・・・・・
・私生活面での不透明さ・・・・・・・・

 といった,プライベート面も経営面でなにがしかの影響を及ぼしたと推測される。「デキル経営者」の条件の一つとして,本業にひたむきにまい進するという姿勢があげられる。野口さんは,この点での配慮が欠けたのではあるまいか。




 



 ケーススタディ

ケーズ電気  無理することなく堅実経営を貫き,地道に存在地位を高めている企業の筆頭
                                                             
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安愚楽牧場  和牛オーナー制度が行き詰まり,民事再生法の適用を申請。



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