口蓋裂の歯科矯正治療について
症例1:左側唇顎口蓋裂(初診時=7歳5ヶ月)
両側中切歯が反対咬合です。左側の歯槽部が不連続になってます。臼歯部の交叉咬合は認めません。
口蓋の瘢痕は比較的きれいですが、口蓋は浅く、舌を低位にする可能性があります。下顎左側側切歯と乳犬歯間の隙間は、おそらく低位舌の影響でしょう。下顎の歯列がきれいな形なのも舌の力が加わっているからだと思います。
上顎右側側切歯は欠如、上顎左側側切歯は矮小歯です。
セファロ分析の結果、骨格的には上顎骨の劣成長傾向は少なく、上顎前歯の口蓋側傾斜による反対咬合と診断しました。
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治療方針としては、
1)顎裂部への腸骨移植をして、
2)1年間は何もしないで歯の萌出を観察、
3)その後前歯部反対咬合の改善を行う、
ということにしました。
→この後の治療(腸骨移植)、口蓋裂の矯正治療の難しいところ、この症例の第2期治療
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