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奥歯は噛んだ状態で、ほっぺたをめくって観察 (見えにくかったらライトを使ってください。)

1.斜め横からチェック

正常 正常咬合

奥歯が2対1でかみ合ってます。いかにもよく噛めそうで美しい。

上の前から5番目がしたの5番目と6番目の間に噛みこむのが一番良いかみ合わせとされております。

臼歯部交叉咬合 開咬

上の奥歯が下よりも内側に入ってます。

これは右側だけですが、左右両側交叉咬合という場合もあります。

臼歯部交叉咬合 臼歯部交叉咬合があると、顔が曲がってきます。左の写真は、上の右側臼歯部交叉咬合の症例の顔面写真です。アゴ先は、向かって右にズレてます(本人にとっては左)。そして、よく噛める正常(左側)のほうの頬は絞まり、そうでない交叉咬合のあるほうの頬はたるんでいます。こういった、顎の曲がりは身長の伸びと共にひどくなりますので、早めに治したほうがよろしいと思います。大人になってから治す場合は、外科手術でないと対応できません。この時期なら、簡単な矯正装置で治せます。
すれ違い咬合 過蓋咬合

これはとても見にくいですけど、上の奥歯が外、下の奥歯が内側に傾いた「すれ違い咬合」です。

 上下の歯がしっかりと噛んでいれば、食べカスが溜まりにくいのですが、この状態ですと自然にきれいにになりません。(自浄性が悪い、と言います。)

萌出方向の異常

(矢印の部分に注目) 下顎右側第一大臼歯(6番)の後ろに、第二大臼歯(7番)がめり込んではえてきてます。この状態では6と7の歯の間がキッチリと磨けませんので、、すぐにむし歯になります。

 一応、学校歯科健診でも、診査項目になっておりますが、この状態で診察を勧める歯科医は少ないですね。検診マニュアルでも歯列の不正についての記載は詳しくないですから。

 この患者さんがいらしたのは、19歳になってからでした。

 

同じ患者さんの反対側(左側)の状態。第一大臼歯はすでにむし歯になってしまい、神経も取られて銀歯になってます。

 この症例のレントゲン写真もご紹介します。7番(第二大臼歯)が6番(第一大臼歯の後ろにめり込んだ形です。6番の後ろに側に深いむし歯を作ったため、神経を取ったのでしょう。むし歯になる前に来てくれれば、むし歯で痛い思いをすることもなかったでしょうに。

 

 

2.その他のチェック項目

 下の写真の上は、はえてこなかった上顎犬歯が中切歯の歯根を溶かしているところ。歯ならびの異常を見逃すと、あとで大変なことになります。この人は上顎の一番前の歯を失いました。

 下の写真の2枚目は、舌小帯(下顎と舌をつなぐヒモのこと)の短い人の写真です。「舌を上げてごらん。」と言うと、ハート型になります。こういった人は、ラ行タ行が発音できない、滑舌の悪い人になります。また、嚥下(ゴックン)も下手です。

小帯の異常など

 

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