奥歯は噛んだ状態で、唇をめくって観察
1.真横からチェック
正常 | 上顎前突(出っ歯) | 下顎前突(反対咬合、受け口) |
![]() |
![]() |
|
上下の前歯が上下的前後的に2~3㎜であるもの。 | 上顎前歯が下の前歯よりも4ミリ以上でているもの。学校歯科健診では6ミリ以上で判定「2」となります。 | 下顎前歯が上顎前歯よりも前に出ているもの。学校歯科健診では2本以上反対ですと判定「2」となります。切端咬合(上ゲ前歯が先っぽで当たっている状態)でも、我々は反対咬合と同じ症例としてある買います。(治し方は同じなんです。) |
※小学生ぐらいで軽い反対咬合や切端咬合であっても、成長によって反対咬合がひどくなってゆく場合がありますので、判定1」でも軽く診ないほうが良いと思います。
2.前からもチェック
正常 | ![]() |
上下の重なりが2~3ミリの状態が正常です。 加えて、正中(歯の真中)が合っているかもチェックします。 |
開咬 | ![]() |
上下の前歯がかみ合っていない状態。あたりまえですが、前歯でかみ切れません。 学校歯科健診ではこのスキマが6ミリ以上で判定が「2」です。 問題なのは、前歯のこのスキマから舌が飛び出してくることです。嚥下(ゴックン)や発音が正常とは異なる状態になります。 上顎前突や反対咬合でも嚥下や発音は正常でなくなります。滑舌が悪い原因のひとつに歯ならびがあることを知ってください。 |
過蓋咬合 | ![]() |
下の前歯が見えません。下の前歯が上顎前歯の裏側の歯ぐきをかんでいます。 この状態であれば、健診の判定は「2」です。 多くの場合、上顎前突とセットできます。 |
3,歯並びの観察
前歯部叢生 | ![]() |
前歯に重なりがある歯並びのことです。 学校歯科健診では隣り合う歯が4分の1以上重なっていれば判定「2」です。 |
正中離開 | ![]() |
両側中切歯の間にスキマがある状態です。 学校歯科健診では6ミリ以上開いていると判定「2」です。 前歯部に限らず、歯並びにスキマがあるのは異常です。以下のような先天欠如歯が関連する場合も考えられます。 |
先天欠如歯 | ![]() |
歯の本数が足りない子もいます。乳歯が遅くまで残っていたら(はえ代わりが遅かったら)、「おかしいな?」と、思ってください。 歯の萌出時期に関してはこちらをご参照ください。 前歯なら6~8歳、犬歯なら9~10歳ではえかわります。これより2年遅れたら「おかしいな?」と、お考えください。、(個人差がありますので、はえかわりがゆっくりな子どもはおります。) |
次のチェック「奥歯のかみ合わせのチェック」に進む
画像について
無断複製はご遠慮ください。
著作権
著作権は放棄しません。
注意事項
このようなホームページの内容は、一般論で書かれております。実際の治療では、患者さんごとに治療内容が異なります。この点、ご了承ください。