まるこの日常生活の記録と映画鑑賞記
2000.5.11〜
5月10日(水)
今日は、朝、『ふんどし先生』をビデオセットして出掛けるのを忘れたので、残業もそこそこにして、放映時間に間に合うように帰宅した。やっぱり先生は素敵だ。誰が何と言っても素敵だ。でも、彼が作って歌っていた長渕剛の曲みたいな青春ソング『嵐』はいただけなかった。ちょびっと幻滅…。
留守電に聞き覚えのないおじさんの声でメッセージが入っていた。「14日にイイダさんに会えるように連絡を取っておいてください」 イイダさんですか? 連絡を取ってあげたい気持ちはやまやまですが、残念ながら私の知り合いにイイダさんという人は居ないのです。で、おじさん、あなたは誰?
5月9日(火)
ミス・デイジーに誘ってもらい『ロミオ・マスト・ダイ』の試写会へ。ジェット・リーを主演に、カンフーに『マトリックス』のSFXを融合させたアクションが売りらしい。予告編を観た限りでは、あまり期待出来そうにはないが…。
香港の刑務所に服役中のハン(ジェット・リー)の耳に、アメリカで弟が何者かに殺されたという知らせが届いた。ハンは犯人を突き止めるために脱獄を決行し、アメリカへやってくる。アメリカではハンの父親が率いるアジア系ギャングと、黒人系ギャングが抗争を続けていた。ハンは黒人系組織に命を狙われながらも、そのボスの娘トリシュ(アリーヤ)と出会い恋に落ちる。
タイトルの『ロミオ・マスト・ダイ』の“ロミオ”とは、『ロミオとジュリエット』の“ロミオ”のことのようだ。抗争を続けるふたつの組織のボスの息子と娘が恋に落ちる話だったりする。しかし、ストーリーはスカスカで、もう、なんでもありといった感じ。とにかくジェット・リーのアクションを見せるに徹した映画だった。この映画の売りである、カンフーに『マトリックス』のSFXを融合させたアクションは、非現実的過ぎて笑ってしまった。ジャッキー・チェンの映画のようにコメディがベースになっていればそれなりに納得も出来るが、この作品のように、それを大マジメにやられると、ちょっとついていけない感がある。ジャン・クロード・ヴァン=ダム的な作品といった印象だった。 レベル2
5月8日(月)
とうとう会社が始まってしまった。いやだー。行きたくないよー。もっともっと、ずーっと休んでいたいよー。でも、働かなきゃ生活出来ないんだから、つらい。GWではめちゃくちゃお金を使ってしまったから、頑張って働かないとね。とりあえず、今週一週間は節約生活だ。お昼は弁当持参。晩ご飯も自分で作る。毎日お弁当を買っていると、1ヶ月分の食費もバカにならないもんね。…と言いつつ、今日のお昼はミス・デイジーとヒルトンホテルでランチデート。楽しい時間にお金は出し惜しまないのさ。お弁当は明日からね。
5月6日(土)
知らぬ間に、もう連休も8日目。やりたいことも、やらなきゃいけないこともいっぱいあるのに、ほとんどやれてない。ナタリーに借りたマンガの本は何とか読んだが、えびちゅに借りた本はほとんど読んでいない。あともう1週間くらい休みがあればいいのに。
匿名希望くんとようやく休みが合ったので、約束していた『グリーン・マイル』を観に行く。場所は匿名希望くんがタダ券を持っていた某劇場。この劇場が非常に怪しい劇場で、ドキドキしてしまう。どう怪しいかって、町の商店街の真ん中にあって、劇場の人が外に出て呼び込みをしているのだ。座席は悪いし、音響も悪いし、劇場のランクとしては最低だ。キャパは200以上はあるが、お昼一番の回で客は10人程度だった。もしかして、みんなタダ券の客?
刑務所で死刑囚舎房の看守主任を務めるポール(トム・ハンクス)。そんなポールの元へ双子の少女を殺した罪で、身長2メートルを越す大男の黒人ジョン(マイケル・クラーク・ダンカン)が送られてくる。その風貌とは裏腹に子供のように純粋な心を持つ彼は、不思議な力でポールの病を治した。ジョンに“癒しの力”があることを悟ったポールは、彼が本当に双子の少女を殺したのか疑問に思い、真相を突き止めようとするが…。
この作品はいわゆる“超能力もの”だ。私的な見解としては、“超能力もの”はSFかホラーと決まっている。しかし、この作品は“感動の人間ドラマ”として仕上げられ、SFチックなにおいが全くしなかった。しっくり来なかったのは、そのせいだろう。映画で描かれる超能力者は、いつも特異な目でもって見られているのが普通である。たとえその力を悪用していなくても化け物扱いされるのだ。そして、本人は自分がその力を持ってしまったことを恨み、悲しんでいる。しかし、ジョンからはそれが伝わってこない。きっと彼は自分の力を恨んでいたに違いないのに、主役のポールの視点でストーリーが進んでいくためか、その悲しみが感じ取れないのだ。彼に病気を治してもらったポールはまだしも、仲間の看守たちがみんなすんなりとジョンの不思議な力を受け入れてしまうことも解せない。
原作はスティーブン・キング。ということは、やはりこの作品の原作はホラーと解釈すべき? 『ショーシャンクの空に』と同じ路線を狙い過ぎ、またアカデミー賞を意識し過ぎて、中途半端な作品になってしまったような気がする。 レベル3
3時間以上も固い椅子に座っていたら、お尻が痛くなった。もうタダでもあそこの劇場には行かない。匿名希望くんに誘われても行かない。
5月4日(木)
今日は予告通りに“シルバー・パピヨン号で行く尾張バイキングツアー”。“シルバー・パピヨン号”って何だ? もしかして、観光バスの名前? と思ったら、それはミス・デイジーの愛車の名前だった。『スペーストラベラーズ』に出てくるお色気ムンムンのキャラ、“ゴールドパピヨン”にちなんで名付けられたらしい。新車を買ったばかりでウキウキのミス・デイジーの運転で、チェリー姫とナタリーと私の4人は、岐阜のとあるホテルのバイキングランチに出掛けた。
1200円でホテルのランチが食べ放題。名古屋のホテルだともう少し高いが、地方のホテルになるとこんなもんだ。私はあまりたくさん食べられる方ではないので、1200円くらいならバイキング料理もいいかな、と思う。2000円も払うなら、いいお店でゆっくりと豪華なランチが食べたいと思う方だから。バイキング隊長のミス・デイジーは、たくさん食べても平気なように、ゆったりした服を着てきている。さすが、達人はちょっと違う。当然のごとく最初からガンガン飛ばして食べまくる。びっくりするくらい食べる。動けなくなるくらい食べる。結局私たちはホテルのレストランに2時間半居座った。デザートのケーキもたらふく食べ、コーヒーも2杯飲んだ。これで1200円だったら、やっぱり安いと思う。
14時頃ホテルを出た私たちは、天気が良いので外で遊ぶことにした。向かった場所は一宮のタワーパーク。高いところが大好きな私は、「タワーに上りたい! みんなが上らなくても、ひとりでも上る」とダダをこね、結局高所恐怖症のナタリーまでもを道連れにしてタワーに上る。風に吹かれてゆらゆら揺れるタワーは、とっても楽しい。高いところに上って真下を見るのが好きな私が、大はしゃぎで窓にヘバりついて真下を見ていたら、隣に居た小学生くらいの男の子も同じことをやっていた。どうやらレベルは同じらしい。
どうせ来たのだから、楽しまなきゃソン! ということで、私たち4人はタワーパークのスタンプラリーに燃えた。普通は大人はやらない。ましてや、スタンプを全部集めて、受付のおねーさんから記念のカードをもらうということは、大抵の大人はやらない。でも、私たちはやった。カードも何枚か集めると記念のメダルがもらえるらしい。メダルには名前も刻印してもらえるらしい。もしメダルを獲得した時には、ちゃんと“まるこっち”と入れてもらおう。しかしそのためには月を変えて何度か一宮タワーパークに通い、その度に500円を払ってタワーに上らなければならない。タワーに上らないとスタンプラリーが完印出来ないようになっているところがずるい。
そしてツアーまだまだ続く。次は、稲沢ユナイテッドシネマでの映画鑑賞会。用事があるので先に帰ったナタリーを除き、ミス・デイジーとピーチ姫、そして私の3人で『ボーン・コレクター』を観る。今日はユナイテッドシネマもレディースデイで、1000円で映画が観られるのだ。やっぱり、映画は1000円くらいじゃないとね。特にこの映画に関しては、友人のミニーが観終わった瞬間に尋常ではない怒り狂い方をしたという情報が入って来ているので、ちょびっとドキドキなのダ。
ニューヨーク市警の刑事で科学捜査のエキスパート、リンカーン(デンゼル・ワシントン)は、4年前、職務遂行中に脊髄に致命的な損傷を負い、手足の自由を奪われて寝たきりの身体となっていた。ある日、街で猟奇的な殺人事件が起こり、市警はリンカーンに捜査の協力を求める。犯行現場に残された手掛かりから、リンカーンは犯人が次の犯行の予告をしていることに気付き、自分の助手として女性警官アメリア(アンジェリーナ・ジョリー)を指名して、事件の解決へと乗り出す。
サスペンスは音響のいい劇場で観ると、怖さが倍増する。とにかく、めちゃくちゃ怖かった。女性刑事が何が出てくるか分からない不気味な場所へと乗り込む…というシチュエーションが、女性である私には余計にハマったのだと思う。この女性刑事を演じるのが『狂っちゃいないぜ!』で日本での鮮烈デビューを果たしたと思ったのも束の間、あっという間に今年度のアカデミー賞女優になって有名になってしまったアンジェリーナ・ジョリー。彼女がとにかく良い。『狂っちゃいないぜ!』では、ただのお色気ムンムンのお姉ちゃんだったが、この作品では聡明でカッコいい女性刑事を演じている。あの存在感と演技力は、やっぱりただ者ではなさそうだ。私は完全に惚れてしまった。彼女を観れただけでも、この作品を観た価値はあった。
しかし、オチのショボさには閉口。犯人が登場してから、自分の犯行動機を延々と語り出す説明くさいシーンにはゲンナリしてしまった。せっかく持続していた緊張感が一気に緩んでしまい、肝心なところで作品が台無しになってしまっているような気がした。 レベル3
ツアーの締めくくりは、チェリー姫のオススメのラーメン屋さんにGO! さっぱりしょう油味のラーメンが美味しい。昼間にあれだけ食べたのに、しっかり食べられる自分が怖い。目一杯食べて、目一杯遊んで、本日のツアーは終了。あ〜、楽しかった。また遊ぼうね♪
5月3日(水)
朝8時前、実家にフリマ隊長のボブたちが迎えに来てくれて、会場であるポートメッセ名古屋へと出発! 30分ほどで会場に着き、早速搬入を始める。私たちのブースは2号館の方。メインの1号館の方に比べるとちょっと不利なのかな。でも、コーナーのブースで、場所的にはナカナカ良い感じだ。本日のフリマ部隊は、隊長のボブをはじめ、全部で6名。みんなで頑張ってたくさん売るのダ。
私の今日の目玉商品は、もらったけど使わなかった電子手帳。1,500円のタグを付けたけど、たぶん売れるとしたら1,000円くらいだろう。1,000円より高いものは、なかなか売れないのだ。途中でおばさんに使い方を聞かれたが、普段使っていたものではないので分からない。電源を入れてチャレンジしてみたが、やっぱり上手く動かない。結局、その人は買ってくれなかったので、戦略を変えることにした。次にそれを手に取ったおじさんに「これ、どうやって使うの?」と聞かれた私は、「さぁ、もらったけど1度も使ったことがないので分かりません。説明書もあるから、頑張って研究してね♪ その代わり、安くしますよ」と言った。おじさんは1,000円で買っていってくれた。毎度あり〜なのダ。
「こんなんが売れるの?」というものも、着々と売れていく。郵便局でもらった貯金箱は50円、保険屋にもらったメモ帳は30円、道端でもらった消しゴムは10円で売れた。面白いのは、50円のタグが付いているものを30円に値切られたり、30円のタグが付いているものを20円に値切られたりすることだ。10円くらい払えっちゅーの。「じゃ、20円でいいよ」と答えると、「お釣りちょうだい」と言って1万円札を出したりする。みんな、金銭感覚が狂っている。
たぶん、私たちのブースはものすごく売上の成績がいい。なぜなら、他のブースに比べて値段が破格的に安いのだ。隣のブースではスカートを1枚2,000円で売っている。誰も買わない。私はスカートを1枚100〜300円で売った。あっという間に売れた。開場時には山積みになっていた商品も、16時を過ぎるとほとんど残っていない状態になった。
終了時間間際になると、もうタダでもいいから持ってけドロボー! 状態になる。とにかく、売れ残りを持ち帰りたくないのだ。ボブが持ってきた『ときめきメモリアル』のキャラの指人形を最後に2体で30円で売っていたら、ブース前をうろうろしていたおじさんが手に取った。「2つで30円でいいです♪」と言っているのに、彼は180円も払っていった。きっと、ずっと狙っていたのに勇気がなくて買えなかったのだろう。2体で30円という値段は、彼の中で許せなかったのかもしれない。
引越し用ダンボール箱約4箱分、全107点の“いらないもの”を出品した私は、結局そのうちの103点を売上げ、売上げ金額は全部で16,010円になった。売れ残りはイヤリング3コと、コサージュ1コだけ。とりあえず目標金額は達成したし、持ちかえり商品がほとんどなかったので、自分の中ではかなり満足のいく結果となった。次回は半年後。またガラクタを集めなければ。
5月2日(火)
何だか細かい用事をバタバタと片付けているうちに、もう連休4日目。今日は実家に泊まって明日のフリーマーケットの準備をする。昨日運び込んだブツに値段のタグを付けるのだ。スカート500円、サザビーの革リュック800円、帽子100円など、使い古したものの価格設定はかなり低い。しかも、相手は値切ってくるので、これを付いている値段の50〜80%で売る。当然、儲けが期待出来るものではない。おいしいものは、タダで手に入れたもの。通販のオマケについてきたヘボい折りたたみ傘、ドリンク剤のオマケについてきたビニールバッグ、ペットボトルのオマケについてきたコースター、パンの袋についていたシールを集めてもらったトートバッグ、郵便局でもらった貯金箱、保険屋にもらったメモ帳、どこかでもらったストラップ、道端でもらった消しゴムetc...とにかく使わないものは何でも売る。こんなんが売れるの? と思われるものまでちゃんと売れるから面白い。前回は使っていない化粧品類を数点高値で売ったこともあり、ガラクタも含め50点ほどを売り上げて売上金額は12,280円だった。今回の私の出品点数は、全部で107点。しかもガラクタばっかだから、目標売上金額は10,000円。さて、どれだけ売れるんでしょうか?
5月1日(月)
親友ライオン丸(♂)に「ゴハンをオゴるから、お願い!」と頼み込んで、3日のフリーマーケットに出すブツを実家まで運んでもらう。実家から会場のポートメッセ名古屋まではわりと近いので、そこまで運び込んでしまえば、あとは当日の朝、一緒に出展する友人たちが迎えにきてくれるのだ。
ライオン丸は積み上げられたガラクタを目にして唖然とし、「これ、売れるんすか?」と笑う。売れるの! …っていうより、売るの!
もともと商売するつもりで出展するのではなく、捨てるものや邪魔なものを欲しがっている誰かに引きとってもらうという目的だから、ブース料を支払って赤字にならなければ安くてもいいのさ。私たちはイベント気分で楽しむんだし。
荷物を実家に運び込んだあと、ライオン丸の買い物に付き合うために大須に出かけた。彼の目的は古着屋さん。怪しい店で洋服を物色している。彼は会社にはいていくズボンやネクタイまでこういう店で探すらしい。初めて古着屋に入った私は、めずらしいのでそわそわしてしまう。ひとりじゃゼッタイこんな店に来ないもんな。たまには見知らぬ世界を覗いてみるのも楽しい。
2000.4.19.〜4.30.
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