プロジェクトA2 (製作年度: 1987年)
レビュー日:2009.9.21
更新日:2009.10.30
評価:★★★
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解説(Yahoo映画より):
前作でギャング団を壊滅させたジャッキーが、今回は水上警察に配属された。彼の担当は、指折りの凶悪地帯。様々な妨害に遭いながらも、彼はまたもや悪の組織と対決する。


クラシック香港

プロジェクトA」の続編だけどメインキャラがジャッキーひとりになったので、出番が多くなった感じ。
これも結構面白かったです。
ここでいろいろやってるアクションのパターンが「80デイズ」や「シャンハイ・ヌーン」でリサイクルされてて、「あ、あれはこれが元ネタだったのか〜」という発見も楽しかった。
堺正章ばりのテーブルクロス引き抜き芸もあったし(笑)。

「A」と「A2]って、清朝末期の英領香港が舞台になってるので、ちょっとクラシックな香りがします。日本でいうと明治時代の横浜か神戸といった感じかな。保安司令官令嬢の誕生パーティーシーンなんて鹿鳴館チックだし。
ここのシーンでの礼服姿のジャッキーは一瞬「誰?」と思った(爆)。若い頃はほんとアイドル顔だったのねー。その顔であのアクション、というのはなんだかすごいギャップだと思うんだけど、当時はそんなところも人気の要因だったのかな。
でも最近の顔見ると、愛嬌はそのまんま残して深みが出てるもん。いい歳の取りかたしたんだなぁこの人、とつくづく感じるな。

敵味方入り乱れる登場人物の中で、「A」で退治された海賊の残党が出てきて、「親分の仇」ということでジャッキーを付け狙うんだけど、ラスト近くで敵討ちのむなしさに目覚め、それでも一応恨みは晴らさないと、ということでみんなでジャッキーを取り囲んで「殺す!」と斧を振りかざし、「殺した。帰るぞ」と去っていく爆笑シーンがあります。あそこでなぜか「刺客列伝」の「予襄伝」を思い出した。こっちの元海賊たちは予襄とは比べ物にならないヘタレだけど(笑)、メンタリティはなんか似てるような気がする。


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