少林寺木人拳 [DVD] 少林寺木人拳 (製作年度: 1977年)
レビュー日:2010.5.23
更新日:
評価:★★★
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解説(Yahoo映画より):
ジャッキー・チェンがコミック・クンフーで世に出る前に出演した初期の作品。拳法の総本山・少林寺。父の仇を討つ為復讐を胸に秘めて闘魂を燃やすジャッキーは、そこで想像を絶する訓練を経て、免許皆伝を得る為に数十体の木人を相手に秘術の限りを尽くす……。総監督は「ドラゴン危機一発」「ドラゴン怒りの鉄拳」でブルース・リーの人気を不動のものにした香港映画界の巨匠ロー・ウェイ。


男は四十過ぎたら……

これまで見た中で、そしてこれからも見る映画の中でもたぶん最古のジャッキー映画、ということになるでしょう。
「酔拳」の前の年ということだけど、ほんっとにフツーの兄ちゃんです。確かに身体能力はスゴイけど(笑)。

わたしのように「にわかファン」になると、ごく短期間のうちにイッキに30年分の作品を見ちゃうわけだから、よけいにその感強いのだろうけど……
「男は四十過ぎたら自分の顔に責任持て」というけど、ほんとにオトナの顔にはその人の人生の積み重ねが出るんだな〜と感じます。ジャッキーもよくここまで立派になって……(オイオイ)

若い頃から才能あったとはいえ、たぶん彼くらいの資質を持った人は広い中国だからほかにもいっぱいいたと思うのよね。もちろん香港という特殊な環境があってその才能が開花した、ということもあるだろうけど。

だとしても、ごくフツーの兄ちゃんから唯一無二のスーパースターへと成長を遂げた、本人の努力と運の組み合わせってスゴイな、と思う。

で、お話はといえば……いやもうツッコミどころ満載(笑)。
ジェット・リーの「少林寺」よりもさらに大時代的というかなんというか……画質も悪いし、いかにも古臭い映画、という感じ。
でも確かにインパクトはあるよな。

それとさっきの「フツーの兄ちゃん」発言と矛盾するようだけど、やっぱりジャッキーの演技(というか表現力の豊かさ)は、ここでもいかんなく発揮されてる……というのも映画のクライマックスに達するまで「口をきかない」設定だから(笑)。
シャンハイ・ヌーン」や「ラッシュアワー」でも感じたんだけど、ジャッキーってあんまりしゃべらない(しゃべれない)設定だと、そのぶん表情や演技にモノをいわせるから、ちょっとしたしぐさや表情にハッとさせられることが多くなるような気がするんだよな……本人的にはストレスたまるかもしれないけど(爆)。


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