ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記 [DVD] ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記 (製作年度: 2007年)
レビュー日:2010.10.20
更新日:
評価:★★★
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解説(Yahoo映画より):
テンプル騎士団が残した宝の謎を描いたアクション・アドベンチャーの第2弾。今作で歴史学者にして冒険家、ベン・ゲイツの飽くなき冒険心を駆り立たせるのは、リンカーン大統領暗殺事件の背後に隠された歴代大統領のみが知るタブー。ニコラス・ケイジら前作の主要キャストとともに、ヘレン・ミレンやエド・ハリスなど豪華な顔ぶれが参加する。歴史が重要な鍵を握るアドベンチャーは、大人も子どもも心を躍らされる仕上がりになっている。


謎を残すな〜っ!

」のほうはTVで見た記憶があるのですっとばして「2」を見ました。
これも「インディ・ジョーンズ」や「ハムナプトラ」と同じロマンス&アドヴェンチャー物。ハリソン・フォードのインディやブレンダン・フレイザーのリックに比べると、ベン・ゲイツってなんか一番情けないキャラ(笑)。頭は一番よさそうではあるけど。
ニコラス・ケイジってちょっとバセットハウンド連想させる雰囲気があるよね。
そのわりにはきっちりアクションしてるのが面白い。

ベンの父ちゃん母ちゃんに、相棒のメカおたく兄ちゃんと、せっかく一作目でいい仲になったのに早くも愛想つかされかかってる彼女、というチームの面々も個性的で面白いけど、今回面白かったのがブルース・グリーンウッドの大統領。「スター・トレック」のキャプテン・パイクだぁ。あれもかっこよかったけどこの大統領もハマってた。
この当時の大統領(誰とは言わない)よりよっぽど知的でリーダーシップありそうで、いっそすげ替えてもよかったくらい(爆)。
ベンに「秘密の通路が……」なんてほのめかされると好奇心いっぱいでホイホイついて行っちゃうところなんて、そんな警戒心ない大統領でいいのかよ、という気もするけど、妙にチャーミングです。

ナイトミュージアム」にしてもこれにしても、歴史の浅い国と言われるアメリカのコンプレックスとか、民主主義万歳、自由と平和の国アメリカ、といった、全員が賛同するわけではないにしろ、大多数のアメリカ人がどこかに持っているナショナリズムみたいなものが感じられます。

お話は謎解きもテンポが早くて、途中「え? それって……」と思う個所もどんどん飛ばされていくので納得いかない部分もあるけど、そこそこ面白くできてます。
副題は「リンカーン暗殺者の日記」とあるけれど、リンカーン暗殺事件はほとんど本筋に絡んでません。話の発端がリンカーン大統領を暗殺した犯人のつけていた日記から始まるのと、数代前の先祖がその暗殺にかかわった一味のメンバーだったという疑惑をはらすため、そのご先祖様が命がけで守った秘密を明らかにしようとベンが頑張る、ということくらいで。

むしろ本筋に絡んでるのはオリジナルの副題にもなってる「秘密の本」。代々の大統領だけが存在を知ってる秘密の覚書があって、その中身を知るためにベンたちはとんでもない行動に出るのですが……
そんなもんあったらあの人もあの人も秘密を知ってるわけでしょ、いいのかよそれ〜と思っちゃいました(笑)。
それにしても47ページにはなにが書いてあったんだ〜! 気になるじゃないか!


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