moon ZABAKARAQUJIRAの梅雨入り宣言 moon
2001.6.11 at 六本木スイートベイジル

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(あやふやな)曲目表

01.Wing of an angel
02.Throw to me
03.たまご
04.星ぬ浜
05.夜明けまで
06.電球王国
07.七月の雪
08.アザミ
09.遠い音楽
10.明日ヲ見ル丘
11.Tears
12.SANSO
13.mother
14.夢見るための花

〜〜Encore 1〜〜
15.かっぱ
16.Easy Going

〜〜Encore 2〜〜
17.ナガラリバー

○ZABAKARAQUJIRA○
吉良 知彦(Guiter,Vocal)
杉林 恭雄(Guiter,Vocal)
小峰 公子(Accordion,Vocal)
松永 孝義(Bass)
楠 均

(Drums)

◆Opening Act◆
『カナリヤのいるカフェ』
キオト(Guiter,Vocal)
楠 均(Drums,Vocal)

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入梅間もない六月の月曜日、本当の梅雨入りを迎えるために、行ってきましたざばからくじら。
"ZABAKARAQUJIRA"とは、要するに吉良さんのZabadak、公子さんのKarak、杉林さんのQujiraの結晶体。
以前も、クリスマスに六本木でライブをやったそうで、半年ぶりの、そして私にとっては初めてのざばからくじら、です。
ちょうどお仕事も楽になったところだったので、お休みを取って、へのドライブをした三連休の締めくくりのライブでした。


六本木スイートベイジルは、ハーブレストランが融合した、雰囲気のよいライブハウス。
(「こんなお洒落な所でやっていいのかしら……ねぇ?」と公子さんが言ってました(笑))
ライブハウスながら立ち席はなく、ライブ中はミニキャンドルがテーブルに置かれて、のんびり飲みながらライブが楽しめます。
カクテルが美味しいので、私はモスコミュールとかジントニックとかをかぱかぱと飲んでました(笑)


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まずオープニングアクトで、キオトさんと楠均さんの「カナリヤのいるカフェ」が数曲を披露します。
ギターと、ダンボールやペットボトル(?)のパーカッションの作り出す、何処か南国調のまったりとした音楽。
サングラスの均さんが時々立って、ふわふわと変な踊りを踊ったり(笑)

並び順は、左から、から ざば くじら の並びでした。
後ろに、サングラスを外した均さんと、「ベース仙人」みたいな松永さん。

はじめて聴いたざばからくじら、まず何に圧倒されたというと、個性的な三人の歌い手が織りなすコーラスの凄さでした。
1曲目、karakの1stアルバムから『Wing of an angel』、陽が昇る海のように高々と響く公子さんのヴォーカルに続いての、三人並んでの間奏でのコーラス。
静かなレストランを一気にライブハウスへと変えるように、包み込むような響きでした。
何だか、「梅雨入り宣言」というよりは、そのまま梅雨を通り越してしまいそうな。

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「ざばからくじら」の順に行くと、まず「ざば」ことzabadak、吉良さん。

吉良さんの声は、相変わらずの、何処か切なさを帯びた、力強いヴォーカル。
今回は、その力強い切なさ(?)で、新曲『夜明けまで』を披露してくれました。
久しぶりに、重い歌詞と曲調の歌で、何だか新鮮。
曲を取り替えて歌った、QUJIRAの『SANSO』も、哀愁があって格好良かったです。

あと、珍しい楠均さんのコーラスを乗せた、『遠い音楽』のラストの「50億のコーラス」で音が消える所で。
天井から急に強くなった雨音が、静かに大きく鳴り響いたのが印象的でした。

楽器は、アコースティックは杉林さんに任せて、もっぱらエレキギターを気合入れて楽しんで弾いてました。
顔中汗だくになって、お客さんからタオルを借りるくらいに(笑)
軽快な『アザミ』をやった時、杉林さんが、「こういう曲を汗だくでやる吉良くんって、かわいい(笑)」とのこと(笑)

いつもの激しいギタープレイもさることながら、QUJIRAの『たまご』や『電球王国』での、一瞬高くエレキギターを爪弾いて音を添えるアレンジも面白かったです。

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続いて「から」ことkarakの小峰公子さん。

今回は、そのどこまでも通って包み込む歌声も絶好調。
特に吉良さん、杉林さんのコーラスを従えての最初の『wing of an angel』『Throw to me』にやられました。
何だか、「これがざばからくじらだっ!」という感じで、この日のライブを引っ張る勢いで。
コーラスワークもさすがで、最後の『夢見るための花』での♪戦うための石…のところで腕を振り上げて歌う姿が凛々しかった。

公子さんの衣装は、ライトグリーンの服にA-nのお芝居で使うような、赤の着物風のスカート(?)、長い髪に紅の飾り。
杉林さんの「後ろもかわいいんだよね」の声にくるりとまわると、後ろにふわりとは水色の飾り布が。
その直後、吉良さんに「ついに誕生日を迎えて、これで三人とも……」と言われて、「ひどいやっ」の一言(笑)
……しかし、本当に○十代とは思えないほど、綺麗で若いですよね、公子さん……

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そして、「くじら」ことQUJIRAの(そのまんまですね(笑))杉林さん。

吉良さんの時に切ない歌声とはまた風味が違って、高く爽やかな歌い方。
くじらをライブで聴くのは初めてだったのですが、最初の『たまご』が凄く良かった。
公子さんに、「杉林さんってあまり汗かかなそう」と言われてたけど、飄々とした所がそんな感じ。
特に、『アザミ』とか『かっぱ』とかを歌う時に、にこにこしながら本当に楽しそうに歌うのが印象的でした。

それと、吉良さんと曲かえっこをして歌った『Tears』。そう言えば、この曲は杉林さんの作詞。
吉良さんよりも、やや低めのキーで歌い上げて、独特の味わいがありました。
あと、吉良さんが「一番やりたかった曲です」と言っていた『夢見るための花』。
ぴたっ、と止まる所の間が格好良いのです。

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雰囲気の良いスイートベイジルでのライブでも、アンコールの『かっぱ』と『Easy Going』ではみんな総立ちでの盛り上がり。
もう22時も過ぎているというのに、帰らない客席に二回目のアンコールと相成って、さわやかに『ナガラリバー』を歌って、ざばからくじらは幕を閉じたのでした。

おみやげに、くじらの手作りカセットテープを買って外に出ると、『遠い音楽』の時にあれだけ強く降っていた雨も、ライブの熱気を冷ますように、静かな小雨になってました。


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