……私は木製の扉を開け、店の中に入った。店の中はその外見と同じく、暗く古めかしい装いだが、その雰囲気の中に何故か懐かしさを感じる。
数少ないテーブルに客の姿はなく、ただカウンターにスコッチ風のベストを身に纏った背の高い初老の店主が立つのみである。
「いらっしゃいませ。」店主が、扉を開けた私に、表情を変えずに会釈を返す。
店内を見回すと、次のようなものが目についた。
テーブルの上のメニュー |
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年代物のレコードプレーヤー
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安物のノートブック
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巨大な鏡
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