record zabadak 新メンバーお披露目セッション record

'99.6.07 at 吉祥寺 Star Pine's Cafe

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つづきです。

まだ覚めやらぬうちに、続いて新曲『かわおどり(仮名)』。
バイオリンとアコーディオン(だったと思う……)の調べが心地よく流れるインスト曲です。
途中で小峰さんが手を高くあげてお客さんを誘う様に手拍子を取ります。
タンタタタンタンタタタンと、この手拍子が難しい(笑)。
会場中がこの難しい手拍子に合わせる中で、太田さんのバイオリンソロがかっこいいこと。

ちなみに、この『かわおどり』という曲名は、「わかる人しかわからない」とのことで、ただいま曲名を募集中、とのことです。
「採用された方には、感謝の気持ちとして……感謝の気持ちを差し上げます」だそうです(笑)

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続いて新曲を……ということで前奏なしでいきなりボーカルから始まる『風の図鑑』。
吉良さんの明るめで朗々と歌い上げるこの曲は、何処か『僕の贈りもの』と大好きな『Tears』を合わせたような曲の印象を受けました。
そして、終わりもボーカルでピタっと終わる。

さらにもう1曲の新曲は、バイオリンでのワルツめいた印象的な前奏から始まる曲。
こちらは先程よりもやや妖しげな(?)吉良さんのボーカル。
ラストは二人の女性コーラスでしめる……かと思いきや、コーラスに重なって、何と太田さんのコーランが!
「のれんわけ」以来のコーランは静まった会場に響き渡り、あの時は余興だったけど、今回は静かに余韻を残して終わり、
そしてその静けさのまま吉良さんと木屋さんが向き合って次の曲へ……

……行かないでお見合い状態になって止まる(笑)
「ごめん、俺のせい……」と謝る吉良さんに、「やあ、吉良君久しぶりだねぇ!」とフォローを入れる太田さんが楽しい(笑)

気を取り直してもう一度と、流れたイントロはひさびさの名曲『harvest rain』。
これは失敗せずにコーランの余韻のままいけたらよかったかもと少し思いました(笑)。
もしかしてこれも吉良さんバージョン?と思ったけど、さすがに小峰公子さんのヴォーカルでした。
ややハスキー気味に高く伸びる小峰さんの高音で歌われる、♪音もなく 降り注げ〜……の伸びが懐かしくも新しくて、かっこいいのです。

続いて『GOODBYE EARTH』……確かここの出だしでも間違えて、それでメンバー紹介になった気がしたのですが、ちょっと記憶が定かではないのです……。

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さて、ライブも後半戦に入って、もう1曲公子さんヴォーカルの『双子の星』、そして吉良夫妻による『オハイオ殺人事件』。
2番の間奏で、太田さんが何と拡声器を持って登場(笑)。あの間奏のよくわからない声をやっておられました。
曲が終わったあと吉良さん曰く、「第2問、さて太田さんは拡声器でなんと言ったでしょう?正解者には、感謝の気持ちをプレゼントします」……わかりませんって(笑)。
そういえば、太田さん、♪They called him "Lucky man!" (曲中で、美しい奥さんをもらった旦那さんに人々が「幸せなやつだ」とはやすシーン)で吉良さん指差してました(笑)

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そしてここからがすごかったです。
『人形たちの永い午睡』、『夢を見る方法』、『わにのゆめ』と全て「のれんわけ」以前のライブでの後半戦ラインナップ!
バイオリンとマリンバの響きもあいまって、何だか遥か昔のライブを思い出すような、それでいてそれを間近で新しいラインナップで聴けた嬉しさで、不思議な感覚でした。
特に『夢を見る方法』が良かったです。

そして、ラストはこれがなくちゃライブが終わらない『Easy Going』。
場内の盛り上がりも最高潮。
もうライブが始まる前の暑さと息苦しさもすっかり忘れて、ライブのラストを楽しんでいました。

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アンコールには、まず吉良さんと小峰さんのお二人が登場。
小峰さんが「妊娠8ヶ月中にコンサートで歌った」という『光降る朝』を吉良さんのピアノの伴奏でもう一度披露しました。
その妊娠8ヶ月のコンサートだった、一昨年のクリスマスコンサートで歌った時と変わらず、慈しむように全身で歌う小峰さんの『光降る朝』はとても綺麗でした。

そして最後は全員吉良さんデザインのTシャツを身に纏っての『永遠の森』。
何度も何度も続く、♪さあ歌えよ 声の限りに 夢の森に帰るまで の歌詞が今日の余韻のようにずっと頭の中で響いていました。

ライブが全て終了したあとも、鳴り止まぬアンコールの拍手。
それに応えて、吉良さんがもう一度登場してくださいました。
曰く、「ネタがつきました。明日もプログラムを多少変えてやるので是非来てください」

こうして、吉祥寺での「お披露目セッション」は幕を閉じたのでありました。

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……ずいぶん長い代物になってしまいました。
そもそも「感想」をうまく言い表すのは苦手なので、曲と内容だけを書こうと思っていたのに……

ついつい話すことが多くなってしまったのも、またこのライブの楽しさを表しているのかもしれません。

何はともあれ、ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。(^-^)


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