zabanetarium live |
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村松さんのお月見のおはなし。
お月見は、9月の仲秋の名月の他に、もう一回あるのだそうです。
それは今月10日の、十三夜の月。もともと、お月見は一年の実りを祝う収穫祭だったそうです。そんな月を見上げながら、ギターの調べで『遠い音楽』。
いつの間にか、プラネタリウムの側壁に樹々のシルエットが映し出されて、まるで森の広場にいるみたい。
吉良さんと小峰さんのコーラスは、何だか祭りの夜を締めくくるように優しく月夜の広場に響いていました。
そして、小峰さんの高く通る歌声で『光の庭で』。
前のザバネタリウムで、この曲を聴きながらリクライニングシートにもたれて、
ゆっくりと巡る星を見るのが好きだったので、生の歌声でここで聴けて嬉しかったです。……と思いながら空と音楽に溶けこんでると、低空をくるくると廻って行く光る物体(?)が。
何だろう、と思ったら、なんと村松さんのしこんだ(笑)、小惑星zabadakだったのでした。
直径約12kmの、望遠鏡でないと見えない19等星(だったかな?)の、実在する小惑星。そのうちに話は、いつか行けるようになったら会員に一人千坪ずつ売ろうとか、
小惑星zabadak時計とかzabadakまんじゅうとか(笑)、どんどん大きな方向へ。
でも、引力が小さいので、くしゃみとかするととたんに宇宙に放り出されてしまうそうな(笑)
そんなこんなで楽しい時間も過ぎて、最後の曲『光降る朝』でいよいよおしまい。
公子さんの歌声につれて、曲名の通りに東の空から白々と夜が明けて行きます。
一つ、また一つと、星が溶けこんで消えてゆくのを見つめてにつけ、名残惜しさがわきあがってきます。そして、とうとう『光降る朝』が終わり、朝日が昇ってライブもおしまい……
……と思ったら、粋な星のおじさま、村松さんが「裏技が使えるのがプラネタリウムのよいところ」と、
太陽を消し去ると、再び半円球には満天の星空が。還ってきた夜空の下でのアンコール曲は、まさかの二人構成での『Tears』。嬉しかった〜。
いつもと違ってシンプルな音数の中で歌われる『Tears』は力強く響き渡り、
そしてその歌詞に応えるように、たくさんの星が夜天に流れた時には、胸が熱くなりました。
そして、もう一度夜は明けて、村松さんに代わってさいとうみわさんの「おはようございます」で締め。
(「一度やってみたかった」とのこと(笑))
満場の拍手の中で、zabanetarium liveは幕を閉じたのでした。
大学時代に、サークルの後輩が実現したのを、少しだけ手伝ったことがあるのですが、
個人の力で、好きなアーティストのライブを企画・実行するのは本当に大変なことです。
ましてや、普段ライブには使わないプラネタリウムを会場とするのだから、なおのことだと思います。
そんな苦労を乗り越えて、ザバネタリウムライブを実現してくださったさいとうみわさんはじめスタッフの皆様に、
そして素晴らしい会場を貸してくださった五島プラネタリウムに、
私を含むこのライブを楽しんだ人は本当に感謝しなくては、と思う今日この頃なのでした。……とか言いつつ、来年3月までに「流れる星を呼びとめて」もう一度ザバネタリウムライブを見たい……
……とか思ってしまう私は、すごい極悪人かもしれません(笑)