介護日誌
2002.12.14
介護(これから)
1.これから
これまでのページでは過去の経緯、現在の状況を一通り記した。このページでは今後の予測とそれにどのように対処するか記してみたい。
ある朝、9時前駅に向かって歩いていると
数台のワゴン車とすれちがった。車のサイドにはそれぞれ「XXデイサービスセンター」、「□□ケアステーション」、「△△デーサービス」と記されている。おそらくお年寄りを迎えに
行く途中か、乗せてセンターに向かっているところであろう。
我が家にも月曜、木曜、土曜に迎えに来てくれているから何も不思議がることはないのだがそのワゴン車を続けさまに見たときは、
それだけ今の時代は介護施設を利用している人が多いのだろうと思う反面なにか異様な雰囲気を感じた。
これから高齢社会がさらに進むと町中、お年寄りを運ぶワゴン車ばかりになるのでは
ないかと思う。
介護という市場が広がりそれに関する企業、雇用が増える。また制度の充実により恩恵を受ける介護お年寄りその家族もいうことなし・・・。しかし何か釈然としないものが
心に残る。自分でもよく言いあらわせない。自分もその恩恵を受けている一人でありながら。それは母を見ていたり、施設での状況を見ていたりしているせいなのかもしれない。
2.予測
さて我が家のこれからを予測する。母も取り立てて体に悪いところがあるわけではない多少喘息気味だが足もそこそこ歩くことができる。突然の風邪から来る肺炎などになり「寝たきり」に
ならない限り日々現状を維持するだろう。また「老人性痴呆」気味、「老人性難聴」といわれているがさらに加齢により進行するだろう。
いずれにしろ現状よりよくなることはない。私にとって「痴呆」、「難聴」は日々の生活で相手にしていくのに疲れるしストレスもたまるが、いずれ来るで
あろう「寝たきり」になられることを最も恐れる。
「寝たきり」になられて何が困るかというと排泄の始末だと思う。こればかりは24時間おかまいなし対応しなければならないだろう。想像するだけで疲れてくる。とてもひとりで対処できないと思う。
そのようになったときのためというか3ヶ所の「特別養護老人ホーム」に申し込みしているが現状では待機待ちである。あるところはインターネットで待ち状況を確認できる、この間確認したところ
二百数十番目だった。そのようなところに入所できずに在宅で状態が長く続くのが私にとっては最悪である。
母のことのみ記したが自分の老化も考えなければならない。「老々介護」というとふつう老夫婦間の介護をいうが我が家では「親子」の「老々介護」となる。
3.いろんな施設
(1)グループ・ホーム
今夏ケアマネさんの主催で勉強会があった。そのとき「グルーム・ホーム」という施設のことを知った。実際の「グルーム・ホーム」を見学することもできた。東京都福祉局の説明資料に
よれば、「痴呆対応型共同生活介護」介護保険法の居宅サービスメニューの一つだそうである。
東京都福祉局のホームページhttp://www.fukushi.metoro.tokyo.jp
ひとつのグループ、5〜9人を対象としたこじんまりとした施設で家族的な雰囲気感が保たれている。利用者負担は、都内のホームの平均は約16万5千円。家賃などはホームにより異なる。
介護報酬の一割負担(約27000円)
家賃
食材費、光熱費
見学したグルーム・ホームは確かに少人数だし、個室をもっていて介護士も相手にする被介護者の数が少ないので行き届いた対応ができると思われる。費用は少なくとも月20万円は必要である。
理想ではあるがとても母の年金では無理なことが分かった。やはり豊かな老後をおくるにもお金なのだろう。
(2)有料老人ホーム
入居金何百万から千数百万、月の費用が40万円弱から20万円弱。グループ・ホーム以上に費用がかかり無理なことがわかる。
4.結論
現在の介護保険のサービスを利用しながら、母の体調が現状を維持していくように祈るしかない。課題は私のストレスの軽減が図れるかである。