介護
日誌
2003. 2. 23
介護
(骨折から1ヶ月)
施設に入所中の母が骨折してから1ヶ月が経過した。回復は余り早くはないが少しづつもたらされている。時間が解決してくれる、待つしかない。
今は安全のため車イスに乗ったままである。あと一ヶ月で家に帰って生活できるのであろうか。
左肩を固定されているから風呂は入っているだろうか。 着替えはやってもらっているだろうか。気になることが多い。着替えたものがはっきり分からないときは、衣類ケースの中から丸めたものを、臭いを嗅いで持ち帰ることにしている。
同室に私の顔なじみのTさんが引っ越してきた。一年以上まえに談話室でよく話をした人である。私が部屋に入って行き母がいないとき、ベッドに寝ていても「会いましたか、談話室にいるかも」とよく声を掛けてくれる。
以前は談話室やホールでよくテレビを見ていたので、ベッドに寝ていることが気になり伺うと「起きてばかりは疲れるから」とおっしゃっていた。
私が週に2〜3回、面会するからでだろう。 「男でよくやるよね」とほめて?くれる。私は「ほかにやる者がいないから」と応え我が家の状況を話すと「逆だね」と言われる。
Tさんの話によると自分で地下のコインランドリーで洗濯をしている入所者もいるらしい。ほかの家族の人はどの位面会しているのだろうか。それぞれ事情があるだろう。
談話室の壁に 「長寿の心得」と題し印刷されてた手ぬぐいのが張り出してあった。 ここに記してみよう。
人生は山坂多い旅の道
還暦
:六十才でお迎えの来た時は只今留守と言え
古希
:七十才でお迎えの来た時はまだまだ早いと言え
喜寿
:七十七才でお迎えの来た時はせくな老楽これからよと言え
傘寿
:八十才でお迎えの来た時はなんのまだまだこれからよと言え
米寿
:八十八才でお迎えの来た時はもう少しお米を食べてからと言え
卒寿
:九十才でお迎えの来た時はそう急がずともよいと言え
白寿
:九十九才でお迎えの来た時は頃を見てからこちらからボツボツ行くと言え
気はながく 心はまるく 声たてず 口をつつしめば 命ながらえる
「気長・心円・声小・口慎」私も心したいと思う。
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