介護日誌
2003. 3. 16
介護(退所まで一ヶ月)
音楽会に参加の母(中央)
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施設に入所中の母が骨折してから7週間経った。最近の様子を記す。
3月10日
再度受診の結果コルセット(ベルトのようなもの)の装着を取ることが出来た。
数日前から気まぐれに自分で外してしまうことが多かった。看護婦さんに確認すると「外したほうが自由になるから外してしまうんです。家族の方からもするように話してください」と言ってた。装着していた方がいいに決まっているが絶対していなければならないというものでもないのだろうと解釈している。
3月11日
面会時に面白い会話を耳にした。談話室で写真などを見せた後、車椅子の母をサービス・ステーションに連れて行く。数人のお年寄りがカウンターに向かって車椅子などに掛けている。いちばん右端にいるおばあさんがもくもくと編み物をしている。
私「あのおばあさん編み物をやっているよ」
母「・・・」
看護婦さん「本河さんも編み物好きなんだよね」
コルセットが取れる少し前
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母「すきだよ。よくやったよ」
看護婦さん「私にチャンチャンコ、編んでくれるって言ってたよね」
(すかさず)
母「毛糸買っておいで!」
私はすばやい反応に驚いた。というのもほとんどのお年よりは寡黙なのである。
もともと勝気で活発な母の一面が面目躍如といったところか。
3月13日
市役所から介護認定通知を受け取った。「要介護度」が5になっていた。
現在は「要介護度:3」。一気に2段階上がっているので驚いた。
要介護度5といえば一番重いわけでそれだけ充実したサービスを受けられるはずだ。
ケアマネさん、入所中の施設にいる相談員さんと相談しよう。
新聞等に次のような情報があったことを記憶している。多分このためだろうと想像している。
認定のための一時判定のプログラムが改正され、痴呆症がある場合に従来低く認定されていたのを
改善するそうだ。
3月14日
面会後、施設の相談員さんに医師の診察結果を尋ねる。「コルセットが取れたばかりであり、これから手足のリハビリを
一ヶ月くらいやった方が良い」そうだ。一応4月15日を退所日とした。
準備を始めるとしよう。
ところで4月11日は母の誕生日であり91歳となる。叔母夫婦と話したときも生命力というか強さが話題になった。
母は60歳のとき(31年前の昭和47年)、狭心症で1ヶ月ほど入院した。当時の私のはかない知識では心臓の病気ならそんなに長く生きられないのでは・・・と思っていた。
どうであろう以降薬の服用は続けていたが、31年間である。私も感心する次第である。