介護日誌
2004. 8. 1
介護(04夏・施設介護)

施設入所後
週一の面会 (04.7.20)
6月26日に母が老人保健施設に入所し、一ヶ月余が過ぎた。例年のごとく夏期の避暑地での施設介護だ。
60代の私にとって今夏のような酷暑を乗り切るのは大変であるが、まして92歳になる母にとって、より過酷なことであろう。
施設介護を受けられることは幸いといえる。

母は昼夜逆転することもあり、夜間起きていて衣類を出し入れしていることが多い。夜半にこれをやられると人さまに迷惑をかけることになる。入所直後、同室の方に迷惑をかけ当初の部屋を変更することになった。
施説の介護相談員、介護士の方と介護計画について面談した。
私も気懸かりな「昼夜逆転」など5項目について対処方法を説明してもらった。昼間なるべく離床するようにするそうだ。
私が面会したときも離床して、サービス・ステーションの前でイスに座っていることが多い。
離床しているだけでも体力がついてきたように思える。在宅時に訴えていた腰痛もないという。 在宅時は、ほとんど寝ていることが多かったからだろう。
人は幾つになっても自分を鍛えながら生きていかなくてはならない、と言われているようだ。
私の宿題、「失禁パンツ」をとりあえず購入して洗濯物とともに衣類ケースに入れておいた。使用してもらえればよいのだが・・・。

介護家族会
母がお世話になっている「在宅介護支援センター」で「痴呆介護の家族会」という集まりがあり、私も一年前から参加させていただいている。
6月
支援センター合同で横浜の或る「ショート・ステイ施設センター長」を招いての講演会だった。
テーマは「老親介護は今よりもっと楽になる」と題して、自らの老親介護の経験、施設長としての経験などを踏まえ話された。
趣旨を書き写し紹介しよう。

がんばらない介護七か条私の場合
介護者自身の健康を良好に保つ 実践!
介護には猫の手も借りる 実践!(ヘルパーさん)
「施設を利用するのは悪」の偏見を捨てる 実践!(施設目一杯利用中)
仕事は止めない 残念!無職 
いい嫁をやらない 実践!(孝行息子やめた!)
「親族間有償介護」を取り入れる 残念!対象無し
看る者と看られる者は対等の意識をもつ 残念!そこまで悟れない

聴講してみて感じたことは、配偶者介護は別として一般的に老親介護は「嫁の仕事」が定着してしまっているようだ。
うらやましくもあり、家内が存命だったらどうしていただろうかと考える。
私の場合、表に記すように七か条のうち、出来ることはやっている。これ以外にがんばらない方法はもうないのだろうか。欲張りかもしれないが・・・。
7月
支援センターでいつものメンバーが集まっての「家族会」が開かれた。酷暑期の給水方法の説明のほか、家族の方から「施設を利用できない(いやがる)」などの相談があったが、介護者の方の苦労を伺うことができた。
私の母はいやいやながら拒まないので助かっている。この家族会で色々な方の介護体験を聞けることで、決して比べてはいけないことであるが自分の考え方に影響を与えてくれる。


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