介護日誌
2004. 12. 1
介護(一進!二退!)
一進!
10月22日、退院後再び介護老人保健施設に入所し一ヶ月以上が過ぎた。
一進! <11月14日>
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母のケアプランについて11月12日説明を受け、要望を話し今後の施設介護の方法が決まった。
介護、リハビリ計画書に、私の要望も記されているが、”骨折後のリハビリを希望。さらに「精神的に不安定な時もあり、長期的にADLアップをめざす」とコメントされている。”
現状認識としてADL、5項目「歩行」、「食事」、「トイレ」、「入浴」、「更衣」のうち「食事」のみ「自立」。他の4項目は「全介助」と記されている。
リハビリは週2回行い、内容は関節可動訓練、筋肉トレーニング、平行棒内の歩行訓練である。
私は、面会の回数を多くし、天候のよい日は屋上に連れ出し、私ができるリハビリ「つかまり立ち」、などを行おうと考えている。
しかし本人が気分、体調がよい時という条件を考えなくてはならない。
写真は談話室の窓につかまり立ちをしたときのもの。
一進!といえるのではないだろうか
しかし自問自答することもある。
何故そこまでやるのだろう。本人は車イスに載って座って眠っている方が楽と思っているのではないだろうか。
二退!!
一退!<11月16日>
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介護計画には「日中は居眠していることが多く、夜間の不眠が多い」と記されている。私が出来ることは、面会回数を増やし刺激を与えてやること。
いつもはサービス・ステーションのカウンターの前に何人かの入所者と座っている。看護士さんが数人を相手にときどき話し相手をしている。
母はますます耳が遠くなっており、隣に座っている人の声も聞こえないようである。
少しの時間でも相手にしてやれば、日中の居眠り時間を短く出来るのではないだろうか。
新聞の介護欄で車イスの新製品の紹介のコーナーに次のようなことが記述されていた。
”体に合わない車イスを使い続けると、心肺機能や筋力が低下・・・”だそうだ。
そんなことも起こりえるのかと驚いた。
11月16日、17日は写真のように眠ってばかりである。
私:「目をあけて外を見てごらん」
母:「目を開けても見えない」
一退!であろう。
二退!! <11月23日>
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”お正月の外泊調査”。施設からのアンケートが求められた。さてまたいろいろと考えなければならない。
「せめて正月くらい自宅で過ごさせてやりたい。」という思いがある反面、現実的に自宅で生活できない。いや、やれば出来るのでは。
一日の過ごし方を想定してみた。
介助しても歩けない状態で、車イスが使えない自宅ではムリであろう。数日間でもいいから介護士さんまたは、ヘルパーさんにサポートして貰えば可能かもしれない。しかし入所中のこの期間は介護保険は使えない。
結論はこんどの正月は施設で過ごしてもらうことにした。その代わりに面会の時間を多くしよう。
23日に面会したとき、新しい車イスに乗っていた。リクライニングの角度調整が出来る。
写真は午後3時のオヤツにヨーグルトを頂いているが左手に持った容器が斜めになり、中身がコボレそう。
看護士さん「今までの車イスでは辛そうだから・・・。昨日は微熱があったのですよ」
昨日の面会したとき本人は熱があるとは言わなかった。
そういうことが認識できないし、訴えることも出来ないようになった。
二退!!してしまったのかもしれない。
介護家族会(料理教室)
料理教室<11月26日>
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現在はご無沙汰しているが、母がお世話になっている「在宅介護支援センター」で「介護の家族会」という集まりがある。
介護についての勉強、施設の見学、栄養士さんによる高齢者食事など勉強させてもらっている。
今回は料理の実践、但し「男性介護者を対象に・・」、南大沢公民館の料理講習室を借りてということになった。
事前の情報では参加者は8人の予定だったが、当日は体調を崩されたりして私を含め4人になってしまった。
介護をする年代になると介護者も体調を崩しやすくなるのだろう。
参加者の3人方はいずれも奥さんがアルツハイマー、脳血管症でひとりで介護されていて、今日はデイ・サービスに行かれているから参加できたとおっしゃってた。
料理をされている方もいればやったことがないという方もいる。
さて本日のメニューは
ごはん
鮭のレンジ蒸し(主蔡)
変わり白あえ(副菜)
キャベツの即席漬け(副々蔡)
かぶとトマトのスープ(汁)
レシピにはこまかく記載されているが、実行段階になると思うとおりにいかない。
教室の用具を振る活用してなんとか出来上がった。自己流で作っているものと異なり味はよかった。
私は家での食事は一人ですませるわけであり、大人数で食べるということが食事の美味しさを倍加させるものだと感じた。たくさん使った用具もみんなで洗い後片付け、これも一人のときと違って苦にならなかった。
栄養士の先生、支援センターのお二人にはいろいろと配慮していただいた。
感謝!感謝!。
教室を出て母に面会するため、歩いて20分施設に向かう。