扇山山頂(1137.8m)が見えてきた
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民家のような鳥沢駅
発車の数分前に6両の郊外型始発電車が2番ホームに入線してきた。1番線から同じ時刻の中央特快E233系東京行きが発車した。最近はE233系の車両が中央本線まで乗り入れている。 この車両はドアの開閉ボタンがそれぞれ取り付けられている。電車区間ではない相模湖駅以西では乗客が開閉ボタンを押さなければならない。 私の乗った電車はほぼ1分遅れて発車した。旧式の電車で始動に時間がかかる? 今日のコースには道標があるだろうか。初めてだと不安もすこしよぎってくる。 人気がある山と書いてあったがハイカーは多いのだろうか。 およそ計画より1時間遅れでまわれればいい、予定時刻に鳥沢駅着。駅前に数台のタクシーがドアをあけて待っている。 |
梨ノ木平、いよいよこれから
駅前から北に向かい、甲州街道を渡って緩やかな上りになっている細い道を進む。 前の方を同じ電車に乗っていたらしい男性がふたり歩いている、ハイカーではないようだ。 ひとりを追い越し、中央道の高架下でさらに先を歩いていた男性にも追いついた。 細いながらもメイン通りらしい道を歩む。坂がだんだん急になってくる。 所々に「扇山」と書かれた道標が立てられている、ありがたいことです。 民家がなくなってゴルフ場の西側を、やがて北側を東に歩いているとバス停が見え、梨ノ木平 に着く。 |
杉・檜の樹林帯を・・・
”熊に注意”の警告板が出ている。 このあたりの山に熊が出るのだろうか。 新聞の社会面に山菜取りの老人が熊に襲われたという記事が小さく出ている。ちょっと心配になってきた。私は熊よりも蛇の方が現実的でコワイ。 これからの時期、山道がヤブに覆われてくることを考えると要注意である。 杉の樹林帯を通る登山道は思ったより道幅もあり蛇なども容易に見つけることができそうだ。 変化にとんだ登り道は沢を越えて「水飲み杉」という水場に出た。水がコンコンとパイプから流れドラム缶に溢れている。 登り坂は意外に急勾配で休み休み進むが、この水場で腰を下ろした。 もう少し進むと山ノ神の赤い祠が見えてきた。あ〜あ、シンドイ。 |
大久保のコルでエネルギー補給
幸い熊に出会わないナ、と思っていると上から人が下ってきた。「百蔵山も行くんですか」と尋ねられたが、扇山だけですと答えた。 遅い時間の年寄りの登りを心配してくれたのだろうか。それよりこの先熊はいないと思い安心した。 杉林の中をジグザクする。20mくらい登っては左へ右へ、同じ風景ばかり疲労感が倍増する。 今日は太股の筋肉が悲鳴をあげているようだ。 途中の少し開けたところで、中年いや高年かな男女3人が休憩中。 私も腰を下ろしたい気分だが、もう少し頑張ろうと、上の方を見上げながらムチを入れる。 あ〜、シンドイ。考えてみれば鳥沢駅は標高330m、梨ノ木平は500mくらいだがそこから尾根に出ることもなく大久保のコルまでジグザグの繰り返しなのだ。 尾根を歩くのは楽チンなのだ。 百蔵山からの尾根道に出た。 木のかけらに腰を下ろして食事する。12時50分 |
ドンドン下って分岐・さてどちらへ
大久保のコルから東に向かう。小さな登りを上がると尾根が続いている。 その先が山頂らしい、団体さんのにぎやかな歓声が聞こえる。(トップの写真) 「集合!」記念写真を撮っている。 別の団体さんは集まる準備をしている。 これだけハイカーが多いのは”人気”の山なのだ。 この扇山(1137.8m)は大月市の秀麗富岳十二景の6番山頂だそうだ。南側の眺望はいいが富士山は残念ながら見えない。 10分ほど滞在し東の下山道へ進む。15分くらい急坂を下ると最初の分岐に出た。 犬目・大野の方を選ぶ。 |
旧甲州街道・犬目宿
さらにふたつの分岐点を通り14時25分犬目の県道に下りた。 この犬目は中央自動車道の北側に位置する旧甲州街道の宿場だった。談合坂サービスエリアから1kmほど北西に離れた静かな昔の町である。 先ほど見かけた「君恋温泉」というのは旧甲州街道の恋塚という地区にあるらしい。 所々にある四方津駅への道標を頼りに東に歩いていると、道の反対側に立っているおばあさんが「一人旅かね? 気楽でいいね」と。 ”そう、気楽なひとりもんの山歩きでござんすよ” 寅さんのような気分になる。 道がいびつな四辻に達した、さてどちらだ。地図を広げ安達野のバス停であることを確認。 一番右の下り坂を進む。 |
大野貯水池の桜も満開
良かったのはここまで、 退屈な舗装道を歩くだけ。 しかし檜林の側の電柱には「熊出没注意」の表示がある。 後は談合坂SA近くの中央道を跨ぎ、ドンドン下る。20分くらいで大目小学校を過ぎるころ貯水池が見えて、池畔のサクラがきれいだ。 貯水池の堰堤近く広場ではお花見をやっている人がかなりいる。 サクラの時期でなかったら退屈な歩きだ。 この次扇山に来たときは別のルートを考えよう。 堰堤の東の川下に向かってゆるいカーブの下り坂をテクテク。 時おりエンジン音を響かせて登ってくる車とすれ違う。 |
ウオーキング
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