途中のサス沢山(940m)で・・・
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いよいよ、これから
乗ったバスは臨時バスだった、案内係の男性が駅から来るハイカーに大声で呼びかる。 「まもなく発車しまぁ〜す!!」と言いつつ手際よくドンドン乗車させる。 ハイカーばかりで満員のバスは出発。 途中の境橋でひとりの男性を下ろした。 15,6分で終点の奥多摩湖に到着。 Oさんは何やら手帳を出してメモを取った後、ダムの堰堤を歩きはじめる。Kさんがサクラだよと指を指す、緑の峰々、青空を映して奥多摩湖の湖面はレイクブルーだ。 御前山と記された道標に従い登りはじめる。 このあたりの標高は550mくらい、最初は緩斜面だったが・・・ |
上を見ないで黙々と
尾根の登りがズーッと続いている、先頭はOさんでKさん私と続く。 木々の根っこが網のように張りまわっている、右に左にジグザグを繰り返す。 Oさんは黙々と登る、少し遅れてKさん、私はあたりを見回しながらついていく。 新緑の間から奥多摩湖の湖面が見える。 下の方からバイクの走り去る音が響いてくる。 Kさん「あー、きれいなツツジ・・・」 見上げてみるとブナ林に負けまいと背伸びしたつつじの木の先端に薄紫の花が見える。 ミツバツツジだろうか。 ツツジは低木だと思うが、ほかの木に負けまいと伸びているのだろうか。 登りはだんだんきつくなってきた。トレッキングポールも片手で握り木の根を掴まりながら登る。 ようやく、サス沢山にたどり着いた。 |
御前山(1405m)も満員・・・
少し下り坂になる、Kさん 「下りは息抜きできて和むね」。 つかの間の和みを終えて登りが待っていた。 Kさんが岩の間にカタクリがあることを教えてくれる。 急な登りの時はカメラを向ける余裕もない、惣岳山の山頂が上の方に見える。 山頂で一息入れる。 あと600mで御前山。 汗をかきながら最後の急斜面を登ると、広い山頂がが待っていた。 山頂には大勢のハイカーがあちらこちらのベンチでお休みしている。 時刻は12時35分過ぎ、Oさん曰く「昨年に比べ30分遅れた」 ベンチを見つけて腰を下ろす、Oさんがお湯を沸かして暖かい味噌汁を振舞ってくれた。 「ビールは下ってからにしましょうか」、曇り空、風が吹いて寒くなってきた。 |
ここまで来れば、もう大丈夫
1時過ぎに移動をはじめる。ほとんどハイカーも同様に列を成す。 休日であることから藤倉へ下らず大ダワから鋸尾根を通り奥多摩湖へ向かおうと話し合った。 避難小屋に立ち寄ったあと栃寄沢に変更となった。 下りは木漏れ日を受けて快適な下りである。体験の森の標識がいたるところに立てられている。 少々ガレキ道もあるが快適だ。 イチリンソウ、ヒトリシズカ などなど花を見る余裕もある。 舗装された林道に下り立つと「そろそろ、いいでしょう」とOさん。 14時40分、 ベンチを見つけてカンパイ。 今日は4人だと思っていたので4缶を入れてきたリュックが少し軽くなった。 |
栃寄の大滝・・・山なみに癒される
これからバス停まで小1時間かかりそう。 人心地ついたところで車道を下りはじめる。 まもなく右手の沢の対岸に大きな水の流れが見えてきた。「栃寄ノ大滝かな?」 かなり長い流れではあるが、”ムー、大滝ね” 近くに行って見れば納得できるのかも。 車道を黙々と歩くのはツライ、単独行だったらたいへんだ。 それぞれ昔の登山暦の話をする。 残念ながら私はそのような経歴がない。 ひたすら山なみの新緑を楽しんでいる。 山の中腹に白っぽい木々が広がって見える、山桜らしい。 私は幼い頃を過ごした九州の山村を思い出していた。福岡、大分、熊本の県境だったが、700m位の山々に囲まれ遠くには1200クラスの御前岳、釈迦岳という山が見えていた。 県境の山は三国山という名前だ。 |
栃寄の里
さらに下り続けると民家が見えてきた。栃寄という集落だそうだ。 ツツジ、ヤマブキ、モモ、白いのは何だろう、緑、青い山なみに囲まれた赤い民家の屋根とのコントラストが美しい。 のどかな山村の風景に癒される。 やがて民家が点在するところまで下ってきた。高台にとちより亭という蕎麦を食べさせるところで男性が声をかける。 勾配が急な車道は歩いていてもブレーキがかからない。 いつの間にか里を離れふたたび木々に囲まれた道を下る。 周りの新緑はきれい! 思わず振り返る。 |
ウオーキング
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