オーキング
08.10.16
初秋の山歩き(高尾山・八王子城址)    

秋ですね ・・・ (10.7 もみじ台)
だいぶ・・・(10.7 もみじ台)
 10月は暑くもなく寒くもなくハイキングには最適のシーズンだろうと思う。
9月末に新しい眼鏡ができ視力もアップした、しばらくハイクもやっていないから体がついていかない。
 まずはトレーニングのために10月7日高尾山に出かけた。 まだ紅葉には時間がありそうだが、いくぶん黄色がかって初秋の雰囲気を味わうことができた。
 13日には旧甲州街道から八王子城址へまわった。
 こちらの方は、健歩クラブの反省会で八王子城址のことが話題になり、コース設定ができるかもしれないと思い出かけた。
 このコースは山道は荒れて狭くアップダウンの繰り返しが多い。 縄が張ってあるところ、木々に掴まりながら登り降りのところあり、久しぶりに楽しむことができた。

高尾山(10月7日)
 朝の用事に手間取り出発が遅れた。
 それでも清滝駅前の不動院のおびんづる様に無事を祈り手を合わせる。
 この日は沢(6号路、びわ滝コース)を通ろうと思っていたが、8月28日の大雨による土砂崩れで未だ通行不可、代わりに病院坂を通って十一丁目茶屋へ出る。
 しばらく坂道を登るとシャツに汗が滲んでくる。
びわ滝からの合流点で一休み、シャツをリュックに懸けてアンダーシャツになる。
 おばちゃんが一人で登っている。 どこまで行くのか尋ねる、山頂までらしい。
私も今日はあまり遠くまで行かないことにしよう。

   中高年のおばちゃんが一人でゆっくりゆっくり登っているところにでくわすことが多い。 健康を気にして歩いているうちに、歩くことの面白さを感じたのかもしれない。 さきほど追い抜いたおばちゃんもマイペースで登ってくる。
 表参道に出てひと休み。 しばらく平坦な舗装道を歩いていると汗も引いてきた。

 薬王院手前の杉並木にさしかかる、向こうから十人くらいのグループが一団となって来る。 道をあけてやり過ごそうと下を向いて足を速めたとき、「本河じゃないの」という声が聞こえてきた。 こういうところで自分の名前が出てくることに驚き顔を上げ振り返ると、昭和36年就職した時に知り合ったI氏だった。
 彼は自分の名前を名乗った。 ここ20年くらいはあったことがなかったような気がした。それでも50年近くも前に知った葉名前はなかなか記憶から消えないものだ。 
  この日はもみじ台の少し先の鞍部から引き返した。

八王子城址へ(10月13日)
地蔵ピーク
 13日は体育の日、休日である。 モノレールの車内は学生が少なかった、京王線に乗ると高尾山へ向かうらしい家族連れでにぎわっていた。 
 高尾駅で下車し南口を出て初沢踏切を渡る。 中央線の線路脇を通り甲州街道で小名路の三叉路から旧甲州街道へはいる。
 天気がよくかなり気温が高くなったようだ、駒木野の関所跡で地図の確認する。

 いよいよ山道へ向かって小道に入り中央線を越えると小さな祠があった。
 道なりに進むと杉林に入り山道らしい勾配になった。
 前方を高年のご夫婦が歩いている、山登りという雰囲気ではない。声をかけると「事故のあったトンネルに行きたいのだが・・・」とおっしゃる。 
   たぶん湯の花トンネル、終戦の年の空爆のことだろうと思った、いずれにしてもこの道ではトンネルには向かわない。 (もう少し西の方から上ったところだと思います)

 中央道の高架をくぐると八王子城跡ハイキングコースと書かれた小さな立札が見えた。 脇に登山姿の中年女性がこれからの準備に余念がない。「こちらの道は行き止まりです、自分もいま行って来たんです」と教えてくれた。
 指差すハイキングコースは狭く急な坂道が続いていた。 ここは健歩クラブにはムリかな。
 いくつかの小さなアップダウンのあと、標高350mくらいの地蔵ピークと記されている場所に着いた。


まだまだアップダウンあり・・・
 さらにいくつかの上り下りのあと城跡方面が矢印で記されている手作りの標識があった。 矢印の反対側は通行止めになっている。 おそらく荒井からの登山道で分岐した道であろう。
 30分ほど歩むとピークに着いた。 そこには「富士見台を経て八王子城跡へ 1時間40分」と案内板が立っていた。
 標高421mのポイントだろう。南側の急な下り道は荒井へ行くのだろう、西方向には緩やかな下り坂が続く。 
 南の下り坂の木の向こうに座ってケータイをいじっている人の姿が見えた。
 西からは高齢の男性が登ってきた、私は城跡から来たのかと尋ねる。

城山林道への下り・・・
 西へ向かって5分くらいのところに分岐がある、直進すれば富士見台から城跡へ、 右の下りは城山林道を経て御主殿跡へと続く。
 林道への下り道を選んだが、道の脇には縄が張ってある。 木材で梯子が取り付けられているが足元が心もとない。 板厚さは大丈夫そうだが滑りそうである。
縄に掴まりながらなんとかクリアする。 ここが一番の難所ではないだろうか。

 まもなく沢を流れる水の音が聞こえる。 小さな沢が集まって城山川となるようだ。 ガレキの沢をいくどか渡り返しながら下っていく。
やがて足元は林道らしくなってくる。

御主殿の滝は・・・
 杉林を抜けると右手に御主殿の滝が現れる。 1年半くらい前に来た時は滝の水は完全に干上がっていた。 圏央道のトンネル工事に関係があるのではないかといわれていた。 
 今は滝に水の音が聞こえる、水の流れが復活したようだ。
左手の御主殿跡へ登る道は大雨による土砂崩れの跡が痛々しい。 
 案内によれば、御主殿の滝は落城した際に御主殿にいた婦女子、将兵が滝の上で自刃し身を投げた。 その血で城山川は三日三晩赤く染まったそうだ。
 滝壺はそれ程大きくない、三日三晩というのは誇張のように思えるが・・・。


御主殿跡で・・・
崩れかけた道の横を通って御主殿跡に上がってみる、今は広場となっている場所に秋の日差しがそそいでいる。 400年前もこのように日がそそいでいたのだろう。

 城山が迫る端に設けられている丸太のベンチに腰を下ろして昼食をとる。
12時30分、高尾駅を出発して2時間が経っていた。
 休日とあって、想像以上に訪れる人が多い。 この近くには霊園も多くお墓参りのついでに立ち寄ったのだろうか。

 虎口を通り、大きな石段を下り曳き橋を渡る、櫓門跡、古道(大手道)を歩いて大手門跡へ、管理棟でひと休み。

この次は・・・
 今回のコースは思った以上にワイルドだった、 この次は旧甲州街道の荒井から登り、富士見台を経て本丸跡の城山山頂へ行ってみよう。 
 


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