オーキング
08.11. 16
秋の山歩き(北高尾山稜と・・・)    

その1 
 11月3日は、摺差から富士見台を経由して北高尾山稜をあるいて堂所山から高原下へ向かうつもりでいた。
 いのはなトンネルの慰霊碑で少々オーバータイム、摺差からの上り口がすんなり見つからず手間取った。
 旧甲州街道の摺差バス停を過ぎ狭い道を入りかけるが、どうも違うようだ。 畑にいたおじさんに声をかける。 親切にも近づいて来て教えてくれた。

ブルーサンダー・・・
  教えてもらっても、次の入口を間違える。  ようやく舗装された上り口を見つける。  
 S字形に曲がった緩やかな登り進むと踏み切りがあった。
 列車の進行を知らせている。 中央線の特急や普通列車にカメラを向けても面白くない。  でも待っていると貨物列車だ!!
 私の古いデジカメは反応が鈍い。 連写は小さなサイズだ、構えてヘッドが見えた頃シャッターを押す。 ちょっと早かった。
 ブルーサンダー
 通り過ぎ消えていくまで見送った。

 道は中央道の高架を見上げながら荒井の方へ続いている。  しかしこの踏み切りは誰が通るのだろう、 この先に畑は見当たらない。 
中日本高速の関係者か、私のようなへそ曲がりが富士見台に行くときしか通る者はいそうにない。

中央道を猿が・・・
 階段のそばに富士見台への道標があった。
 登っていくにつれ、振り返ると中央道、圏央道の分岐道がよく見えるようになった。 一旦階段は終わるがふたたび長い段が見える。

 階段を登りながら振り返ると、高速道路を横断している生き物が見えた。 一瞬の出来事だったがネコ? いや猿のようだ。 カメラは間に合わなかった。
 摺差の里に食べ物を探しに行き、山へ戻る途中なのだろうか。
 高速道の下の小さなトンネルは彼らのためにあるのだろう。 でも回り道するより横断した方が早い。  

富士山の雲も取れて・・・
 先週登った入口に来た。
 木々が生い茂った薄暗い道を登りはじめる。 10分もすると見覚えがある山桜の大木に着いた。
 急斜面を登りきると駒木野からの道とあわせる、背中は汗が滲んでいる。 11時30分。 急に空腹を覚える。
 立ち食いで昼を済ませる。

 人心地ついて富士見台へ向かう。
小さな突起をふたつ越え、さらに登ったところが富士見台。
 中年のご婦人が木の陰に腰を下ろして食事中、やがて北の方から3人連れの中(?)高年が・・・。
 先週は富士は見えなかった、今日は富士山の頭に雲がかかっているがいい眺めだ。
 中年のご婦人は弁当をこしらえてはここへ来て富士見をしていると言う。 しばらくお話して出かける間際に遠望すると雲は取れていた。

圏央道を望む・・・
 今日の天気予報は曇り、それに出発も遅かった。 北高尾か八王子城山へ向かうか迷っていた。 
 先ほどのご婦人はあちらの方は晴れてきますよと言っていたが、ふんぎりがつかないまま足を運びはじめた。
 あたりの雰囲気が先週と違うなと思いつつ、突起に登るとクヌギの木だろうか、「杉沢の頭」と標識がくくり付けてある。 「あっ、どこで道を間違えた?」 
 今登ってきたアップダウンを引き返す気になれず、前に進むしかないと思った。 地図を取り出し予定を考える。 狐塚峠から小下沢に下るか、もう少し先の黒ドッケから夕焼けの里へ下ろう。

 狐塚峠からの下りは伐採作業中で立ち入り禁止になっていた。 尾根を進み杉の丸に13時50分着。
 圏央道が走る恩方あたりの眺めがすばらしい。
次の黒ドッケから陣馬街道に下る。 意外と長い道のり、そしてバスは1時間に1本・・・。


その2 
 14日、町内ご近所さんの4人と八王子城跡へ歩いた。 私たちの住まいは市内の東の外れ、八王子城跡は西のはずれ 、なかなか出かけていくことはないようだ。
  ヒマで物好きな私はたびたび訪れている。そこで提案しこの日の実現となった。
 12日までの数日間、関東地方は日差しがなく寒い日が続いた。 14日は数日前の天気予報でも晴れて暖かくなると予報されていたが、珍しくピッタリ的中した。
 Iさん宅前で奥さん曰く「日頃の行いがいいから・・・」
 Iさん夫妻、Hさん、N夫人、それに私、モノレールから京王線に乗り換えると車内は、中高年のハイカーの姿が目立つ。
 「平日はJJBBが多く、休日になると子供連れが多いのですよ」 高尾駅のホームに着くとJRから乗り換えて高尾山へ向かう中高年ハイカーが列をなしている。

城跡入り口あたり・・・
 高尾駅北口(JR)を出て甲州街道に面したコンビニFMに寄ってお飲み物を仕入れる。
 この店にも電子マネーの端末が置いてあり、SUICA、PASMOが使える。ICOCAも使用可と書かれていた、この高尾駅で使う人がいるのだろうか、このコンビニチェーンは共通なのだろう。

 甲州街道のいちょう並木は黄葉が進んでいる。  廿里町の森林科学園近く高尾街道では、十月桜がまだ開花している。 前回見たのが10月末だった、寒さに強いのかもともと開花期間が長いのか。 
 街道の並木ケヤキもすでに枯れ始めているようだ。

城跡・大手道を・・・
 管理棟でひと休み、城山川のほとりの遊歩道に降りたつ、杉木立がうっそうとして日陰に入ると、高尾駅から歩いて温まった体も寒さすら感じる。 
 大手門跡への道筋には中央に杉の葉が敷き詰められている。 Iさん「よく手入れが行き届いている」と感心している。 日が当たらない斜面は苔むして独特の風情がある。
 大手門があったという跡を過ぎ大手道が続く、ここにも杉の葉が道の中央に並べられている。
 道は斜面を切り開いてつくられたようだ。 400年前はもっと狭かったのだろうか。
 右の谷側にはマムシに注意の標識、かまれた場合は連絡を・・・と電話番号、さらに血清云々、マジマムシがいると思った。
Iさん「今の時期、もう土の中だろう」

城跡・虎口近くで
 「山はマムシも怖いが、熊も・・・」と私。  
先ほどの管理棟には「熊が出没・・・、鈴などを鳴らして山へ登って」と張り紙があった。 
ここにも熊が出るのだろうか、これからの冬眠に備えたっぷり食べる、里にも下りてくるのかもしれない。 

 曳き橋を渡り、虎口への高い石段を登る。
 御主殿跡!日差しを避けこもれびの一角に敷物を敷いて昼の宴。 400年前も北条氏、家臣たちも同じようにつかの間の宴を楽しんだに違いない。
 御主殿の滝はかなり水量が少なくなっていた。 枯れやすい時期なのだろうか。

この次は・・・
 氏照と家臣の墓所、鎌倉時代からの八幡神社はパスした。
 「今年は、これで終わりだね!」 
 「来年も、観梅、観桜、観緑・・・」  「よろしく・・・。近くのどこか、目新しいところを探さなくちゃ」


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