オーキング
03. 12. 12
ウォーキング (in土方歳三のふるさと)

宝泉寺の境内

1.はじめに

  新しく多摩モノレールと京王電鉄が共催した「新撰組ふるさとウオーク」の3回シリーズの最終回である。11月1日に始まりもうおわりとなった。今日も場所場所に立って誘導している「案内人」に感謝の気持ちで「ご苦労様」と声を掛けながら歩いた。

附記
新撰組、新選組と「せん」の文字が二種類使われている。このウオークのパンフには「新選組」。最近読んだ「江戸幕末大不況の謎」の中では「新撰組」。同書には新撰組の名前の由来として「浪士隊の京都残留組が身分を獲得するため新しく選ばれたと言う意味で命名された」旨が記載されている。
このホームページでは日本語変換が一発でできるから「新撰組」を使っている。


● 実施日 : 2003.12. 6(土)

● コース : 多摩モノレール・甲州街道駅→仲田親水路→八坂神社→宝泉寺→日野博物館→日野中央公園→土方歳三資料館→石田寺→高幡不動尊→高幡不動駅(約9km)


2.ひとこと

石田寺にある歳三の墓。
以前モノレール・甲州街道駅から我が家まで歩いたことがあったので、スタートの同駅まで歩いていこうかと考えたが、トータル20km近くになりそう。
今夜は町内会の有志による忘年会があり幹事役だ、ばてて役立たずになっても困る。少しセーブしながら歩こうと最寄より一つ先の「中央大学・明星大学」駅からモノレールに乗車した。
「高幡不動」駅は京王線からの乗り換え駅であり「甲州街道」駅はふたつ先である。その高幡不動駅からリュックを背負った中高年の人々がどっと乗ってきた。一目見てこのウオーキングに参加する人たちだとわかる。
甲州街道駅に到着するとぞろぞろと降り立った。

民家の間の細い道を通り抜け甲州街道(国道20号線)に出て日野橋南詰を左折し多摩川堤防上の歩道を西へ。
地図を見ると日野・立川の市境は多摩川の北岸側である。橋の名前に日野がついてもおかしくはない。少し上流のモノレールも走る道路橋は「立日橋」、下流には「石田大橋」、「府中四谷橋」、「関戸橋」、「是政橋」。橋の名称はどうやって決めるのだろうか。などと考えながらそぞろ歩きのウオーカーを追い抜いていく。
仲田親水路、スポーツ公園の脇を通り案内どおりに甲州街道にでたり、細かい道を出入りし大昌寺、八坂神社、宝泉寺では境内に入ってみる。日野市のJR中央線沿線には余り来たことがない。
「新撰組は”誠”だあっ」
ここは昔から甲州道中の日野宿で賑わっていたという。明治はじめ頃の地図を見ると「日野駅」となっていた。「宿」と「駅」の違いがあるのかもしれない。

ウオーキングは中央自動車道を越え新興の住宅街を通り、日野市役所、市民会館、中央公園のあたりに来た。市役所、市民会館とも立派な建物である。今はどうか知らないが、日野市も工業団地があり企業からの税も多く市財政も豊かだった(?)であろう。

やがて段丘を下ると景色は一変し、農村風景のようにのどかで新しい住宅がぽつぽつと建っている。
鯉が泳いでいる用水路もあった。若い女性のウオーカーが悲鳴ともつかぬ声を上げ怪訝そうに覗き込んでいた。
このような風景をはじめてみるのであろうか。

淺川沿いの堤防上の単調な道を川に沿って下り、土方歳三資料館の前を通る。多くの人は入館しているようであるが、またの機会にしよう。
次はお墓がある石田寺をめざす。ここのところは私もよく歩いている場所である。
石田寺の境内にある土方歳三の墓石には多くの花束が手向けてある。墓石はかなり新しく最近立てられたようにも思える。次のように記されていた。
俗名:土方歳三義豊
明治二年五月十一日箱館一本水関門に於いて戦死
享年三十五歳
石田寺を出ると、長女が通学した日野高校が見える。写真を撮ってメールで送った。新井橋という淺川にかかる橋を渡りやがて「向島用水親水路」のそばを通り、遠回りだが高幡不動尊の前から駅に向かいゴールする。

三回シリーズのウオーキングも終わった。写真のような「新撰組てぬぐい」が完歩賞だ。謝々!!。
ここから家まで約3.5kmもうひと頑張りだ。


ルートマップの裏面に記載されている史跡ガイドから転記しよう。

宝泉寺
鳥羽伏見の戦いで戦死した新撰組六番隊隊長の井上源三郎はこの近くで生まれ育った。ここ宝泉寺には、源三郎や甥で隊士でもあった井上泰助の墓がある。本堂近くの駐車場脇には源三郎の碑が建立されている。

土方歳三資料館
京に上る前に書き留めた豊玉発句集や愛刀・和泉守兼定(文化財指定)など、土方歳三の幼少からの人となりを感じることができる数々の資料等が展示されている。
資料室入り口の梁は歳三の生家から移築したもので風呂上りにぶつかり稽古に使い体を鍛えたものだそうだ。
歳三は”豊玉”という俳号を持ち俳句も嗜んでいたという。


高幡不動尊
土方歳三生家の菩提寺であり、大日堂には歳三の位牌が安置されている。境内には近藤勇・土方歳三をたたえる「殉節両雄の碑」や「土方歳三の像」がある。像は高さ2.4m(台座を含めると4.3m)。大たぶさの髪に鉄入りの鉢巻をしめ、家紋入りの胴にだんだら羽織を身にまとっている。
高幡不動尊についてはウオーキング・トレーニングコース3も参照いただければ幸いです。



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