ウオーキング
04. 6. 11
ウオーキング(in [α and β] U)
今春から、鉄道会社が主催するウオーキングに月2回のペースで参加している。
ひとつは最寄の京王電鉄が主催するもの、
もう一つは私鉄5社のリレーウオークといい、京急→東急→京王→西武→小田急と毎月二社間にまたがって歩くもの。
この2回のウオーキングについて「ウオーキング(in α and β)」として紹介している。
いずれも
10kmくらいの距離である。いつも感心することだが、あるく方向を矢印で示した紙が貼り付けてあることだ。事前のコース設定と後片付けをやっていることである。
ご苦労様!
新たな道を歩くことは距離感がつかめず疲れやすいが、新しい発見が出来る喜びもある。
βの方で「ニケ領用水」についてより細かな情報を得られた。
α:京王沿線ウオーキング「新撰組隊士のふるさと・三鷹市大沢と新撰組局長近藤勇」
深大寺の門前
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日時:5月15日(土)9時30分〜
調布駅→布多天神→神代水生植物園→深大寺→長久寺→都立野川公園→龍源寺→近藤勇生家跡→近藤道場・撥雲館→京王多摩川駅
今回もテーマは新撰組隊士のふるさとで、近藤勇の生家跡などがコースに含まれ、距離は約12km。このルートは初めてだ。
まず調布駅の北に位置する布多天神を訪ねる。
布多天神には御神牛という像がある。菅原道真は生まれが(642年)乙丑6月25日、丑の刻に生まれたそうで牛を大切にしたそうだ。そういえば谷保天神にも牛の像がありピカピカに輝いていた。
布多天神の手前、右手に大正寺というお寺があり、釈迦の横臥像がある。
ウオーキングのコースは北に進路をとり、三鷹通りから神代水生植物園を目指す。ここは神代植物園の分園のようである。
すぐ北方に深大寺があり門前には参詣の人だかりで賑わっている。三年前くらいまえ、まだ歩くことも出来、痴呆も進んでいない母を連れてきたことがある。
深大寺の境内を一回りした後、霊園の脇を通り武蔵境通りから天文台通りに出て北上を続ける。
長久寺というお寺で一休み、ここで「鷹場標石」というものにお目にかかった。
三鷹市教育委員会の説明には、
江戸時代、周辺の村々はすべて幕府の鷹場に指定され三鷹の北西部井口、大沢各新田は尾張徳川家の鷹場として定められ、北多摩から埼玉南部まで及んでいた。
鷹場の区域を示す石杭が1770年ごろ建てられ、3基が現存する。
東八道路から人見街道を経て龍源寺というお寺にやってきた。ここには近藤勇の墓所があり、近くに生家跡があり産湯を使ったという井戸が残されている。
この日は、別のウオーキング・グループも歩いており街道の歩道はリュックを背負った年配の方がいっぱいだ。私はお寺は遠慮して、道向こうの撥雲館という道場の近くに行ってみる。
ここは一般に公開していないそうで、説明板によれば、近藤勇の実父は学問や武術を指導するために敷地内に道場を持っていた。近藤勇の一人娘の婿となった勇五郎は明治9年、道場を作り山岡鉄舟が命名した。昭和50年代まで稽古に使われていたそうだ。
ウオーキングは人見街道をもと来た方向に戻り、水車通りという道に右折し調布飛行場の側を通ってひたすら京王多摩川駅に向かって歩く。
調布飛行場には離島向けのセスナ機が十数台はあろうか駐機していた。
β:私鉄5社リレーウオーク「東急宮崎台→京王多摩川」
涼しげなニケ領用水
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日時:5月22日(土)10時30分〜
東急宮崎台駅→東高根森林公園→等覚院→五所塚第一公園→長尾神社→妙楽寺→緑化センター→ニヶ領せせらぎ館→映画発祥の地→京王多摩川駅
東急宮崎台駅はN研修センターの最寄り駅であり、何回か訪れたことがあるが、最後はニ十年くらい前だったろうか。ここから宿河原の多摩川まで、住宅街などを通るルートは初めてである。
最初の休息地「東高根森林公園」は出発しておよそ3kmくらい、東名高速道路の東側に位置する。自然に近い形の樹林、古代植物園、湿生植物園が
あるそうだ。
古代植物園というところを見てみたいと思ったがかなり奥まったところのようで諦め、用を足し先を急いだ。
近くには神木という町名があり「しぼく」と読むことを知った。
東名高速をくぐり少し歩くと、神木山等覚院長徳寺という天台宗のお寺がある。ツツジの名所だそうでツツジ寺とも呼ばれているそうである。丘を登り長尾という住宅街をくだりはじめると長尾神社、妙楽寺という神社仏閣。妙楽寺のアジサイがきれいだった。やがて府中街道の側の用水を渡る。この用水は中野島取水口から取り入れた二ヶ領用水らしい。
日差しが強い多摩川の堤を歩く
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東名高速沿いにやや歩くと宿河原取水口からの
二ヶ領用水に出た。この用水は写真のように周囲に木々があり、なんとも涼しい。川崎緑化センターが近くにあり、まさにオアシスである。ここはJR南武線の宿河原駅からそんなに遠くない距離である。南武線はよく利用していたがそのような施設があるとは知らなかった。
五ヶ村堀という水路が、二ヶ領用水と立体交差しているところがある。この二ヶ領用水は1611年に完成し、川崎、稲毛のふたつの領地は米の収穫量が飛躍的に伸びたそうだ。
ウオーキングは、その宿河原駅の近くを多摩川に向かい、堤防のサイクリング道を歩く。この日はかなり日差しが強くたびたび水分補給が必要だ。二ヶ領用水の宿河原取水口の近くを通り多摩川水道橋をわたって東京・狛江市に入る。
多摩川左岸の単調なサイクリングロードのウオーキングは、かなり我慢を強要される。堤防上の道路から降りて木々の陰をもとめて歩く。
やがて桜堤通に面する日活撮影所のまえで一休み。
さらに行くと角川大映撮影所、映画発祥の地という碑が建っていた。碑には「映画産業は水と緑と澄んだ空気が必要条件、昭和8年この地にスタジオが完成、昭和30年前後には東洋のハリウッドといわれた」と記されていた。