メインイベントなのだ
本日は、旅のメインイベント
「はての浜ツアー」 である。
久米島を訪れた人は、一度は行ったことがあるはずだ。
「きれいな浜ベスト○○!」
という記事には、必ずといっていいほど登場する。
ミーハーな場所なのだ。
もし、これから久米島への旅を考えていて、
はての浜を満喫したいのであれば、
旅行の計画段階から 潮の干満を注意しておいたほうがいい。
遠浅の海は、干潮時と満潮時でシュノーケリングポイントが、かなり変わる。
このツアーもそれにあわせて 出発時間が違う(ようだ)
ただ、この干満を気にすると言うのは、
南の島に限らず海で遊ぶときには、必須事項だけどね・・・
足元、目元も注意なのだ
昔、竹富島のコンドイビーチという浜で泳ごうとしたときのこと、
(干潮時だったらしく)
30分近く海に向かって歩きつづけたのだが、
水深がひざより深くなることは無く、泳ぐのをあきらめた事を思い出した。
しかも、10代のあの頃は、「珊瑚礁=足を切る」 ということも知らず、
素足で海に向かい、途中で痛くて耐え切れなくなり
一度、浜に戻ってサンダルを履いた上で、再度30分の行進をしたのであった。
今では、その経験(?)を生かし、ウォーターシューズで武装している。
そのおかげで、船の乗り降りも(サンダルより)楽だし
(一応)そのまま泳ぐことも出来る。
また、(目が悪いので)度付きゴーグルは欠かせない。
きれいな海を眺めに来たのに、海の中が見えないのは、
悔しいのを通り越して、悲しくなってくるのだ。
しゅっぱ〜ぁつ なのだ
話を元に戻そう。
舞台はすでに、桟橋なのだ。
桟橋から船に乗り込む、
船というより舟かな。
グラスボートというやつで、
舟の底がガラス張りになっていて、
船内に居ながら海の底が見れるという、お気楽海底散策船なのだ。
ただこれは、仮の姿。
というより、以前グラスボートとして使われていて、
古くなったので、現役を退き、
今では、はての浜への移動船に使われているだけ。(だと思う)
ガラス張りでなくても、どうでもいいのだ。
昔甲子園で活躍した、高校球児が中年サラリーマンになり、
今では、地元の草野球チームでエースとして活躍している姿とダブってしまうのは、私だけか
そう、この船はなんだか、悲哀を漂わせているのだ。
老体に鞭打ち 「どばどばぶお〜」 というエンジン音を響かせながら
はての浜へ出発していく
係りの人のアナウンスが流れる・・
「手すりに寄りかからないでください」
「古いので壊れます」
「おいおい!」
とうちゃ〜く なのだ
波で、船体が傾くと、微妙にきしみながら
船室から外に出る、階段が床から浮いたりする。
「さっきのアナウンスは、はったりではなく、まじであぶなそうだな・・・」
と、元々そこに手すりがあったと思わせる
線状の日焼けしていない部分を見ながら つぶやく。
「はての浜」
このネーミングにぴったりの移動手段であった。
中国人の不法入国者のニュースを思い出しながら、
お互いに船内に居る者同士で顔を見合わせていた
か、どうかは、知らない。
30分ちょっと揺られていると、見えてきました。 真っ白な砂浜。
今度は、「15少年漂流記」のような気分になってきた。
今日は、ここで4時間ほど 「ぶらぶら」 するのである。
写真は、こちら
刺夏
「熱い!」
暑いを通り越して、熱い。
太陽光線が、肌を刺すように痛い。
早速、海へ!
正直言ってもう少し魚影が濃いと思っていた。
時期的なものかもしれないが、
トロピカルな熱帯魚が、体の周りにまとわりついてしょうがない。
という状態ではない。
「じ〜」 っと見ていると、
「ちらっ」
「いや恥ずかしい・・」
「すぅ」
と居なくなってしまう。
少しさびしい状態であった。
それでも
「あっ! いた〜!」
「ここにも!」
「こんな、デカイのが〜!」
と騒いでいると、あっという間に午前の部終了。
もちろん、シチュエーションは最高!
ただ、少し熱帯魚も見たいなと思っている方、そういう点では期待はずれかも知れない。
写真は、こちら
腹に入れるのだ
昼飯を食べる。
この 「はての浜ツアー」 は、弁当と冷えたお茶付きであった。
疲れているせいか、うまかった。
この弁当を見ていると、パラオのジャングルトレッキングツアーで
食べたやつを思い出す。 (⇒ パラオ ジャングルトレッキングは、こちら)
パラオの料理店は、日本人経営の店が多い。
その時の弁当も 「富士レストラン」 という 「べた」 な日本名の料理店のものであった。
息子の残飯も平らげ、満腹満足であった。
お茶も きっちり冷えていて、さすがサービス満点の日本なのであった。
入れたら
次に、出したくなるのが、世の常。
このはての浜は、無人島(?)である。
建物といえば、海の家より2ランクくらい下の、
柱と屋根があるだけ(壁はない)の、ほったて小屋(?)があるのみである。
それと、トイレ!
が、ポツンと離れて立っている。
砂浜のど真ん中に 「ポツン」 とあるそのトイレに向かうには、
(女性には)勇気がいる。
「そちら方向に歩いていく=トイレ」 なのだ。
写真は、こちら
ワイルド&シンプル
息子と二人して、出すものを出しに行く。
トイレは、大きさとしては公衆トイレの個室 1室分。
4辺をベニヤ板で覆われた その中にあるのは・・・
ドラム缶。
輪切りにされ、砂浜に埋められたドラム缶
と、そのドラム缶に渡された2本の足置き用の木
鍵は、あるはずもなく。
一応、内側からヒモが、かけられるようになっている。
ヒモを壁から出た釘に ひっかける。
が、少し長さに余裕があるためどうしても 「少し開いてしまう」
これまた、壁に打ち付けられた針金で固定されている、
トイレットペーパーを使用するが、
現品限り!
「本日は、これまでよ!」 と、その時点で気づいたら、
その離れた個室からは、誰にも助けを呼ぶことはできまい。
なかなかワイルドなのだ、さすが 「はての浜」 なのだ。
CM通り どこでもつながるのだ
よし! 腹もこなれたし、午後の部スタートなのだ。
と、
「ピロパラピリ」
電子音に振り向くと、後ろで 「ケイタイ」 でしゃべる係員の姿が・・・
「はて」 でもケイタイは、つながるのだ。
防水ケースに入った 「ケイタイ」 を首からぶら下げている
水着姿のおねーちゃんは、ガングロ(古い?)ではなく、
(本当の日焼けで)ゼンクロであった。
昼からもひとしきり泳ぎ、
心地よい疲れとともに 「はて」 を後にした。
ホテルにつくと、海水落しを兼ねて プールでひと泳ぎ。
あ〜腹減った!
本日は、そとめし なのだ
今夜の食事は、外へ繰り出そう!
ホテルから5分ちょい歩くと、今日の目的地 「亀吉」 に到着。
さっそく、 「生!2つ!」
キンキンに冷えたジョッキに入った、これまた冷えたビール。
「ぷは〜っ」
「うまい!」
と、うなる両親をほっておいて、息子はもくもくと 卵巻きを食べている。
卵巻きといっても、カッパ巻きのように、
卵をご飯、のりで包んだ卵巻きである。
「山羊の刺身!」
「えだまめ!」
「地鶏のから揚げ!」
「生おかわり!2つ!」
「島豆腐のサラダ!」
「生もうひとつ!」
「それと、もずくのかき揚げ!」
山羊刺し
ここで本日は、胃袋が力尽きた・・・
わが家は小食家族なのだ。
どれも、一皿一皿の量が多く、もずくのから揚げなんて
カリカリのやつを想像していたら、
フリッターのような もっちりどっしりした塊が 5つも皿の上にデン!
と載っている。
これで、メーターを振り切ってしまった。
もうだめ・・・満腹・・・
さて、みなさんも気になる、山羊の刺身だが、
鴨肉のような形をしていた。
色は、鴨と鶏の中間のような色というか、
馬刺を少しおとなしい色にしたというか、
あまり派手でない赤っぽい色をしている。
そして、軟骨だろうか?
そのスライスされた ポテトチップス大の赤い肉を 取り巻く白い物体は、
鴨肉とは異なり、コリコリとした歯ざわりがある。
非常にさっぱりとした肉で、臭みも少ない。
一度ご賞味あれ!
店を出ると、やっと日が落ちていたが、
昼間の熱気が、ねっとりとまとわりついてきた。
あつい あつい
2次会
ホテルまで歩いて帰ると、もう少し、飲めそうな気がしてきた。
売店で泡盛カクテルなるものを購入。
シークワーサーとグアバのカクテルであった。
いまいちであった。
やっぱり泡盛は、普通にロックか水割りで飲むべきであった。
少し飲んで、冷蔵庫に戻す。
その代わり、部屋から出て、自販機でビールをget!
口直しなのだ。
売店で 泡盛カクテルと一緒に購入したつまみ 「ミミスター」 は、うまい!
ミミスターとは、ミミガー(豚の耳ですね)を
ジャーキーにしたようなもので、ピリ辛ぐあいがビールにぴったり!
満腹のおなかにも負担をかけない、つまみの王道を行く一品であります。
「ビールおかわり!」
「いや今日は、これくらいにしておこう」
ということで、今日の宴会は お開きとなりました。
(つづく・・・)
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