Zzzzz ・・ ・・
Zzzzzz・・・・
Zzzzzz・・・・
「ジリリリィリィリリー!!!!!!!」
「ウゥ−−−−−−−!!!!」
「発○♯p☆△◆qA緊&態! !!!
sk即!! ♯▼!! ◆○%hg事コch生!!!」
けたたましい、サイレンの音と
スピーカーから流れる、大音量の案内放送
すっかり寝入っていたおいらたちも
これには、飛び起きた。
「うわっ! 非常ベルだ!」
中国語(?)
スピーカからの音は割れ、何がなんだか分からない。
開業したての性(サガ)か
日常業務は、ニコやかに こなしていたクルーたちであったが
緊急事態には、対応できなかったようだ。
普通であれば、「ただいま・・・です。おちついて行動してください」
などと、冷静にアナウンスすべきところを
(どうやら)
「大変だ!!非常事態だ! ○☆#♭дбё▼緊◆」
なんてやった感じだ
(言葉が分からないおいらたちにも
緊迫度は、伝わってきた。)
日本人魂
が、悲しいかな、言葉が分からなくて
飛び出して良いのか分からない。
どこまで緊急度が高いのだろう・・・
パジャマ姿で飛び出していく程のものなんだろうか???
こんなときは、日本人魂を発揮(?)し
みんなは、どうしているんだろう?
と、玄関の覗き窓から外(廊下)の様子を見る。
よく見えない・・・ (汗)
なんてオロオロしているうちに
サイレンが止まった。
ようやく意を決し、部屋の外に出てみると
真っ先に逃げた人たちが、ゾロゾロと部屋に戻ってくるところであった。
その様子を見て、とりあえず何事もなかったらしい
と、ホッとするとともに
何事かおきていたら、逃げ遅れていたなぁと反省すること しきりであった。
外廊から空を見上げると
すでに真夜中の漆黒とは 明らかに違う、夜明けが近いことを思わせる
ムラサキ色と白い雲のコントラストになっていた。
今日も暑くしてやるぜ!
と、出番を待っている太陽の気合を感じさせる空の色である。
ここは、、常夏パラオなのであった。
眠い
到着した初日の寝不足感と 同じような体のだるさを感じながら、
体を起こす。
くそ〜、体調が万全じゃないのに、あの事件の性で寝不足なのであった。
(ダミ声おやじといい、非常ベルといい音難(?)の旅なのだ。)
が、 そんなことは、言ってられない。
本日は、シーカヤックに挑戦なのだ。
本当は、私一艇、妻&息子で一艇 の 合計2艇の予定であったが、
参加者多数のため、3人で一艇に、と お願いされた。
初挑戦で、妻&息子も不安げだったこともあり、
快諾したのだが、 いざ乗ってみると・・・
狭い
「狭い・・・」
身長180cmの私がいるのを忘れていた。
妻が先頭で、私が後方でパドルを握る。
その間の、隙間に息子がもぐりこむ。
そのおかげで、私の足が伸ばせない。
足は、3つ折りにできるわけもなく、2つ折りにしたまま持て余す。
着座位置を変えるのも難儀な状態であった。
しかも、櫂(パドル)は二人分しかないため
真ん中の息子は、やることも無く、かなり暇を持て余していた。
最初のうちは、カメラを構えてあちこち写していたが
それも長くは、もたない。
退屈
ツアーガイドの話では、
数箇所のポイントを天候などによって使い分けている、との事。
次回参加しても 同じ場所に行けるとは 限らないらしい。
そして、どのポイントも入り江の奥のベタナギの場所なので、
波も無く、家族連れでも安心 とのこと。
飽きてきた子供たちを見つけ
ドリアン助川似のツアーガイドが、話しかけてくる。
パラオの動植物について、クイズ形式で質問してくる。
会話が弾む。さすがだね〜
しかし、台風の影響が残っているのか、天気がすぐれない。
そのため、海の色もぱっとしない。
ただ、日ざらしの体にとって、このうす曇の天気はありがたかった。
(南の島の太陽を なめちゃあいけない)
このシーカヤックのオプション品(?)として
傘帽子が借りれた。
昔話に出てくる、農民が着用していそうな麦わら帽子を
ちょっと いまどき(?)に カラフルにしたような デザインである。
これを着用すると ちょっと人には見せられぬ 微妙な趣(おもむき)となった、
さながら、投網を打っているメコン川の漁民のような風貌なのである。
しかし、この傘帽子のおかげで かなり広い範囲を 日陰にすることができる。
優れものなのだ。
しまった
ミズスマシのように静かに水面に浮かんでいると、
いろんな鳥に出会うことができる。
バードウォッチングの趣味は 無いが、
なかなか こういうのもいいねぇ。
近くにいた鳥を撮ろうと、シャッターを押す。
「ピカッ!!」
しまった!
オートにしていたら、勝手にフラッシュが焚かれてしまった。
案の定、鳥は飛び立ってしまった。
ザンネン!(古)
鳥を眺めていた、周りの皆さんごめんなさい。
息子は、物足りなさそうであったが
これにて、シーカヤックは おしまい。 である。
ボートに戻る。
言い忘れていたが、この入り江までは、モータボートで来ているのだ。
ボートの甲板?脇には、6隻のシーカヤックが積み込まれる。
軽々と積み上げてゆくスタッフ、さすがなのだ。
これで
シーカヤックは、終了したが
本日の予定は、これで終わりではない。
まずは、昼飯!!
ボートを陸に着ける(俺が着けた訳じゃないけど・・・)
そこで、弁当が配られる。
ドラゴン亭手製弁当だ!
昨日のアルミホイルに包まれていた、巨大ホットドックとは異なり
日本の正統派お弁当!と言う感じのホッとするやさしい味であった。
(海外に来てこれでいいのか!という気もするが・・・)
また、プラスチック製の弁当箱はリサイクルされるとの事
環境にもやさしい弁当なのだ。
せっかく陸上に上がったのだから、ジャングル探検を・・・
(というより、ここに来るために陸上に上がり
ついでに弁当を食っているのだと思うが・・・)
と言うことで、その奥地に進む。
こんな小さな島にまで・・・
と思うほど、戦争の爪あとはすごく、旧日本軍の大砲や
砲弾!が落ちているのだ。
そもそも この歩いている道も それら戦争物資を運ぶ為に 切り開いた道との事。
長さ50cm弱はあろうかという砲弾(不発弾?)の上に
乗り、
バランスをとる無邪気な子供たち。
「わ〜い!たまのり!!!」
かなりのブラックジョークである。
大人はみな苦笑い。
神々しく
しかし、その先にあったガジュマルの木は
そんな、俗世間の残骸を消し去ってしまうほど、神秘的であった。
幹というのか、その根元周りは大人が4〜5人で両手を拡げて
やっと取り囲めるぐらいの大きさ。
上を見上げると、その先がどうなっているのかも 分からないぐらいの高さまで 伸びている。
その威容に圧倒されるように、上を見上げ じっと眺める。
まるで、生きているようだ
(生きているんだけどね。)
なんだか、意思を持って我々を出迎えてくれているような
圧倒的な雰囲気に呑まれる。
・・・ ・・・
ようやく我に返ると、来た道を帰る。
「自然信仰」 日本人に息づくこの感覚、分かるような気がするなぁ・・・
こんどこそ
これで、本日の予定は終わり
でもない。
さらにシュノーケリングがあるのだ
(盛りだくさんのツアーなのだ)
しかし、台風の影響がまだ残るのか、とうとう天気が崩れ、
雨がパラついてきた。
潜るとすぐに寒気が
(風邪が治っていないのだ・・・)
次第に雨が強くなる。
隣に泳いでいる息子を見ると、真っ青な顔を水面に浮かべていた。
唇も紫色に染まっていた。
「あがるか?」
コクリ
船上に戻っても、息子の体の震えが止まらない。
正直水中の景色は、今までパラオで見たなかで
最悪であった。
台風の影響が残っているのか、透明度は極端に落ち、濁っている、
そしてこの雨のせいで、太陽の光もないので薄暗い。
やっと、水中に潜ることができることになった息子に
あの、すてきなパラオの海を見せてあげようと
今回 再びやってきたのに・・・・
本当に残念なのだ。
みんな
寒さでダウンしていたのは、我々だけではなかった。
残りのもう一箇所のシュノーケルポイントは、参加者の総意により
キャンセルと相成りました。
不完全燃焼なのだ
何度も 同じ場所に来ることの 少ない おいらたち、
これでパラオは最後にしようと思っていたが、いやいや ”リベンジ” が必要かも
ホテルに戻っても雨がひどい
夕食に外出するか悩むが、
勝手知ったる 「どらごん亭」 へ
バスを降りる。
商売上手だと思う。入り口に傘を持った案内人がいて 傘を差してくれる。
すばらしい!
その差し出された傘に入る。
雨にぬれず、バスから店内に移動できるのだ。
日本人的発想だね。
陸上では
さっそく、ビール!!
今日もレッドルースターである。
そして、今日も 「カンクン炒め」
すっかりカンクンファンである。
「タロイモのコロッケ」、「ロックアイランドフィッシュのからから揚げ」
「パパイヤのタイ風から〜いサラダ」 などなども注文
ロックアイランドフィッシュのからから揚げには、
パンのクルトンがまぶされているのだが
ちょっと量多すぎであった (油がちとくどい)
パパイヤのタイ風から〜いサラダは、
ピリ辛の大根サラダみたいな味でした。
パパイヤは、沖縄に行くとよく出てくる、
あのパパイヤ漬けに使われる青いパパイヤです。
復活なのだ
調子が出てきた! ビール!
「キュウリのぬか漬けとパパイヤの曙漬け」も!
(こうやって頼んで、いつもはまるんだけど・・・こりないやつら)
と、頼んだはずが
「たたきキュウリの梅かつお添え」 が登場した
日本語がたどたどしい従業員だったので
英語で確認をしたはずが通じず
(おいらたちの英語は、もっとたどたどしいのだ)
生ビール3杯にて、本日は終了!
このキュウリ、熟しすぎて種がぶつぶつの巨大なきゅうりなのだ。
ちっちゃなヘチマなみの大きさである。
この量の多さにダウン。
(やっぱり ハマった・・・ )
苦しいが デザートを 抜くわけにはいかない、
ササップシャーベット、ササップ(生フルーツ)に挑戦!
昨年、宮古島でササップのジュースを飲んでから気になっていたのだ。
うまかった
シャーベットは爽快、生ササップはパインのような筋があり食べにくいが
濃厚で桃とパイナップルの中間のような味(レイシのような味わいもあり)
やっと、風邪気味の体から体調が戻ってきた
(と言ってもあと一日なんだけどね・・・)
こら〜! かえせ〜!
気持ちよくホテルの部屋に戻ってくると
「ない、無い。 なーーーい!!」
冷蔵庫にしまっておいた バドワイザー2本が 無くなっている。
街のスーパーで前日、安ビールを見つけ
冷蔵庫に忍ばせておいたのだ。
くそーー!
昔、九州は阿蘇で牛乳と取られて以来の、被害。
しかも、今回はルームサービスの掃除の一環(?)として
悪気の無い撤去である。(多分)
しかも、間抜けなのが
今日に限って、ベットメイキングのチップを置いてきたのだ。
パラオは、ほとんどチップのいらない国なのだが
最近は、欧米化しているらしく チップを置くケースが増えているらしい。
(サービス料も払っているんだから、こんな面倒なことやめればいいのに)
そう、今日に限ってチップを置いたら
お礼にビールを取られた!(しかも2缶)
なんとも間抜けな話である。
本当は、冷蔵庫に私物を入れてはいけないのかも知れない
が、今まで撤去されずに今日に限ってというのが
なんとも癪に障る。
フロントに行ってもいいが
【英語】に尻込みしてしまう、そして初日の昼食の件もあるし
それとでちゃらと言うことにしておこう。
ビールも無く、本日はここまで・・・
(つづく・・・)
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