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ウラウラぁ!チュコック
(06/07/24〜06/07/28)
ライン
初めての中国
初めての九寨溝(きゅうさいこう)、神秘的なのだ。

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リストマーク  今回の・・・

出発前の事である。
今回の旅行記のタイトル、どうすっべかな・・・


「九寨溝(きゅさいこう)は、最高!」
「ク〜ッ!サイコ〜!」

・・・(寒)

い ま い ち ・・・
なんかいいタイトル無いかなぁ・・・


結局、いい案浮かばず、旅に出発!
(そりゃそうだ、行く前にタイトルだけ決まっているのも変だよね。)



リストマーク  ウラウラぁ!

ということで、再び、戻ってきてから考え
今回は、「ウラウラぁ!チュコック」
と相成りました。


ウラウラ〜! と、言っても
「ジャングルくろべえ」では、ない(古!)

え? 知らない?
そんな人は、お父さんお母さんに
聞いてみよう!

 

そんなことは、どうでもよくて
今回は、中国は九寨溝への旅なのだ


リストマーク  説明しよう!
 (「ヤッターマン」風に読んでね。 え? これも分からなければ聞いてみよう!)


説明しよう、
九寨溝は、四川省の奥地 標高3000〜3500mくらいにある景勝地で、
今年、中国人が選ぶ 「行ってみたい観光地 NO.1!」 に輝いたらしい。
(昨年までは、桂林が一位だったとのこと)
ニューウェーブである。

ミーハーな我々としては、ぜひとも制覇しておかなくてはいけない!
と、思ったのではなく、
それは、今を遡ること5〜6年前
某雑誌 「サライ」 に、秘境として写真が紹介されていたのが
ここ九寨溝であった。


その景色を見て、一発でノックアウト!
「行ってみたい!!!!!!」

しかし、相手は秘境。 

飛行機を何度も乗り継ぎ、
最後はバスに揺られること十数時間・・・と書いてあり
これは、家族連れには無理だな(当時、子供は3〜4歳)
と、あきらめていた。

ところが、その後、急激な開発・観光化によって
我々のような、家族連れでも気軽(?)に参加できるような
場所に変貌を遂げていたのだ。



リストマーク  しゅっぱ〜ぁっつ!

前置きが長くなってしまったが、
いよいよ、その九寨溝へ 「しゅっぱ〜つ進行」 なのだ。

今回もお決まりのように、台風が接近してきていた
7月の台風なので、日本の東海地方には近づかず左へ(台湾方面)へ
逸れていく予想進路。

普段は、うれしいコースなのだが、ちょっと待て!
そっちは、おいらたちが今から立ち寄る広州があるではないか
(広州で乗り換えなのだ)
どうなることやら・・・

 

昨年は、空港まで予定より早く着いたので
余裕をかまして、のんびりと家をでる。

ところが本日は、月曜日。
しかも朝の七時。

そうなのだ、通勤ラッシュなのだ。
工場へ向かうトラック、通勤車で産業道路はごった返していた。





「うぐぁ〜」






リストマーク  何とか

何とか、20分遅れで空港へ到着!


ツアーの集合時間は、わしらのようなやつらを考え
ちょっと余裕を見てある。(ほっ)
無事搭乗手続きを済ませると
かろうじて朝食を食べることができた。(本日1食目)


食べ終わると早くもセキュリティチェックのお知らせ。
無駄が無いのだ。


無事出国。


飛行機に乗り、1時間後の11時。
機内食が出た。(本日2食目)
えびすビール、サントリープレミアムモルツ
など、高級ビールが充実していた。
貧乏性のおいらたちは、迷わず 「ビールおかわり!」

4時間乗っていたはずの飛行機
時差の関係で、3時間後の午後1時に中国・広州へ到着。


リストマーク  デカい、少ない

なんとか、無事に中国へ入国し、
現地のガイド 「朱」 さんのお世話になりながら
無事、国内線への搭乗手続きを終えた。

それにしても、どデカい空港だ
ターミナルが中部国際空港の3倍くらいはあるだろうか
その空港施設内の移動に有料の電気自動車が走り回っている。
そのぐらい、移動距離の長い空港内をえっちらおっちらと
ガイドを先頭に歩くツアー参加者の面々。

と、言ってもツアー参加者というのは、
私と妻、息子のわが家族3名のみ。
気軽に参加できるようになった九寨溝だが、
まだまだ参加者はそれほど多くないようだ。
その3名のために、乗換えのためだけのガイドが一人。
(少し、金持ちになった気分なのだ。)

その日本語の達者なガイド、朱さんに見送られて
本日の目的地、成都へ出発!

と、言いたいところだが
出発まで2時間ほど時間があった。
とっととセキュリティチェックを受け、待合室に
入ってしまったのでやることがない。
暇をもてあまし、現地のスナックを購入。(本日2.5食目)
といっても中国版カルビーであったが・・・


リストマーク  多い

それでも暇を持て余し、やることが無いので
ボーっと中国人を観察している。


良く見ていると、ジュースを飲んでいる子供たち、大人たちでさえ
誰も飲んだペットボトルをゴミ箱に捨てないのだ。
そのままイスに置いたまま、立ち去ってゆくではないか。

「!」


日本でも、そういった光景を目にしないわけではないが
こちらでは、基本的に片付けないのが普通って感じなのだ。

あちこちに置き去りにされた、飲みさしの
可口可楽(コカコーラ)、雪碧(スプライト)などの
ペットボトル、紙コップ・・・

小奇麗な空港なだけに目立つんだなぁこれが




リストマーク  さらに・・・

他人事のように見ていた俺が甘かった・・・
成都行きのチャイナエアラインでその洗礼を受けることになる。

やっと搭乗時間になったので機内に乗り込む。


シートにつくと、なんだか落ち着かない
座面が微妙に前傾しているのだ。
お尻がずり落ちそうになる。
立ち上がって、シートを見直すと、座面が剥がれかけ、ずれているのだ。
しかもそのずれたシートの隙間には、ティッシュが挟まっていた。

「捨てて」 あるのだ。


良く見ると、シートの隙間だけではない、頭上の空調のダクトなど
あちこちの隙間にごみが 「捨てて」 あるのだ。



「うへ〜っ」


自分より先に息子が、口を開き
嫌悪感をあらわにする。
JAL、ANAどころか日本の公共交通機関では
ありえない惨状である。

この腰に負担のかかるイスで
この惨状で2時間も拘束されるのか・・・
(別の意味でのハードな旅の予感・・・)


そんな中、たった2時間の旅程に機内食が出た!(本日3食目)
そして、なんとなく出てきたものを食べてしまった。
妻と息子は、とてもこの惨状では、食欲が出なかったようで
手もつけなかった。(ずぶといのは、おいらだけ?)

リストマーク  さらに、さらに・・・

また、スチュワーデス(いまどきは、キャビンアテンダント?)たちも
かわいい顔をして、やるのだ。
言葉が通じない分、すっちーたちの行動を観察していないと
不安だったのだろう。
また、それに加え、我らは一番先頭の座席であった。
すっちーたちの(控え室を含め)行動がよく見えたのだ。

少し、時間は遡るが、離陸の時である。
すっちーたちも指定のシートに座り
シートベルトの警告サインが消えるまで、やることが無くなる。
いわゆる 「待機」 状態である。

そのとき、彼女らのとった行動は?





「眠る」



彼女らの席は、客席から見えなくできるように、
カーテンの仕切りが付いている。
にもかかわらず、開けたまま眠っている。大胆な所業である。

確かに少し奥まっているため、客室の後方からは見えない。
しかし、先頭の我々には丸見えであった。

通勤電車のおやじのように
となりの同僚の肩に頭をあずけ寝ている猛者もいた。

リストマーク  さらに、さらに、さらに・・・

そのとき飛行機が揺れ、すっちーの前へ何か物体がすべってきた。
足元に当たる。

揺れと、その足元への衝撃で目を覚ます。
そのときまた、目を疑うような光景が!(じゃーん)
座ったままで、寝ぼけ眼(まなこ)の体を少しずらすと、足を伸ばし、
ぐいっと、 その台車に乗った物体(多分機内食だと思われる)を
元の位置へ、蹴り戻したのだ。


足で物を片付ける。
こんなことをしたら、我が家の息子でさえ叱られる。

彼女は、何事もなかったかのように また眠りについてしまった。


その後、前述の通り機内食の準備をした彼女らであったが
コーヒーを注いでいるポットからコーヒーが床に滴り落ちていても
全然お構いなしだし、化粧直しも公然と行なうし
いやー 「ニッポンのジョシコウセイ」 も形無しの横暴振りであった。

これとても、中国では上級のサービスを提供する方たち なんだよねぇ
と思うと、ちょっとこの先憂鬱になってくる おいらたちなのでした。



リストマーク  ふう・・・

そして、それから1時間後、無事 本日の目的地 「成都」 に到着!


相変わらずのすごい出迎えの中国人ガイドたちの群れ。
多分バーゲンのワゴンセールを取り囲むおばちゃんたちを
正面から見るとこんな感じなんだろうなと思う。

ゲートの前で、
「押すな、押すな!」、「△△さん!こちらこちら!」
我先に、本日担当のお客を見つけ出そうと必死なのだ。


その中に、「○○○○○さん」 と
我々の名前を書いたプラカードを持った男性を発見!


これから5日間お世話になるスルーガイドの 「コウさん」 である。
妻に、「劇団ひとり」 に似てないか?
と、聞いてみたが そう思ったのは、オイラだけらしい。

さっそく、劇団ひとり似のガイド、コウさんが 「ユッショクニシマス」
と、言った。
機内食から1時間しかたっていないのに・・・
7:00にもなっていないのに、早くも夕食なのだ。


四川料理麻婆豆腐の発祥の店、陳麻婆豆腐店へ行くとのこと。(本日4食目)

店までの20分ほどの道中。
(運転手+コウさん+我ら3人を乗せたワゴン車で移動なのだ)
中国の洗礼を浴びることになった。


自転車が、縦横無尽に道路を横切っている。
車は、その中へクラクションをならしながら分け入る。
それでも人もバイクも自転車も、誰も避けない。
車もそれを承知で、その隙間をさらに強引に突き進む。


すっ、すごいのだ。


田舎モンのおいらたち、目が回りそうである。



リストマーク  う、うまい

人をかき分けながら車は進み、その勢いでそのまま店の前の歩道へ乗り入れ
到着!である。

早速、「コウさん」 が店に人に いろいろ指示をしている。

早い!
あっという間に麻婆豆腐がテーブルに並べられた。
すかさず口に放り込む。
さすが、本場の中でも老舗での一品である。

うま−−−−−い!



鉄人「陳健一」の作った麻婆豆腐も、とあるホテルで味わう機会があったが
これよりも うまい。


料理を出す前に、
日本人向けにアレンジすることも可能だと言われたが
せっかくなので、本場の味のままで、とリクエストしたら
とんでもなく辛かった。
が、すばらしく旨い! 特に妻は、大興奮!! であった。

が、何度もいっている通り我が家は小食。
そんでもって、おいらは4食目ですでにお腹も臨界状態。
(妻と子供は、3食目の機内食を食べなかったので少しまし)

うまいが、食べられない・・・すごくくやしいのだ

ちょっと薄いチンタオビールを飲みながら
その後も、
麻婆豆腐を含め、キャベツとクルトンの肉包み、
なぞの葉野菜炒め、スープ、セロリと豚肉の炒め・・・
それぞれの品が5〜6人前はあろうかというボリュームで出てくる。
それが、次から次へと登場し、4人がけのテーブルに置けなくなってきた。
この見た目の圧倒感に、お腹が通常より膨れてくる。


あっという間にギブアップ!!


もったいないのだ。
こんなことなら、くそまずい機内食なんぞ食うんじゃなかった・・・
大反省である。



リストマーク  げっぷ

夕食を終えると、再度車に乗り込み
本日のお宿、シェラトン成都へ GO!

せっかくの高級ホテル、
もう少し満喫したかったのだが、

満腹のお腹をさすりながら
ベットに横たわると、
移動の疲れか あっという間に 深い眠りについてしまったのであった。








(つづく・・・)

 
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