<その3>
◆映画「日独裁判官物語」において紹介されているように、ドイツでは原則として本人の希望によるものの他は転勤が無い。小刻みな昇給制度も無い。これは裁判官にとって非常に大きいことなのである。
◆「庶民感情が分からない。」実はこれは裁判官を統制する側の狙いなのだと思う。庶民感情が分かり、それに基づいて自主的に行動することが統制する側から見て統制しにくいのである。
◆「沈黙を守ることも共犯者である。」とは、戦争中に軍国主義、全体主義に対して反対の声をあげなかった知識人達の「悔恨のことば」として、戦後よく聞かされたものである。
◆もともと私の「日本国憲法」観から言って、この草の根選挙運動である戸別訪問を禁止することは、民主主義の精神に反し許されないことであった。
当時世界の文明国のうちで選挙における個別訪問を禁止し処罰しているところはほとんど無く、日本でも憲法学者の多くが公職選挙法の定める個別訪問禁止規定の反民主主義性そして違憲性を指摘していたように見られた。
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