中川尚の飛耳長目(税理士読書日記)TEL 東京・渋谷 03-3462-6595
武田知弘「税金は金持ちから取れ」(金曜日) 2012年8月9日(木)
<その1> 本書は非常にインパクトのある内容で著者の主張には興味深いものがある。 以下共感できる箇所を要約して御紹介しておこう。 ◆税の負担について所得の多い人には高い負担を求め、所得の少ない人には低い負担しか求めないのが応能負担の考え方である。これは累進課税という仕組みによって支えられる。しかし今の日本の税制では所得の少ない人程税負担が重くなるという、実質的な逆進課税の状態なのだ。 ◆国家公務員の給与というのはそもそもそんな高くない。三割カットしたところで歳出削減できるのは一兆円程度。 ◆法人税を増税すれば国際競争力が下がるというのは全くのウソである。法人税の増減による企業の商品価格への影響は1%以下である。法人税が10%増減しても価格に反映されるのは0.1%程度なのである。たったそれだけの価格差が国際競争力に影響することはあり得ない。 それよりも人件費や為替変動の影響の方がはるかに大きい。
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