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中川尚の飛耳長目(税理士読書日記)TEL 東京・渋谷 03-3462-6595

 

 田原総一朗×佐藤優×宮崎学「日本人のための新「幸福論」」(三笠書房)
2012823日(木)

 

 

<その6>
◆田原「植民地をつくる目的は「労働力、市場、資源」の3つです。戦後は侵略戦争ではなく経済的な植民地を持ったおかげで、日本の労働者はそこそこいい給料をもらえるようになった。」
田原はこういう単細胞的な思考しかできない男である。海外の安い労働力によって日本での仕事が奪われてしまったことが、今日の日本の不況の大きな要因の一つだという認識すら無いのである。

◆佐藤「朝鮮半島でそれが起きなかったのは日本が強かったからです。日本の生産力が強かったものだから韓国と沖縄にどんどん物資を送ることができた。そうでなければ間違いなく朝鮮半島は、北朝鮮軍によって統一されていたでしょう。」
これは田原のベトナム戦争では社会主義陣営が勝ったのに、朝鮮戦争では何故資本主義陣営が勝てたのかの質問に対する回答である。 朝鮮半島の近くに日本という工業国があったからなんだという説明である。これも今一つピンと来ない。なぜならばベトナム戦争の時も日本はアメリカの戦争に間接的にかなり強力していたからである。物資を送る等の間接的な協力なので、多少の距離の差はあまり意味を持たないと思う。


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