オヤジのひとりごと (1999年分)

1997年分はこちら

1998年分はこちら


こもちダイバー

01/13/99記

「こもちダイバー」のコンセプト理解したつもりです。しかし、これは奥の深い問題を内在していて、夫々考察しておくことは将来的に見ても有意義なことであると考えられます。思い付いた事を書いてみたいと思います。

まず、配偶者がダイバーかそうでないかによってまず状況が二分すると思われます。即ち、ダイバーでない場合には、理解を得る、あるいは埋め合わせをどうするか、が問題となります。これは、ゴルフ好きのオヤジがゴルフに出掛ける際に採用する思考形態とほぼ同じなので、さほど問題となりません。仕事上の付き合いという言い訳はゴルフにおいても昨今ほぼ効力を発揮しないことは自明ですので、ここでは触れません。私の場合は月1回だからということで許しを得ています。その埋め合わせ形態は余りにもプライベートなことであり他の方のご参考にならないと思われますので割愛しますが、それなりに考えているのです。出産がらみのブランクについては既に「びんぼうダイバーのコンセプト」で述べたつもりです。

さて、問題が深刻なのは夫婦共にダイバーの場合ではないでしょうか。子供がいない時代には、バディー探しに苦労せずにDINKS(死語?)ならなおさら気軽に海に行けて周りから羨ましがられるのですが、いざ妊娠が分かると、一気に「こもちダイバー」の世界に足を踏み入れることになるのですよね。身重の(生まれたら乳児の世話をする)奥さんを家(または陸)に残してダンナは海へ行けるのか、という難命題に対し有効な回答を見出せないでダイビングから遠ざかって行った友人が何人かいます。特に第1子の時には、母親は体力、神経共に疲れているので、父親としては出産前後1年くらいは最低でも協力的な態度を基本としておかないと家庭崩壊、あるいは一生「あの時お父さんは...」と言われ続けることでしょう。まあ、私の場合は子供のことで家内と険悪な雰囲気になったり、ほとんどダイビングをドロップアウトしかかったりしましたが、今は何とか何とか持ち直しております。子供も2歳位になると大分親の言ってることが分かるようになるようで、母親の心労も少しは減る様です。勿論、子育てに慣れてくるというのも重要な要素ですね。こうなれば、海に行っても構わないでしょうかという交渉を始められるかも知れません。

やはり、同じ環境のダイバーと海に行き、子供同士を遊ばせながら、ダイビングするしかないでしょう。子供が大きくなって、家族で出掛けるなんて嫌だという年頃になれば、もうしめたものなのですけど。


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幻の烏帽子岩

2/17/99記

立春は過ぎたものの、寒波は居座り、巷ではインフルエンザが猛威を振るう2月。DMLの管理者まつざわインストラクターに茅ヶ崎の烏帽子岩ボートダイビングを計画してもらった。しばらく晴天に恵まれた日が続いていたものの、当日2/11(祝)の天気予報は雪混じりの雨ということであった。茅ヶ崎の海は始めてだが、陸から離れているし、前々から大雨が降っていて、土砂が流れ込んで濁ってるということも考えにくかったので、普通に出掛ける準備をしていた。前の日にまつざわさんが最終確認して連絡くれるということだったので、それなりの時刻にメールチェックしてみると、北風で波高2mのために船が出ないとのこと。連絡取れない人もいるということで集合場所に行くしかないかということで、行き先は真鶴半島のどこかを想定しながら寒川を目指した。途中、携帯電話にまつざわさんより連絡が入り、早川駅前で落ち合う事に変更。

いよいよ天気予報通り雨が降ってきた。10人近く参加予定の筈であったが、集まったのは4人。とにかく真鶴のどこかへ行こうということで福浦港に行ってみた。港では引き返してくるダイビングショップのワンボックスとすれ違う。あれえ?ポイント変更かあ?等と思い現地に到着すると、透明度3mとのこと。これではどこへ行っても同じかも知れない。

箱根では今朝から雪で通行止めになっているらしいと聞いていたので、土砂の流入も手伝って濁っている可能性も高い。止めた。無理して入っても、入っただけということになり兼ねない。一路帰り道を急いだ。ということでエボシ岩は流れた。海は西湘バイパスから見る限りでは穏やかなのだが、これで波高2m船出ない?と勘ぐってしまうがどうしようも無い。

家にたどり着いたのは正午を少し過ぎた頃であったが、昼過ぎには降っていた雨が雪に変わった。


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<<特集>>ダイブマスターコース日記

09/09/99完成

はじめに

何でまた今頃DMなの?

クロスオーバー

MFAの受講

ダイブマスターコースへのエントリー

プール実習の前提となる3教科の受験

短期集中DM合宿

申請

カードが届く

追記

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はじめに

 この手記は、単なる「ひとりごと」ですが、これからダイブマスターを目指そうとしている方への情報として役立てていただければ幸いです。私のコースを終了して持った感想の内、「前もって、コース内容をちゃんと調べておけばよりよかった」という思いが残りましたので、本特集を企画することにしました。但し、現行のPADIの基準の内の、インターンシップを伴わない「短期集中合宿」コースの内容であり、他の指導団体等では内容が大きく異なる可能性があります。その際は、やはり、指導団体に直接か、あるいはインストラクターに直接問い合わせるしか無いので、その節はご容赦下さい。あくまで参考程度ということで。PADIダイブマスターを目指す方も、コース内容が変更になるという情報が既にPADIから出されていますので、詳細はPADI JAPANかPADIのインストラクターに確認されることをお勧めします。

 私が受けたコース内容につきましては、トレーニング記録と合わせて見ていただければより、よく内容を把握いただけると思います。

 さて、本編に入る前に、PADIダイブマスターの前提条件をPADI JAPANのホームページにより確認しておきますと、

  参加前条件

● PADIレスキュー・ダイバー、もしくは同等の資格として認定を受けていること

● 18歳以上

● 20ダイブのオープン・ウォーター・ダイブの経験証明

ということになっています。でも、参加前の条件ですから、コースエントリーはできるが認定されないという可能性はあります。例えば、認定の条件に60ダイブの経験証明というのがあります。コースは終了しても60ダイブに達するまではお預けとなるのです。

 では、そろそろ、本題に入りましょう。

何でまた今頃DMなの?

 スタイル編かどこかに書いたと思うのだが、1987年にNAUIのマスタースクーバダイバーを取得した際に、更に上を目指す気は毛頭無かった。なぜなら、MSDはアマチュアとしての最高位の認定レベルだったし、当時お世話になっていたNAUIのプロショップではプロコースに進むことを客に奨めることは私の知る限りは無かったからだ。勿論、当時は私もその店の常連だったので他の客も良く知っていたが、客の中でダイブマスターを受ける人が増えたのは私が結婚を機会にその店から遠ざかってから後のことのような気がする。現在でもたまーに立ち寄ることがあるが、これまで一度としてダイブマスターコースを奨められたことはなかった。これは、私が写真派であり、あるいは別の本人は気付いていない理由により不向きであると判断されていたからかも知れない。ともかくインターンシップも長くかかりそうだったし、結婚もしたので、こちらからダイブマスターを受けたいと言うことはなかった。

 ところが、びんぼうダイバーのコンセプトで述べた様にブランクから復活し、FDGの活動を開始した頃、初めて違うショップ出身のPADIのAOWダイバーと話しをしながら海に行った。その時に、ショップの店員はAOWを取った頃からレスキューの講習を受けるように強く勧めたし、ダイブマスターも予約するように勧めたというのである。そして、こういう誘いは客に分け隔て無くされているということらしい。これには私は非常に驚いた。そういうショップなどだとその時には思った。後で分かったことは、これがPADIなのだということ。つまり、本人がその気になりさえすれば、取るに足らないタンク本数制限はあるものの、どんどん上の認定レベルの講習を受けられる仕組みになっているということだ。OWでスクーバ初めてどんどんAOW、MFA、RD取り、50本も潜ればもうダイブマスターコース受けられるのだ。なんか悔しいじゃないか。ダイブマスターってもっと偉いって感じだったし、ガイドとしてダイブマスターとしてダイビングを職業としている人達を尊敬もしてたのに。更に決定的な打撃は、過去に一度だけ一緒に海に行ったことのあるダイバー(NAUI)がダイブマスター候補生をやっているという話しを、知ったことだった。あんな奴でもダイブマスターになれるのかあって衝撃は大きかった。その人はダイビングスキルが劣っている訳ではないが、人間的に好きになれなかった人であった。わがままとか協調性が無いとかっていう範疇。冷静に考えると、Cカードを取るだけならインストラクターになることもさほど夢物語じゃなく、お金と時間と普通の体力があればなれることが分かるのだが、その時はそうは思えなかった。

 昔世話になった店に行き、ダイブマスター受けたいと言うのも今更ながら言い出しにくい。かと言って近くのNAUIのプロショップを知らない。ということでどうするということもなく時は流れた。

 FDGの活動が軌道に乗り、パーティーをコントロールするスキルを身につけたいと思う気持ちが徐々に高まり、DMコースの受講を考えるようになっていった。...っていうことにしておこう。後で補足するのでお楽しみに。

クロスオーバー

 web上にも株式会社ナウイエンタープライズのホームページはあるので、そこから近所のNAUIのプロショップ検索を行なってみた。通勤途上には1軒もなかった。NAUIのMSDを取得後12年後のことであった。物は試しにPADIのページに行ってみた。昔はNAUIの分家と呼び、バカにしていたが、NAUIよりもきれいで分かりやすいホームページであった。ここからもPADIのプロショップを検索してみた。その時に、FDGのメンバーで嫌な思いをしたことのあるという某大手ショップのホームページへのリンクがあったので見に行くと、私の通勤途上に新しい店舗のオープンを知らせる記事が出ていた。

 冷やかしがてら、会社帰りに立ち寄ってみた。ツアー等のお知らせが載っている紙に講習料金も出ている。××費用は別等の表示もしっかりしており、ツアーは高いが講習は安いという印象を受けた。ツアー料金も、その店でOWの講習を受けた人はビジターより安い設定になっていた。まあ相場じゃないかと思った。

 日を改めて、今度はそのパンフレットを持って、DMコースの詳細を問い合わせるという形でもう一度会社帰りに立ち寄った。DMコースの詳細パンフレットをもらうと共に、NAUIのMSDからクロスオーバーするのに必要な事項を調べてもらうことになった。立ち寄ったのが遅い時刻だったので、株式会社パディジャパンは営業を終了している時間帯だった。その場では確認が取れないので、明日問い合わせてもらい、その結果を電話で聞くことにして帰宅した。

 PADIのDMコース受講のためには、PADIのMFA(Medic First Aid)およびPADIレスキューダイバーの認定を受けていることが必要らしい。ポイントは、NAUIのMSDは(もちろんNAUIのRDを終了している)PADIのレスキューと同等と見なされるかどうかということだ。見なされないということであればPADIのレスキューも受けなければならないっていうことになる。早速、次の日の電話で結果を聞くと、レスキューはNAUIのレスキューで同等と認めてもらえるようであり、MFAだけを受講すればDMコースにエントリーできるという。

MFAの受講

 土曜と日曜の午前中半日ずつで「いつでもいいです」と言われた。正直これには驚いた。スクール側の提示するスケジュールの中から受講可能な日程を選ぶのだとばかり思っていたからだ。平日なら1日コースでも可能だそうだ。こちらの都合で予約を入れた。これは大手の良い点だ。

 第1日目土曜日の朝、3×4cmのカラー写真を持って約束の時間にスクールに着くと、インストラクターが一人で待っていた。1対1で講習は始まった。ビデオを見て、テキストと参照していく方法で講義は進んだ。リラクゼイションポシション、人工呼吸、CPR、ハイムリック法等は実際に1回だけやってみた。こうしたらもっといいよ、等と指摘してもらって終わり。1対1なので、疑問点は直ぐに質問することができたのはとてもよかった。全ての質問に納得のいく回答が得られた。 

 私がNAUIでライフセーバーを受け、かつ更新していた頃は、丸2日のコースだったと記憶している。特に止血法、包帯、三角巾の使い方などが1日目のメインで、2日目のメインが人工呼吸とCPR(ちなみにNAUIではCPCRと呼んでいた、脳=cerebralを追加して、植物人間になっては困るんだというスタンスを取っていた。CPCRという呼び方は定着したのだろうか?)であった。その他、怪我と病気に関する応急手当てがあった。特に印象に残っているのは、人形を使った人工呼吸とCPRの実習である。息の吹き込み量と、胸部圧迫の強さがチャートに記録されるタイプの人形で、胸部圧迫は、位置が違うと、印が残るという優れものの人形であった。この人形を使って実習してデータをチャート紙に取り、OKが出るまで帰れなかったのを覚えている。これを何回か更新していたので、今回のPADIのMFAで戸惑うことは無かった。逆に言うと、初めてPADIのMFAでCPRをやってみた人が、即ち1回の実習「2回吹き込み、脈チェック、CPR15回、2回吹き込みを4セット」だけで、終わっていいのか?と思った。昔は、CPRは、うまくやれないとダメで、押す位置がずれると、「ほうら肋骨1本折っちゃったあ」などと言われたものだ。今では躊躇することよりも実行することが推奨されている(PADI)とのことらしいが、それにしてもそれっきりまた2年後では身につく技術にはなりそうも無い。Cカードというのは、そのカリキュラムをこなしたことがある証明であって、その内容を(その時には覚えたのかもしれないが)今も覚えているとか十分理解したとかっていうのとは違うぞ!という思いがふと頭を過ぎった。

 こうしてMFAをとにかく終了した。認定である。

ダイブマスターコースへのエントリー

 ショップに紹介してもらったPADIインストラクターがやってる耳鼻咽喉科に行き、医師の健康診断書(PADIの書式がある)を書いてもらった。\3000程度とのショップ情報であったが、私の行った所は\2000+taxだった。(合宿コースで同期になった人の中には\6000!取られたという人もいた。)

 診断書に異常無し、ダイビングして大丈夫という証明をもらい、コース料金と共にショップに提出。週末を利用するインターンシップのコースにしようかと思っていたが、その分、交通費がかさむとか、特に帰り道が疲れる(居眠り運転の恐れ有り!!)とかの理由によって、そして最終的にはカリキュラムの間、家内と子供達は家内の実家に居候するという打開策でもって短期集中コースを選択した。家族との交渉成立というわけである。ダイブマスターマニュアルと、ナレッジワークブックを手に入れる。これで学科試験の自習をしてプール実習が始まる前までに3教科分を終えておかなければならない。75%以上の正解率で合格という。できれば学科全教科(全部で8教科)終わらせておくのが望ましいという。コース開催まであと1ヶ月ある。何とかなるのかなあ?とにかく通勤電車の中でマニュアルを読むことから初めてみる。

 これでダイブマスター候補生だあああ、と喜ぶ。単純である。がしかし、この世知辛い世の中、少しのことでも大きく喜ばねばやってらんない。何かいいことは...なかなか無い。

プール実習の前提となる3教科の受験

 ダイブマスターマニュアルの各章末にある記述式の問題をマニュアルに書き込み、これを担当インストラクターに提出する必要がある。その後に学科試験が受けられるという流れだ。ダイブマスターマニュアルの内容を元に幅広い知識が求められる。試験には出ないが、第1章はダイブマスターの役割や「責任」について書かれている。これだ!と思ったものの、この部分は試験に出ないのだ。PADIとしてはせっかくこういう良い教材を作っているのに、肝心な「心構え」に関する部分が自習で終わってしまう、この重み付け、自習という形式を取ることを含むコースのありかた(担当インストラクターの権限範囲内)に疑問を感じた。こういう最も大事な部分を軽視して(自習せよという教え方から見て重視しているとはとても思えない)単なる知識と技能だけでDMを認定していいのか?そういうことだから、自覚の無いダメなDMを大量に排出することになるのだ。この手のDMが、DM受かったからと、なんの反省も自覚も無く、すぐIDC受けIEもすぐ受けるので必然的にダメなイントラが粗製濫造されてしまうことになる。ああ恐ろしい、嘆かわしいことよ。

 さて、本題に戻ろう。試験は深読みにより結構はめられた。1個間違うとイモヅル式に2,3問間違えるようになっている。ひっかかった。潜水計画、潜水の管理とコントロール、トレーニング中に生徒のコントロールを何とか合格した。合宿までにナレッジワークブックからの出題となる残りの5教科も終わらせておくと楽ですよ、というアドバイスのもと日を改めて、潜水の物理、潜水の生理、器材を受け、更に別の日に、一般スキルと環境、リクリエイショナルダイブプラナー(RDP)を受けた。RDPはテーブルとホイールを使うのだが、ホイールの取扱い説明書の練習問題は、自分でやってみると答えが違い、自分のホイールは組み立て精度が悪いのかなあ、クレーム付けて交換してもらおうかなあと思った。合宿の時にこの話題が出た時、他のDM候補生もイントラも皆んなそう思ったということである。取り説が悪いのだ。でもPADIはIDCでもホイールのこの問題点(OW講習用の大きなデモ用ホイールを使うと更に違った答えになることがある)を認めないのだそうだ。ううむやはり教典には逆らえないのか、PADI教でも。

短期集中DM合宿

 先ずはプールワークから始まるということで集合は根府川駅前、利用するのはTHE 12Dである。トレーニング記録にも書いた様にやることはすごく一杯ある。先ずは90mダイバー曳航から開始された。押しても良いというアドバイスを聞き流した事は、合宿の終わった2日後でも脚の付け根に筋肉痛なのか疲労なのかのダルさが残っていたことからも後悔している。あおり脚で90m運び始めたのはよかったが、曳航する私とされるバディーのBCDにエアーを一杯入れておくという鉄則を知らなかった。そのため、目茶苦茶苦しい曳航になってしまい、途中では「4分切れずにもう一度やり直せなんてことになったら、とんでもない!その時にはダイブマスターあきらめるかなあ」等との考えが頭を過ぎり、いきなりブルーになった。全力を出し尽くしてようやく90m運びきったタイムが4分丁度で、取り敢えずクリアーした。安堵感が広がった。タイムトライアルは残りの種目は自信があったのだ。しかし、全力を出し切ってしまったのでいきなり脚の付け根が痛む。

 ●鉄則:BCDにエアーを入れるのを忘れずに!仰向け溺者のフィンを自分の両肩に当てて、そのままフリッパーで押して行くと、とっても楽である。

 PADIのカリキュラムでは皆んな知っていることかもしれないが、(NAUIでも今はあるの?)フィンピポットという言葉の意味が理解できなかった。息をオーラルインフレーターからBCDに入れながらレギュレータから呼吸するという内容は分かったのだが、何のためにこのデモンストレーションがあるのかが初め、分からなかったので、どんどん息を吹き込み続け、OKが出るのをひたすら待ち続けた。その内当然水面に浮いてしまったが、どうすればよいのか分からなかった。他の人の順番になり、それを見た時に、浮力の呼吸による調節と、BCDへのエアの吹き込み具合による身体の浮き沈みのデモと体験が目的だったのだ。やる前にちゃんと質問すればよかった。大いに反省。

 問題発見は結構楽しんだ。わざと生徒役の一人が問題を起こし、イントラ役の人がそれを見つけられればOK、というもの。例えば器材のセッティングの時に、レギュレータを左右逆に付けるという問題を一人が起こし、器材チェックする時に指摘できればOKなのだが、問題を起こす方は確信犯である。ドライスーツ用の中圧ホースをBCのパワーインフレーターに繋いであったりして、一目では良く分からないのだ。生徒役は笑いを堪えるのに必死。イントラ役は問題が見つけられなくて困るという図。マスククリアーの実習風景において、生徒役の一人は口から息を吐いて、しかも鼻からは空気を決して出さず、マスククリアのポーズ、すなわちマスクの上を抑えて、少し上を向く。マスクの中は水で満たされているが生徒役はOKを出す。これもイントラ役は見破れなかった。生徒役をやったのは私。完全に水で満たされたマスクの中でニコニコ(本当は笑いを堪えていた)していた。あと、マスククリアを生徒にやらせている間に他の生徒が逃げるという設定。他の生徒に待っててね、のサインを出さず、一人の生徒にだけ向き合ってしまうと他の生徒がどういう状態になっているかわかりませんよ、という戒めなのだが、イントラの前で左端の生徒から順番に練習するという設定で、右の端の生徒から、後ずさりして逃げるというもの。イントラ役は、一生懸命生徒に向き合っていて気付くと2,3人いないという感じ。逃げる方はそうっと逃げてプールの壁で待っている。イントラ役が連れ戻しに来て、戻るように指示したとき、置き去りにされた右端の生徒が退屈したのか、我々の目の前を横切って泳ぎ去って行った...もう笑いを堪えるのに苦しいし、笑ってしまうのでマスクに水はじゃあじゃあに入ってくるし、浮上した。ああ苦しかった。

 タイムトライアルの水泳は、初めの100mだけクロールで、あとを平泳ぎで行こうと決めていた。ところが75mをターンしたところで気力が続かず、平泳ぎにスイッチした。長距離用のクロールでは、腰が沈むために平泳ぎよりも遅いことを自覚していたのだ。12年前にもNAUIのMSDコースで泳いだが、その時はどうということのなかった水泳だったのが、途中で平泳ぎで腕が上がらなくなってきたことには正直愕然としてしまった。こんなことはなかったのに。息も苦しく、ターンの際のひとかき、ひとけりも途中で止めた。とにかくピッチで稼ぐ作戦を取った。タイム的には問題無く終了。

 なめていて、結構きつかったのが、15分立ち泳ぎ(浮き身でも可)の最後の2分間両手を水面より上に出す、というもの。浮いているだけの初めの13分は全くどうということはなかった。息を思いっきり吸い込んだ状態で止めれば浮いていられる。手を上げると、途端に浮かなくなる。この2分という立ち泳ぎが結構きつかった。脚は限界に既に達していた。なんとかしのぎ、最後のカウントダウンでは思わずプールの壁に近寄って行き、3,2,1,0の声を聞くやいなや、プールサイドにつかまり、潜水墜落を回避。12年前は全然大した事なかったのにいいい。でもこれで、規定の12点以上を既に得たことになる。730mフリッパーは泳ぎきればOK。随分気が楽である。

 フリッパーでは、バイオフィンを持ってきた人がいたように私の場合は、GULLのMEWのフルフットフィンを持ってきた。完全に水面移動対策である。初めからピッチ戦法である。これは長距離なので途中で飽きる。ピッチを落とさないように気を付けて無事終了。バイオフィンプロは前評判通りの推進力が出るようだ。但し、溺者をプールの底から引き上げる際(レスキュー評価)には苦しいとのこと、この場面ではやはりジェットフィンの出番か?

 これで、認定基準としてクリアするのに気合を必要とする種目は終わり。スキルサーキットの一部を海に持ちこしてプールは終了。

 海洋実習では、まず、OWトレーニングのアシスタント役、デモンストレーション役、生徒役をそれぞれやり、残ってたスキルサーキットの内容をやって海での初日は終わり。宿に戻ってからは緊急アシストプランの作製に集中した。民宿の一室でオヤジ達が小さなテーブルを囲み、無言でカリカリと鉛筆の音を響かせている状況は、絵として恐いものがあった。状況設定の方に時間をかけすぎて、事故者発見にたどり着かない。やっとたどりついた事故者発見から場合分けに従って、レスキュー内容を記述していく。一度インストラクターに見てもらって、コメントをもらって修正版を作った。

 海の2日目は、水中地図作製用のダイビング。水深チェック係、方角チェック係、見た魚チェック係に分業して、後で情報を持ち寄り、地図を作成。前日に引き続き、すごい集中度で作業に没頭した。

 最後の日は、DM候補生で問題発見の内容を決めて良いということだったので、ツアーのガイドの練習の時のシナリオは完全に作りあげて、その通りに実施。ひとりひとりインストラクターからコメントをもらった。

 全ての条件を満たした事を証明する書類(DM申請書)とトレーニングレコードにサインをもらって、合宿は終了した。ダイブマスターのテンポラリーカードは無いそうだ。

申請

 イントラからサインをもらった水中地図と緊急アシストプラン、そして写真、申請書、口座振り替え依頼書、申請料を揃えて申請するために、会社の帰りにショップに立ち寄った。あとはカードが届くのを待つばかり。

カードが届く

 2週間程度でできると聞いた気もしたが、まあお盆の後だから、休み中にOWやらAOWやら取ったひとのカード申請も多いだろうからと、のんびり待つことにした。でも今日か明日かと、ショップから「来たよ」の電話を待った。

 申請から19日目にショップに届いた。利用したショップが5スターIDセンターだったのでゴールドカードが来るのかと思っていたら、黒だった。イントラもそうだが、プロレベルは黒なんだと。ワッペンやらステッカーやら認定書やら保険の案内やら色々入っていた。自宅に帰ってみると、別送でPADIジャパンからアンダーシージャーナルやPJレポート、その他もろもろが来ていた。その他もろもろの中には、インストラクターマニュアルの差し替え更新分とかも入っていた。DMはインストラクターマニュアル持ってないのになあと一瞬思ったが、なるほどそういうことか。イントラ用と同様の物を送り付けて、最新の情報を流すことによって、DMなんかじゃダメだよ、イントラを目指しなさい、という風に仕向けようという意図は絶対にPADIならあるはず。へへん、その手には乗るもんかと思いながらも、乗ってもいいかなと思ってしまう(敵の思うつぼ)...ように巧みに仕組まれているのだ。

追記

 さて、読者の皆様お待ちかね、批判のコーナーに移りたいと思います。これまでの記述は、結構客観的な事実などに基づいたものとなるように気をつけてきましたが(そうでもないってか)、ここからは、完全な主観の世界です。万人に受け入れられる考え方ではないと思います。でも正直な私の感想になっています。それでは行きます。

 まず、なぜPADIを選んだかは、その悪評の原因を体感したかったという要素があります。だからショップも悪評のパ○○○を使いました。悪評ぶりは×さんのHPに事例が紹介されています。選択理由の全てが「悪評ぶり」という訳ではないのですけど。本文で書いた事も、勿論ウソではありません。近い、通い易いというのが私にとっては最も重要なのです。会社帰りに行けるのは私にとってショップ選択の最大の理由です。どうしてこんなに悪評になるのか、他人の体験ではなく、自分の体感として知りたいという気持ちは今もずっと持っています。今回はNAUIの某ショップの文化を基準に比較した形になっていますので結構そういうのが楽しかったです。文化は随分違っていました。NAUIの某ショップの文化から見ると、PADIは人口も多いので変な奴も絶対数として多くなり、悪いうわさの絶対数が他社を寄せ付けない独走体制となるのだと理解していました。PADIの方針が、いい悪いは別としても、私なりの理解によるNAUIの(某ショップ一つしか知らないが)方針と随分違うことは最も驚いた点のひとつでした。特に「認定」という概念が随分違うなあと思いました。MFA受講のところで述べましたが、「うまくできたかどうかは別として一度だけ実際にやってみた」=認定レベルと考えるのは、私には納得いかない部分でした。OWの講習の場合には、「とにかく海の楽しさを知ってもらって、ダイビングを続けたいと思うようになってもらってから...」という考えが根底にあるようです。これ自身、悪いこととは思わないのですが、前提となる「安全に、不安の無いリラックスした状態で...に出来る限り近づける様努力すべき」という私の引いた基本線からどんどん遠ざかると問題です。納得いかないと思ったのは、前提がキープされるとは思えないからなのです。

 DMの認定レベルに関しても、NAUIのMSDの基準(注意!現行のMSDコースではなく、1987年当時のコースです。同じ名称を使うのは止めて欲しいものです→NAUI殿)では、400m水泳、800mフリッパー、100m曳航、あとディッチアンドリカバリ等の時間制限がある種目(?)は、全てが制限時間内にできないとNG(但しやり直してできればOK)だったのに比べ、PADI DMの基準では5点満点で4種目の20点満点で、370m水泳、730mフリッパー、90m曳航、15分立ち泳ぎ(最後の2分間両手上げる)において合計で12点以上が合格なのです。3点平均で良いのですが、15分立ち泳ぎに成功(沈んだり、プールの壁に触ったら失格)なら5点になるので、あとの3種目で7点取ればよいのです。90m曳航4分は簡単なので(私は鉄則を実行しなかったのでぎりぎりでしたが)3点取れます。従って、苦手そうな水泳とフリッパーは2点ずつでOKとなってしまうのです。2点というと、水泳の場合、屋内温水プール等で練習にいった時は、その人の後ろなら、25mプールの半分以上開けてこっちがスタートしないと途中で追いついてしまう、絶対に後ろを泳ぎたくない人の速度(これでは泳げる内に入らないという意見もあります)ですし、フリッパーでこの速度は、自分のフィンの特性が分かってないのかどうか知らないが、とにかくうまくフィンキックが出来ていない証拠です。こういうレベルをDMとして認定する基準を放置している(もうすぐ新基準になるらしいですが、基本的な認定に対する認識が変わるはずはないでしょう)のは、まずもって不自然に感じて当然だと思います。この辺の読みもあったので、なんだ簡単じゃないかと思いDMコース受講に踏み切ったのも事実。こんな私でも受かったよ、これでいいの?みたいな。技術レベル認定ではなく、コース終了認定をしておけば、その後の活動において向上するであろうという甘い希望的考えが支配している様ですね。せっかくDMに認定されても、これじゃあ、「ついにDMなったぞー」と言いふらすのも躊躇してしまうなあ、という感じです。さて、更に話しを進めるとPADIインストラクターは、じゃあいったいどうなんだ!と皆さん思いますよね。実技という意味では730mフリッパーだけなのです、しかも時間制限は無し。オイオイ、って思いませんか?例えば、DMコースで水泳1点、フリッパー3点でもインストラクターになれる(勿論、他の認定基準もクリアするのは当然として)可能性があるということです。OW講習の売り文句として「泳げなくても大丈夫」と言っているのはこの辺からきているという新説を是非どこかに提案してみたいものです。なんたって「泳げなくても」イントラなれるんだもんねえ、370m水泳で1点だと、私は泳げませんというのと同意義でしょう。フリッパー苦手でもなれるかも知れないですよね、水泳3点、フリッパー1点のケース。沖縄で流れに流されている都市型ショップのイントラのタンクを後ろから押して助けた現地スタッフ(OW)の話しとかがダイバーズバイブルに載っていたことを思い出します。IOPの5番のブイまで水面移動で行っちゃうなんて「溺れなさい」というのと同義になるのでしょうか(言い過ぎ?)?

 前にはイントラは大変だから、目指そうという気がしない、とスタイル編に書きましたが最近ではPADIのイントラがどの程度で認定されるのかを体験してみたくなってきました(ちと冗談きつい)。話しを戻します。MFAの所でも書いたように、何度もやったことがあることを再認識してさらに磨きをかける場合にはPADIのカリキュラムはマニュアルがしっかり出来ているということからも、そつの無い物だと感じました。ちなみに、これまで全くやったことがなかった実技内容は、「講習生へのデモンストレーション」だけでして、従って、ほとんどの実技は内容と注意すべき点の再確認ができたという収穫はあったのです。最後に、ダメなDMがまた一人増えたのか?認定したイントラは誰だあ!やはりここまで来た以上、自分はそうは言われたくない。DM取得を喜ぶ前に、自覚を強く持っておかねば、と思います。習ったことを確実に出来るように練習も必要です。どうやってやるかは具体的にまだ考えていませんが。従って、DM取得後いきなりIDCを受けるという無謀な真似は私の理念に反するのです。ショップではPADI教の敬謙な信者さんが、あとひとつですね、IDC受けません?等と言ってた。お金も無いが、心構えが全然まだまだです。具体的に何をどう行動するかは、まあのんびり考えていくことにしよう。


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DMその後

9/28/99記

 PADI DivemasterはPADIのメンバーである。PADI Japanから送られて来る書類を眺めるだけでPADI memberになったんだなあという実感が湧いてくる。しかし、冷静にその内容を見てみと、Divemaster向けでもある項目は損害賠償保険の事くらいであり、コース内容のリニューアルやマニュアルの差し替え等は、イントラ向けであって、直接Divemasterには関係が無い。他の記事等も明らかにインストラクターやショップオーナーみたいな立場の方を読者として意識している部分が多い。DMコースの中でも、その目的の一つとして、インストラクターと同等のレベルまで知識を養成し...等のくだりもあって、明らかにPADIのプログラムとしてIDC受講→IE受験を推奨している。DMなった人はイントラ目指しなさいということだ。

 私も、こういう雰囲気につられてIDCについて調査を開始した。PADIインストラクターになるためには、一声\50万かかりそうだということが分かった。年間保険料もDMより勿論高い。

実行するのは、経済的に無理である。ショップの非常勤でもやりながら費用を捻出するしか手が無い。

 ここまで外部環境というか、IDCエントリーのための境界条件がはっきりすると、後は入力データの初期値によってシミュレーション結果が左右されるのが世の常である。もちろん、スーパーコンピューティングにおける汎用解析コードと同じでソルバー依存性は考えない。この場合はソルバー=PADIのカリキュラム(コース内容)。さて、入力データとは何か。動機である。なぜインストラクターになりたいのか?という部分である。

     ●極めたい

     ●肩書きとして欲しい

     ●安くダイビングしたい

など、それ以外にも人により色々想定されるだろうが、自分なりにはどうなのかを悩んでみた。その結果、判断の拠り所となる命題は「講習をしたいかどうか」という問いに集約された。すなわち、「講習をしたいのでインストラクターになりたい」かどうかを考えることにした。

 講習のアシスタントはしてみたい気持ちがある。が、それとこれとは話しが違う。インストラクターになるために講習のアシスタントに付きたい訳ではない。自分が講習をするためではなく、講習がどういう風に行なわれているのかを客観的に見たいので、アシスタントでなくても見学者でもいい。でも、見学者なんてポジションで講習に付いて行くことはできるの?この辺は未調査です。

 元々、OWコースの内容(自分が受けたBASICコースの内容はもう15年前のことだし、忘れている部分が多い)だけでは自立して潜れない(バディーシステムも機能しない)のが何とかならないのかという問いからスタートしており、講習自体には非常に興味がある。しかしインストラクターにならなくても、最新のOWマニュアルを手に入れて、インストラクターマニュアルを手に入れれば「基準」は把握できるはずである。基準と現場とのずれが諸悪の根源であるという読みがあるのだ。

 この辺から初めてみようかなあ?

 「講習をする」ためにはフリーランスではなく、ショップに属した方がやりやすいだろう。でも、そのために自分の楽しみのためのダイブをやれなくなるなら、と考えると、また悩んでしまう。結構複雑な悩みだ。すっきりと割り切れない。「どうしても講習をやりたい」訳でもないし。取り敢えず、潜水士でも目指すかなあ。ということで、潜水士受験に続く。


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潜水士受験

12/05/99記

08/02/01加筆修正

 事業者は潜水士免許を受けた者でなければ潜水業務につかせてはならないし、又、潜水士免許を受けた者でなければ、潜水業務につくことはできない。(労働安全衛生法第61条1項、労働安全衛生規則第41条、及び高気圧作業安全衛生規則)

 「潜水士」は、この様に定義された公的資格である。プロダイバーは必要なはずの資格である。

 それはともかくとして、潜水士の資格を取るためのプロセスを私の経験に基づき紹介したい。

 潜水士を受験する場合の参考書、問題集を載せておく。まずテキスト(参考書)はこれだ。

   題名 新・潜水士テキスト -送気調節業務特別教育用テキスト
   発行 中央労働災害防止協会
   ISBN4-8059-0566-2 C3060
   \1748+tax

次に問題集はこれだ。

   題名 潜水士試験練習問題集
   発行 日本潜水工業会
   電話 0543-66-4740
   \1100+送料¥240+tax=¥1395

この本を手に入れるためには、上記の日本潜水工業会に直接電話して申し込む(ただし、『駿河湾ダイビングセンター[現在ではダイビングベルという名前に変わっているようです=情報提供GOBYさん]』ですって電話に出られてびっくりするが、間違い電話をかけた訳じゃないので落ち着いて!)。名前・住所等を告げると、郵便振替用紙とともに問題集を郵送してくれる。あとは郵便局で代金を振り込めばOK。参考書と問題集は,この二冊しか存在しない。逆にいえば、この二冊を勉強しておけば完璧ということだ。

 さて、1年に3回しか受験の機会が無いので、財団法人安全衛生技術試験協会のホームページで確認すると、日程や必要な手続きが紹介されている。最寄りの安全衛生技術センターの連絡先もここでわかる。私の場合は関東安全衛生技術センター(〒290-0011千葉県市原市能満2089 電話0436-75-1141)が最寄り(でも遠い!)だ。

◆潜水士免許取得までの手順は以下の様な流れになる。◆

<免許試験受験申請書(願書)の入手>

 入手方法は、受験を希望する地区の安全衛生技術センターもしくは、受験申請書等頒布団体に請求して入手する。(所在地・連絡先は各安全衛生技術センターに問い合わせ可能) 私の場合は上記関東安全衛生技術センターに郵送で申し込んだ。郵送の場合は、

 ●受験する試験の種類、申請書用紙の部数を明記したメモ及び用紙代(1部300円)の郵便為替または定額小為替

 ●切手を貼った返送先宛先明記の封筒(角形2号33cmX24cm)(切手代は、用紙1部の場合160円、2部の場合240円、3部の場合270円、4ー5部の場合390円)

を同封の上受験を希望する各安全衛生技術センターに申し込む。

<免許試験受験申請書(願書)の提出>

 受験を希望する地区の安全衛生技術センターに提出する。

 ●免許試験受験申請書(所定の用紙のもの)
 ●試験手数料:8,000円(受験申請書に同封の専用振込み用紙を使って振込み、領収書部分を添付する)
 ●必要書類等:本人確認証明書(運転免許証、健康保険証等のコピー)
        顔写真1葉 3.0cm×2.4cm(無帽、無背景、3ヵ月以内に撮影の物) 

 △提出期限:郵送の場合は、試験日の14日前の消印有効。
       試験場窓口へ直接提出の場合は、試験日の2日前まで受付

免許試験受験申請書が受理されると約一週間後に、受験票が郵送される。私の場合願書発送日から7日目に受験票が届いた。

  詳細は、申請書に同封されている試験案内を参照のこと。

<受験>

受験会場は、最寄りの(日本全国で7個所ある)安全衛生技術センターとなる。

私の場合は、願書を取り寄せたところと同じ、

   関東安全衛生技術センター
   千葉県市原市能満2089
   電話:0436-75-1141

各試験会場にて指定日に受験する。

 ●受験時間:午前10〜午後3時30分
 ●試験科目:午前/「潜水業務」「送気潜降及び浮上」の2科目
       午後/「高気圧障害」「関係法令」の2科目

問題はいずれも5者択一マークシート方式で実技試験はない。

 △合格基準:各項目ごとに10問中、4問以上の得点があり、かつ、全科目の総合得点が40問中6割(24問)以上あること。

 合格した後に免許の申請を行う必要があるので、忘れずに各試験会場にて免許申請を一部200円で入手すること。

<試験結果発表>

 受験日の1週間後に発表がある。受験場に合格者の受験番号と氏名が貼り出される。同日、試験結果通知の葉書が発送される。

 これは試験結果通知書という名称で、関東...の場合、黄緑色の葉書である。ここから開けるというところを剥がし、試験合格通知書と記されていることを確認する。

<免許申請>

 免許申請用紙に所定事項を記入し、各都道府県の労働基準局の労働衛生主務課へ免許申請を行って下さい、ということになっているが、自分の居住する都道府県(私の場合東京都)ではなく、受験会場の管轄労働基準局(私の場合千葉県)に送付するように上記免許申請一式に入っていた申請用封筒の宛先には印刷されていた。

 ●免許申請用紙
 ●申請手数料:1,600円 [現在1650円に値上げされているようです=情報提供GOBYさん](郵便局で国の収入印紙を購入して所定欄に貼り付ける)
 ●合格通知書
 ●免許受領用の返信用封筒に簡易書き留め料金相当額の切手を貼ったもの

を申請用封筒に同封して、簡易書き留めにて郵送。

<免許到着>

  申請書が受理されると約2週間後に免許証が郵送される。私の場合、申請書を送付してから8日目に免許が届いた。

 ちなみに、私の免許の交付日は平成11年11月11日である(JR/私鉄等の記念乗車券とかを買わなくて良かった)。

PS:通信教育とか、潜水指導団体等主催の講習会に参加するのも手だが(上記問題集のもうひとつの入手方法である)スクーバダイビングの知識があれば私のように自力自習で合格は十分だと思います。連絡先や費用は年月の経過と共に変更になる場合があります。最新情報はご自身で確認されることをお勧め致します。


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